No.447113

IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第四話

カルマさん

もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。

2012-07-06 08:03:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6620   閲覧ユーザー数:6228

第四話 ルームメイトは..........

 

 

前回セシリア・オルコットさんと決闘することが決まってしまった織斑一夏です。

現在放課後の教室でぐったりしています。

もちろん1人で。

1人と言っても廊下とかには大量の女子女子女子!

はっきり言ってちょっと目障りだったり。

「(はあ、めんどくさいことになってしまった)」

[(マスター、ドンマイです。....................ほんとしょうがないですねあのブラコンは....................)]

「(なんか言ったか?)」

後半聞き取れなかったな。

[(いえ、なんでもありません)]

まあ、スノウがそう言うならそうなのだろう。

「あぁ、織斑君。まだ教室にいたんですね。ちょうどよかったです」

顔を上げてると、山田先生が書類を持って立っていた。

「そのですね、寮の部屋が決まりました」

そう言って番号の書かれた紙と鍵をよこす先生。

「あれ?俺の部屋って決まってなかったんじゃないでしたっけ?家から通うと思ってたんですけど」

「それはですね、事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを変更したらしいんです。..........織斑君は政府にその事聞いてます?」

山田先生は最後の部分は俺だけに聞こえるように小声で話す。

まあ、俺は世界でただ1人の男性IS操縦者だ。

なんか色々あるのだろう。

「そう言うわけで、とにかく寮に入れるのを最優先したみたいです。もうちょっとすれば個室の部屋が用意されますから、しばらくは相部屋で我慢してください」

「成る程了解しました」

そう言って俺は椅子から立ち上がる。

「それでその、俺の荷物は?家にあるので今日は帰ってもいいですかね」

「その件なら大丈夫だ」

そう言って来たのは我が姉にして俺をめんどくさいことに巻き込んだ千冬姉だった。

「大丈夫って..........」

俺はちょっと不機嫌そうに言う。

千冬姉のせいでオルコットさんを焚き付けてしまったのだ。

本来ならもうちょっと穏便に行くはずだったのに。

「ああ、私が手配しておいた(どうしたんだ、一夏、ちょっと不機嫌そうなのだが)」

「ありがとうございます」

俺はお礼を言う。

「まあ、生活必需品だけだがな{一夏?もしかして怒っているのか?}」

「いえいえ十分ですよ{別に、千冬姉が勝手にオルコットさんを焚き付けたから色々めんどくさいことになったなぁなんて思ってないし}」

「なっ....................!!」

そう言って千冬姉はOrtの体勢をとって地面に伏せていた。

「えっ!?織斑先生!どうしたんですか!?」

突然千冬姉が地面に伏せたので山田先生はパニックしていた。

山田先生は知らない。

俺と千冬姉が念話で会話していたことに。

「じゃあ、千冬姉のこと頼みますね」

そう言って俺は自分の部屋に歩き出す。

「ちょっと!織斑君!?」

山田先生がそう言うが無視!

先生には悪いが千冬姉の罰ゲームに付き合ってもらおう。

「一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われた一夏に嫌われ..................................................」

その後千冬姉の呪言みたいなのがそこにこだましていたと言う。

これを見た生徒達は

 

 

『やっぱりブラコンなんだぁ』

 

 

と思ったらしい。

不覚にもそのギャップが受けファンが更に増えたと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが1068号室か」

俺はまずノックをする。

着替え中だったら大変だからな。

「すいません。同室になったものですがいますか?」

しかし返事は聞こえない。

「どこかに行ってるのかな?」

まあ、いないのなら仕方がない。

俺は部屋番号を確認してドアに鍵を差し込む。

ガチャっとドアの開く音がする。

「やっぱり立派だなぁ」

大きめのベットが二つ。

ふあっふあしてそう。

(六課と同じくらいかな?)

ああ、思い出される六課での日々。

あの頃は大変だったなぁ。

なのはさんやフェイトさん、それにはやてさんが俺の寝ているベットに入ってくるんだもんなぁ。

ヴィータやシグナム、シャマルも入って来たからなぁ。

ほんと何事かと思ったし。

(彼女達の精一杯のアピールだったがか一夏は気付いていない)

「まあ、とにかくここの部屋の人を待たないと」

すると

「あれ?開いてる?」

外から女子の声が聞こえる。

ん?待てよ..........

(中に俺がいることを知らせないと)

この状況でばったり会った瞬間不審者の何者でもない。

「あの!同室の方ですか?」

俺は中から聞こえるように言う。

「えっ!だれかいるの?」

女子は驚いていた。

「はい、まずその自己紹介とかしたいので入って来てくれませんか?」

俺がそう言うと女子はドアを開けて入って来る。

そこにいたのは水色の髪色をした眼鏡のおとなしそうな少女がいた。

(うん?どこかで見たような雰囲気..........というか魔力を感じる?)

