しばらくしてバンチが止まった。どうやらアルバーナについたらしい。その後案内された先はなんかVIP待遇のレストランみたいな机のあるところ。ああ、何か説明が変なのは我慢してくれ。もともと説明が下手な上にこんなとこに連れてこられて気が動転しているんだ。でもホントにすごいんだよ?椅子の背もたれとかこれ絶対2mあるて。
着いてから約1時間…
Mr.2なんかは暇で回りだしている。発想おかしいだろ。
俺なんかは予想されていない客の為1時間立ちっぱなしである。さすがにこれ以上待つとなると膝が笑い出しそうだ。
すると奥から白い帽子をかぶった女の人が出てくる。黒髪でおかっぱの髪の毛が少し伸びた感じ?だ。うーん。なんと言ったらいいんだろう。
「あら!サンデーちゃん最近ドゥー!?」
「うるさいってんだよこの“バッ”!!」
この二人は絶対ペアになってたらヤバかったと思う。
「長旅ご苦労様。よく集まってくれたわね。これだけ集まるとさすがに盛観」
この人がミス・オールサンデーらしい。結構澄んだ声だ。
「ここは何処なんだ。ミス・オールサンデー」
Mr.1が聞く。その後のミス・オールサンデーの説明によるとここはギャンブルの町『レインベース』というところらしい。そしてこの建物はその中でも最大のカジノ『レインディナーズ』の一室らしい。
そこまで説明したところで俺の存在に気づいたらしく首を傾げる。
「ミス・ダブルフィンガー、そちらは?」
「Mr.Joker…めんどくさいわね、Jokerよ」
めんどくさがられちゃったよ。まあいんだけどさ。
「どーも」
一応会釈しておく。
「どういう経緯で?」
「私のバイト」
「訳わかんないわ」
「ふふっ、冗談よ。」
なんか何この会話。
「Mr.1、2のケンカを一気に止めたのよ」
「へえ、それはスゴいわね」
ミス・オールサンデーがこっちを見てくる。あーもう限界!俺はそばにあった椅子に座ってしまった。
「「「「「あ」」」」」
「ふ〜。……え?座っちゃまずかった?」
後ろを向いていたこの椅子を前に戻しながら言う。…どうやら座ったらまずかったらしい。この空気的に。
「まずいなあ。それは俺の椅子だからな」
何処からか声がする。
「俺の椅子に勝手に座られたら困るんだが」
真横に大柄の男が現れる。あれ?この人どっかで見た気が…?
そう思ってる間に首を掴まれ足が浮く。
「かっ」
「見ねえ顔だな。若造には礼儀ってもんがわかんねえのか!?」
するとヤマトの身体がみるみる干涸びていく。
「な…なんなのあれ!?」
「干涸びていく…」
「身体の芯まで干涸びて死ね」
カラッカラに干涸びて動かなくなったヤマトから手を離して椅子に座る。
「まあ、やりすぎじゃない?」
「大目に見ろよミス・オールサンデー」
椅子に座り顔を上げる。
「クロコダイル!?」
「“七武海”の海賊が何故こんな会社を!?」
ミス・オールサンデー以外が驚いた顔をする。それもそうだ。七武海は政府に認められた海賊だから略奪した海賊を少し政府に渡したら比較的暴れ放題だというのに。
「俺が欲しいのは金でも権威でもなく“軍事力”なんだよ」
そこまで話したところでミス・オールサンデーが思い出したように言う。
「あら?そこで干涸びたJokerは何処行ったのかしら」
その言葉でみんながその場所を見たがそこには誰もいなくなっていた。
「まったくさぁ、勝手に人の存在消さないでくれないかなぁ」
声がしたのはクロコダイルの椅子の上からだった。
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