どうもこんにちは蒼です。あれから一年が経ちました。この一年色々ありました。
私塾を抜け出して、華琳の追跡を振り切ったり、逆に捕まって膝詰め説教を食らったり、華琳に飯を奢らされたり、同じ私塾の袁紹(もちろん女の子、ただしバカ)を華琳と二人呆れながら騙したり、華琳と賭け事をやり財布が空っぽになりかけ土下座をして情けをかけてもらったり、たまには勝って負けた分を取り返したりと……。
え?殆ど華琳と一緒にいる?当たり前じゃないか。惚れた女と一緒にいたいんだよ!悪いか!
告白はしたか?してないよ!ヘタレ?ほっとけ!
「―っと!蒼!聞いてるの!」
「ああ、悪い華琳。ちょっと考えごとをしてた。で、なんだって?」
「もう、しっかり聞いておきなさい。明日予定はあるかしら?」
「明日か、明日は釣りをする予定だk「ならいいわ。蒼、明日付き合いなさい紹介したい娘達がいるの」人の話は最後まで聞け!ったく、面倒くさいが、まあ、釣りをするだけだからな。分かったよ。明日だな。でどんな奴等なんだ?」
「それは会ってから貴方の目で確かめなさい」
「ちょっと待て!少しぐらい教えてくれていいだろ?どんな性格とか、禁句とか?」
「あら、それで貴方が慌てる様を見るのが楽しみなのに教えるわけないでしょ」
ああ、そうだった。こいつドSだった。だがなんとしても情報を引き出さないと。第一印象が最悪とか、その後の信頼関係とか色々問題あるし。
「頼む。華林。さすがに初対面の人間と気まずいことにはなりたk「ああそういえば、先日の賭けの負けた分どうしようかしら」スイマセンデシタ」
もう詰んでた。そのネタ出されたら引くしかねぇじゃないかよ。もはや分の悪い賭けとかじゃない。分なんかないじゃん。
まあ、いいやいきなり怒鳴られたり、切り掛かられたりはしないだろうしな。
―side 春蘭
今日は華林様が通ってらっしゃる私塾の同期で中々見所があるようで私達姉妹に紹介するそうだ。
私が華林様にふさわしいかどうか見極めてやろう!
「姉者、気合いの入れすぎだ。また空回りをして華林様に怒られるぞ」
うーむ、そうか。秋蘭の言う通りかもしれん。
いや、待て。私が来る者より強いことを証明すれば華林様に誉められるかもしれん。
む、来たようだ。一体どれほど強いんだ?腕が鳴る。
ん?華林様の後ろにいるのがその者か。しかし、男か。男?そうか!華林様はこの者を倒せというのですね!
―side out
というわけで華林に連れて来られたのは華林の家の一室だった。
「ここに私が紹介したい娘達がいるわ。先に私が入るから付いてきてちょうだい。」
「了解」
と言いつつ華林が開けた部屋の中には自分より少し年上な感じの女が二人いた。一人は青い短い髪でいかにも賢そうな女。もう一方は長い黒髪の女だが、なぜか黒い方は犬や猫をイメージしてしまう。
そして、その黒い方が俺を見るなり近づいて来た。
……気のせいかもしれないが右手に剣を持っているように見える。そして目の前に来て……
「死ねぇ!」
「おわっ!危ねーな」
おもいっきり俺を叩き切ろうとしてきた。まあ俺は避けたけど、もとの場所、穴が出来てるぞ。なんつー馬鹿力なんだか。
「危ーな!当たったら死ぬぞこの威力!」
「当然だ。殺す気で放ったのだからな。「春蘭!」華林様、こいつは男ですぞ!今すぐ討ち取って「春蘭、やめなさい」華林さま~」
なんなんだこれは?まるで飼い犬と主人を連想させる眺めは。しかも華琳に怒られて何故か目が潤んでるし、それに理性的に見えた青い方は「姉者、カワイイ」とか言ってトリップしてるし。
誰かなんとかしろ。このカオス。
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キャラ崩壊等もあります。
それでは2つ目