No.450194

ハイスクールD×D 喧嘩番長の新たな喧嘩 第11話

白の牙さん

レーティングゲームVSライザー1

2012-07-10 00:47:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6712   閲覧ユーザー数:6373

 

 

 

 

 

  「やっぱこの服が一番だな」

 

 大は家で着ていた服を鏡で見て納得していた

 

 「それが大の戦闘服なのかにゃ?」

 

 黒歌が大に聞いた

 

 「ああ、リアスに聞いたら『自分で一番良いと思える服で来て欲しい』って言っていたからな。俺にとってはこれが一番だ」

 

 大が今着ている服は前世で来ていた服である

 

 「でも、勝てるの?相手はあのフェニックスなんでしょう?」

 

 黒歌が大に尋ねた

 

 「俺の前世の話はしたよな?」

 

 「ええ」

 

 「その時に戦った四聖獣の一体に比べれば、アイツの炎なんざたいしたことねぇ」

 

 『あの時は本当に死にそうになったからな』

 

 アグモンもその時のことを思い出したのか話に参加してきた

 

 「そうだったな~」

 

 大もその時のことを思い出ししみじみとしていた

 

 「じゃあ行ってくる」

 

 「ファイトにゃ~~」

 

 黒歌に見送られ、大は集合場所の部室に向かった

 

 

 

 

 集合場所の部室に集まり、試合までそれぞれが一番リラックスできる方法で待機していた。小猫はソファに座り本を読み、リアスと朱乃はお茶を飲み、イッセーとアーシアは緊張しているのか椅子に座ってじっと待っていた。大はというと

 

 「ZZZZZZZ」

 

 ソファで寝ていた。しかも

 

 「~~~♪」

 

 小猫の膝の上で。俗に言う膝枕である。大が一番に部室に着き寝ていると次に来たリアスと朱乃がそれを見て膝枕をしようとしたが、どちらがするのか口論が始まり口論している間に小猫が部室に到着、寝ている大を発見し、口論している二人を無視して大の頭を膝の上に乗せた

 

 「「・・・・・・・」」

 

 リアスと朱乃の表情は至って普通だが、その顔には羨ましそうに小猫と大を見ていた

 

 そして、開始十分前になったとき、部室の魔法陣が光りグレイフィアが現れた

 

 「皆さん、準備はお済になられましたか?開始十分前です」

 

 「・・・・先輩、起きて下さい」

 

 小猫は膝の上で寝ている大を起こした

 

 「うぁ?もう始まるのか?」

 

 大が聞くと

 

 「・・・・・はい」

 

 「そうか。・・・・・所で、何時俺は塔城の膝の上で寝ていたんだ?記憶にないんだが」

 

 大が聞くと

 

 「・・・・・私が来たとき移動させました。・・・・迷惑でしたか?」

 

 小猫が聞くと

 

 「いや、お蔭でぐっすり眠れた。ありがとな」

 

 大は小猫の頭に手を置き礼を言った

 

 「今回の『レーティングゲーム』は両家の皆様も他の場所から中継でフィールドでの戦闘をご覧になります。それと、魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきよう」

 

 「お兄様が?・・・そう、お兄様が直接見られるのね」

 

 「(・・・・・仕事しなくていいのか、アイツ?)」

 

 大は心の中で友の行動に呆れていた

 

 「そろそろ時間です。皆様、魔法陣のほうへ。尚、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔法陣での転移は不可能となります」

 

 グレイフィアの言葉を聞くと、大達はバトルフィールドに移動した

 

 「・・・・・俺たちの学校が舞台か・・・・舐めた真似してくれるじゃねえか」

 

 

 大が少し苛立っていると

 

 「全員、この通信機器を耳につけてください」

 

 朱乃が通信機器を全員に渡した

 

 「戦場ではこれで味方同士やり取りするわ」

 

 『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』

 

 

 

 作戦を話し、行動しようとした時

 

 「リアス、俺はどうすればいいんだ?」

 

 大がリアスに聞いた。ただ一人大だけが指示を受けていなかったからだ

 

 「マサル、貴方は好きに行動して。正直、貴方を扱うには今の私では力不足なの。だから、貴方の思う通りに動いて頂戴」

 

 「なら、大君。私の護衛をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

 「朱乃の護衛?」

 

 大が聞き返した

 

 「はい。力を溜めるのに時間がかかりますし。その時敵に襲撃されたらひとたまりもありませんので」

 

 「・・・・前線で暴れたいんだが・・・・・解った」

 

 「決まりですね♪」

 

 朱乃はどこか嬉しそうだった

 

 「うん?」

 

