No.451068

真・恋姫無双~科学無双  第6話

続きです。どこの勢力に行くのでしょうか。

2012-07-11 16:34:29 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2755   閲覧ユーザー数:2589

この作品は真・恋姫無双の二次創作です。

 

原作とかけ離れるかも知れませんが

 

大目に見てください。

 

ブォォォォーン

 

陸はハンドルを握りながら真桜に問いかけた。

 

「おい真桜、俺らは何処に向かってるんだ?」

 

真「はぁ?はかせ、知ってて走っとるんやないの?」

 

「あのなぁ俺がこの大陸の地理がわかるわけないだろ」

 

真「威張っていうことやないやろ」

 

「まっ適当に走ってればどっかの街に着くだろ 」

 

真「そんな行き当たりバッタリでええんかいな」

 

「いいのいいの別にそんな急いで行く旅じゃないんだしな。」

 

そう言いながら再び車を走らせていると近くの林から少女の

叫びらしき声が二人の耳に入ってきた。

 

?「きゃああああぁぁぁ」

 

「なんだぁ?」

 

真「は、はかせぇあれ見てみぃでかい熊がおる」

 

見ると少女が巨大な熊に襲われそうになっている所だった。

 

?視点

 

「うーん、何処にあるんだろう、詠ちゃん、熱出してかわいそうだから薬草を探しにきたのに見つからないな、この辺りに生えてるって聞いたのに」

 

少女はこの辺りを熟知していたので護衛を付けなかった。

 

ガサガサ

 

「ひっ!?なに?」

 

ワン!ワン!

 

「へぅ、なんだセキトちゃんじゃない、もう驚かせないでよ。」

 

ワン!ワン!ワン!

 

「なぁに?なにかいるの?」

 

ワン!ワン!ワン!ワン!

 

後ろの茂みから巨大な熊が少女を襲おうとしていたのだ。

 

ガァウ!

 

グォォォォ

 

「えっ?うそ?セキトちゃん逃げて!!」

 

セキトと呼ばれた犬が少女を救わんと熊に立ち向かった。しかしやはり体格の差か徐々に劣勢になってくる

 

ギャン!

 

ついに巨大な爪がセキトを切り裂き吹き飛ばした

そして再び少女に襲い掛かろうとしていた。

 

「きゃああああぁぁぁ」

 

 

「ちっ!まずいな、ちょっと真桜止まるぞ、どっかに掴まれっ」

 

真「えっ!ちょお」

 

ギャリギャリギャリ!

 

陸は思い切りブレーキを踏み急停止した。

 

(タナトスじゃ射程外だからダメだな。そういえばライフルを作っておいたんだっけ、あれなら)

 

すぐに傍らに常備しておいたライフルを取り出すと銃口を熊に向けた。

 

ズガァーン

 

グァ!

 

すると熊は脳天を打ち抜かれ倒れ伏した。

 

陸は少女に駆け寄ると声をかけた。

 

「おい!大丈夫か!」

 

?「はい、私なら大丈夫です……はっ!セキトちゃん!!」

 

少女はセキトが倒れている方向に走り出した。

 

タタタタタッ

 

「おい真桜、大至急トランクに積んである救急箱持ってこい」

 

真「もぅ、ムチャしてからに。ほい、救急箱取りに行ってくるわ」

 

?「セキトちゃんセキトちゃんしっかりして」

 

陸はぐったりしているセキトのそばによる。

 

「ちょっと退いてな」

 

陸は少女を退かせるとセキトに話しかけた。

 

「お前頑張ったなぁ、今手当てしてやるからな」

 

?「治せるんですか?」

 

「ああ任せろ」

 

そう言うと陸は犬の手当てを始めた。

 

?「ありがとうございました。私は董仲頴、真名は月と申します」

 

(はぁ~??この子が董卓だと?悪逆非道のオヤジのイメージだったが根底から覆されたな)

 

月「あの、なにか?」

 

「いやイメージと大分違うなと」

 

月「いめ?」

 

「あぁ悪い悪い、こっちの話だ。ところで真名をいいのか?」

 

月「命の恩人ですから、私とセキトちゃんの」

 

「そうか、俺は河内 陸。真名はないから、河内でも陸でも好きなように呼んでくれ。」

 

月「はい!陸様」

 

陸は様付けはしなくてもいいと言ったのだが、押し問答の末、陸さんで落ち着いた。

 

 

真「おーい博士、準備出来たで」

 

月「陸様、あちらのかたは?」

 

「真桜、こっちに来てくれ、董仲頴殿だ。」

 

真「うちは李曼成、陸博士の助手をやっとる」

 

月「月です、そう呼んでください」

 

真「ええの?ならウチも真桜でいいで」

 

月「はい、真桜さんですね、よろしくお願いします」

 

陸は車に近寄るとなにやらリヤカーらしき物がおいてあるのに気付いた。

 

「うん?真桜なんだこれ?」

 

真「あ、それは今即席で作った連結くん1号や、あとは、はかせが車輪を出してくれれば完成や」

 

「ほぉ~、それじゃ出してやるから車とくっつけてみ?」

 

