No.450124

テイルズオブエクシリア~転生者はイレギュラー

第44話 VS角・翼・爪

2012-07-09 23:31:53 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1421   閲覧ユーザー数:1403

~レオンSIDE~

 

 

ファイザバード沼野についた俺たちは兵士たちに呼び止められた。

 

 

「なんだ、お前たち。所属と名前は?」

 

 

「兵士にそう聞かれるとローエンが俺たちの前に立つ。

 

 

「私はローエン・J・イルベルト」

 

 

ローエンが名前を名乗ると驚く兵士。

 

 

「え?『指揮者(コンダクター)イルベルト』殿?」

 

 

「こんな事態です。戦況を伺えませんか?」

 

 

「ハッ!ではこちらへ」

 

 

俺たちは作戦司令部へ連れて行かれる。

 

 

 

 

 

 

 

作戦司令部についた俺たちは戦局図のようなものを見せさせてもらっている。

 

 

「これはリリアルオーブの反応を拾い、戦局図を見るものです」

 

 

戦局図には駒のようなものが映っている。白がラ・シュガル軍で赤がア・ジュール軍である。

 

 

「あれ?これだけなんか違うね」

 

 

レイアが一つだけ大きさの違うものを見ている。

 

 

そのことを兵士が教えてくれた。

 

 

「それは参謀副長殿が進めている戦略のための部隊です。四象刃アグリアの妨害を突破したようですね」

 

 

「ジランドの戦略だと?」

 

 

ミラはこの部隊というのがジランドの戦略と聞いて疑問に思って兵士に聞く。

 

 

「ええ。一の鐘の後には、予定到達点に至ると思われます。詳細は聞かされていませんが、戦局の流れを一気にこちらへ向ける切り札だとか。作戦実行の際には、予定到達点へできるだけ部隊を集結させるよう指示が出ています」

 

 

「ふむ……この進路だと、予定到達点はここですね?」

 

 

ローエンは戦局図に進路を記していく。

 

 

「は、はい。その通りです。さすがですね。『指揮者(コンダクター)』

 

 

兵士はローエンが教えていないのに予定到達点を当てたことに驚いていた。

 

 

「嫌な予感がしますね……」

 

 

「ああ。クルスニクの槍を使うつもりだろうが、自軍に詳細を明かさない理由が見えない」

 

 

「……クルスニクの槍がジランドという人がもっていったんでしょうか……」

 

 

「状況から考えたら、そうだろうな。だが……」

 

 

俺とミラは顔を見合って頷く。

 

 

「クルスニクの槍の起動に必要な『カギ』は私が奪い、イバルに託してある」

 

 

「だから槍は使われることないと思ってたんだ」

 

 

ジュードも槍は使われることはないだろうと思っているようだ。

 

 

「ですが槍はもち出され、おそらく使用準備を進めている。それはつまり……」

 

 

「新たな『カギ』が生み出されたのかもしれん」

 

 

……ん?俺は何かを忘れているような……そういえば、この後、どうしてクルスニクの槍は起動したんだっけ……?う~む……

 

 

「ア・ジュール軍はどのようにして、沼野を行進しているのでしょうか?地場(ラノーム)は訪れていないはずですが」

 

 

う~む……何で……カギ……起動……イバル……あ、そうか!思い出したぞ!

 

 

「あ、はい。ア・ジュールが開発した増霊極(ブースター)をご存じでしょうか?」

 

 

俺が考え事をしているあいだに話が進んでいるみたいだ。何故か皆がエリーゼとティポを見てるし。

 

 

「そんな見ないでよーハズカシイ~」

 

 

皆に注目されてエリーゼは顔を紅くしている。

 

 

「敵はその増霊極(ブースター)によってマナを増大させ、自分たちの周囲の霊勢を変化させています」

 

 

「マナで地の微精霊を大量に召喚し、地場(ラノーム)に変えたのですか」

 

 

「さすがウィンガルってところか……」

 

 

「ええ……驚嘆に値します」

 

 

「ラ・シュガル軍はどうやって抵抗してるんですか?」

 

 

ジュードの質問に兵士は答える。ってか、軍と関係ない人間にこんなことを教えていいのかね?いくらローエンがいるからって情報機密とかないのか?

