No.447307 IS インフィニットストラトス~オルコッ党ですけど何か?~2012-07-06 17:39:55 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1339 閲覧ユーザー数:1309 |
「……はぁ」
「どうした竜也。緊張か?」
「違う…。疲れが抜けてないんだ…」
俺は目の下に隈をつけた状態でカタパルトデッキに立っている。
ちなみに今日はセシリアとの決闘の日である。
結局、やまや先生の話は寮の部屋についてだったが明きが無かったため、野宿を一週間しろとのことだった。
『ドンマイですよマスター』
メイルが言う。
そして、野宿については織斑先生が決めたらしい。
ブラコンめ…!
まあ、今は織斑先生がいないから思えるだけで居たら世界最強兵器『織斑千冬の出席簿』が飛んでくる。
てか、そろそろカタパルトに乗っとくかねぇ。
一夏のISが来ていないことから俺が一番手である。
『鈴峯くん、準備は良いですか?』
やまや先生からの通信が入る。
「問題ありません」
『わかりました!では出撃してください!』
ヤバいテンション上がるな。
「了解!ダブルオークアンタ、鈴峯竜也。出る!」
※
「逃げずに来たんですのね」
セシリアはふふんと鼻を鳴らす。
腰に手を当てたポーズが様になっている。そして、目につくのはセシリアのむn…ゲフンゲフン!
ISである。
鮮やかな青色の機体『ブルーティアーズ』。
その外見は某ストフリに似ている。
そして二メートルを越す長いライフル。
『スターライトmkⅢ』と言うらしい。
いや、知ってるんだけどね。
だって僕、転生(ry
「最後のチャンスをあげますわ」
「いらん!」
「話は最後まで…「聞かん!」ならば!」俺はセシリアの話を遮り話をさせない。
「踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルーティアーズの奏でる円舞曲で!」
バシュッ!
「俺、盆踊りしか…って、のわぁっ!?」
セシリアの撃ったレーザーに被弾する。
『シールドエネルギー減少!実体ダメージ小!反撃を!』
メイルが指示を飛ばす。
俺は急いで武器を展開しようとする。
しかし、いくら探しても近接ブレード『GNソードⅤ』しかない。
仕方ないので展開すると
「わぉ……」
『今はそれしかありません。それで戦闘を!』
しゃあないな…。
「ダブルオークアンタ、鈴峯竜也。参る!」
背部から粒子が放出され俺は武器を構える。
「中距離射撃型のわたくしに、近距離格闘装備で挑むなんて…気でも狂いましたか!?」
「元から狂ってるんだよ!悪いね!」
ここから俺の初試合にしてメイルとの繋がりのできた激戦が始まる。
※
「ぐっ!」
『回避優先してください!』
俺は追い詰められていた。
バシュバシュッ!
「どわっ!」
『まだ大丈夫です!』
「もう終わりですか?早かったですわね」「まだだ!うおぉぉぉ!!」
GNソードⅤを袈裟懸けに構え突撃する。
射撃したいところだが射撃が出来ない。
「甘いですわ!ブルーティアーズ!」
セシリアの回りに浮かぶ4つのビットが俺に襲いかかる。
「邪魔をするな!」
俺はビットを破壊していく。
一機…二機…三機!
ラスト!
セシリアのビット『ブルーティアーズ』を全て破壊した俺はセシリアに斬り込む。
行ける!
そう確信したときに悲劇は起きた。
「かかりましたわね!」
ブンッ!
「残念ながらブルーティアーズはまだありますのよ!」
セシリアの腰部にあるスカートアーマーから二機のブルーティアーズが出てくる。
しかも弾頭には爆薬。
「終わりですわ!」
ドガァァァンッ!
爆発に包まれた俺は大地に堕ちる。
※
俺が墜ちた衝撃で砂煙がすごいことになっている。
まだ終わってない。
そう思った俺はメイルに言う。
「頼むメイル。お前の力を見せてくれ!」『……』
しかし、反応しない。
「メイル!応答しろ!」
『………』
やはり反応しない。
そこにセシリアのレーザーが降ってくる。「動いてくれ、メイルシュトローム…。ここにはまだOガン〇ムとエ〇シアと俺がいる!」
某イノベイターのセリフを叫ぶ。
それと同時にディスプレイにウィンドウが現れる。
「フォーマット終了。第一次形態に移行します」
と出ている。
そして光に包まれ俺は浮き上がる。
そして光が晴れたあとには、肩部シールドに刃が付き、粒子が放出されているメイルシュトロームの姿があった。
『第一次形態移行しました。ソードビット使用可能です!ビットの操作は任せてください!』
メイルが復活する。
「よし…!」
俺はセシリアに向けてGNソードⅤを突きつける。
「まだ終わらないぜ?」
「まさか…初期設定だったなんて…」
そういうことか、だからGNソードⅤしかなかったんだな。
「じゃあ、フィナーレだ!」
ソードビットをシールドから切り離し自分の周りに配置する。
「させませんわ!」
バシュバシュッ!
レーザーがまた降り注ぐ。
「ちっ!GNフィールド!!」
『ヴァーチェとかじゃないんだから!』
メイルはそう言いつつもフィールドを張ってくれる。
そして、使用可能になったGNソードⅤでの射撃をする。
バシュン!
狙いは『スターライトmkⅢ』。
「きゃっ!銃と剣の一体型なんて有り得ませんわ!」
俺が不意をついたにも関わらずビームをバレルロールで避けるセシリア。
『ここはソードビットで追い込んで切り伏せるのが良いかと』
メイルからの提案。
(オーライ、追い込みを頼む!)
『わかりました!』
フィールドを張っていたソードビットをセシリアに飛ばす。
俺はエクスカリバーV・ライフルモードで牽制をかける。
そしてうまくアリーナの壁に追い詰めた俺はセシリアに向かって地面から急上昇する。
ソードビットをシールドに収納しセシリアが逃げられる環境を作り出す。
「ここでビットを納めるなんて甘いですわね!」
セシリアはそう言いつつも逃げ出す。
「その動きは読めてる!行くぜ!」
俺は瞬時加速をメイルのサポートを主としながらセシリアに近づく最短距離で仕掛ける。
それと同時にソードビットをGNソードⅤと合体させ、バスターソードモードにする。
「当たりなさい!」
セシリアがレーザーをまた撃ってくる。
『シールドエネルギーが限界に近いです!回避を!』「だが断る!」
俺は被弾しながら突っ込む。
そして、セシリアの懐に入った俺は横凪ぎに大剣を振るう。
ブルーティアーズを切り裂いた瞬間に決着のブザーがなる。
『勝者 鈴峯竜也』
そのアナウンスが聞こえたのはいいが、ブルーティアーズを強制解除されたセシリアが墜ちていく。
俺は瞬時加速しセシリアを受け止める。
「大丈夫か?」
俺が問いかける。
「……」
しかし反応がない。
息をしているのは分かったため俺はメイルを装備したまま保健室に運ぶ。
※
サイド千冬
私たちは管制塔から鈴峯とオルコットの試合を見ていた。
ISを展開してからの鈴峯の反応速度や状況判断が異様に早い。
入試時…、いや、束から紹介が来たときの適性検査のデータはBランク。
それから打鉄を使用しての模擬戦。
そのときのデータもBランクだった。
Bランクであそこまでの動きができるはずがない。
機体の性能か…?
専用機ならあそこまで出来てもおかしくない。
まあいい。今は幼馴染みとして言おう。
「よくやったな、竜也」
Tweet |
|
|
1
|
0
|
追加するフォルダを選択
四話です