華琳が陳留の刺史になり。数週間たった頃、一刀と穂琳はようやく陳留を訪れたのだった。陳留に来るまでの間、一刀は月陰を使い調べさせていた人たちと接触し、勧誘していた。仲間に加わる条件は、季衣と流琉と同じ、華琳のいい噂を聞くようになったらという条件だ。
一刀「街は大忙しって感じだね」
穂琳「だって、一刀くんが書いた都市計画をもとに区画整理とか始めたばかりなんだからしかたないわよ」
一刀たちが着た頃は、太陽が真上にある。一番賑わう時間だった。街のそこら中で、大工達が木を運んだり、家を建てたりと動き周り。この街に暮らす人も買い物などする為に動きまわっていた。
一刀「でも、ここまで大々的にしてるなんて」
穂琳「それだけ、華琳ちゃんが来る前まではボロボロだったんでしょうね。それに、今は買い物時だしね」
一刀「それにしても、やっぱり目立つよ。この服は」
穂琳「いいじゃない。似合ってるわよ♪」
一刀は、今は穂琳の指示で聖フランチェスカの制服を着ていた。この世界に来てから、久ぶりに袖を通していた。そのおかげで、目立ってしょうがなかった。
穂琳「目立ってるわね♪まぁ、しばらくしたら別の意味で目立つかもしれないわね♪♪あ、そうそう。村から何人かこの街に拠点移した人もいるわよ♪」
一刀「な、なんで今その話を?まさか、ここでも!?」
穂琳「さぁ?華琳ちゃんしだいかな♪楽しみだわ♪さぁ~、お城に向けて出発♪」
一刀「ちょっと!!お母さん!!」
一刀が追いかけようとした時、一刀の視界に不思議な光景が飛び込んできた。あきらかに、女性がいるのに。すれ違う人や周りの人達はそこに人がいない様に、歩いて行くのだ。そして、ぶつかっても謝らない。いや、ぶつかった人が気が付いていない。そんな、印象を受けた。
一刀は、その女性に興味を近寄っていく。
一刀「こんにちは」
??「・・・・」
一刀「あれ?気が付かなかったのかな?」
一刀は、その女性の肩を叩き。笑顔で、話しかけた。
一刀「こんにちは」
??「え?私が見えるのですか?」
―??side 始―
私は、徐晃 公明。真名は零。
私は、生まれつき誰からも認識されない。私は、存在しないように周りの人は、ふるまう。最初避けられていると思っていた。でも、違った。私は他の人には認識されていなかった。私が触れた物も認識されない。
生まれつき持っている、氣が原因なのは知っている。体から、自然と溢れ私を消す。触れた物にもうつってしまう。
私を認識してくれたのは母親と父親だけだった。父には、武。母には、文字や計算、料理を教えてもらった。でも、父は戦で仲間を助けて死に。母は、父が死んだと知り後追うように病で倒れ死んだ。そして、私を認識してくれる人はいなくなった。
それから、数か月後。太守が変わった。私より歳が下で曹操と言う人、とても優秀だそうだ。この人なら、私を見つけてくれる。と思い、曹操さん達が街を通り城に行くと言うので一番前で見た。でも、その人は私に気が付かなかった。側に居た、黒い髪の人も青い髪の人も、兵士さん達も。
私は、諦めず。お城中に入った。門番の人は、気が付かなかったので簡単に入れた。ちょうど、玉座で会議をしているみたいだった。覚悟決め、正面から入って、曹操さんの傍に行っても認識されなかった。
また、それから数週間後。曹操さんの弟さんの曹夏さんが来るというのを話しているのを偶然聞き、大通りまで出た。
