No.449485 IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第九話2012-07-08 23:14:23 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:5306 閲覧ユーザー数:5016 |
第九話 料理はあつあつが一番おいしい
(さっきの女子は一体何なのだ..........一夏と親しそうに見えたが..........)
朝の一件が気になり授業に集中できていないポニーテールの少女、篠ノ之箒がそこにはいた。
(それにあれは..........)
一夏は幼馴染みと再会したような反応をしていた。
(幼馴染みは私だろう..........!)
箒は心のなかでそう思いつつチラリと一夏の方をうたがう。
「ボー..........(窓の方を向いている)」
(私が授業に集中できていないというのに、お前はそんなボーッとして..........!)
そんな一夏の様子にますます腹が立った。
(少しは私を気にしてもいいだろう!)
そう思う箒。
(ここはどうにかチャンスを作るしか..........でもどうやって..........)
箒は頭を抱えて考えていた。
「篠ノ之、この問題の答えは?」
「は、はい!?」
突然名前を呼ばれてびっくりする箒。
今の授業は山田先生ではなく織斑先生が担当している。
「..........」
「..........」
両者沈黙。
そして
バシィン!
鬼の制裁が落とされた。
(なんなんですの、さっきの方は!)
ここにも授業に集中できていない金髪ロール少女、セシリアオルコットがいた。
(ずるいですわ!ただでさえ箒さんという強敵がいますのに......)
箒には幼馴染みというアドバンテージがある。
しかし今朝のあの少女もそれに似たのを匂わせていた。
(一体どうすればいいんですの..........)
セシリアはこれまた頭を抱えて考えていた。
「オルコット」
「..........ここはデートに誘うとか。いえ、もっと効果的な..........」
「..........」
バシィン!
出席簿という名の最終兵器が金の大地に投下された。
(むぅ、オリムーが他の女の子と話しているのを見ると、なんか胸がチクチクする)
もう一人授業に集中できていない少女がいた。
布仏本音。
IS学園の一年生にしてAランク魔導師。
こんな感じの少女だがかなりの実力の持ち主である。
最近は一夏に魔法の訓練を簪と一緒に受けている。
場所は織斑先生が用意してくれた。
IS学園のアリーナは基本夜は使用禁止だが織斑先生がどうにかしてくれた。
織斑先生が魔導師というのは知っていた。
管理局でもかなり有名だった。
『黒の絶剣』『戦乙女』<<ヴァルキリー>>と呼ばれていた。
とくに『黒の絶剣』の方はダントツで有名で一夏と合わせて『黒白の二剣』と言われ、管理局最強姉弟なんて呼ばれていたりしている。
(最初見たときはびっくりしたな~、あの『白の剣聖』がいるんだもん。)
更に『黒の絶剣』がいて『黒白の二剣』が揃ったときは声もでなかったなと思う本音。
(見た感じ、かんちゃんはオリムーのことが絶対に好きになっているよね~)
本来なら簪のことを応援する本音だが今回は違かった。
(何でかはよく分からないけどオリムーを他の女の子、たとえかんちゃんでも渡したくないって思っちゃうのはなんでなんだろう?)
一夏は優しかった。
魔導師や『白の剣聖』の二つ名を置いても。
それに
(私のことを本音って呼んでくれたな~..........)
男に初めて名前で呼ばれた。
その時、内心本音はドキッとしていた。
顔も真っ赤になっていただろう。
そして私は走って逃げ出していた。
あの日以来一夏のことを考え出すようになってしまった。
無意識に目で追っていたり。
一夏がご飯を食べに行くときは私も一緒に食べると言ってついていったりと。
(ほんと、この気持ちはなんなんだろう~)
本音は授業が終わるまでずっと同じことを考えていた。
のほほん少女が考えているときと同時刻の『黒の絶剣』いわゆるブラコンの心情。
(一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!お姉ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
最近満足に一夏分を補充していないせいで大変なことになっていた。
一夏の隠し撮り写真に一夏の使用済みYシャツなどではがまんができなくなったらしい。
(織斑先生、今日も凛々しくて素敵です)
そんな先輩(変態)を後輩(眼鏡ロリ巨乳)は羨望の眼差しで見ていた。
「一夏....ご飯食べにいこう?」
時間は昼、ランチタイムの時間になりいつものように簪が教室に来た。
「おう、いいぜ。箒達も..........って、どうしたんだ?そんな疲れた顔して」
すると箒とセシリアはこちらを睨み付けて、
『お前のせいだ!(あなたのせいですわ!)』
「うおっ!?」
そんな少女二人の息の合いっぷりとその音量にびっくりする。
「オリムー、はやく行こ~」
本音が横からそう言ってきた。
いつも通りのスローな動きだった。
「そうだな、簪悪かった、待たせて」
「ううん、気にしてない」
簪は何故か頬を緩めていた。
俺は頭に?を浮かべてしまっていた。
簪は一夏の何気ない気遣いに喜んで一夏に対する好感度を上げていたのを一夏は知らない。
「ほら、行くぞ。箒、セシリア。話ならそこでいいだろ」
「む..........まあお前がそう言うならいいだろう」
「そ、そうですわね。行って差し上げなくてもよくってよ」
箒とセシリアがそう言ったので俺達は学生食堂、略して学食に移動する。
「待っていたわよ!一夏」
そこにいたのはラーメンのトレイを持った転入生、凰鈴音だった。
「とりあえずそこどいてくれ。食券出せないし、通行の邪魔になってるぞ」
「わ、分かるわよ。そのくらい」
そう言うと鈴は横に避ける。
「のびるぞ」
「わ、分かってるわよ!大体、あんたを待ってたんでしょうが!なんで早く来ないのよ!」
なんか理不尽じゃないか?