 

 

「我々にも、増霊極(ブースター)がありますから」

 

 

「兵全員に配備し、小隊の一人に、霊勢を変化させる者を充てたのですね?」

 

 

「は、はい。おっしゃるとおりです」

 

 

「もしかして、ぼくらの出番?」

 

 

ティポは自分が増霊極(ブースター)であることを知っているので俺たちにそう聞いてきた。

 

 

「いや、ここはレオンかローエンに任せよう。地の術に長けた者がやる方がいい」

 

 

ガクン

 

 

自分の出番だと思っていたのに俺かローエンに任せると言われ落ち込むエリーゼとティポ。

 

 

「時間がありません。すぐにジランドの部隊を追いましょう」

 

 

ローエンに言われ、俺たちは一旦外に出る。

 

 

「ミラ、少しいいか?」

 

 

「ん?どうしたレオン」

 

 

「『カギ』のことなんだが……」

 

 

ミラが目を細める。

 

 

「聞かせてくれ」

 

 

「『カギ』はイバルに預けているんだよな?」

 

 

「そうだが?」

 

 

「もしかしたら、敵はイバルが『カギ』をもっていることを知っていて、何かしらの方法でイバルを戦場に呼びつける気かもしれん。例えば……ミラがお前の力を必要としている。ここにくればミラはお前を見てくれる……とかな」

 

 

俺がそう言うと、ミラは頭を抱える。

 

 

「あり得る話だから怖いな」

 

 

「だろ?」

 

 

「だが、いくらイバルでもそんな誰とも知らない者の指示を聞くはずがないと思うが」

 

 

「だと……いいんだがな」

 

 

あのバカは絶対に来る……薄れている記憶がそう教えてくれた。

 

 

「さて、皆に合流しよう」

 

 

「そうだな」

 

 

俺たちは改めて作戦司令部から出る。

 

 

 

 

 

出てみるとアルヴィンが何かを言われていた。

 

 

どうやら、また別行動してたみたいだ。

 

 

「アルヴィンさん、今の状況で一人で動かれると、さすがに疑われますよ」

 

 

「アルヴィン、今は勝手に僕たちから離れないでよ」

 

 

「ホントだよ。約束だからね!」

 

 

皆にそう言われたアルヴィンは、

 

 

「はいはい」

 

 

と軽く答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま、少し歩きながら俺・ミラ・ローエンは話をしている。

 

 

「ラ・シュガルの戦略要点は、両軍が衝突する盆地を見下ろせる丘の上です」

 

 

「そこにクルスニクの槍をすえる気か」

 

 

「だろうな。そこからなら密集した敵を確実に捉えられる……絶好な場所だ」

 

 

「ええ。クルスニクの槍がマナを使用する兵器なら絶好の場所です」

 

 

「しかし、奇襲に動ぜず、的確にこの場所を見抜くとは……」

 

 

「参謀副長ジランド……油断のならない男だな」

 

 

 

 

 

 

 

ファイザバード沼野の戦場前に着くと、

 

 

「みなさん、私から離れないでください」

 

 

増霊極(ブースター)はローエンが使うことになった。

 

 

カシャン!ボシュン!