そこには、キラキラした綺麗な服を着た男の人と母親?らしき人と一緒に街を見渡しながら歩いていた。私は、母親らしき人と楽しそうに話している男の人の笑顔に惹かれていた。いつの間にか、一目ぼれをした。でも、認識してくれない。叶わない。
私は、下を向いて歩き出した。また、人にぶつかった。気が付かれない。いつもの事。気にもしないで歩き出した時。
一刀「こんにちは」
さっきの男の人の声が、側で聞こえた気がした。でも、違う人に話しかけたと思い進む。
一刀「あれ?気が付かなかったのかな?」
すると、肩を叩かれた。初めてだった。そして、振り返るとさっきまで惹かれていた、笑顔の男の人がそこに居た。
一刀「こんにちは」
零「え?私が見えるのですか?」
一刀「ん?見えるけど何?」
零「嘘・・。本当に見えるの?私見えてるの?」
一刀「う、うん。見えてるけど?」
零「ちょっと、こっち」
一刀「う、うん」
私は、とっさに腕を掴むと大通りから、一つ横に逸れた通りに連れて来た。家族以外で私の事を見つけくれる人。
一刀「ちょっと、どうしたの?」
零「人がいないから。大通りで話してると、あなた変な人なっちゃうから。」
一刀「どういう事?あ、その前に自己紹介。俺は、数週間前陳留の刺史、お姉ちゃん。あ、曹操の弟の、曹夏って言います」
零「私は、徐晃 公明です」
何故か、私は自分の体質の事とかすべてを話していた。曹夏さんなら受け入れてくれんじゃないかって。そんなことあるはずないのに・・。
零「こんな私って、気持ち悪いよね?」
一刀「んん。すごいじゃん」
でも、違った。だって目の前の曹夏さんは眩しいくらいの笑顔を私に向けてくれいた。その瞬間、私の何かが弾けた。
零「う・・。うわぁぁぁ~~~」
一刀「え!?ちょっと!?」
私は、初めて会う人の前でぽろぽろと涙を流した。不安だった。寂しかった。このまま、一生誰にも気が付けれないまま死んでいくと思っていたから・・・。私をみつけてくれた・・。そして、受け入れてくれた・・・。うれしくて、涙が止まらなかった。
一刀「もう、大丈夫。一人じゃない。」
曹夏さんは、そう言って私を優しく抱きしめてくれた。しばらく私は、曹夏さんの胸で泣き続けた。その間ずっと、『一人じゃない』『大丈夫』と何度も言ってくれた。
零「す、すいません。知り合ったばかりの人に迷惑を。」
一刀「いいよ。落ち着いてよかったよ。」
零「見苦しいところを」
一刀「見苦しいなんて、泣き顔も可愛かったですよ♪でも、笑顔を見てみたな」
か、顔が熱い。顔真っ赤だろな。でも、私は、久しぶりに笑えた。
一刀「やっぱり、可愛いよ」
零「は、恥ずかしいです。」
私は、この人の力になりたい!!で、でも・・。何て言えば・・・。『好きです!あなたの側にいさせてください!!』は、告白だし。言うなら、まだ。いろいろと・・ね。・・・・・・・。はっ!?ち、違う。明るい時間に何考えてるのよ!!そう、何て言えば、仲間になれるかよ!!『あなたの役に立ちたいです!!』かな・・。うん。真っ直ぐに・・。
一刀「お~~~い。聞こえてる?」
零「す、すいません。自分の世界に入ってました。で、何か?」
一刀「徐晃さん、よかったら。一緒に働かない?君が欲しい」
聞き間違いかな・・・。君が欲しいと言われたような・・。か、確認しましょう。うん。
零「あの・・。もう一度。」
一刀「一緒に働かない?」
零「その後」
一刀「君が欲しい?」
零「そ、それです!!あなたの、役に立つなら喜んで!!」
私は、自然に曹夏さんに抱き付いていた。あ、ああ。わ、私は幸せです!!
