No.455017

IS ~零の名を冠する深緑の翼~

吉良飛鳥さん

蜂 「機体に救われたなバカめ」

2012-07-18 07:41:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1497   閲覧ユーザー数:1413

「来たか…」

大和はアリーナ中央で、零戦を展開させ待機していた。

「確認する。一次移行(ファースト・シフト)は済んでいるか?」

大和はそれによって戦術を変えようとしていた。一次移行(ファースト・シフト)が済んでいないと初期設定で戦うことになる。その状態で機体がボロボロになると後々まずいことになる。

「一次移行(ファースト・シフト)?なんだそれ?」

織斑は疑問を疑問で返してきた。

「…了解。後でわかる」

一次移行したなら、形が変わるため誰だって分かる。それが分からないということは、まだ 初期状態のままということだ。

大和は織斑先生に連絡をとる。

「こちら、蒼井大和。織斑一夏は現在、初期設定のため、一次移行(ファースト・シフト)してから1分以内の撃墜ということでよろしいでしょうか?」

「構わん。愚弟の面倒を見てやれ」

「了解。織斑一夏の一次移行(ファースト・シフト)が完了したら、二人まとめて指導したいので、セシリア・オルコットを出撃させて貰ってもよろしいでしょうか?」

「いいだろう。あの高飛車なお嬢様に現実を教えてやれ」

「了解。感謝します。」

 

そして、大和は一夏に向かい、

「一夏、まずはお前の機体を一次移行(ファースト・シフト)させる。少し手荒にするが、大体30分位で終わる。それが終わったら、お前とオルコットがペアを組んで俺はお前らを堕とす。質問は?」

「ちょっ、二対一って大丈夫なのか?」

「問題ない。余裕だ。それと言っておくが、最初の30分で堕ちるなよ?」

「わかってる!!」

 

「試合、開始!!」

 

とコールがながれ、大和は20mm機銃を呼び出し、一夏に浴びせる。

「何をやっている!!止まっていたらただの的だ!!」

「どうしろというんだよ!!」

と一夏は20mm機銃の弾幕から抜け出したところで刀を持ち出した。

へ?刀?

「正気か!?銃相手に刀敵う訳ないだろ!!」

「正気も何も、これしか武器が無いから仕方ないだろ!!」

「そうか、なら!!」

と、20mm機銃から日本刀へと武器を持ち替え、一夏に肉薄する

 

キィイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

 

金属同士がぶつかる音がし、つばぜり合いになる

 

大和は一夏を回し蹴りの要領で蹴りとばし、距離をとる。

そこに、シールドを呼び出し、瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い、再度一夏に肉薄し、一夏のブレードをシールドで流しながら一夏の左脇から斜め上に切り上げる。

「つばぜり合い担ったら、距離をとれ!再度突撃されたら素早く回避しろ!!」

と言いながらライダ○キックのように蹴りとばす。

大和は、シールドを構えると、ミサイルポッドが現れ、無数のミサイルが一夏を襲った

 

 

*****

 

この戦いを管制室から見ている人が四人いた。

織斑千冬、山田真耶、セシリア・オルコット、篠ノ之箒である。

「いや~、二人共凄いですね~」

と、真耶は感想を語る

「蒼井はあれで手加減しているが、一撃も攻撃を喰らっていないからともかくとして、織斑は、回避どころか攻撃を入れることすら出来ていない」

と、千冬は戦いの解説を行う。

そこに、一夏がミサイルに襲われる映像が映し出された。

 

皆が息を飲む中千冬は

「機体に救われたなバカめ」

とつぶやき、

「オルコット、出撃準備!準備が出来次第連絡しろ」

と指示を出した。

 

映し出された映像には一次移行(ファースト・シフト)を終えた百式が映っていたという


 
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