まあ、昔からこうだし別に何ともないが。
「それにしても久しぶりだな。一年ぶりか。元気にしてたか?」
「元気にしてたわよ。あんたこそ、たまには怪我病気しなさいよ」
「どういう要望だよ..........」
友人に怪我病気を求めるヤツがいるか普通。
「ゴホン!」
「注文の品出来てましてよ!」
大袈裟に咳をした箒とセシリアが割り込むように言ってくる。
ちなみに俺が頼んだメニューは鯖の味噌煮定食。
まあ、どうでもいいか。
「席、空いてる?」
簪がそう言うと俺達は周りを見回す
すると本音が見つけたようで
「奥の席空いてるよ~」
指差して言った。
「そこしか空いてないみたいだし、そこにするか」
そう言ってぞろぞろ移動する俺達。
席に着くと俺は着くと俺は早速鯖の味噌煮定食に手をつけようとする。
「ちょっとあんた、久しぶりに再会した幼馴染みに質問とか普通あるでしょ!」
鈴が鯖を箸で解体しようとしたところで言ってくる。
「うーん..........あ、そうだ。いつ日本に帰って来たんだ?」
「そうそう!そういう質問よ!てかあんたこそ、なんでIS操縦してんのよ。テレビで見たときびっくりしたじゃない」
あ、結局質問には答えてくれないのね..........
まあ、いいけどさ。
「うんまあ、何か成り行きでさ..........」
と、まあ話しに花を咲かせていると。
「一夏、その人知り合いなの?」
「そうだ!どういう関係なのか説明してもらうぞ!」
「まさか、そこの方と付き合っていらっしゃいますの!?」
「オリムー..........」
簪を皮切りに箒とセシリアが棘のある声で聞いてくる。
本音に至っては捨てられた子犬のような目で見てくる。
「べ、別に付き合ってるわけじゃ..........」
「あぁ、そうたぞ。なんでそんな話しになる。ただの幼馴染みだぞ」
そう言うと鈴はこっちを睨んできた。
「どうした?」
「何でもないわよ!」
何故かキレだす鈴。
「幼馴染み.....?」
もう一人の幼馴染み篠ノ之箒がそれに疑問を持ったのか聞いてきた。
「あー、えーとな。箒が引っ越したのが小四の終わりだろ?鈴が転校してきたのが小五の頭で中二の終わりに国に帰ったから、まあいわゆるセカンド幼馴染みってヤツかな」
箒と鈴は入れ違いだったから面識ないのか。
「で、こっちが箒。ほら、前言っただろ?小学校からの幼馴染みで、俺の通ってた剣術道場の娘」
「ふうん、この娘が.....」
鈴はじろじろと箒を見る。
箒も負けじと鈴を見返していた。
「初めまして、これからよろしくね」
「あぁ、こちらこそよろしく」
そう言って挨拶を交わす二人だったが、何故かは知らんが二人の後ろに阿修羅が見える。
まさかの幻術の使い手だったのか二人は。
「ンンンッ!、わたくしを忘れられては困りますわ!」
「..........誰?」
「なっ!?わ、わたくしはイギリス代表候補生、セシリアオルコットでしてよ!?まさかご存知ないの?」
「うん、あたし他の国とか興味ないしね」
「な、な、なっ.....................!?」
セシリアは口をパクパクしていた。
鈴、代表候補生なんだから他の国のこともっと知ろうぜ。
「い、言っておきますけどわたくしあなたのような方に負けませんわ!」
[でも悪いけどあたしが勝つよ。あたし強いし」
鈴は無い胸を張って言う。
昔から自信満々なヤツなんだ。
嫌味ではなく本当にそう思っている…
まあ、その分怒るヤツもいるが。
「..........」
「言ってくれますわね..........」
「すごい自信.......」
「かんちゃんにセッシー、頑張って~」
流石にこの自信にびっくりしたのか皆黙り込んだり驚いたりしていた。
本音は違ったが。
「ん?頑張ってて言うことはあんたも代表候補生?」
そう言って鈴は簪の方を見る。
「う、うん......日本の代表候補生.......」
「ふうん。まあいいんだけどね。よろしくね」
「よ、よろしく.......」
鈴と簪は握手を交わす。
流石だな、鈴。
簪の性格を考えての挨拶。
セシリアと同じにしたらおそらく簪のことだからちょっと凹んでしまう可能性がある。
でも改善はしてきてるんだけどな。
「わ、私も......クラス代表..........」
「え、そうなの?それじゃあその時もよろしくね」
そう言うと鈴は俺を見て、
「一夏ってクラス代表なんだって?」
「まあな」
「ふーん..........」
そう言うと鈴は一拍考えて。
「あ、あのさぁ。もしよかったらISの操縦見てあげてもいいけど..........」
鈴は顔をそらして言った。
鈴には珍しく歯切れが悪かった。
うーん一応戦う敵になるからなあ。
鈴には悪いが断らせてもらうか。
「いや、俺は__________」
するとバシンッとテーブルを叩く音が響く。
「一夏は今でも充分強い!だから教える必要はない!」
「それにあなたは二組、敵の施しは受けませんわ!」
そう反論したのは箒とセシリアだった。
顔が怖い.......
