みんな元気か?
今日は終業式、つまるところの
宣戦布告の日だ
この日までに俺と姫ちゃんの服は新調された
黒い生徒会の制服に
黒地に白の字で『補佐』と書かれた腕章だ
「ただ今より終業式を」
あー会長、後ろ後ろ
「|ふぁいひ(開始)する」
球磨川よー、わかっちゃいるがもうちょっとマシに登場
してくれないか?
「『皆さんこんにちは』『めだかちゃんの元カレでーす』」
もういいや、ここからの球磨川の見せ場を全部奪ってやろう
規則制限、過負荷化
「〈えー今回球磨川は会長をリコールしに来た〉
〈理由は、副会長の不在〉〈署名は一二三年-十三組全員〉
〈とまぁそんなわけで会長、さっさと腕章を球磨川に渡しやがれ〉
〈あと新生徒会メンバーはもう決まってる〉」
「『・・・』『えーと零君?』
『それは僕が言おうと思ってたんだけどな?』」
「〈黙れ殺すぞ〉」
「兄さん!急にリコールなんてやめてください!
皆さんに疑われますよ!?」
そんなこと言われても―
やりたいんだもん
「〈わかった〉〈戻すよ〉
・・・でも俺は球磨川が言おうとしたことを
先に言っただけだぜ?」
「それでもです!」
怒られたぜ。反省反省
「わかった、ごめん」
なでなで
「・・・いいですけど」
許してもらえたよ!
「『・・・続けていいかな?』」
「いいよ続けて」
「『というわけで』『変わりが見つかるまで』
『僕たちが新生徒会だ』」
出てきやがったよ全員
「不知火!?」
「・・・・」
善吉は無視かよ
しかも
「しかも、お前ももれなくついてくるのか」
「どうした零、怖いか?」
「全然だね、面倒になっただけだよ」
「俺のセリフだな、俺もお前の相手は面倒だ」
ならこっち付けやボケ
「面倒ならこっち付けよって顔ね」
「廻さんも敵なんですか」
「そうなのよ、ごめんね神姫ちゃん
私たちは一応仲間だから」
「そうですか」
そんな中会長の話は進んだようだ
「生徒会選挙、否!」
せーの
『生徒会戦挙だ!』
―――――――――――――――――――
~~~生徒会室~~~
善吉が目安箱もといめだかボックスを持って帰ってきた
投書でパンパンだぜ
「これ全部、全部俺たちへの応援だぜ」
「そうか、これは勝たないといけなくなったな」
その通り、これだけ期待されたのに
破っちゃだめだもんね
「ん?これ・・・・零、神姫!」
「なんだ?」
「なんですか?」
「お前らにだよ」
「んん?なになに?」
「がんばれよ、俺を倒したんだから勝ってくれよ?・・・高千穂」
先輩!感激だよ!
「えーっとこっちは・・・兄さん」
「どーした姫ちゃん、何々
今回の戦挙我々は何もできませんが神谷兄妹の
戦いを心より応援しております、勝ってください!」
「神谷兄妹を心から見守る会、総員二百七十八名より・・・」
見守る会?何それ
『神谷兄妹を見守る会?』
俺らの何を見守るんだ?
「何を見守るんでしょう」
「うーん、!あれだ、姫ちゃんの可愛さだよ、俺はおまけ」
「そんな!兄さんのカッコよさです。私がおまけです」
「俺そんなにかっこよくないぜ?
イケメンじゃねーし」
「私だってそんなに可愛くないです、
兄さんですって」
「姫ちゃんが・・・」
「兄さんが・・・」
『ああ、なるほど、ほほえましい」
後で聞いたんだけど
姫ちゃんのファンクラブあるらしいね
暗黙の了解で姫ちゃんに近づいたら
姫ちゃんのナイトに代わってボコられるらしい
ナイトって誰なんだろうね?
――――――――――――――――――――
今日は庶務戦の日だ
生徒会室は女子が着替えてるから俺は廊下だ
「・・・気になる(姫ちゃんが)」
壁の向こうで姫ちゃんが下着に・・・・
気になる、すごーく気になる、めちゃめちゃ気になる
「ちょっとくらいなら・・・・いかんいかん」
見ちゃだめだ!それは最低だろ!!
「ガマンガマン」
ダダダダダダ
誰だよ走るの、って善吉かよ
そのシャツはダサいぞ残念だぞ
つーかこっち来るな
「零!どいてくれ、生徒会室に用があるんだ!」
入るつもりか?待てやボケ
姫ちゃんの着替えなんて羨ましいもん見させるわけねーだろ
「『影遊び』」
「!?なにすんだよ!」
「着替え中だ入んな」
「ここでかよ」
そうだよ
「待ってろ」
「わーたよ」
ーー待機中ーー
「兄さん入っていいですよ」
「はーい」
よく似合ってるよ姫ちゃん
まさに天使、いや神だから女神だね!
