No.448430

IS-D インフィニット・ストラトス-デジタライズ

7月7日は箒の誕生日ということで

ちょっと過去話をアップ

これがIS-D インフィニット・ストラトス-デジタライズにおいて、束がISを作った理由です

2012-07-07 21:47:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1790   閲覧ユーザー数:1710

昔のお話 篠ノ之家Ver

 

Side 束

 

 私に妹が生まれた

 

 最初見たときはわかんなかったけど、開いた手に指をおいたらそれを握って私の方を見るとニッコリと笑った…

 

 それは今まで見たものの中でとても可愛い笑顔だった

 

 この時から、妹は私の宝物になった

 

 その翌年、私は学校で妹-箒ちゃんの誕生日は特別な日だって教わった

 

 その日は7月7日、つまり七夕で離れ離れになってしまった恋人達が1年に1度の逢瀬をするというステキな日だった

 

 それから数年して、箒ちゃんもわかるような歳になったから、教えてあげたら箒ちゃんはとても喜んだ

 

 そこにお父さん達が「お空を見ればソレが見れるよ」と教えてくれて、箒ちゃんは誕生日を楽しみにしていた

 

 けど…

 

 その年のその日だけ、大雨が降った

 

 それまでずっと晴れていたのに、何故かその日だけ大雨だった

 

 雲があって記念の星が見れないと知った箒ちゃんはワンワン泣いた

 

 お父さんが慰めても、お母さんがあやしても、全然泣き止まなかった

 

 私も泣いてほしくなかったからどうにかしようと思ったけど、どうにも出来なかった

 

 地上(ここ)では見ることができないなら、雲の上に行けば…いけるようになればいいんじゃないかと思ったのはその数日後だった

 

 たまたまお父さんが読んでた新聞に『衛星ロケット発射』というのが載っていたのを見て、色々と調べて、宇宙にいけるようになれば…

 

 そうすれば箒ちゃんが見たいものが、なんにも邪魔されずに見れるんじゃないかと思った

 

 詳しく調べれるだけ調べて、その可能性が高いと確信した私は、宇宙に行く人のことも調べた

 

 そうしたら、かなり特殊な訓練が必要なことがわかった…

 

 選ばれた人しか行けない…ソレが嫌だから、私は全く新しいものを作ろうと思った

 

 何年かかってもいいから、箒ちゃんの泣き顔は見たくないから、その思いで作り上げた

 

 それが…IS(インフィニット・ストラトス)

 

 でも、私がまだ子供だったから、とり合ってはもらえなかった

 

 どうしたら認めてもらえるか考えた

 

 -これが活躍できるところを無理やり作る?

 

 だめ、もしバレたら家族に迷惑がかかる

 

 -じゃあ待つ?

 

 これもダメ、もしかしたら私が生きている間は認められないかもしれない

 

 -勝手に使っちゃう?

 

 これが一番かもしれないけど…何度も実験して私は無事だったから大丈夫だとは思うけど…バレた時が危なすぎる

 

 どうしようかと考えていたその時、日本を射程圏内にしているミサイル基地がハッキングを受けて2000発近いミサイルが日本の首都に向かって発射された

 

 私はこの時少し物思いにふけってて、いい方法を考えるのも兼ねてパソコンを色々いじってたからわかったんだ

 

 私はすぐにハッキングで首相官邸とかに繋いでそのことを伝えようとしたけど、とり合ってもらえなかった

 

 どうしようと考えていると、ちーちゃんが来た

 

 どうやらちーちゃんは何かカンみたいなので今回の事態を察知したみたい

 

 でも、どうすることもできない…

 

 そう思ってたらちーちゃんがISを使うと言い出した

 

 確かに、ISならなんとかなる可能性は高い…でも、そうしたらこれは兵器(・・)になってしまう可能性が高い

 

 だから私はちーちゃんに言った、やっていいのはミサイルの撃墜だけ、ソレ以外はしちゃダメって

 

 それと、どこから来るのかはここのほうがわかるからここから私がちーちゃんに指示を出して撃墜すると決めて、ちーちゃんは出撃した

 

 結果だけいうと、ミサイルはすべて撃墜し、海上だったからどこにも被害は出なかった

 

 でも、それをみて軍隊が出動し、逃げられるのに逃げられないと思ったのかちーちゃんは私が止めるのを無視して軍隊相手に戦って、攻撃してきたのを全部沈めちゃった…

 

 幸いといっていいのか、死者は0…でも、このことで世間はISを兵器(・・)としか見なくなってしまった

 

 開発者である私がいくら叫んでも、それは覆らなかった

 

 なら、せめてまずはそこであがけるだけあがこうと思った

 

