「今日からお前に稽古を付ける!」
「・・・・?」
いきなり何言い出してんだこのオヤジは・・・
「そんな不思議そうな顔するなよ・・・」
「いや、いきなり何言い出してんだこの親父はとか思ってはないよ。」
「そんなこと思ってたのかよ!!」
「まあ、それは置いといて、なぜに稽古?」
「まあ、簡単に言うと、悠・・・お前は弱すぎる。」
そうなのだ、この悠はかなり弱いのだ。
暴走時にはかなりの強さを誇るが、通常時は弱すぎるのだ。
未来での喧嘩の方法を知っていても体が追いつけなければ意味がない。
そのため、子供の喧嘩で全敗している結果なのだ・・・
「それで稽古?」
「そうだ。お前を鍛えて将来は鬼と渡り合えるぐらいまで強くする。」
「いや、それは無理だろ。」
「そんなことはない、お前だって頑張れば強くなれるんだ!」
「まあ、稽古するのは問題ないけど・・・どんなことするの?」
「基本は体づくりだな、その次には精神を鍛えて、技や能力の訓練だな。」
「なあ、気のせいかもしれないけどすごく嫌な予感しかしないんだけど・・・」
「気のせいだ。」
「そうか、ならいいかな。
能力とかも早く使えるようになりたいし。」
「よし!じゃあ今からやるぞ!!」
「わかったよ。」
ー少年移動中ー
「・・・ここ何処?」
その場所は木々で囲まれており滝やら大きな岩などがある。
「ここはな俺が昔に使っていた修練場だ!」
え?、何・・まさかこんな場所で稽古するの・・・
「死ぬわ!!」
「大丈夫だ、死なない程度に鍛えるから!」
「いやいや!!おかしいだろ!
なんだよこの場所、稽古に失敗したら確実に俺の命が消え去るよ?!」
「大丈夫だ問題ない。
ああ、あと言い忘れていたがこの次くらいの稽古には鬼も参加することになってるぞ。」
「はぁ?!」
「いや~鬼凜達がお前のこと鍛えたいとか言い出してな、
断るに断れなかった。スマン・・・」
なにそれ~
ああそうかこれは悪い夢なんだ。
早く目が覚めろ俺ーーーーーー!!
「残念だがこれが現実だ・・・」
「不幸すぎる・・・」
「まあ、頑張れ!!」
~地獄の稽古 開始~
「さあ、まずは体力を作るから走り込みだな。」
おっ?案外普通だな。
「さあ、家からこの修行場までを10往復してこい!」
・・・今なんっつた?
家からここまで約20kmはあるぞ!!それを10往復・・だと!!
「いやいや、おかしいだろ家からここまでかなりの距離があるぞ!?」
「なにを言っている、これはお前の体力をつくるための稽古だ文句を言ってないで走ってこい!!」
「ああもう!分かったよ走ってくればいいんだろ!!走れば!!」
もうこうなったらヤケクソだやってやる!
ー9時間後ー
「・・お・・わっ・・た・ぞ」
「よし、次は水運びだ!」
「み・・ず・はこ・・・び・・?」
「そうだ、ここから里のふもとにある湖から水を運んでくるんだ。
まあ3往復くらいかな。」
「・さ・・との・み・ずう・・・み・だと・・?!」
距離 30km程です。
「さあ逝ってこい。」
「・・字・・が・ちげ・・・え・・・よ。」
この日から俺の少年時代が地獄のような日々に変わったんだ・・・・
「お~い、王千来てやったぞい。」
「よお、鬼凜。ほかの鬼共はどした?」
「いや~の、お前の稽古を受けたいという鬼がな萃香と勇義しかおらんかった・・」
「まあ、大勢でこられても困るが・・・
で、その二人はどこだ?」
「お前のとこの坊主に会いに行ったぞい。」
「おい、それってまずいんじゃないか・・・」
「あ・・・・・・・・・」
「あ・・・、じゃねえよ!!
俺たちも早く行くぞ!!」
一方その頃、悠は・・・・
「・・・し・ね・・・る・・」
死んでいた・・・
「お、あいつかい萃香?」
「そうだよ。」
「でもなんか倒れてないかい?」
「そうだね、倒れてるね。」
「「・・・・・・・」」
「・・・まあ、このままじゃ鬼凜達が来るからさっさと終わらせようか。」
「・・・そうだね。」
萃香と勇義が悠に近づいていった。
「おい、王千の息子・・・生きてるか~」
「・・だ・れ・・・で・・すか?・・・」
「萃香この子、今にも死にそうなんだけど・・・」
「・な・・に・か・・よう・・が・あ・・る・・ん・です・・か?・・」
「いやなに、あんたが萃香を吹き飛ばしたって言うからどんな奴か見に来たんだよ。
でも、なんでこんなことになってるんだい?」
「・・ああ・・・そ・・れは・・・」
ー少年説明中ー
「アッハッハッハ!!それじゃあ、なにかい王千の修行を受けたら動けなくなっちまったって!!
萃香言うのもなんだけどさほんとにこんな奴に吹き飛ばされたのかい?」
「・・・うん、なんかこんな姿を見たら吹き飛ばされた自分が情けなくなるよ・・」
「・・・す・・み・ま・・せん・・・」
「一体どうなってるんだ(じゃ)?」
悠の運命はどうなるのか!!
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さあ、主人公がこの4年間何をしてきたかのお話です。