Mr.2が入ってくる。やはりここの貸し切りの客はバロックワークスの幹部らしい。
どうすっかなー。このまま情報集めるか。
Mr.2が店に立っているのがポーラじゃなく俺である事に気づく。
「あら!?あんた麦ちゃん一味ねぃ!…なんでここにいんの?」
「んー。まあいろいろあったんだ」
墓穴を掘らないにはこれが一番だ。
「ふーーん。まぁいいわ」
幸い細かいとこは気にしない質らしい。
俺はMr.2にもお茶を出した。
——PM7:54——
「あーーーーー暇。暇だわ。回ってようかしら。あちし回ってる事にするわ」
「やかましい!この“バッ”!“バッ”!!」
あれこれ言い合っているのを頬杖をついて眺めている。
うん。こいつらホント見てて飽きないわ。多分全員強いんだろうけど。
Mr.2とミス・メリークリスマスが言い合ってるのを見る。
ミス・メリークリスマス。あんた腰痛いとか言ってなかったか。その痛みは何処行った?
——PM8:00——
ドガァァァン
いきなりドアごと人が吹っ飛んでくる。
?なんだこいつら。
「ボ、ボン・クレー様…」
「ん!?あんたたちドゥーしたのよぅ!?ドアに向かって突っ込んでくる程練習しろとは言ってないわよぅ!」
どうやらMr2の部下らしい。っていうか誰も練習でドアごと吹っ飛んでこねーよ。
「ち、違います。男が…」
「ん!?」
「なんだ…てめーの知り合いか?オカマ野郎…」
坊主頭で胸に大きく『壱』と書かれてる大柄な男が入ってくる。
「砂漠で不審な動きをしていたもんでね」
…こいつ思いっきり自分がMr.1だって言っちゃってんじゃん。バロックワークスって個性の固まりだな。
「あんたよくもあちしのかわいい部下達を!」
「やめなMr.2!!」
戦おうとするMr.2をミス・メリークリスマスがとめようとする。だがMr.2の部下に対する思いはよほど大きいらしく止まらない。
Mr.2の蹴りをMr.1が避ける。
あーもう!こういうのいやなんだけどなぁ!!
「…仕方ない」
「あちしのかわいい部下達の仇とったるわーー!!」
キィィン
ガンッ
「…ここはポーラの店だ。ケンカならよそでやれ」
Mr.1の攻撃は右手を細身の葉にして受け止め、Mr.2の攻撃を左手で受け止める。どうやらMr.1も何かの能力者らしい。ヤマトの低い声に二人は驚いた用に引き下がる。
「うし!あんたも何か飲むか?俺のおすすめはレモンティーなんだが。あのシンプルなさっぱり感がいいんだよなー」
返事を待たずにレモンティーの用意を始める。Mr.1、2はその変わりようにまたあっけにとられる。
「あっはははは!面白いわねあなた」
笑い声のする先を見る。ポーラだ。いつのまにか起きたらしい。
「ねえあなた。私たちの会社に入らない?」
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