姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
第十一話
「司馬家、始動?」
「呂布や賈詡などが居ながらこの様とは・・・董卓軍は思ったより使えなかったな・・・」
そう言葉を発したのは元は十常侍だった一人、名を変えて李傕。
「だが連合共にこれから不名誉が広がることになるだろう。」
同じく郭汜。
「そうなるだけでも上出来だったのでは?」
そして張済。
「まあそういう事にしておくか・・・」
そう言いながら李傕は顔を歪ませ笑った。
「ところで・・・」
郭汜はそう言いながらある少女へと顔を向けた。
「良いのか?・・・董卓を自由にさせて・・・」
そう、現在董卓を特に腕を縛るなど等をせずにそのまま動向させていた。
「問題あるまい・・・」
さらに張済は言う。
「この軍隊に董卓に忠誠心を持っている者など居らん。董卓一人では何も出来まいて。」
純粋に董卓に忠誠心を持つ兵は全て連合軍に向かわせていたのだ。
ここにいる兵達は全て三人が新たに編成したものだった。
董卓を助けるものは一人も居ない。
董卓自身もそれが分かっているのか、
彼女の目には光が無く絶望が心を支配していた。
そんな彼女を彼らに同行していた江里香、澪羅の二人はただ見つめていた。
(・・・ごめんなさい・・・)
(・・・お頭達の動きあるまでこっちも下手には動くわけにはいかないんだ・・・)
二人の役目は司馬家が動くまで彼らに従うふりをし、動向を監視、報告すること。
すでに潜入していた闇那に彼らの動向を報告を頼んでいる。
無論、彼らには気づかれていない。
「くくく・・・落ち延びた董卓軍が合流するとしてもまだ時間が掛かるはず・・・まあ、今は所はそのままでも大丈夫だろう。」
李傕は笑いながら言い、そして・・・
「さて二人供、そろそろ長安が見えてきたぞ。」
バタバタ!
ドンガラガッシャーン!!
「待テ!!、女狐!!!」
「あら?、女狐とは失礼ですわね。」
追いかけまわすは美華。
そして掛けられる罵声を受け流し、微笑みながら逃げているのは理奈である。
「どうしてこうなった?・・・」
呆然と見つめる一刀。
「知らない・・・」
同じく二人を見つめる、一刀の隣にいる(密着している)瑠理はそう言ったが彼女には原因は分かっていた。
原因は理奈である。
彼女が仕事を手伝って欲しいというのを面目に、一刀と一緒にいる時間が多かったからである。
居候という形になっているため、一刀は断りにくく、ほぼ了承していた。
その一刀の心境も理奈の計算であろうという事も瑠理、美華は分かっていた。
二人ともそのことに苛立っていたが一刀と同じ理由で我慢していたが・・・
「シャァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「甘いですわよ。」
ついに美華がキレたという訳である。
「止めるべき・・・だよな・・・」
一刀は二人を止めようとするが、
「別にそのままでいいと思う。」
瑠理はそれを阻止した。
何故なら・・・
(二人は此方に意識が行っていない。その時間の分、一刀と密着できる・・・)
という思惑があった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくして・・・
「あら?・・・瑠理、随分楽しそう、ずるいですわ・・・」
「ナンデスッテェェェェェェェェ!!!」
ついに二人の意識が瑠理に行く。
「やる気?・・・・・」
「一刀様!!、報告しなければならない事・・・が・・・・?」
バタバタバタ!!
ドン!!ゴロン!!
ガッシャーン!!!
「えっと・・・一体・・・何が?・・・」
報告ために戻ってきた闇那だったが・・・
「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「当たりませんわ!」
「甘い・・・」
バタン!!!バタン!!!
ドンガラガッシャーン!!!!
争いあっている美華、理奈、瑠理の三人であった。
「・・・わからん・・・」
一刀はそう言ったが、
(一刀様絡みですね、分かります・・・)
これだけは瞬時に理解した。
「ところで報告したいことって何だ?」
一刀がそう聞くとすぐに闇那は姿勢を正す。
「はい!、江里香殿、澪羅殿からです!、奴らが長安に向かっているとの事!」
「そうか・・・ついに来たか。」
司馬家は十常侍がまだ死んでいない事実をすぐに突き止めていた。
もっともこれは江里香、澪羅によるものが大きい。
そしていずれ長安に来ることも・・・
「準備を始めないとな・・・闇那の力も借りるよ?」
「はいお任せください!」
二人がそんな会話をしていた時でも、
ドタン!!、バタン!!!
三人の争いは続いていた・・・
(瑠理様と同じく理奈様も王元姫様と喧嘩していらっしゃる・・・)
そんな三人を見た闇那は心の中で叫ぶ。
(どうして司馬家の人達ってこんなにも肝がすわっているんですかー!!)
思わず口で叫びそうになる。
(ということは理鎖様(※最近真名を預けて貰った)の肝もどれぐらいすわっているのでしょうか?・・・あ、)
理鎖のことで思い出し、
「あの、一刀様。」
「理鎖様の体調が優れないと聞きました・・・大丈夫なのですか?」
ようやく十一話を投稿出来ました。
次話も大きく時間をいただくことになるかもしれません。
本当に申し訳ない。
実は十話のほうをほんの少し修正しました。
もう一度読んでいただけるとありがたいです。
長安に来た李傕達。
理鎖の身に何があったのか?
そして董卓はどうなるのか?
漢帝は?
次話から司馬家を中心に話は進んでいきます。
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いやぁ大変申し訳ございません。
ようやく十一話が完成しました。
時間の割に文章が少ないと感じるかも・・・
重ね重ね申し訳ない。