わたしは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン 小学三年生9歳です。
名前のとおり、ハラオウン家に養子に入り、クロノの妹として家族の仲間入りをしました。
リンディ提督 いまは「母さん」と呼ばないといけないんだけど、まだ恥ずかしくてなかなか言えません。
リンディ提督の長男クロノ いままでずっとクロノと呼んでいたので、同じくなかなか「おにいちゃん」とは言えません。
わたしの親友である高町なのは いまは「なのは」と呼んでいます。
あの事件後、わたしが本局へ護送される前に会うことができ、そのときに友達になれた。
なのはの家族は、お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さんを入れて5人家族。
生れながらの妹で、兄妹のいる中で、わたしは新人、なのははベテランです。
そこで学校が冬休みに入って2日目、なのはに「クロノに、おにいちゃん」と呼んでみたいと相談したところ、うちに来てくれた。
「う~ん やっぱり 練習しかないんじゃないかな~」
「で でも なのは、いままで クロノって呼んでいたから難しいよ」
「なんかいい方法がないかな」
コタツの中で、ミカンを食べながら考えていた。
すると、買物に出掛けていた エイミィが帰ってきた。
「たっだいま~ っと…」
「あ エイミィ おかえり~」
「エイミィさん おかえりなさい」
「あ なのはちゃん、いらっしゃい」
う~ さむさむ~ っと言いながら、エイミィはコタツの中に入った。
「な~んか、二人して悩んでいるみたいだね~」
「「えっ!」」
(フェイトちゃん エイミィさんにも、相談にのってもらおうよ)
(エイミィに?)
(うん 一応年上だし、いいほうほうがあるかもしれないよ)
(そうだね なのは)
「あ あの エイミィ じ 実はね、クロノのことなんだけど」
「うん クロノくんがどうかしたの?」
「あのね、わたし なのはのように、クロノのこと おにいちゃんって呼んでみたいんだ、でもなかなか言えなくて」
「ふふ~ん あのクロノくんを、おにいちゃんね…」
「エイミィさん なんとかならないかな~」
「あるよ 一つだけ、なのはちゃんとエレベーターで話してた時から、少し考えていたんだ」
「さっすが エイミィさん」
「でもね~ いろいろと条件もあるし、なにしろ禁術だからあんまり勧めることができないんだよね」
「なんですか その条件って?」
「一つはね、なのはちゃんの協力、二つ目は他の人にばれないこと、三つ目は一週間以内に戻ること、四つ目は…」
いくつか条件がでてきたけど、一週間なら問題ないかな?ってことで、やってみることにしました。
「で、その方法は何ですか? 三つ目に関係があると思うんですけど?」
「うん フェイトちゃんと、なのはちゃんが入れ替わる魔法なの」
「えっ! い 入れ替わるんですか?」
「そう」
わ わたしが なのはに… なのはになるんだ…
「そして、フェイトちゃんが、なのはちゃんの身体で、なのはちゃんのお兄さんを呼ぶことで慣れてもらうの」
なのはに… なのはに… なのはに…
「うん なんか面白そうですね」
「んとね 面白そうなのは確かなんだけど、一回きりの魔法だし、いくつかの条件を破るともう元に戻れないんだよ」
「いいです エイミィさん、わたし、フェイトちゃんのためならやります」
「そっか…」
「ねえ フェイトちゃん、やってみようよ」
「なのは…、お願いできるかな? 一週間で克服してみせるから」
「うん!」
「じゃあ エイミィさん、その魔法教えてください」
「ほんとに いいのね?」
「「はいっ!!」」
「その魔法の 使い方はね………」
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おにいちゃん! と呼びたいフェイト・・・
なのはに相談していたら、そこへエイミィが帰ってきた。
そのエイミィが ある魔法の提案をしてやってみたら・・・