「あの..........?どうかしたんですか?」

俺が怪訝そうな目で見ていたのに気付いたのか少女が話しかけてくる。

「あ、いやなんでもないよ。それより自己紹介しなくちゃね」

そう言って俺は名前を言った。

 

 

 

「俺の名前は織斑一夏」

 

 

 

 

「私の名前は更識簪」

 

 

 

 

 

 

『えっ?』

二人同時に驚いていた。

「更識って..........」

「織斑一夏って.......えぇぇっ!?あの『白き剣聖』の 最強魔導師!?」

「静かに、外に聞こえるから」

そう言うと更識さんは口を手で塞ぐ。

しかし今のやり取りで分かったことがある。

「君ってやっぱり魔法関係者だよね」

「は、はい..........その通りです..........」

更識さんは声を押さえて言った。

(となると教室にいたあの娘と知り合いの可能性が高いな)

そして何より問題なのが

(更識と言う苗字..........アイツの関係者なのは間違いないな)

更識家は代々続く魔法一家でレベルの高い魔導師を輩出している。

その仕事は普通の魔導師としての仕事から裏のことまで様々。

まあ、名門と言っていいだろう。

「あのさ、もしかして楯無って知っている?」

「お姉ちゃんのこと知っているんですか?」

更識さんはアイツの妹だったのか。

この娘の方が断然いい娘に見えるのだが。

人間って不思議だなあ。

「あぁ、知っているよ。アイツにはさんざんお世話になったからさ」

思い出して来たら微妙に腹が立ってきた。

その様子を更識さんは苦笑して見ていた。

すると更識さんは

「あの、いいですか..........?」

「うん?どうした?」

「お姉ちゃんとはどこで知り合ったんですか?」

そうきいてきた。

「うーん、ちょっと仕事でさ」

「そうなんですか..........」

微妙に納得していない感じだったが引いてくれた。

「あのさ、更識さん?なんで敬語なの?」

「えっ!?いや、織斑さんは有名な人だから..........」

更識さんはちょっと俯く。

「一夏でいいよ」

「えっ?」

更識さんは顔を上げた。

「一夏って読んでくれ。俺も簪って呼ぶからさ。あと敬語はなし。分かったか?」

「えっ、でも..........」

「"簪"」

俺は更識さん、いや簪の名前を呼んだ。

「は、はい!」

「俺はさ、簪と友達になりたいんだよ。そう言うの関係無しにさ」

「私と友達..........」

「あぁ、そうだ。簪は俺と友達になるのは嫌か?」

俺がそう言うと

「ううん!そんなわけない!」

簪は全力で否定してくれた。

「だったらさ、友達になろうぜ」

「う、うん..........でもどうすれば友達?」

そう言われ俺はこう言った。

 

 

「名前を呼べばいいんだよ」

 

 

「えっ?」

「だからさ名前を呼べばいいんだよ、友達ってのはそこからだろ?」

なのはさんが教えてくれた『名前を呼べば友達』

俺もその通りだと思う。

だから俺はこの『名前を呼べば友達』を実行している。

俺はこの方法で色々な人と友達になった。

「だから、な?」

すると簪はちょっと考えてから。

「い、一夏..........?」

「おう、どうした簪?」

俺はそう返した。

「一夏っ..........」

「おう」

すると簪は俺を見て。

「すごい!友達になるってこんなに簡単なことだったんだ..........」

「あぁ、そうだ。こんなに簡単なことなんだぜ」

簪はちょぴり涙を浮かべていた。

「いきなりどうした!?」

俺は簪に駆け寄る。

「あのね..........私こんなだから、あまり友達がいなくてね..........ずっと寂しかったんだ..........」

簪は今まで我慢していたものを吐き出すように言った。

「だから..........一夏と友達になれて嬉しい」

簪は涙を浮かべながら笑った。

「俺もだよ、簪と友達になれて嬉しい」

そう言うと簪は俺の胸に抱きついて顔をうめる。

「ちょっ!?」

いきなり抱きつかれたので変な声をあげてしまった。

「ちょっとこのままにさせて..........」

俺はそっと簪の背中を抱き締める。

「えっ?」

簪は驚いていた。

「このままがいいんだろ?」

俺がそう言うと簪は泣き出してしまった。

俺は簪が泣き止むまで抱き締めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[(マスター..........これは完全に立ちましたね..........)]

 

 

 

[(これじゃあますますなのはさん達にライバルが出来てしまいますね..........はあ~..........)]

スノウはそんな一夏にため息をついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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