―零side 終―
零「し、失礼しました。」
一刀「いいよ。気にしなくても。(もう、慣れたよ・・。抱き着かれることは)そういえば、徐晃さんは」
零「零です。あなたに授けます」
一刀「いいのかい?」
零「はい。信用できますし、あなたに、受け取ってもらいたい」
一刀「零がそれでいいなら。これから、よろしくね。俺は、一刀だよ」
零「ありがとうございます。一刀様」
一刀「さて、話を戻して。零は、氣でその状態になってる言ったけど。氣の習ったことある?」
零「いえ。」
一刀「なら、教えてあげる。そうすれば、自分の意志で、消えたり、見えるようになるから」
零にとって、願ってもないことだった。
零「本当ですか!?」
一刀「零の頑張りしだいかな。あ、ちょっと待って、仲間を紹介するよ。結衣!!」
結衣「はい!!あなたの事が大、大、大、大、大好きな結衣!!惨状!!」
零「あの、この方は?」
一刀「あ、あ。諜報部月陰の副官、張郃 儁乂」
零「なんか、すごい人ですね。」
結衣「一刀様、何一人で話してるんですか?」
一刀「結衣。居るよ、俺の隣に。氣の質により見えなくなってるだけ。それより、前教えた通り目に氣を溜めて。そうすれば、見えるようになるよ」
結衣は、目をつぶり。体を駆け回る氣を、目に集める事を思い描く。そして、ゆっくりと目を開くと、一刀の横にいた。
結衣「おぉ~~~!本当に居ました。・・・・一刀様これは、私への当てつけですか!?」
結衣は、零の胸を見た後。自分の胸を見て触る・・・ぺたぺた。
そして、逆切れ。
一刀「はい!?」
結衣「私が胸小さいからですか!?大きい子選んだんですか!?」
一刀「へぇ?何を感じがいしてるかわかんないけど。俺は、胸が大きいも、小さいも関係ない・・。だって、両方好きだし。それに、そのままの結衣が好きだから」
零「ジドーーーー」
結衣「本当ですか?私ずっと側にいても?」
一刀「あ、当たり前だよ(とんでもない事言っちゃった・・。うぅ零からの視線が痛い。視線に変態って書いてある気が・・。)」
零「(いいな・・・。私も言われたい・・。ずるい。フフフフフ。ハヤクワタシモダキシメテホシイ)」
という、嫉妬の視線を送っているだけだったりする。
そして、結衣は一刀に抱き付いて。いつもの調子を取り戻す。一刀に刺さる零からの視線はどんどん冷たくなっている。一刀は、気付くわけもなく。
結衣「こほん。取り乱して失礼。初めまして、一刀様の下で、諜報部の副官をしている、張郃 儁乂」
零「は、初めまして。徐晃 公明です。」
一刀「結衣。しばらく、零を見てくれ。そして、数週間でものにして。」
結衣「了解!ものにしたら、一緒に寝てくださいね♪」
一刀「いいよ。零、しばらく結衣の下で諜報のあれこれを学んで。結衣が認めたら、副長になってね」
零「はい!!頑張ります。あ、あの私も一緒に寝てくれませんか?」
」
零は、一刀の裾を掴むと上目使いで一刀の目を見た。こんな事されたら、勝てるはずもなく・・。顔を真っ赤にしながら了承するのだった。
一刀「い、いいよ」
零「はい!!がんばります!!徐晃先輩!!」
結衣「(せ、せんぱい。良い響き♪)よろしく。一刀様と寝る為に!!」
零「はい!!」
一刀「(・・・あれ?変なところで意気投合してる・・。危険?)」
結衣「あ、一刀様。華琳様に報告しなくていいんですか?大変な目に遭いますよ?その方が、私は楽しいのですが・・。じゅるり。」
一刀「そうだった。結衣、零。行くよ。そういえば、お母さんどこ行ったんだろ?」
一刀は結衣に引っ張ってもらいながら、零と共に華琳が居る城に向かうのだった。
その頃、穂琳は・・
