アリス邸の中のテーブルのソファに座る流星と魔理 沙その向かいのソファに座るアリス。直ぐにアリスは人形の上海に紅茶を用意する様に言い上海は奥の部屋の方へと飛んで行った。
そして又別の人形に魔理沙が持って帰るのを忘れた本を持って来る様に言い直ぐにアリスの部屋の方へと姿を消した。
そして流星と魔理沙の二人を見るアリス。魔理沙が何だか何時もと違う様に見えるアリスの事について一言言った。
「なぁアリス、何か何時もと違うぜ。何かこう何時もの表情じゃ無い様な感じがするぜ」
「そんな事は…無いわよ。ふふふ何時もそのお兄さんとは一緒に居る感じなの?」
それを聞いて流星が口を開く。
「そうですよ。まぁ何時もは魔法店で1人で居るのが長いですけど」
「貴方には聞いてないわ。私は魔理沙と話しをしてるの 」
あっさり流された流星。不思議とアリスに敵意の様な物を少し感じたのは気のせいでは無い様だ。その逆にアリスからも。
奥の方から上海が紅茶の乗ったトレイを持って流星達の方へと来た。そこからはアリスがトレイを受け取り流星と魔理沙とアリスに其々紅茶のカップを 置く。
「熱い内に飲みましょう」
アリスがそう言って三人はカップを取り紅茶を飲む 。
其の時
「ゲホッゲホッ!!」
流星が咳をする。それは飲んだ紅茶が凄く苦かったからだ。直ぐに魔理沙に飲むのを止める様に言ったのだが魔理沙は簡単に流星に問いかける。
「そんな筈は無いぜ」
「‥‥‥」
アリスをじーと見る流星。気のせいだろうか何か一 瞬だけアリスが笑みを浮かべた気がした。
アリスは本を取りに行かせた人形を奥の部屋の方に聞こえる様に呼び直ぐに本を持った人形がアリスの所に来た。
「ありがとうね」
人形から本を受け取りアリスはその本を魔理沙にへ と渡す。
「はい、魔理沙。この本ね」
魔理沙も真に安心した感じの表情でアリスから渡さ れる本を受け取る。
だが其の時
「とっ!言いたいけど少し私の頼みを聞いてくれる かな。魔理沙」
「何でも聞くぜ」
「その言葉に嘘は無いわね。‥‥そう、私が言いた いのは」
アリスは急に少し怒った感じの表情になり流星の方 を指差して一言問いかける。
「そこの貴方!魔理沙と共に居て良いのは私だけよ !それがお兄さんでも同じ事。私が言いたいのは貴 方には魔理沙を渡さないと言う事よ!!」
それを聞いて魔理沙があたふたとする。アリスの様 子が違うのは流星が原因してるのだと言う事に気付 き直ぐに魔理沙はアリスに落ち着く様に言う。
だが今度は流星の方もやる気なのかソファから立ち 上がった。魔理沙は二人の間に入り止めに入る。
「アリス!どうしたんだよ。兄貴も。落ち着こうぜ 」
だが二人には魔理沙の会話は聞こえて無い様だ流星 は直ぐにポケットから八卦炉を出してアリスの方に 向ける。
「良いだろう。そこまで言われて魔理沙の兄として 黙っている訳にはいかない。戦う場所は何処だ?表 か?」
「表?何を言ってるの?貴方はここでおしまいよ」
無数の人形を出現させたアリスを見て流星の表情は 真剣な物へと変わっていく。そしてそんな二人を見 る魔理沙は唯見ている事しか出来なく流星とアリス の戦いは始まろうとする。
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東方霧雨兄録の其の十七です。楽しんで頂けたら嬉しいです