No.447504

魔法少女リリカルなのは〜『紅き修羅の力を持つ者』〜第一話 『始まり』

白さんさん

リリカルなのはの世界へと転生した、龍牙。彼は新しい家族とともに、幸せな日常を送っていた……だが……

2012-07-06 21:28:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4746   閲覧ユーザー数:4516

 

 

おう、真崎龍牙だ。俺が転生して早4年が過ぎた。まさか赤ちゃんからとはな、あのバカ神様に年齢設定してもらえばよかったな・・・。今俺はミッドチルダのとある一軒家に住んでいる。

 

「龍牙~ご飯できたよ~」

 

「はーい」

 

俺は食卓へ向かう

 

「おはようございます父さん、母さん」

 

「はい、おはよう」

 

「ああ、おはよう」

 

母さんと父さんに朝のあいさつを交わす。

 

「あ!もう行かなくちゃ!」

 

「む、もうそんな時間か」

 

「それじゃ行ってくるわね」

 

「ああ行ってらっしゃい」

 

「行ってらっしゃい母さん」

 

母さんがバタバタと行った。母さんの名前は真崎李香。時空管理局所属の優秀な研究員である。今あるデバイスを研究しており平日休日関係なしで研究に没頭している。

 

「まったく、日曜日だというのに騒がしいなあいつは」

 

父さんが苦笑する。父さんの名前は真崎靭。父さんも同じく管理局に所属していて、管理局内では「剛拳の修羅神」と呼ばれているエースで階級は准尉、めっちゃくちゃ強いらしい。

 

「仕方ないよ母さんだって頑張ってるんだから」

 

「ふむ、確かにな、さて俺も仕事に行くかな」

 

「あれ?今日休みじゃなかったの?」

「だったんだがな、急遽仕事が入ってな……」

 

「そっか」

 

「すまないな、休日だというのにお前にかまってやれなくて…」

 

「大丈夫、慣れてるから」

 

「うむ…」

 

父さんがやや暗い顔をする

 

「それに今日は日曜日だから〝あいつら〟が来るからね」

 

「そうか…では行ってくる」

 

「行ってらっしゃい父さん」

 

……これで家に俺以外居なくなりシーンと静まりかえる、父さんと母さんは結構家を留守にするからこのシーンとした空気は慣れている。

 

「さて〝あいつら〟いつ来るかな?」

 

俺が先ほどから行っている〝あいつら〟というのは…

 

 

 

ピンポーン!

 

 

お、来たな

 

 

「はーい今行きまーす」

 

玄関に赴く。そして扉を開けると

 

「おはよう、龍牙君」

 

「おはよー龍牙くん!」

 

「おはよ龍牙」

 

「おはようございますプレシアさん、おはようフェイト、アリシア」

 

そうこいつらテスタロッサ一家。ん?なんでテスタロッサ一家がここに居るのかって?それは原作でアリシアが死んだエネルギー駆動炉ヒュドラの暴走事故の日に、たまたまそこに居合わせた父さんが暴走を強制的に抑えて、駆動炉を破壊した。どんだけだよ父さん……ちなみに父さんの魔力ランクはSSだ。ちなみに俺は魔力がまったく無い、父さんは母さんに相当驚いたらしい、オイ神様何で俺に魔力が無いんだよ魔力なきゃ何もできないだろ!!……話がそれたが、暴走を抑えたその日から父さんとプレシアさんは友人になった。俺はその時思ったんだ……

 

 

 

 

父さんナイス原作ブレイク!!あれ?俺原作ブレイクするために転生したのに父さんがしてしまった・・・と若干顔を引きつらせてしまったのは内緒だが…。

 

「どうしたの龍牙?」

 

フェイトが俺の顔を覗き込む、近い!フェイトの可愛い顔が俺の顔の前に!!……って何興奮してんだ俺。ん?(二回目)なんでアリシアが生きてるのにフェイトが居るのかって?それはアリシアの「妹がほしい!」と駄々をこねたらしく、プレシアさんがプロジェクトFでフェイトを生み出したらしい。