「あんたたちには関係無いじゃない。あたしは一夏に言ってんの」
そう言われ反論しようとする箒達。
(そろそろかな..........)
俺が止めに入ろうとすると
「ほう、面白い話しをしているようだな」
そこにいた全員がその声がした方を見た。
はい、お分かりですね。
我らが千冬姉の登場です。
後ろには山田先生がいた。
「先生、どうしてここに?」
俺はそう質問した。
俺以外まさかの登場で質問できないでいた。
そのなかでも鈴はやっぱりまだ苦手なのか固まっていた。
「私達はお昼を食べに来たんですよ」
「教師だって昼食は食べる。ダメなのか?」
なるほど。
別に教師が学食で食べちゃいけないなんてルール無いもんな。
「あ、ご一緒にどうですか?」
俺は千冬姉達に言うと
「あぁ、一緒させてもらおうか」
「失礼しますね」
千冬姉と山田先生は席に着いた。
周りの女子は最初は固まっていたもののその事に納得するとキャーッと騒ぎ始める。
「ところでさっき面白い話しをしていたように聞こえたが?」
珍しく千冬姉はその事に反応せず話しを切り出した。
「あぁ、実はですね。鈴がISの操縦を教えてくれるって言ってくれたんですけど、来月のクラス対抗戦の時それじゃあフェアにならないなと思って断ろうとしたんですよ」
「なるほどな」
「たしかにそれじゃあ手の内を晒すことになりますね」
千冬姉と山田先生はそれを聞いて納得していた。
「はい、そうなんです。だから悪いな鈴。また今度頼むわ」
俺は鈴に手を合わせ申し訳ないとする。
「べ、別に大丈夫よ。たしかにそれじゃあフェアにならないわね」
そう言うと鈴はラーメンのスープをどんぶりを持ってぐっと飲み干す。
「そ、それじゃあ一夏またね。ちふ..........織斑先生も..........」
そう言って鈴は高速で去っていった。
どんだけ千冬姉が苦手なんだよ。
しかし、別段気にした様子も無い千冬姉。
「どうした?私を見て?それより昼の時間も残り僅かだ。さっさと食べてしまうように」
そう言われ時計を見る。
あと10分くらいしかなかった。
すると皆は食べる速度を速めていった。
[(はぁ、このブラコンは..........)]
途中スノウが何か言っていたような気がした。
俺はまあ、いいかと割り切って鯖の味噌煮定食に手をつけた。
うん、冷めてる..........
いつも好例のブラコンの心情
(ふっふっふ..........一夏にISを教えるだと?それは私の役目..........いや、しかし教師が一生徒にだけ教えるのは贔屓になってしまう..........あぁ、去年は私が教えていたのに..........ISではないが..........)
(去年の一夏は凄かった。あの修行に耐えたのだ。私と柳韻さん、それに士郎さんの修行に。ISの方は束が教え、魔法等のことはスカリエッティに教わっていたが...........何故、あのマッドサイエンティストがいるのだ..........束を含め..........束に至ってはちょくちょく一夏を狙っていたから一夏を守るのが大変だった..........)
(しかし、それのお陰で今の一夏が出来たのか..........そこについては感謝しているが..........あの一夏が管理局最強と呼ばれる程になるとはな........今でも信じられないが、まあ、姉としては自慢の弟なのだがな.......)
(いや、そういうところを抜いても一夏はすごい。まず_____________)
このあと延々と一夏に対して話しているのでカットさせていただきます。
Tweet |
|
|
6
|
3
|
追加するフォルダを選択
もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。