No.450206

ハイスクールD×D 喧嘩番長の新たな喧嘩 第13話

白の牙さん

決戦大VSライザー

2012-07-10 01:04:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7948   閲覧ユーザー数:7434

 

 

 

 

 『リアス、投了リザインするんだ。これ以上は他の場所で見られているキミのお父上にもサーゼクス様にも恰好がつかないだろう。キミはもう詰んでいる。こうなることはすでに読んでいたことだ。チェックメイトだ、リアス』

 

 バトルフィールドから離れた場所の観客席でリアスの家族、ライザーの家族が試合を見ていた。リアスの眷属は全員けんざい、対してライザーの眷属は僧侶を残して全滅。圧倒的にリアスの有利、だが、屋上で戦っていたリアスとライザー、リアスがボロボロに対してライザーは無傷。如何に消滅の魔法が強力でも極めていないリアスではライザーには勝てない。見ていた全員がそう思っている。ただ二人サーゼクスとグレイフィアを除いて

 

 「(はぁ~、父上にも困ったものだ。いくら前の戦争で純潔の悪魔が減ったからと言って娘の婚約を勝手に決めるとは)」

 

 サーゼクスはため息を吐いた

 

 「(このことを聞いたら彼は何て言うかな?)」

 

 サーゼクスは現在バトルフィールドにいるある人物のことを考えながら、試合を見ていた

 

 『黙りなさい、ライザー。私は諦めない!読んでいた?詰んだ?まだ『王』である私は健在なのよ?』

 

 リアスは不敵に笑った後

 

 『それに、マサルが言っていたわ。『例え相手がどんなに強くても、心が折れなきゃ負けじゃない』って。だから、私は最後の最後まで足掻き続けるわ!』

 

 リアスがそう言った瞬間

 

 『よく言った。それでこそ、俺たちの『王』だ!』

 

 マサルが屋上まで跳びあがってきた。それを見た両家の家族(サーゼクス、グレイフィアを除く)全員が驚いた

 

 『うぉおおおおおおおっ!!』

 

 大はそのままライザーを殴り飛ばした

 

 『がぁあああああっ!?』

 

 神器のお蔭かそれとも大自身の力かは解らないが、その拳を喰らいライザーは壁にめり込んだ

 

 『またせな、無敵の喧嘩番長大門大。ただいま到着!!』

 

 大は堂々とした姿勢で言った

 

 

 

 

 

 

 「ぐぅ、人間風情が舐めるなーーーー!!」

 

 壁から出た、ライザーは炎で大を囲った

 

 「はははは、俺の業火で焼け死ね!!」

 

 ライザーをかん高く笑った

 

 「・・・・これが業火だって。笑わしてくれるぜ」

 

 大が何事も無かったのように炎の中から出てきた。そして、体にはデジソウルが纏われていた

 

 「ば、馬鹿な、俺の炎で死なないどころかこ、焦げ跡一つ無いだと!?な、ならこれはどうだ!!」

 

 ライザーは大を囲った炎を一つに集め、それを大に向けて放った

 

 「・・・・・」

 

 大は腕を横に振るい放たれた炎を殴り飛ばした

 

 「テメェ相手にこいつは必要ねぇな」

 

 大は神器をしまい、ライザーとの距離を一瞬で縮めると

 

 「おらぁっ!」

 

 デジソウルを纏った拳でライザーの腹を殴った

 

 「かはっ!」

 

 その一撃でライザーの腹は無くなったが、直ぐに再生し元通りになった。だが、その一撃は重くライザーは息を吐き出してしまった

 

 「やっぱ、一発じゃ倒れないか。なら、お前が倒れるまで殴り続けてやるよ!!」

 

 大は腰を少し落とし、

 

 「オラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァッ!!」

 

 一切の容赦も無しに大はライザーを殴り続けた。因みにいうと、大の拳の威力は知り合いの悪魔曰く、神器無しでも真面に受けると魔王でさえ一撃で倒せるほどらしい

 

 「あ、ああああ」

 

 再生するたびに減っていくライザーの精神。更に一撃一撃の威力がとてつもなく体力も減っていく

 

 「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 何とか大の拳の嵐から脱出したライザー。だが、ライザーの肉体は限界を既に超えていた

 

 「き、貴様。解っているのか、この婚約は悪魔の未来のために必要で大事なものなんだぞ!?お前のような何も知らない人間がどうこうするようなことじゃないんだ!!」

 

 「ごちゃごちゃ、うるせぇんだよ!!」

 

 「がふっ!?」

 

 「悪魔の未来だ?そんなもん俺には関係無ぇ!」

 

 「げふっ!?」

 

 「それによう・・・・俺はアイツらの想いを背負ってここに着たんだ。それに答えねえのは漢じゃないんだよ!!」

 

 大は全身に纏っていたデジソウルを右拳に集中させた

 

 「これで終わりだぁあああああっ!!」

 

 ライザーに向かって跳びあがった大は、ライザーの顔面に拳を叩きこんだ

 

 「うわぁあああああっ!」

 

 ライザーはそのまま床を突き抜け、校舎の一階まで落下した

 

 「が、あぁあああああ」

 

 「よっと」

 

 ライザーを追いかけ一階に降りてきた大、その後に続いてレイヴェルも降りてきた

 

 「お兄様」

 

 レイヴェルはライザーに近づき上半身を起こし、支えた。そして、大を睨みつけた

 

 「・・・・文句があるなら掛かってこい。いつでも相手になってやるぜ!」

 

 拳を前に突出し、レイヴェルに言った。そして、レイヴェルは見た、大の一切迷いが無い瞳を

 

 「っ!お兄様、今怪我を直して差し上げます」

 

 レイヴェルは服から小瓶を取出し、ライザーに飲ませようとしたが

 

 「いいんだレイヴェル」

 

 ライザーはそれを拒んだ

 

 「人間・・・お前の名は?」

 

 ライザーは大を見て名前を聞いた

 

 「大門大だ」

 

 「大、今回は俺の負けだ。だが、次は俺が勝つ・・・絶対にな」

 

 「っへ、待ってるぜ。その日が来るのをな」

 

 大は笑って言うと

 

 「っふ」

 

 ライザーも笑い、気を失い光となった

 

 『ライザー様、リタイア』

 

 そこでグレイフィアのアナウンスが聞こえ、ゲームはリアスの勝利で終わった


 
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