 軍事利用の禁止、それを大ぴらにした国のコアを停止するということで兵器(・・)として不完全な存在にした

 

 もちろん、水面下ですすめるだろうからコア自体に細工もした

 

 それは、コアがどんな場所でどんなふうに使えるのか私が逐一チェックできるプログラムだ

 

 それを使って、水面下なので停止はできないが、軍事利用と常識的に考えて思える場合、そのISの二次(セカンド・)移行(シフト)と単一(ワン・)能力(オフ・)仕様(アビリティー)の発動が20万分の1以下になるようなプログラムを仕込んだ

 

 ただ、ISは自己進化するため、絶対じゃない…

 

 だから、私は止めるために研究を続けた…でも、そこではしづらくなり、どこか誰とも関わらない場所を望んだ…そしたら、気がついたら別(・)の(・)世界(・・)にいた

 

 そこを少し探検-冒険のほうが正しいだおうが-したらある研究所を見つけた

 

 そこは私が使っていたものよりも素晴らしいところで、私はそこを拠点に研究を始めた

 

 それから数年して、いっくんが男の子と女の子を連れてこの研究所に来た

 

 そこでちーちゃんがどうなっているのか、箒ちゃんがどうなっているのか知った

 

 そして…いっくんがそのせいでひどい目にあったことも…

 

 私は泣いてた…最初は箒ちゃんの笑顔のために作って、研究していくうちに沢山の人の役に立つだろうとか思って作り上げたものが、たくさんの人を悲しませるものになってたなんて…

 

 そのことを聞いた男の子と女の子も憤慨しているようだった

 

 そして、皆でソレを止めようと決めた

 

 色々と調べたりして、ISコアとこの世界の生物たちの共通点を見つけて、ソレをコアに転用することを決めたり、その世界でパートナーを見つけたりもした

 

 そのさなかで、私達は元の世界と自由に行き来できるようになった。

 

 それで私は外に出ると狙われてたりするため、ほとんど出れなかったけど

 

 また、いっくんが私に箒ちゃんや両親にどうして作ったのか説明したほうが良いと言ってきた

 

 でも、私は怖かった…それで、箒ちゃんに嫌われることが…

 

 でもでも、そんなふうに隠している方が悪い、とかんちゃんに言われて、私は秘密裏に箒ちゃんと両親にコンタクトを付けて、そこで、どうして作ったのかを正直に話した

 

知った両親は怒った…でも画面越しとはいえ撫でようとしてくれた…箒ちゃんは…泣いてた…ごめんなさいって言いながら…

 

 どうやら、私のせいでいっくんと離れ離れになって、いっくんが誘拐されたことで恨んでたみたい…

 

 でも、私はソレでいいと思った。それでも私を姉として見て、慕うような子じゃなくて…

 

 私も謝ってた…ごめんなさいと…

 

 そこで、私達家族はひとつに戻れた

 

 それと、かんちゃんも家族と和解できたって言ってた

 

 でも…

 

 いっくんは…

 

 誘拐された国にちーちゃんが行って、殆ど話すことができず、関係が微妙なものになってる気がするって言ってた

 

 ソレはいっくんとちーちゃんの問題だからうかつに手が出せない…ごめんね

 

 他には、ISが使えるのは女性だけという理由からか、他にもあるのかわからないけど、家族に迷惑がかかるからいなくなりたいと思った男の子ともあった

 

 その子はいっくんが中学校で出会った友人だった

 

 その子の来た理由を聞いて、私は涙を流して謝って、作った理由を正直に話した

 

 弾くんも優しくて、それなら恨めないって言われた

 

 嬉しかった

 

 それから、もう1人女の子とも出会った

 

 そのこはお母さんを亡くして、父親に引き取られたんだけど、そこでひどい目にあって、この世界に来たみたい

 

 その原因がまたもISで、私は幾度となくしたことを、その子にもした

 

 その子は、私を優しい人だって言ってくれた…嬉しかった

 

 かんちゃんの家族にも会った

 

 彼女達は日本の暗部で、私のことを探してたみたい…でも、私は今も見つからないって報告することにしてくれた

 

 理由を聞いたら、私がISを作った理由らしい…温かい家族

 

 私はこれも求めてた…でも自分のせいでなくしちゃった…

 

 でも、これから作ったり、取り戻したりすることは出来る!!

 

 ということでまずは今年の箒ちゃんの誕生日プレゼントだね!!

 

 ISはもう上げたから…何がいいかな~

 

 …いっくんとの子供はまだ早いから…愛情いっぱいの手作りの小物でも送ってあげよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 7月7日、IS学園に篠ノ之箒宛に荷物が届き、その中身はとても可愛らしい小物を入れる箱だったそうな

 


 
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