 その時、誰かが大の服を引っ張った。振り返ると

 

 「どうした、塔城?」

 

 小猫が大の服を引っ張っていた

 

 「・・・・・先輩、私の事も名前で呼んでください。仲間外れはいやです」

 

 「・・・・イッセー。ちゃんと、小猫の事を守るんだぞ。一応、お前は男なんだからな」

 

 「おう。・・・って、一応って何だよ?一応って!?」

 

 「気にするな」

 

 「嫌、気になるわ!!」

 

 イッセーが大に食い掛かってきたが

 

 「マサル、イッセー漫才なら後にして頂戴」

 

 リアスは二人にそう言うと立ち上がり、全員を見回した

 

 「さて、私のかわいい下僕達。準備はいいかしら?敵は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。さあ!消飛ばしてあげましょう!」

 

 「「「「「はい!」」」」」

 

 「ああ!」

 

 返事をした後、全員が動き出した

 

 

 

 

 

 「・・・・・・暇だ」

 

 朱乃と一緒に行動している大は退屈をしていた

 

 「あらあら、退屈そうですね大君」

 

 力を溜めている朱乃が暇そうにしている大に声をかけた

 

 「まぁな。俺はどっちかというと前に出て戦うからな」

 

 朱乃にそう話すと

 

 『朱乃、マサル聞こえる?今、イッセーと小猫が交戦を始めたわ。準備をして頂戴』

 

 リアスから連絡が入ってきた

 

 「はい、部長」

 

 朱乃は目を瞑った

 

 大は辺りを警戒していると

 

 「「「キャーーーーっ!?」」」

 

 体育館から悲鳴が聞こえてきた

 

 「な、何だ!?」

 

 大が不審に思い、小猫と連絡を取った

 

 「小猫。今悲鳴のようなものが聞こえてきたんだが一体どうしたんだ?」

 

 大が聞くと

 

 『・・・・・イッセー先輩が女の子の服を弾き飛ばし、裸にしたんです』

 

 それを聞いた大は頭が痛くなった

 

 「あのバカ。・・・小猫、イッセーに伝えておけ。その性根を後で叩き直すってな」

 

 『・・・・解りました』

 

 小猫との通信を終えると

 

 「部長、準備が整いました」

 

 朱乃はリアスに準備が整ったと連絡を入れた後、空に飛びあがった

 

 『兄貴、体育館の近くに誰かがいるぜ』

 

 アグモンに言われ、体育館のほうを見ると、フードを被った女性がいた

 

 「・・・・・行くぜ、アグモン」

 

 『おうよ』

 

 大は素早く体育館近くに移動し、木に登って待機した。それと同時に朱乃の放った特大の雷が体育館に降り注ぎ

 

 『ライザー・フェニックス様の『兵士』3名、『戦車』1名、戦闘不能』

 

 体育館にいたライザーの下僕を撃破した

 

 それと同時に森にいた人影が空に飛びあがった

 

 「・・・・女を殴るのは気が引けるが・・・そうも言ってられねえよな」

 

 『gear fast』

 

 宝玉から音声が流れ、大の力と魔力が上がった

 

 「っ!?」

 

 それに気づいたライザーの眷属は気配のする所一帯を爆発させた

 

 「今のは確かライザー様を馬鹿にした人間か。ふふふ、呆気ないものね」

 

 女性が笑っていると

 

 「おぉおおおおおおおおっ!!」

 

 爆煙の中から無傷の大が跳んできた

 

 「な、なんだと!?」

 

 女性は無傷の大に驚き止まってしまった。そして、大の拳を喰らい廃墟となった体育館に殴り飛ばされた

 

 「な、何だ!?」

 

 「っ!?」

 

 派手な音に気付いたイッセーと小猫はそれぞれ構え、ゆっくりと土煙の上がった場所に近づくと

 

 「う、うううう」

 

 かろうじて意識のあった女性を見つけた。だが、女性は意識が途切れ、光となってバトルフィールドから消えた

 

 『ライザー・フェニックス様の『女王』一名、リタイア』

 

 戦場にグレイフィアの声が響いた

 

 「よっと」

 

 大が地面に着地すると、朱乃、小猫、イッセーが近くにやってきた

 

 「あらあら、相変わらず凄いパワーですわね」

 

 「・・・・・・規格外」

 

 「・・・・俺、強くなったって思ったけど。どうやってもお前には勝てそうに無いな」

 

 3人はそれぞれライザーの『女王』を一撃で倒した大に言った

 

 「ボーっとしてないで祐斗の所に行こうぜ。俺はまだ暴れたりないんだ」

 

 そう言い、大は祐斗のいるグラウンドに向かった


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択