 

 

ローエンが増霊極(ブースター)を足元に投げるとそこに地の精霊術式が展開される。

 

 

その後、ジュードは周りを見る。

 

 

「思ったより視界が悪いね。敵がどこにいるか、全然わからないよ」

 

 

「迂回して、安全なルートを探すか?」

 

 

「いや、直線(まっすぐ)に駆け抜けるぞ。時間もあまりなし、こっちのほうが早い」

 

 

俺がアルヴィンの後にそういったらティポが不吉なことを言い始める。

 

 

「ぼくたち死んじゃうかもねー」

 

 

「大丈夫だろう。レオンが言っているのだからな」

 

 

ミラが俺を見る。俺は頷く。

 

 

「それに恐れるな。今、最も恐れるべきは、人間と精霊の命が脅かされることだ」

 

 

「ミラ、かっこいい!」

 

 

ミラの物凄くかっこいいセリフを聞いたレイアがキラキラした目でミラを見る。

 

 

「行くぞ、みんな!」

 

 

俺たちは走り出す。

 

 

 

 

走り出した先にはア・ジュール兵。

 

 

「止まるな!」

 

 

「このまま押し通す!」

 

 

俺とミラは剣を抜く。

 

 

「道を切り開く、ミラ!!」

 

 

「わかった、いくぞレオン!!」

 

「「覇道…滅封!!」」

 

 

地面から炎の衝撃波を放つ。

 

 

「ぐああああ!」

 

 

前方にいた兵士たちを吹き飛ばす。

 

 

「進むぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはそのまま俺とミラで覇道滅封を放ちながら進んでいっていた。そこへ、ラ・シュガル兵が俺たちに攻撃してくる。

 

 

「なにしやがる!」

 

 

「ジランド参謀副長より全軍に通達があった!『指揮者(コンダクター)イルベルト』は敵になった!殺してでも排除せよ、とな!」

 

 

「なんですと?」

 

 

「ラ・シュガル戦略要点の破壊など、絶対にさせん!」

 

 

そう言って俺に突っ込んでくるラ・シュガル兵。

 

 

「うぜえ」

 

 

ドス!

 

 

「ぐぅえ!」

 

 

バタン

 

 

『……はっ?』

 

 

俺に突っ込んできた兵がいきなり倒れたことに他の兵士たちが驚く。

 

 

「こっちは……急いでんだよ。邪魔すると……コロスゾ?」

 

 

ゾクッ

 

 

バタン!バタバタン!

 

 

俺の放った殺気に耐えられず、兵士たちは気を失った。

 

 

「行くぞ」

 

 

「ああ!」

 

 

俺とミラは走りながら覇道滅封を放って進んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥へ進んでいくと多くの兵士たちが何かを囲んでいた。

 

 

「ジランドかっ!?」

 

 

「いや、あれは……ウィンガル達か」

 

 

兵士たちが囲んでいたのはジャオ・プレザ・ウィンガルの3人だった。

 

 

「まだ増えるか。アグリアは合流できそうにないのう」

 

 

「ああ、たまんない。じらさないでよ、ウィンガル」

 

 

ここから見て、ウィンガルは何かを探している。おそらく、探しているのは……指揮官。

 

 

「奥の赤鎧。あれが指揮官だな」

 

 

「よし!」

 

 

「敵は三人だ。かかれ!」

 

 

指揮官の赤鎧の態度を聞いたウィンガルが不機嫌になるのが見えた。

 

 

そして、戦闘はすぐに終わった。

 

 

 

 

 

 

 

戦闘が終わるのを見届けた俺たちはウィンガル達の前に出る。

 

 

「来たか。マクスウェル」

 

 

「……やはり戦場でまみえることになった、か。悲しい時代だのぉ」

 

 

「山狩りは楽しかったわ、アル」

 

 

……ガイアスはやはり奥か。

 

 

「そいつはよかった」

 

 

「ジランドを討ったの?」

 

 

「答える義理はないな」

 

 

ジュードの質問に答えないウィンガル。

 

 

「ならば話を変えるとしよう。道をあけろ!」

 

 

「うふふ。冗談でしょ?」

 

 

プレザはミラの言ったことを冗談だと思っているようだ。

 

 

「槍は破壊する。それでこの戦いはお前たちの勝利だろう。何故それで満足できない?」

 

 

ミラの質問にジャオが答える。

 

 

「陛下の望みだからだ」

 

 

「この戦は通過点に過ぎない」

 

 

「ここで争えば、あなたたちも命を落とすかもしれない。王を支えるものがいなくなるのですよ!」

 

