No.449741 化物になっちまったようです act6アルテマニアさん 2012-07-09 11:33:41 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:939 閲覧ユーザー数:918 |
~sideフォース~
最近の俺の日常。
朝起きる。
↓
朝飯作る。
↓
フェイト&アルフが外出。おそらくジュエルシード探し。
↓
2人帰宅。晩飯作る。たまにインスタント食品。
↓
寝る。
こんな感じ。
あんまり動けないって、辛いよね……。
もしかしたら博士はこの世界に来てるかも知れないし、歩き回って探してみたいのだが……まだ部屋の中しかうろつけません。やっと風呂には入れるようになったけど。
そういえば、2人は俺に昼間何をしに出かけているのか教えてくれてない。
いやまあ、こっちが聞いてないせいもあるんだけど。
ジュエルシードに、博士が絡む可能性だってあるしなあ……是非とも俺も参加したいところではある。ついでに原作介入も出来るし。
とはいえ、こんな状況じゃな……足手まといか……。
っつか今原作のどの辺りなんだろ?もうなのはとフェイト、出会ってんのかな。
数日後。
その日、だいぶ回復した俺は某ハンバーガーチェーン店に行って、昼飯を買ってきたところだった。
フェイトと俺はベーコンとレタスのあっさり風味のハンバーガー、アルフは照り焼きバーガーをパクつく。
……インスタント食品とジャンクフードって、どっちがより体に悪いんだろうか……いや、考えないことにしよう。
飯を食い終わり、少しくつろぐ。
「ふいー、美味かった……」
これはアルフの感想。
そりゃね。君、俺が来る前はドッグフードだったでしょ?俺なんかの料理やジャンクフードの方が美味しいでしょうよ。
ちょっとは食生活の改善出来てる、かな。前世からしてみりゃ、肉大好きな俺も改善すべきだったし、「お前が言うな」ってやつですね。でも俺はともかく、女の子がインスタント食品ばっかし、ってのはどうかなー、なんて思っちまう訳ですよ。
そんな、どうでもいい事を考えていると。
「「「!?」」」
何かの力を感じた。
これ、は……!
「ジュエルシードの気配……!」
「だね……行くよ、フェイト!アンタはちょっと待ってな、すぐ戻る!」
やっぱりか……って、え!?せっかく俺治ってきてんのにまさかの留守番!?
……いやまあ、完治してなければダメなのか。
……。
うん、だけどさ。
やっぱり人って多い方が良いじゃないか。
一応俺は遠距離攻撃も出来ない事は無いし、ただの足手まといにはならないはず。
うんうん、展開的にやはり俺は行くべきだよね。
そんな言い訳じみた事を考えながら、体のストレッチ。
……よし。
ジュエルシードは……あっちか。
行くぞ!
うわお……。
俺の目の前に有ったのは、結構な豪邸。
これ確か……月村邸?
って事は、なのはとフェイトのファーストコンタクトか!
うわ、何か撃ち合ってる音が。庭の方か!
……うぉう、やってるやってる。
弾幕をぶつけ合い、互いの隙を探り合っている。
ええと……フェイトはともかく、なのはさん、あなた本当につい最近まで一般人の小学生だったの?今の戦いを見てると信じにくいんだけど。
……ま、あんまり無駄な戦いはするべきじゃないしね。
ちょっと介入してみますか。
灰色の炎を右手に作り出し。
なのはの方へぶん投げる。
「「!?」」
『Protection』
おー、やはりあっさり防がれましたか。全力じゃなくても、結構力入れたつもりだったのに。
「誰!?」
「え、フォース!?」
何で、みたいな顔をするフェイト。まあ、後で話すとして……。
(ねえ、ここは一旦退いてくれないかな?1対2……そっちが分が悪いよね?)
