No.447927

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第二技 契約……という名の頼みごと

本郷 刃さん

第二話です。
この作品はキリトが結構なナルシストですよw
それではどうぞ・・・。

2012-07-07 09:54:56 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:26071   閲覧ユーザー数:24387

 

 

 

 

 

 

 

 

第二技 契約……という名の頼みごと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

「えっと、シェフってなんのこと?」

 

混乱の解けたアスナが訊ねてきた。

 

しまった。いいところに現れたもんだから、端折(はしょ)りすぎてしまった。

 

「わるい、あまりにもタイミングが良かったからさ。ちょっとこれをみてもらいたいんだが…」

 

俺はアイテム欄から(くだん)の物を取り出して、アスナに見せる。

 

「ちょっと、これって。S級レア食材の≪ラグー・ラビットの肉≫じゃない!」

 

エギル同様にアスナもだいぶ驚いてるようだ。

 

レアアイテムは持っていてもさすがにS級のレアアイテムは手に入れた事がないのだろう。

 

「ああ。経験値稼ぎにMAPに出てたらエンカウントしてな。運がよかったよ」

 

「運が良いどころじゃないと思うけど…。それよりもこれどうするの?

 ここにいるってことはやっぱり売っちゃうの?」

 

「そうも思ったんだけどな…。でも金に困ってるわけでもないし、かといって俺は料理のスキルが高いわけでもない。

 だから、エギルの伝手で知り合いに料理してもらおうかと考えたが、当てが外れたってことだ。

 んで、考え込んでいたところに……」

 

訊ねてきたアスナに、俺は考えが伝わるように意味深に彼女を見た。

 

「私がきた、ということね」

 

「ご名答。確か前に料理スキルを上げてるって言ってたよな?」

 

俺が聞いてみると、腰に手を当てて自身満々にいってのける。

 

「ふふん、それなんだけどね。実は私、この前料理スキルを完全習得(コンプリート)したのよ」

 

コイツは今なんて言った? 料理スキルを完全習得した?

 

あの、ナニヤッチャテルンデスカ? アンタは。

 

いいや、ツッコミはなしだ。多分、あの人(・・・)もしてそうだし。

 

ふと、エギルを見てみると俺同様に呆れているようだ。

 

「あ~、まあいいや。で、どうだ。料理してもらえるか?」

 

どうせ何か条件を付けてくるだろうけど、もとより簡単なものなら乗ってやるつもりだ。

 

「う~ん。それじゃ、私にも分けてくれるかな?」

 

やっぱりな。だが、それぐらいなら予想の範疇だ。

 

「分かった。半分でどうだ?」

 

「私はそれでいいよ」

 

「OK、契約成立だ」

 

これでそれなりの飯にありつけるな。

 

「お、おいキリト! 俺にも分けてくれね~か!?」

 

「………五百文字以内で感想文を書いてきてやるよ」

 

頼み込んでくるエギルに断りを入れると、「Nooooo!」といって叫んでいたが、放っておこう。

 

「いいの? 放っておいて?」

 

「かまわない。いつもの事さ」

 

「そ、そうなんだ」といってアスナは苦笑しているが、すぐに笑顔になる。

 

「それじゃあ、いこっか?」

 

「ああ」

 

俺とアスナは店をあとにした。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがきです。

 

「この小説、話し短くないか?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、

自分にはこれくらいのペースが丁度良いので、ご容赦のほどをお願いします。

 

それにしても何回も思うんですが、自分で書くと不安になりますね。

 

それでも、頑張りたいとおもいます!

 

では、次のおはなしで・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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