 

ローエンの言っていることは正論だ。いくらガイアスが一人でも歩んでいけるとしても国を支えているのはガイアスと四象刃(フォーヴ)だ。それなのに戦いで四象刃(フォーヴ)が死ねば国の政治とかで影響が出るだろうな。

 

 

「陛下は、お一人でも歩まれるわ」

 

 

「あなたのように、後ろに隠れて、こそこそ戦うようなマネはされない」

 

 

「どういう意味でしょうか?」

 

 

ローエンにはウィンガルの言っている意味がわからないようだ。

 

 

「イルベルト殿、なお、ごまかされるつもりか?民の先陣を切り、戦わねばならない者であるあなたが、最後尾に回ってしまった。その結果がナハティガルの独裁を許し、ナハティガルは謎の奇襲を受けて怪我をして今、ここにはいない」

 

 

「情報、はえーな ローエンは悪くないよ。悪いのはナハティガルだ」

 

 

「国にとって個人の是非など関わり合いのないことだ」

 

 

「……どういうこと?」

 

 

レイアはウィンガルの言うことがわからず、聞く。

 

 

「…………」

 

 

「導く指導者がいなければ、民は路頭に迷うだけ、と言っている」

 

 

「なら……今からでもローエンが……ナハティガルが怪我を治すまでの間」

 

 

ジュードは案を出すが、ローエンが否定する。

 

 

「そう簡単にはいきません。私など、しょせんは一介の軍師。王の代理にはなれません。私には代理にも王にもなる器がありませんよ」

 

 

そんなローエンの言ったことにはっきりとジャオが答える。

 

 

「我らが王はその器をもっておる」

 

 

「そして民を導くための道をこの先に見いだされたのよ」

 

 

「槍は我らが、陛下の力として貰い受ける!」

 

 

3人のそんな言葉を聞きながらも、

 

 

「何度も言わせるな。クルスニクの槍は渡さない。どんな理由があろうとも、だ!」

 

 

ミラははっきりと言いきる。

 

 

なら、俺がすべきは……。

 

 

「俺たちの……ミラの思いは邪魔させないぜ?」

 

 

シュゥゥン……バシュン!

 

 

ウィンガルがまた、増霊極(ブースター)で戦闘モードになる。

 

 

(ふん!決着をつけてやる!)

 

 

(悪いが、この先にガイアスがいるなら……俺は!)

 

 

バチィ!バチチチチィ!

 

 

「レオン?」

 

 

ミラは俺を不思議そうに見る。

 

 

「ミラ!皆!俺は奥にいるであろうガイアスの元に行く!ここは任せた!」

 

 

「なるほど、ここで足止めを喰らうよりも一番の戦力であるレオンをガイアスの元に……か。頼むぞレオン!」

 

 

「おうともさ!」

 

 

俺はミラに言われ、走り出す!

 

 

(逃がさん!)

 

 

ウィンガルが俺に剣で斬りかかる。

 

 

が、

 

 

スカ!

 

 

「甘いぞウィンガル!この状態の俺を捕えられるはずないだろ!」

 

 

俺は壁を走りきって、奥へ。

 

 

皆、頼んだぜ!

 

 

俺はそう思い、奥へと進んでいった。

 

 

 

 

~レオンSIDE OUT~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~第三者SIDE~

 

 

(ちぃ!逃がしたか!だが、貴様らは逃がさんぞ!)

