「あはははははははははは!!」
「いくぞ馬鹿息子!!」
先手必勝とばかりに王千に向かって突っ込んでいき顔面を狙うが、
「ッガ?!」
いとも簡単に攻撃を受け流され、胸に蹴りを叩き込まれ吹き飛ばされた。
「これで少し頭が冷えたか?」
王千の能力、力を倍にして返す程度の能力で悠の攻撃を倍にして返したのだ。
確実に捉えたので普通なら骨が何本か逝っているのだが・・・
「あはははははははははは!!」
「ッチ!!」
悠はなんなく立ち上がりまた王千に向かって突っ込んでいった。
「なっ!?速い!!」
突っ込んだ悠は王千に驚異的なスピードで蹴りを放った。
王千はとっさに受け流してカウンターを決めた。
音霧はまた吹っ飛んだが、すぐに体勢を立て直し突っ込んできた。
音霧の攻撃は当たれば驚異だが、王千はそれを読み切り完全に受け流しカウンターをきめていた。
「クソッ!!いい加減におとなしくしろ!!」
「ッガ?!」
悠は何度も突っ込んでは吹き飛ばされていたが、すぐに体制を立て直し突っ込んでいった。
まるでその姿は獣そのものだが、王千相手ではただ突っ込んでくる的だった。
そんなことを続けているうちに悠に変化が起きた。
いきなり両腕から血が勢いよく吹き出したのだ。
「っな!」
「あははははははは!!」
悠から吹き出した血が、腕に集結していき少し歪だが爪のような形に変化した。
その爪を纏わせて王千に向かって突っ込んでいった。
「ッチ!!刃物系は苦手だが・・・・」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!」
王千は紙一重のところで悠の攻撃を避けながら、迎撃(カウンター)を決めていた。
さすがに、王千も早々に勝負をつけなければいけないと思ったのか、悠を吹き飛ばしたあと距離をとった。
悠はすぐに体制を立て直し王千に向かって突っ込もうとしたが・・
「おい、馬鹿息子・・・少し痛いが我慢しろよ!!」
「
「ッガ?!」
王千が拳を前に構えた瞬間、悠の体が吹き飛び、王千はさらに連撃を叩き込んだ。
「
目にも止まらぬ速さで連撃を叩き込み悠を地面に叩きつけ決着がついた。
想蓮花葬を叩き込まれた悠は動かなくなった。
ー悠の夢の中ー
・・・・ここはどこだろう
確か俺は、おっさんと鬼の戦いを見てたはずだけど・・・・
これはあれかなんかまた死んだとかゆうやつか?
にしては、なんか意識がはっきりしてるな・・・
ん?なんだあれ?
悠の前に白くふわふわした玉がやってきた。
「これ、なんだ?」
その玉を覗いてみると、悠は玉の中に吸い込まれた。
「うわ!!なんだこれ?ここどこ?!」
玉に吸い込まれた悠がいた場所はどこかの建物の中だった。
だが、その建物の中に悠は見覚えがあった。
確かここって、子供の頃に来たショッピングモールか?
とゆうことは、これって俺の転生前の記憶?
にしては、なんか違和感があるんだが・・・気のせいか?
悠が周り見回していると、悠は目の前にいる仲良さげな家族が目に入った。
少し厳しそうな顔をして体格がガッチリした男
物腰が柔らかそうで優しいそうな女性
とても無邪気に笑っており天真爛漫そうな女の子
少し物静かだがとても嬉しそうな男の子
この家族を見て悠は思い出していた。
あれって、俺の家族・・・
とゆうことは、まさかこれは・・・・
ドーン!!
悠が何か思い出した瞬間、何かが爆発した。
その爆発は連鎖的に大きくなっていき建物が崩れ始めた。
そして、崩れた建物の一部が目の前の自分の家族に落ちていった。
・・・グシャ
嫌な音がした、建物が崩れる音が聞こえるが何か肉のようなものが潰れる音がはっきりと聞こえた。
その瞬間、ああ・・死んだな。と思った。
自分にも瓦礫などが降ってきているが、通り抜ける。
自分の家族が潰された瓦礫の中を見てみると、母と父は完全に潰れて死んでいる。
妹は足が潰れており、体の上に瓦礫の一部が乗っていて今にも押しつぶされそうだった。
自分を見てみると、瓦礫が運良く重なっていて潰れていなく擦り傷程度で済んでいた。
だが、目の前の妹の様子と瓦礫に潰された両親の姿がはっきり見えていた。
「お父さん・・お母さん・・お兄ちゃん・・痛い・・痛いよ!!」
叫んでいる妹に必死に手を伸ばしていたが・・・
「嫌だよ・・死にたくないよ・・・嫌だ嫌だ嫌だ!!」
妹が暴れて手がつかめず、無傷の自分を見つけたのか妹がこちらを向いてこう言った。
「なんで、お兄ちゃんはその程度ですんでるの?私はこんなに痛いのに・・なんでなんで?!」
そして
「なんで・・・お兄ちゃんは生きてるの?」
そう言いながら崩れた瓦礫の下敷きなって妹が死んでいった。
「あ、ああ、アアアアアアアアアアアアア!!」
妹が死んだのに耐え切れなくなったのか、自分は叫び出していた・・・・
次の瞬間、場面が早送りのように過ぎていった。
自分を見るとその体はやせ細っており、もう死にかけていた。
だが、自分はこう思った。
「そうだ、僕が家族の分まで生きなきゃ・・・・」
そして過去の俺は瓦礫の下敷きになった妹の腕を引きちぎりその腕を食べ始めた。
その血をすすり肉を食べていた。
そしてまた場面が早送りで進み、救助隊の人間に助けられていた。
場面が終わったのかいつの間にかまたさっきのよくわからない場所にいた。
「ああ、そうだったな俺は妹を食べたんだっけ・・・
それで、俺は家族の分まで生きないとって思ってたな・・・
なんでこんなことを忘れちまってたんだろう。
それで・・それで・・・」
俺がその場で泣いていると・・光に包み込まれていった。
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王千vs悠さあ、勝負の行方はどうなるのか・・・・