No.450187

ハイスクールD×D 喧嘩番長の新たな喧嘩 第9話

白の牙さん

目覚めるイッセーの力。大対イッセー

2012-07-10 00:39:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6593   閲覧ユーザー数:6298

 

 

 

 

 

  「おはようございます」

 

 リビングに入ると大、アーシアを除いたメンバーがいたのでイッセーは挨拶をした

 

 「・・・どうかしたんですか?」

 

 リアス達の顔を見てイッセーは何かあったのか尋ねた

 

 「・・・実はねこんな手紙があったのよ」

 

 リアスはイッセーに手紙を見せた。その手紙には

 

 『アーシア・アルジェントは預からせてもらった。返してほしければ山の頂上に来い。なお来ていいのは兵藤一誠のみだ。他の者が来た場合、彼女の命は無いと思え』

 

 「・・・部長、こ、これって」

 

 「・・・事実よ、この手紙を読んだ後アーシアのいた部屋に入ったら彼女は居なかったわ」

 

 「・・・・部長行かせてください!このままだとアーシアが・・・」

 

 「解っているわ。私の大事な下僕に手を出したことを後悔させてやりましょう」

 

 「はい!」

 

 リアスとイッセーが燃えていると

 

 「・・・・・でも、この手紙にはイッセー先輩のみと書かれていますよ」

 

 「「っあ!!」」

 

 肝心なことを忘れていた二人であった

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・」

 

 山の頂上では前世で父・英がデジタルワールドで着ていた服を着、仮面を被った大がじっと立っていた

 

 「あ、あの~。私をどうするつもりなんですか?」

 

 ロープで縛られたアーシアが大に尋ねた。尚、アーシアはこれが大だとは知らないでいる

 

 「・・・お前は兵藤一誠をここに来させるためのエサだ。危害を加えるつもりは無い」

 

 そう言った。だが、心の中では

 

 「(・・・・俺らしくない話し方だよな)」

 

 そう思っていた。そんな時、地面が光り魔法陣が描かれた

 

 「・・・・来たみたいだな」

 

 魔法陣からリアス、朱乃、祐斗、小猫が現れたがイッセーの姿が見当たらなかった

 

 「・・・兵藤一誠はどうした?まさか、臆病風に吹かれたわけじゃないだろうな?」

 

 大が聞くと

 

 「・・・私の下僕を馬鹿にしないで貰えるかしら」

 リアスが笑って言うと

 

 「おぉおおおおおっ!!」

 

 上空から叫び声が聞こえた。上を向くとイッセーが拳を構えて落ちてきた

 

 『Boost!』

 

 「喰らえぇぇぇぇーっ!!」

 

 力が増し、落下の勢いを加えた拳が大に放たれたが

 

 「・・・甘い」

 

 大は左手でその拳を受け止め

 

 「ふんっ!!」

 

 イッセーを投げ飛ばした

 

 「まだまだー!部長、『プロモーション』の許可してください」

 

 体勢を立て直した後、イッセーはリアスにそう告げた

 

 「許可するわ」

 

 リアスは頷いた

 

 「プロモーション『戦車』!」

 

 『Boost!』

 

 プロモーションを終えると、イッセーは拳を握り大に突っ込んだ

 

 「戦車の特性はあり得ない防御力と、馬鹿げた攻撃力だ!!」

 

 戦車になりパワーの上がったイッセーの拳が大に繰り出された。大の拳とイッセーの拳はぶつかり、パワーは均衡していたが

 

 「おらぁっ!!」

 

 大は気合でイッセーの拳を弾き飛ばし、反対側の拳を腹に打ち込んだ

 

 「かはっ!?」

 

 戦車になって防御力が上がっているイッセーだったが、大の一撃を喰らい息を吐き、吹き飛んでしまった

 

 「パワーでダメならスピードだ!プロモーション『騎士』」

 

 騎士に昇格すると、イッセーは騎士の特性『スピード』で大の背後に移動した

 

 「ふん!」

 

 が、大は振り向きざまに蹴りをイッセーの顔にヒットさせた

 

 「・・・・・兵藤一誠。アーシア・アルジェントを・・彼女を助けたいと思うお前の気持ちはその程度か?このままだと、お前は一生誰も守れないぞ。自分の大切な物すらな」

 

 「ふ、ふざ・・ける・・・な。アーシアを助けたいと思う俺の気持ちはこんなもんじゃない」

 

 地面に倒れていたイッセーは力を振り絞り立ち上がった

 

 「なら、見せてみろ。お前の・・・想いの力を」

 

 「(想いの力?・・・そう言えば部長が言ってたっけか・・神器は使用者の想いの力で動き出すって。その力が強ければ強いほど神器は応える)」

 

 イッセーは左腕に装着されている籠手を見て言った

 

 「なあ、俺の神器よ。俺はアーシアを助けたい・・・いや、助けなきゃいけないんだ。一発、一発だけでいいから俺に・・・力を寄こせーーー!!」

 

 イッセーが叫ぶと、左手の籠手が輝き、その形を変えた

 

 「(やっと目覚めたみたいだな)」

 

 『Explosion!』

 

 その音声と共に魔力が一気に解放された

 

 「な、何この魔力。中級・・いえ、上級悪魔並みの力よ」

 

 リアスはイッセーから発せられる波動に驚いていた

 

 「うぉおおおおおおっ!!」

 

 イッセーは全ての力を左拳に集め大に殴り掛かった

 

 「おらぁあああああっ!!」

 

 イッセーは大の顔目掛けて拳を打ち込んだが

 

 「・・・・・・」

 

 神器を発動した大の右手で拳を受け止められてしまった

 

 「え?この神器って」

 

 「・・・・合格だ。イッセー」

 

 イッセーの手を離し、大は被っていた仮面を取った

 

 「「「「「「大/さん/君/先輩!?」」」」」」

 

 「はぁ~、演技をするのも楽じゃないな~」

 

 「マサル、これはどういうことかしら?」

 

 リアスは怒気の混じった声で大に尋ねた

 

 「どうしたも、こうしたも、全部イッセーの為だ」

 

 「お、俺の!?」

 

 「ああ。お前の神器『赤龍帝の籠手ブーステッド・ギア』を目覚めさせる為のな」

 

 大はイッセーのブーステッド・ギアを見てそう言った

 

 「マサル、貴方知っていたの?イッセーの神器の正体を」

 

 「正確にはアグモンが気づいたんだけどな」

 

 大はリアス達に何でこんな事をしたのか話した

 

 「そう、全部イッセーの為に」

 

 「そういうことだ。さて、イッセーの神器も目覚めたことだし・・・訓練はこれからもっと厳しくなるぜ」

 

 「マジかよ!?」

 

 「大マジだ」

 

 「い、いやだーーーーー!!」

 

 この時のイッセーの叫び声は山全体に響いたとか


 
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