「お前らも着替えろよ」
「「おう」」
ーー着替え中ーー(もちろん女子は外だぜ)
戦挙戦の服に補佐の腕章
気が引き締まるね
「行こうか姫ちゃん」
「はい」
会長との被せもいいね
「「生徒会は私(俺)たちだ」」
―――――――――――――――――――――
庶務戦のフィールドに来た
でも一つ聞きたい
「長者原先輩いいですか?」
「なんでしょう、神谷零さま
「なんでフィールドが二つあるんだ?」
蛇の巣窟そのフィールドは簡単だ
縦横深さそれぞれ十メートルの穴に金網を乗っけるだけ(・・・・・・)
穴の底にはハブがいて金網の上でごちゃごちゃやれば金網が落ちる
必然的に最後は網はそこに落ちてハブに襲われる仕組みのフィールド
それが二つある
「それはこれから説明いたします」
早くしてくれ
「二つあるうちの一つは補佐戦で使用します。
理由は、補佐たるものはすべての役職の肩代わりをするものでございます
ゆえに、全ての役職の方と同様のルールで戦い勝っていただきます
ちなみに補佐は生徒会に属しながらも独立していますので
選挙の結果は個別でつけさせていただき勝ったほうが新生徒会の補佐とします」
面倒くさいルールだなぁおい
「今回は二人の方がいらっしゃるので
一人をお選びください」
決まってる
「ここは俺が出る」
「こっちも俺が出る」
「「ええ!?」」
「「何か文句でも?」」
「ありありよ!創をあんな危ないとこに入れるわけないでしょ」
「私もです、兄さんに危険なことしてほしくないです!」
「戦挙の時点で危険なんだがな」
「危ないって言ったって冷凍庫だって危険だぜ?」
「「それでも!」」
「「だーめ」」
「「なんで!?」」
「兄だから」
「弟だから」
「そんなの認めないわ」
「私たちが行きます」
「撫でてあげないぜ?」
「抱き着かせてあげないよ?」
「「う・・・」」
「「決定ー」」
――――――――――――――――――
SIDE三人称
善吉たちのすぐ隣のフィールド、
零と創は迷わずに乗った
「腕章盗ったら勝ち」
「ギブアップさせたら勝ち」
二人はお互いの勝利条件を口にしながら相手とにらみ合う
「「覚悟はいいか?」」
二人はにやりと笑う
ズガンッ
そんな隣のフィールドの音が始まりの合図になった
「『暴君』」
「『英雄』」
二人は早速自分の能力で自分を強化する
零は身体能力を十倍に
創は零と身体能力を同等に
「『革進(アドバンス)』」
「『改進(レヴォリューション)』」
そしてお互いをめだかの改神モードの状態まで引き上げる
零は髪が黒から血の赤に
創は髪が茶色から銀に
改神モードの威圧が
『理外点』の常識外れに後押しされ強くなる
「空間隔離」
零が能力で空間を隔離して周りへの被害をなくす
「さっさと失せろ」
「お前がな」
二人は同時に飛び出した
「おら!」
「よっと」
零のけりを創が飛び上がって避ける
そしてそのまま足を突出し蹴りつけた
「何の」
「おお!?」
その足を零は掴み放り投げる
「おおっとー」
「ちっ」
攻撃が失敗した零は舌打ちし
短期決戦を決めた
お互いの身体能力が大きい今は
全力で短く戦ったほうがいいのだ
そして零は突っ込んだ
「はあああああああああああああ」
「があああああああああああああ」
ラッシュをかけた零の糸を知り創も殴りあう
金網が沈むのも気にせず殴りあう
すさまじいそれは空気を震わせた
そして殴りあった後二人はきょりを取った
「『死の槍(ロンギヌス)』」
「『必貫の槍(グングニル)』」
そしてエネルギーを纏った自身の最強の槍を作り出し・・・投げた
ドンッ
その威力は大きかった、槍はお互いのエネルギーに当たり消滅
その際に起きた爆発で二人は壁に打ち付けられた
「がっ・・は」
「ぐっ・・く」
その時に周りを見渡した
そこはすごいことになっていた
ハブも金網も消え失せフィールドの地面もえぐれていた
そして何より
「腕章も燃え尽きたか」
創が盗る腕章は爆発で燃え尽きていた
実質これで零の負けはなくなった
「これは引き分けだな」
零はそう言った
ルールの腕章がなくなった以上勝ちも負けもなくなったのだから
引き分けだと判断したのである
「俺もそれでいいよ」
ふぅと息をついて創は座り込む
それを見て零は言う
「お前死の槍ってなんてもん出してんだよ」
「お前もおかしいだろ必貫の槍ってなんだよ」
「「このチート野郎」」
ぶすっとした声をしながらも
笑って言う、これを見たら皆が言うだろう
『お前ら親友なんだろ』と
――――――――――――――――――
SIDE零
俺の庶務戦は引き分けになった
でもまだやることがある球磨川と善吉の戦い続いているんだ
「視力は仕方ねーが死なせねーし
問題なく『欲視力』も手に入れてやるよ」
安心院(あじむ)とも会ってみたいしな
「兄さん?何をつぶやいてるんですか?」
「何でもないよ姫ちゃん」
「そうですか、でも安静にしてください
傷は治したとはいえ常識の範疇を超えた戦いをしたんですから」
「わかったわかった」
安心院とはいしきだけで会いそうだ
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神様と転生した主人公が
めだかで原作に入るお話
※注意※
めだかボックスの二次創作です
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