 

 

「みな、二人一組になって奴らを倒すぞ!」

 

 

『うん!(おう!/うん!/は、はい!/了解です/いっくぞぉ~!)』

 

 

ミラとエリーゼはジャオを、レイアとローエンはウィンガルを、ジュードとアルヴィンがプレザをそれぞれ相手にすることに。

 

 

 

 

 

 

 

~ミラとエリーゼ~

 

 

「娘っ子!今からでも遅くないぞ!こっちにこい!金剛拳!」

 

 

「いや、です!」

 

 

ジャオは前進しながら拳撃でミラへ攻撃する。

 

 

「エリーゼは私たちの仲間だ!渡すわけにはいかない!アサルトダンス!」

 

 

ミラは連続斬りでジャオに攻撃するも、

 

 

「効かんわ!」

 

 

ジャオは片手でミラの攻撃ごと吹き飛ばす。

 

 

「ふぅ!わかっているさ!エリーゼ!」

 

 

「はい!レオン『お兄ちゃん』直伝!悠久の時を廻る優しき風よ、我が前に集いて裂刃となせ……サイクロン!」

 

 

シュウゥゥゥゥン!

 

 

「ぬう!?」

 

 

ジャオの足元に竜巻が発生する。

 

 

「一剣を以って万業を滅却せん、抜刀!サンダーブレード!」

 

 

竜巻から落ちてくるジャオに雷でできた剣を投げる。

 

 

バチィィ!

 

 

「ぬうおお!」

 

 

「ハイアーザンスカイ!」

 

 

サンダーブレードで浮いているジャオにミラが奥義を食らわす。

 

 

ズシャ!

 

 

「ぐあ!」

 

 

「始まりの力、手の内に!我が導(しるべ)となり、こじ開けろ!」

 

 

火が水が風が地がジャオに攻撃する。

 

 

「スプリームエレメンツ!」

 

 

「ぬぅあああああああああ!」

 

 

ドサ

 

 

「よし、これ……」

 

 

ミラはジャオを倒したと思い、他の皆の所に行こうとするが、

 

 

「ちぃと痛いぞ!」

 

 

ミラはジャオに頭を掴まれ、地面に叩きつけられてから投げ飛ばされた。

 

 

「そりゃあ!轟魔隆衝断!」

 

 

ドシャァァァァン!

 

 

「ぐあああああ!」

 

 

ジャオの秘奥義を喰らったミラは傷つき、倒れかける。

 

 

「ミラ!今回復します!」

 

 

「がんばれーミラ君!」

 

 

「ハートレスサークル!」

 

 

ミラの足元に治癒陣が展開され、ミラの傷を癒す。

 

 

「すまないエリーゼ!」

 

 

「い、いえ!でも、今度は……」

 

 

「ぼくたちの番だねエリー!」

 

 

エリーゼとティポの前に術式が展開され、

 

 

「深淵の盟約を果たせ!リベールイグニッション!」

 

 

闇のレーザーを照射された。

 

 

「くぅ!娘っ子……」

 

 

「目標ロック!」「チャージ完了!」「発射!」

 

 

「覚悟しろ~!」

 

 

ティポがジャオの周りを飛び回り、闇の術式を刻んでいく。

 

 

「ただいま!」

 

 

そして、戻ってきたティポと共にエリーゼは決める!

 

 

「「リベールゴーランド!!」」

 

 

術式が爆発し、それがジャオを襲った。

 

 

「ぬぅああああああ!……娘っ子、強くなった……」

 

 

ドサ!

 

 

「ハァハァ」

 

 

「た、倒しました~!」

 

 

「さっすがエリーだね!」

 

 

 

 

 

ミラ&エリーゼ・ティポVSジャオ……WINミラ&エリーゼ・ティポ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ジュード・アルヴィン~

 

 

「アル、死になさい!ドラゴネス・ハンド」

 

 

プレザの持つ本から竜の腕が出て来てアルヴィンを襲う。

 

 

「お断り。俺、こんなとこじゃ死ねないのよね!タイドバレット!」

 

 

アルヴィンはプレザの足元を攻撃し、プレザは体勢を崩す。

 

 

「ジュード!」

 

 

「う、うん!ごめんなさい!獅子戦吼!」

 

 

体勢を崩したプレザを吹き飛ばすジュード……であったが、躊躇っている模様。

 

 

「ぐぅ!ボーヤ、よくもやったわね!それにアルも!相変わらず汚い戦い方ね!スプラッシュ!」

 

 

今度はジュードとアルヴィンの頭上に水の塊が出現し、2人を襲う。

 

 

「おっと!」

 

 

「わわ!」

 

 

2人は精霊術を避ける。

 

 

「汚い結構!俺は今までこういう戦い方をしてきたんでな!ジュード!」

 

 

「うん!」

 

 

「「魔神連牙斬!!」」

 

 

二人は無数の衝撃波を放つ。

 

 

「くっ!」

 

 

「今だ!臥狼砲虎!」

 

 

ジュードはプレザを吹き飛ばしながらダウンさせる。

 

 

「殺劇!