穂琳「一刀くんどこに行ったんだろう?また、どこかに良い人材見つけたのかしらね?ん~~、まっいっか♪一刀くんに似合いそうな服と下着買ったし。お城に行きましょう」
穂琳は、大きな紙袋2袋と、西涼から取り寄せた普通の馬より少し大きく黒色の名馬。華琳の愛馬となる絶影を連れて城に向かうのだった。
門の所で、穂琳と合流し中庭で華琳達と感動の再会を果たした。
そして・・
華琳「元気そうね。一刀。お母様は・・・相変わらずですね」
穂琳「久しぶりの再会なのに。相変わらずとは、失礼ね。でも、元気そうで何よりよ」
一刀「元気だよ。お姉ちゃん達も元気そうでよかったぁ♪」
一刀は、満面の笑みを浮かべた。その笑顔を、数か月ぶりに見た華琳達は・・
華琳「(久しぶりの笑顔ね♪・・・・食べたくなるじゃない!!・・・・。ダメダメ。落ち着け私。久しぶりの再会が台無しに・・。ここは、我慢よ)」
春蘭「(ハァハァ。一刀の笑顔は可愛いな。見てると・・・早く買ってきた服を!!)」
秋蘭「(うむ。久しぶりの笑顔は、効くな・・。私まで理性を失いそうだよ・・。)」
目逸らし、なんとかあと一歩の所で踏みとどまっていたりする。
一刀「どうしたの??」
華琳「な、なんでもないわ」
春蘭「なんでもないぞ!!」
秋蘭「うむ。なんでもない」
一刀「そ、そう?ならいいんだけど。早速で悪いんだけどお姉ちゃんにお願いが・・。」
華琳「何かしら?」
一刀は、意を決して話し出す。
一刀「一人、月陰に欲しい人が居るんだけど」
華琳「いいわよ」
一刀「やっぱダメだよね・・。・・・・。はい?お姉ちゃん今なんと?」
華琳「だからいいわよ。どうせ、あなたの事だから、勝手に仲間にしたんでしょ?」
一刀「ギクッ・・。はい・・。」
華琳「はぁ・・。で、その人どこに居るの?」
一刀は、ちょっと仕返しのつもりでからかう事を思いつき、零に小声で話しかけた。
一刀「ちょっとしばらく、そのままで」
零「いいですけど。でも、どうしてですか?」
一刀「ふふふ。いつも意地悪されるからちょっと仕返し・・。ごめんね。零」
零「いえ。気にしませんよ。一刀様と一緒に居れるのなら」
一刀「じゃ、お願いね」
一刀は、小声で話を辞め、華琳達に向いた。
一刀「俺の隣に居るよ」
華琳「いないわよ?」
一刀「居るよ」
春蘭「い、いないぞ」
秋蘭「いないな」
一刀「いや、ちゃんと居るよ。ほら、隣に」
華琳、春蘭、秋蘭は、集まると小声話し出した。
華琳「い、いないわよね。一刀が嘘付くわけないし・・。ゆ、幽霊とか」
春蘭「ま、まさか。そんなわけ・・・」
秋蘭「・・・・」
春蘭「ん?秋蘭?」
華琳「秋蘭?どうしたの?」
秋蘭「木の葉の枚数を数えてました」
華琳「(現実逃避ね・・。初めて知ったは、秋蘭がこういう話が苦手なんて)」
春蘭「(久しぶりだな。秋蘭のこの顔)」
さすがに、このままでは行かないと思った。華琳は、びびりながらも勇気をもって聞いた時。
華琳「そ、それってゆゆゆゆれいとか・・?」
一刀「・・。く・・・。ぷっ」
一刀は目を逸らして必死に、笑いを堪えていたのだった。そして、娘たちのビビりように笑っているもう一人の姿が。
穂琳「あははははは。良い顔よ♪♪」
華琳「お、お母様?何がおかしいのですか」
穂琳「もう、いいでしょ?一刀くん♪」
一刀「いつから気が付いていたの?」
穂琳「最初からよ。もう真名交換したし」
一刀「お母さんは、やっぱりすごい」
春蘭「どういう事だ?一刀」
秋蘭「からかっていたのか?」
一刀「・・。少し、お姉ちゃん達にはがっかり」
穂琳「そうね。もう、少し鍛える必要がありそうね。ふふふ」
穂琳は、般若のような笑みを浮かべていた。
華琳「ひっ!!お母様、ど、どういうことですか?」