…おぉい、娘の一言で犯罪に手を染めんなよプレシアさんぇ……。

 

「なんでもねぇよ」

 

「そっかならいいんだけど」

 

「ねーねー早く行こうよー」

 

「ああ、プレシアさん行きましょう」

 

「ええ、じゃ転移するわよ」

 

プレシアさんがそう言うと俺たちの足元に魔方陣が現れた、そして俺達は時の庭園へ転移した。

 

「いこ!龍牙君!」

 

俺はアリシアに手を引かれた

 

「まってよ~姉さん」

 

俺達はプレシアさんがアリシアとフェイトと俺のために作った時の庭園の遊び場に来た。そこは一面畑の場所で綺麗な場所だ。

 

「何して遊ぶ?」

 

「俺は何でもいいぞ」

 

「じゃ花飾り作ろう!」

 

アリシアの提案で花飾りを作ることになった、俺は作れないが……不器用なんだよ俺は。

それから20分後……

 

「できた!」

 

「わたしもできたよ」

 

フェイトが作った花飾りはとても綺麗にできていた。アリシアはというと……

 

「アリシア、これボールか?」

 

「花飾りだよ!」

 

アリシアが作った花飾り?は花を器用に丸めて作られていた、うーんボールにしか見えない・・・

 

「うーんどうしたらこんなになるんだ?」

 

「頑張ったんだよ!これでも!そんなこと言うんならあげないよ!」

 

プンプンに怒ってる、お可愛い。

 

「ごめんアリシア」

 

俺はアリシアからひょいと花飾りを取った。

 

「あ」

 

「ありがたくもらっとくよ」

 

笑顔で言った、するとアリシアは頬を赤くして

 

「う、うん!」

 

お、機嫌直ったな。

 

「あの、龍牙?」

 

「ん?」

 

フェイトが頬を赤くして

 

「私のも受け取ってくれないかな?」

 

「ああ」

 

フェイトから花飾りを受け取る

 

「ありがとな、フェイト」

 

「うん、どういたしまして!」

 

フェイトが満面の笑みで言った

 

そして遊んでいるうちに時間が流れて俺が帰る時間になった。

 

「そろそろ帰るよ」

 

「え~もっと遊ぼうよ~」

 

「こらアリシア、龍牙君を困らせちゃダメよ」

 

「ぶ~」

 

「じゃ転移するわよ」

 

「お願いします」

 

俺の足元に魔方陣が現れる

 

「じゃあなアリシア、フェイト」

 

「うん、またね」

 

「またね龍牙君……」

 

そして俺はミッドチルダの自宅目の前に転移した。玄関の扉を開け居間へ赴いた

 

「ただいま」

 

「……お帰り龍牙」

 

あれ?父さんだけか、いつもなら母さん帰ってきてる頃だと思ったんだけどな。

 

 

「父さん、母さんは?」

 

「……」

 

父さんは暗い顔で無言だ

 

「どうした、父さん?、あ~わかった…母さんまた失敗して始末書とか書かされてるんでしょ?」

 

「龍牙」

 

急に父さんが真顔になったので思わず俺も真顔になった

 

「何?父さん」

 

「龍牙……落ち着いて聞いてくれ」

 

「う、うん」

 

「母さんが死んだ」

 

「え?」

 

父さんの一言で俺は固まる

 

「う、嘘だよな、父さん?母さんが死んだなんて……」

 

「本当だ、今日の昼ごろ実験中に事故が起き研究所が半壊し、その時に母さんが巻き込まれて……」

 

俺は膝をつく、母さんが死んだ?あの元気で優しい母さんが?……。

 

「死んだ…母さんが……」

 

「龍牙…」

 

「ッ……!!!」

 

 

俺はその瞬間目の前が真っ暗になった。


 
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