 

 

はぁやあ!

 

 

たぁやあはぁ!

 

 

舞荒拳!!」

 

 

ジュードは最後に渾身のストレートで吹っ飛ばす!

 

 

「甘いわよ!」

 

 

だが、プレザはジュードの秘奥義中、最小限にダメージに抑えるために殴られる・蹴られる個所をずらしていた。

 

 

「女性を殴る・蹴るなんて……おいたのすぎたボーヤね!龍精召喚!」

 

 

本から竜が2体現れる。

 

 

「ドラゴネス・スニーカー!!!いっちゃいなさい」

 

 

2人……いや、ジュードだけがその秘奥義を喰らった。

 

 

「!?アルがいない!どこに……」

 

 

「ここさぁ!」

 

 

アルヴィンはいつの間にかプレザの後ろにいた。

 

 

「しまっ?!」

 

 

「我流紅蓮剣!!」

 

 

アルヴィンは炎を纏った剣で斬り上げて自分もジャンプし斬る。

 

 

「目ぇかっぽじってよく見てな!」

 

 

銃を乱射する。

 

 

「おたくの最期の光景だ!エクスペンダブルプライド!!」

 

 

アルヴィンが最後に地面に大剣を空中から叩きつけ、大爆発を起こす。

 

 

「あああああああああああ!!!!」

 

 

バタン!

 

 

「ア、アル……」

 

 

ガク

 

 

プレザは気絶した。

 

 

「い、いたたたた……治癒功!もう、アルヴィン!僕を囮にするなんてひどいよ!」

 

 

「悪い悪い~」

 

 

2人はそのまま、その場を離れた。

 

 

 

ジュード&アルヴィンVSプレザ……WINジュード&アルヴィン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~レイア・ローエン~

 

 

「いっくよ!散沙雨!」

 

 

無数の連続突きで敵を圧倒しようとするも、

 

 

(はっ!そんな突き、レオンと比べたら屁でもないわ!白牙追蓮!!)

 

 

ウィンガルの素早い突進多段斬りによって弾かれ、逆に攻撃を喰らう。

 

 

「きゃあああ!」

 

 

「レイアさん!フリーズランサー!」

 

 

ローエンがウィンガルに向かって無数の氷の槍を飛ばす。

 

 

(ちぃ!老いてもその実力は健在か!)

 

 

ウィンガルはローエンに向かって攻撃しようとするが、

 

 

「女の子に……」

 

 

(ああ?)

 

 

ウィンガルは見た。先ほど自分が吹き飛ばしたレイアが鬼のような表情で自分を見ているのを。

 

 

(………汗)

 

 

「活伸棍・円舞!!(怒)」

 

 

(ぐぉ!?(な、なんだこの威力は?!))

 

 

レイアは自分の肌を思いっきり傷つけたウィンガルにキレていた。

 

 

「消えなさい!(怒)さぁ!いっくよー!ぶっとべ! ぐるぐるぐる~!」

 

 

レイアの持つ棍が光を発しながらぐるぐると棍を回す。

 

 

「お母さん直伝!!」

 

 

倒れているウィンガルに向かって上空から棍を

 

 

「活伸棍・神楽!!」

 

 

叩きつけた。

 

 

(ぐぼぉあ!)