穂琳「ちゃんと、一刀くんのとなり居るわよ。」
一刀「でも、ごめんね零。こんな事して・・。傷ついたよね・・。」
零「いえ。私が許可したんですし」
突然、一刀の横から声が聞こえた。そこで、初めて一刀の横に誰かいる事を認識する。
華琳「誰!!」
春蘭「誰だ!!」
秋蘭「出てこい!!」
穂琳「3人ともいい加減にしなさい?何故武器を構える必要があるのかしら?」
華・春・秋「「「すいませんでした!」」」
一斉に得物を仕舞うと頭を下げるのだった。
穂琳「よろしい。一刀くんお願い」
一刀「といわれても・・。零はそこまで出来ないし・・。あっ!!」
一刀は、袖に腕を引っ込めると。刀を出して零に渡し、服の中に仕舞うように促した。すると、刀から光の粒が表れ零の姿が徐々に見えるようになっていく。
華琳「な、何が起こってるの?」
春蘭「さっきまで、居なかったのに!?」
秋蘭「不思議だ」
零「これは?」
一刀「その刀には、俺の氣が貯めてある。零自身の氣が、自分を消すなら。他の人の氣が加えれば、見えるんじゃないかなとね。勘だったけど」
零「見えますか?」
華琳「見えるわね」
零「よかった。改め自己紹介します。私は徐晃公明です。今日から、一刀様の指揮する、月陰で副官します」
華琳「その、才能なら認めざる負えないわね。いいわ。徐晃公明、あなたの月陰副官を任命する。その力、しっかり使いなさい」
零「ありがとうございます!!一刀様!!ありがとう」
零は、一刀に思いっきり抱き着いた。それを見た、春蘭は七星餓狼を取り出して爆発した。
春蘭「貴様!!勝負しろ!!」
華琳「ふふ。ふふふ。良いわよ。許可するわ」
秋蘭「そうですね・・。」
零「一刀様?どうすれば?」
一刀「なんかごめんね。お願い出来る?」
零「はい!!」
一刀「ありがとう。零」
一刀は零の頭を優しく撫でるだったが、その事が、三人に火をつけるだった。当の本人は気が付くわけもなく。
華琳「(ずるい!私も撫でて欲しいのに!!)」
春蘭「勝負しろぉぉおおおお!!ずるいぞ!!」
秋蘭「(やきもちやく、姉者もかわいいな。だが、わたしも・・)」
6人は、中庭に出るとすぐに、春蘭と零の勝負が始まった。
だが、それぞれの得物を構え対峙すると動かなくなってしまった。
春蘭「・・・・」
零「・・・・」
華琳「へぇ。本当にあの子出来るわね。全く隙がないわね。」
秋蘭「すごいです。さすがといいますか、一刀はいい人材連れてきますよね」
動いたら負けの緊張状態に陥るのだが、零が行動に出るのだった。
零「さすがです。隙がありません。でも、負ける気がしません」
春蘭「そんな、安っぽい挑発に乗るほど馬鹿ではないぞ!!」
華琳「珍しいわね・・。秋蘭、春蘭風邪かしら?」
秋蘭「いえ風邪では、ないでしょう。でも、珍しいですね」
穂琳「本当にね。どこか、頭打った?」
一刀「あは、はは。(誰も、成長と考えない辺り。なんというか気の毒だよ姉貴)」
しばらく、沈黙が流れて後。零が突然動き出した。そして、春蘭に向かって思いっきり大斧を振り下ろした。
零「ふん!!」
春蘭「きくか!!」
ブン!!ガキッン!!
春蘭は、大斧を横に弾くが零は、その衝撃を利用しその場で回転、そしてその勢いを利用して思いっきり横に振りぬく。だが、春蘭は咄嗟に後ろに跳び下がり回避する。
零「決まると思いましたけど、避けられるとは」
春蘭「お前もな。だが!!」
春蘭、零と同様に思いっきり剣を振り下ろした。が、零も春蘭と同様に弾く。が、春蘭は、その瞬間狙ったように思いっきりお腹に向かって蹴りを繰り出すが。
春蘭「オラーー!!」
ブン!!
零「効かない!!」
ガキッン!!