真「ほいほい」

 

真桜は陸から車輪を二つ貰い完成させた。そして

 

ガチャン

 

真桜は車とそのリヤカーらしき物を取り付けた。

 

真「ほれ、大丈夫やろ」

 

「ふぅ~ん、じゃあ乗ってみな?」

 

陸がそう促すと真桜はそれに乗り込んだが二輪しか付けていなかったのと

タイヤの位置が悪かった為、後ろに転がった。

 

真「………。てへっ!」

 

ゴンッ

 

陸は真桜に拳骨を落とす。

 

「あほか!もっとバランス考えろ、それに車輪は四つだ」

 

真「痛ったぁ、わかったわぁ」

 

月「くすくす」

 

「ん?月は笑った顔がかわいいな」

 

月「へぅ……そんな、かわいいなんて////」

 

真「博士、直したで」

 

「おっ、そうか?うん、上出来だ」

 

真「じゃ、早速いくで」

 

「なにちゃっかり隣に座ってんだ?お前が作ったんだから、その連結くんに乗ればいいだろ」

 

真「えーっ、はかせ~そりゃないで」

 

「だいたい月を送っていくんだ、お前じゃ場所わかんないだろ?」

 

真「そらそうやだけど……」

 

「ほら黙って乗れ」

 

真桜はまだブツブツ言っていたが、渋々連結くんに乗った。

 

「んじゃ月はこっちだ」

 

陸は助手席を指さしそこに乗るように言った。

 

月「あっ、はい」

 

「それで月どこに向かえばいいんだ?」

 

月「天水です。方角はあちらです。」

 

ブォォォーン

 

一行は天水に向けて走り出した。

 

「どうだ初めて乗った感想は?」

 

月「へぅ、速いです」

 

?「ちょっと!月はどこ行ったのよ!!」

 

侍女「賈駆様、まだ体調がすぐれないのでは?お休みになられないと。今探させていますので」

 

賈「もう治ったわよ。まったく、あんたたちは何やってるのよ?」

 

賈駆は文句を言いながら廊下を行ったり来たりしていると一人の兵士が

やってきた。

 

兵「あの、董卓様がお戻りになられました」

 

賈「ゆえ~」

 

そういうと一目散に月の元に走っていった。

 

………………………………

 

「ようやく着いたか、ん?」(なんか緑色の髪の眼鏡っ娘がこっちに走ってきているな、あれが賈駆か?)

 

月「あっ詠ちゃ~ん、もう起きていいの?ごめんね、薬草みつからなかったよ」

 

賈「もう、ゆえ~、あんた護衛もつけないで。なにかあったらどうするの」

 

 

月「ごめんね詠ちゃんが倒れたって聞いて、いてもたってもいられなくて、本当にごめんなさい」

 

 

賈「もういいわよ。月が無事だったら。」

 

 

?「おぅ~月っち戻って来たって~」

 

 

賈「あっ霞!あんた護衛でしょ、今頃なにのほほんとここに来てんのよ」

 

?「ウチらも散々探したんやで。でも戻ってきたんならええやないか」

ところで横に居るんは誰やの?」

 

月「この方たちはさっき熊に襲われそうになったとき助けてくれた人です。」

 

賈「く、熊……、大丈夫なの月?」

 

と心配する賈駆だったが二人に向き直ると怪訝そうな顔を向けた。

 

「俺は河内 陸 こっちは李典だ」

 

陸がそう言うと

 

賈「月を助けてくれたのは感謝するわ、でも何が望みなの?」

 

月「詠ちゃんっ!!私の恩人なのにそんな言い方しないで!」

 

賈「ゆぇ~」

 

月「詠ちゃんがごめんなさい、陸さん真桜さん」

 

「いいんだ月、気にしてないから」

 

賈「あんた月の真名を!」

 

月「いいの、私が許したんだから!」

 

賈「はぁわかったわよ、月が許したならボクもそうしないとね、ボクは賈文和、真名は詠よ、こっちの武人は張文遠よ」

 

張「月っちが預けたならウチもと、いいたい所だけどまだやな、ウチ自身が納得しないかぎり、んじゃ月も戻ってきたことやし行くわ」

 

そして張遼は、踵を返した。

 

「わかった詠だな。俺は河内でも陸でもどちらでもいいぞ」

 

真「うちは真桜や」

 

「じゃあ俺たちもそろそろ行くか」

 

陸達は月を送り届けた為、ここから去ろうとすると

 

詠「ち、ちょっと待ちなさいよ、月を助けてもらったんだから、お礼しなきゃボクの気が済まないのよ。」

 

陸は振り返り

 

「でもなあ、別に礼が欲しくて助けたわけじゃないし。……そうだ、ならそんなに長くいられないがしばらく客将として雇ってくれないか?」

 

詠「それじゃあ、お礼にならないけどいいの?」

 

「ああ、ちょっと路銀が心許なくなってきたからな」

 

詠「わかったわ、月もそれでいい?」

 

月「うん」

 

 

 

 

 

 

そしてしばらく俺たちは董卓軍の客将になった。

 


 
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