4弾
「断る」
即答してみた。
だっていやじゃん、よく知らないやつの奴隷とか。
「なんでよ!」
「じゃあアリア、俺の奴隷になれ」
「なんで私があんたの奴隷にならないといけないのよ!」
「ということで嫌だ。キンジなんか飲み物頂戴、コーヒーか紅茶」
「私もコーヒー エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ! 砂糖はカンナ! 1分以内!」
なんの呪文だよ。それにしてもあいつと同じ名前の砂糖があったんだな。
「これホントにコーヒー?…ヘンな味」
インスタントコーヒーも知らないのか、どんだけ高いもの飲んできたんだ。
「それしかないから文句言わずに飲んどけよ」
「ていうかさ、俺がここにいる意味ないよね。既に用件ことわってるし、自分で居座ることしておいてなんだよって感じだけどさ」
帰ろっかな、武器の整備しときたいし。
「わかった、帰ってもいいわ、ただし私と勝負しなさい!」
「やだ、結果が見えてる」
結果が見えてるものほどやる気がなくなるのもはないだろ。絶対にアリアが勝つことはないのに。
「私が負けるっていうの!?」
「そうだよアリアは絶対に勝てない」
そう言ったらキンジが顔をしかめていた。
俺の言葉の違和感に気付いたのかな。
いや、面倒なこと言いやがって、ってとこだろうな。
「じゃあアリア、お前が俺に勝ったら奴隷になってやる
その代わり俺に勝てなかったら、俺に付きまとったりしないでくれ」
アリアがわめいているので、仕方なく妥協案を出してみた。
「いいわそれで時間は…」
「明日の朝7時半~HRが始まるまで。準備ができたら起こしに来てね~」
それだけ言って俺は帰る支度をする。
「じゃあねキンジ アリア また明日ね」
さてと、やり損ねた2丁の銃の整備しようかな。
ピンポーン
「瑞樹起きなさい!勝負よ!」
ふぁーあ眠い。
「夢見なかったな」
これはいいことなんだろうか?
わからない…でも、わかるのは…。
「俺の準備がまだなんだけどなぁ」
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~武偵殺し編~
一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。
初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。