 

 

「パーフェクトォ!!さあ、ローエン!決めちゃって(怒)」

 

 

レイアは怒りの表情の状態でローエンにいう。

 

 

「は、はい(汗)タイダルウェイブ!」

 

 

倒れているウィンガルを水流が襲う。

 

 

「フェローチェ 荒々しく」

 

 

水流を水柱にして巻き上げ、

 

 

「グラツィオーソ 優雅に!」

 

 

凍らせ、

 

 

コツンコツン

 

 

「グランドフィナーレ!!」

 

 

最後に砕き散らした。

 

 

「どぉ?乙女を傷付けた罪は重いのよ!」

 

 

(り、理不尽だ……)

 

 

ガク

 

 

「(ウィンガルさん……お気の毒です)」

 

 

「さ、行こうかローエン!」

 

 

「は、はい」

 

 

 

 

 

レイア&ローエンVSウィンガル……WINレイア&ローエン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~皆が合流~

 

 

ミラ達が合流すると、傷ついた体を引きずりながらウィンガル達も合流した。

 

 

「ぐっ……がはっ……」

 

 

「ウィンガルさん、あなたの増霊極(ブースター)はどこですか?」

 

 

再び倒れかけているウィンガルにローエンが尋ねる。

 

 

「ここ……だよ……」

 

 

ドサ

 

 

ウィンガルは指で頭をさし、倒れた。

 

 

「そうまでしてガイアスに仕えるのですね……」

 

 

ローエンは真剣に考え事をする表情になる。

 

 

「悪い。遺言訊くつもりないから」

 

 

アルヴィンは倒れかけているプレザに銃を向けるが、

 

 

「アルヴィン!もう決着はついているじゃない!」

 

 

「わーったよ。お前が言うなら、そうするよ」

 

 

アルヴィンはジュードに言われて、銃を仕舞う。

 

 

「怖い怖い。そうやって、生きてくのよね。ボーヤ、そうやって弄ばれて、いつかは捨てられるのよ」

 

 

アルヴィンを睨みながらジュードにアルヴィンがあなたを捨てるわよというプレザに対して、ジュードははっきりという。

 

 

「けど、アルヴィンは僕の気持ち、わかってくれていると思う」

 

 

「…………そ、う」

 

 

ドサ

 

 

「あの……どうして……わたしを心配……してくれるんですか?」

 

 

「理由(わけ)を言えー!」

 

 

エリーゼとティポはジャオに何故自分のことを心配するのかを聞いている。

 

 

「…………」

 

 

黙るジャオ。

 

 

「ど、どうして……」

 

 

黙り込むジャオに少し怒り気味のエリーゼとティポ。

 

 

「エリーゼ……」

 

 

そんなエリーゼに近づくレイア。

 

 

「クルスニクの槍まであと少しだ。みな、思うところもあるだろうが、先へ行かせてくれ!レオンもこの先で待っているんだ!」

 

 

そう、ミラが言った瞬間!

 

 

 

シュドオオォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

「な、何!?」

 

 

「なんだってんだ、この揺れは!?」

 

 

「な、なんですか!?」

 

 

「この揺れは一体!」

 

 

「何?何なの?!」

 

 

「こ、これは……このマナは……レオン!?」

 

 

ミラは長く一緒にいたのでこの揺れの原因はレオンのマナであると感じている。

 

 

しかも、

 

 

ビィシャアァァァァァァン!!

 

 

クルスニクの槍のある方向……レオンがガイアスと戦っているであろうところに強力な雷が落ちる。

 

 

「今のは……レオンさんでしょうか?」

 

 

「みな、急ぐぞ!」

 

 

『うん!(おう!/は、はい!/はい)』

 

 

ミラ達はレオンの言った方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

「なに……これ」

 

 

「マジ……かよ!」

 

 

「これは一体……」

 

 

「何があったん……でしょうか?」

 

 

「何よ……これ」

 

 

「レオン……何があった」

 

 

ミラ達がレオンとガイアスのいるところに着くとそこは……沼野でなく……焼け野原になっていた。

 

 

その中心には、

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

剣と長剣を構えているレオンとガイアスが対峙していた。

 

 

 


 
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