春蘭「ふっ。喰らえ!!」
零は、蹴りを咄嗟に大斧の柄に当てそして、その衝撃を吸収するように、当たった瞬間後ろに跳び軽減した。
零「チッ。さすがに、痛いです」
離れたところで見ている、一刀達は零の武に関心していた。
華琳「へぇ~。やるわね。春蘭と互角ね」
秋蘭「一刀が言ったようになってるな。一刀は、知っていたのか?」
一刀「知らない。というより、会ったの今日が初めてだよ」
穂琳「それも、天の知識かしら?」
一刀「まぁね。徐晃公明は、有名だったからね。魏の武官として」
華琳「そう。一刀もだけど、戦いになったら月陰もだすわよ」
一刀「それも、承知で創ったよ。だから、武の訓練と氣の訓練欠かさずさせてるから」
華琳「ならいいわ。それより、あとで徐晃を勝手に雇った罰ね覚えておきなさい」
一刀「はぃ・・。」
春蘭と零との勝負は、お互いに一歩も譲らず、ぶっ倒れるまで打ち合いとなり引き分けに終わった。
そして、華琳達は零の実力を認め、真名を交換した。
それから、数か月後。街は、発展の一途をたどり、いろんなところで華琳の善政が噂されるようになっていた。早く広まった一端は、一刀が月陰を使いいたる所で噂を広めたからでもある。
そして、一刀は数枚の手紙を月陰に持たせ、ある人物達に届けさせた。一刀自ら、結衣と零に道案内を頼み2人を迎えに出発した。
~とある村①~
??「○、隊長から手紙来たでぇ~~!!」
??「本当か!?早くみせてくれ○○!!」
??「そないせかさんくても。○」
??「しかたないの。○ちゃんは、隊長大好きだもん。恋する乙女なの~~~」
??「ち、違う私は!!」
??「はいはい。で、行くんか?」
??「当たり前だ!!隊長待っててください今行きます!!」
??「おぉ~~!!○○も会いたいの~~。早く新しい服の意匠教えてもらうのなの♪」
??「わいは、やっぱからくりやな。沢山おしえてもらわな」
??「行くぞ、2人も」
??・??「「オォ~~!!」」
~とある城~
??「あいつから、手紙来たわね。男からなんて気持ち悪く虫唾が走るけど。このさい言ってられないわね。さっさと辞表出して。行きましょう。洛陽で見た愛しの曹操様が居る陳留へ!!待っててください!!」
~陳留の近く~
??「○ちゃん。あと、ちょっとで陳留ですよ~~」
??「そうね、○。最近になってよく噂を聞く曹操さんが治めるところね」
??「そんなに、かっこつけなくても。素でいいんですよ、○ちゃん。いつものように、愛しの曹操様~~って」
??「○、な、何言ってるの!?わ、わたしは」
??「けっ。いつものようにデレデレしとけばいいのによ」
??「仕方ないですよ。○○。○ちゃんは、猫なのですよ」
??「違いねえな」
??「ね、ねこ・・・。わた、わたしは、ねこです・・。あんなことや・・こんなことを・・。あ~~ダメです。・・・・・。ぶぅ~~~~~!!」
??「あらあら。またですか。はい、○ちゃん。トントンしましょうね」
??「ふがふがふが(ありがとう)」
??「いえいえ。なれましたよ。早く鼻血とめていきますよ~~」
~とある村②~
一刀「ふう。着いた」
一刀はとある村に来ていた。それは。
季衣「兄ちゃ~~~ん!!」
ドゴ――――ンン!!
一刀「ぐはっ!!季、季衣元気そうでよかったよ。」
季衣「うん♪兄ちゃんも元気そうでよかった♪」
一刀「よしよし。村は、復興したみたいだね」
村長「あなたちのお蔭ですよ。子供たち助けていただきましたし」
後ろから、声がしたので振り返るとそこには、村の村長が着ていてた。
一刀「村長に流琉。」
流琉「久しぶりです。兄様」
一刀「流琉も、元気そうだね」
流琉「はい!!」
一刀は、2人の頭を撫でるのだった。
季衣「えへへ♪久しぶりだ♪」
流琉「ふにぁ~~」
村長「兄弟みたいですな。2人がいいなら、嫁にでもどうぞ」
一刀「なななな、何言ってるんですか!?」
村長「ふぉふぉ。その反応が見たかったんじゃよ。」
一刀「冗談ですか?」
村長「さっきのは、本気じゃよ。そこのお二人さんは、満更でもなそうだがの。それより、曹夏殿、村はどですかな」
一刀「初めて来た時と全く違いますね」
村長「それもあなた様たちのおかげですよ」
一刀「お金や資材を出しただけで、頑張ったのは村の人達ですよ」
村長「いえいえ。ありがとうございます。曹夏様が、来たという事は」
一刀「はい。季衣と流琉を改めて誘いに来ました」
季衣「兄ちゃん!!僕一緒に行くよ!!みんな笑顔にしたいもん!!」
流琉「私もです!!行きます兄様!!」
村長「2人をよろしくお願いします。曹夏殿」
一刀「はい。まかせてください」
そして、村との別れを住ませた一刀達は、陳留に向けて歩き出した。
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次回は、一刀がいよいよ!!
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