念話で相手と交渉してみる。
砲撃とか喰らいたくないし……ガチで戦闘は避けたい。
「……でも!」
う、意外と強情だ。
ってそうだよね、高町なのはってのはそういう人間だった。
うーむ、こんな状況の俺じゃ……やっぱり結構厳しいか……?
そう考えていると。
ゾクッ!
強烈な悪寒が俺を襲った。
足が震え、冷や汗が出る。
……何だ?……殺気!?
どこから……?
……上!?
「GYAAAAAAAA!」
「「!?」」
「ッ!!」
とっさに後ろにバックステップ。
ドゴォ!!
派手な音を立てて、「何か」がさっきまで俺が居た所に着地した。
何だ……?
ていうかこんなイベント有ったっけ?
……っておいぃ?
砂煙が収まった先に居たのは、甲冑で全身を包んだ騎士の様な奴。全身を赤紫色の魔力光がオーラの様に包み込んでいる。……魔力馬鹿2人目?
ってそこじゃない!
この姿……やっぱり間違い無い!
マスターが色々と不遇な事で人気な(?)、第4次聖杯戦争のバーサーカーじゃねえか!
原作にこんな奴が居たはずがない。つか居てたまるか!
結論。
こいつも転生者だ!
ていうかカッコいいよなそれ!何こいつ羨ましい!
ゲフン……おいといて。
えっと、コイツの能力何だったっけ……?
確か、「触れた物を宝具化する」だっけか?
はっ!しかしここにゃ、掴んで振り回せるような物は無いよ!残念だったな!
「GYAAAAAAAA!」
「ッ!」
「フォースッ!」
何とか避け、フェイトに大丈夫、と手を振る。
ええええ~……問答無用で殴りかかって来ますか。ていうか、叫び声おかしくね?
まさか、こいつも理性を失ってんのか。
まあ良いや、とりあえず……!
「ジャッ!」
両手に炎を生み出し、敵に投げつける。
それを相手は腕を振って打ち消す……って、はい?
ええええ!?何じゃそりゃ!?
「GYUUUUUAA!」
「ッ!リャアッ!」
俺の驚きにはお構い無しに、相手は突進してくる。
慌てて左手を振って……てあれ?
出そうと意図した炎ではなく、今度は灰色の氷壁が俺の前に生み出され、敵の拳を阻んだ。
……どうなってる。ホントに俺に何したんだあの博士。
オマケに、俺の身体に灰色に鈍く輝く、妙な模様が浮かび上がってんだけど。
って、考えてる場合じゃない!
氷壁もう打ち砕かれてるし!
「っ、バルディッシュ!」
『Photon lancer』
フェイトが金色の魔力弾を数発撃ってサポートしてくれる。
が、それも腕に弾かれる!
ちょ、堅すぎんだろ!?
「……よく解らないけど、僕達を助けてくれているみたいだ。なのは、今のうちに!」
「う、うん!リリカルマジカル。ジュエルシード、封印!」
ちっ!
ユーノめ、なかなかせこい事考えるじゃねえの!先越されちまった!
……仕方ないな。
(フェイト、ここは一旦撤退だ。俺達、分が悪いよ)
(え、で、でも!)
(またリベンジすれば良い!今はあの鎧野郎が邪魔過ぎる!)
ここまで言うと、フェイトはしぶしぶといった感じで同意してくれた。
さて、どうやって撤退するか……。
フェイトは空飛べるけど、俺は無理だし……。
って、え?フェイトさん?何故に俺の手首を掴んでいらっしゃいますか?
次の瞬間、俺は浮遊感に教われる!
うおお、転生前、俺高所恐怖症だったんですけど!?あ、でも思ったほど怖くないかな。手をしっかり掴まれてることの安心感が凄い。
「あ!ちょっと……!」
引き留めようとするなのはの声。
鎧野郎は……追ってこない。
……ふう。
まずは助かったか。
(あー、ありがと)
「どういたしまして」
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ここまで来たら、やっぱ介入するべき、だよなbyフォース