No.447101 IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第三話2012-07-06 06:47:35 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:6207 閲覧ユーザー数:5860 |
第三話 金髪の慢心者.....え、英雄王じゃないよ
「..........であるからにして、ISは................」
現在俺は授業を受けている。
この時間はISの理論についての授業だ。
机の上には教科書が五冊、それに加えノートに筆記用具そのせいで机の上はごちゃごちゃしてる。
「あ、ここは重要なのでマーカーを入れておいて下さい」
山田先生は教科書のその部分を指して言う。
クラスの皆は言われた通りにマーカーを引く。
「織斑君、何か分からないことはありますか?」
山田先生に俺はそう聞かれ
「うーん、特にないですね」
そう答えた。
「えっ、特に無いんですか?」
山田先生はちょっとびっくりしていた。
まあ、大方ただひとりの男子だ。
ISの勉強がたいへんだと思ったのだろう。
「はい、特に無かったらダメですか?」
俺はちょっと先生にいじわるを言ってみた。
「えっ、いや..........」
案の定わたわたする山田先生。
「織斑、教師をいじめるな」
すると教室の端で控えていた千冬姉こちらに近づいてきて出席簿で俺に打撃を加えてくる。
「あぶね」
俺は机の上の教科書で防御する。
「防ぐな、馬鹿者」
「いや、防がなかったら痛いじゃないですか」
そう言って出席簿をどかす。
「まったく..........山田君、そいつについてだがその辺りは問題ない」
「問題ないってどういうことですか?」
山田先生は小首をかしげて言う。
うん、可愛い。
「織斑はISに関しては教師より詳しい。だからまったくもって問題ない」
その言葉に山田先生を含めクラスが驚く。
まあ、当たり前といっちゃ当たり前だ。
俺にISの授業をしたのはあのうさぎだ。
詳しくなるに決まっている。
「だからだ山田君、そいつのことは放っておいててくれていい」
千冬姉は溜め息をついて俺をみる。
「織斑、授業のことについてはまあ、大目に見よう。だが、教師をいじめるのはやめろ。分かったな?」
「織斑先生優しいですね」
千冬姉のことだからもっと言ってくると思ったのだが。
「はっ、調子に乗るな」
そう言う千冬姉だったが微妙に頬を赤くしていた。
照れてるのか?
「山田君、授業を再開してくれ」
その言葉と共に授業は再開された。
「ちょっと、よろしくて?」
授業が終わり、自分の席に座っていると後ろから声がする。
振り向くとそこには金髪ロールの少女がいた。
明らかに上から目線な感じだ。
「俺に何か用ですか?」
俺はその高圧的な態度にイラっときたので不機嫌そうな感じで言う。
「まあ!なんですのそのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるんではなくて?」
あー、こういうのマジめんどくさい。
管理局にもいたな、こういう自分が優れてるって言うの。
まあ、そう言うのは相手にしなかったがな。
でも、
「悪い、こちらの態度が気に入らなかったのならあやまる」
こういう娘は管理局のああいう奴らとはちがってまだ子供だ。
つまり、まだ間に合うと言うことだ。
この娘のこういう態度を直すのに。
「まあ、そちらがあやまると言うのなら許して差し上げましょう」
またもやその態度で言う女子。
うーん、どうすれば直るかな?
って!
「あの、いいかな?」
「なんですの?まあ、しもじものものの要求に答えるのも貴族の役目ですわ」
「名前を教えてもらっていいかな?」
すると金髪の少女は怒ったように
「わたくしの名前を知らない?イギリスの代表候補生にして入試主席のこのセシリアオルコットを!?」
セシリア・オルコットかよし覚えた。
「で、オルコットさんは俺になにようで?」
俺がそう言うとオルコットさんは、ふん、と胸を張って、
「あなたがさっきの授業でISのことなら教師の方よりも詳しいと言われていたので確かめに来たのですが、期待外れですわね、大方織斑先生も弟だからと言う理由で庇ってもらったんでしょう」
いやいや、それは絶対無い!
あの千冬姉が弟だからって贔屓をするわけがない。
「勝手に期待されても困るんだが..........」
「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくするだけでも奇跡のようなもの。その幸運を理解していただけるかしら?」
「うん、理解したよ」
「あなた、馬鹿にしていますの?」
恐らくどう言ってもこうなるんだろうな。
「まあ、でも?わたくしはエリートですから、あなたのような人にも優しくしてあげますわよ」
まあ、確かに管理局入りたてのときの千冬姉に比べれば優しい方だよな..........
ほんとあの頃は大変だったな。
まあ、今はまったく問題ないが。
「ISのことで分からないことがあれば、まあ........泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくてよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリートの中のエリートなんですから」
唯一をすごく強調された。
てか、
(俺も教官倒したなんて言ったら絶対めんどくさいことになりそうだな)
「あぁ、その時は泣いてでも頼むよ」
「えぇ、そうでしょう!わたくしはエリートですから!」
オルコットは俺の反応に満足したらしい。
なんか単純..........
キーンコーンカーンコーン
そこに授業開始のチャイムが鳴った。
「では、わたくしは行きますわ」
そう言ってオルコットさんは自分の机に戻って行った。
「それではこの時間はISの各装備の特性について説明する」
先程とは違い山田先生ではなく千冬姉が教壇に立っていた。
よほど重要なことなのか、山田先生までノートを取っていた。
(別にISの装備の特性ってそこまで重要じゃないと思うんだが)
まあ、実際俺にはISがなくても十分なんだが。
「あぁ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表を決めなくてはな」
ふと、思い出したように千冬姉が言う。
「クラス代表はそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の会議などのへの出席、まあクラス長だな。ちなみに一度決まれば一年間は変更はないからそのつもりで頼む」
ざわざわと教室が色めき立つ。
「はい!織斑君を推薦します!」
「私も!」
なんか勝手に俺を推薦してるし。
「では候補者は織斑一夏..........他にいないなら決定するが、いいな?織斑」
「別に構いませんけど、俺じゃなくてもいいと思うんですが」
しかし千冬姉は
「残念ながら他薦されたものに拒否権は無い、選ばれた以上はやってもらう」
「ほんとに残念だ」
まあ、やるしかないか。
しかし突如甲高い声が響いた。
「納得がいきませんわ!」
バンッと机を叩いて立ち上がったのはあのセシリア・オルコットさんだった。
「そのような選出は認められません!男が代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしにそのような屈辱を一年間味わえと言うのですか!」
はぁ、そうなるのかぁ..........
てか、それなら自分でやりますって言えばいいのに。
「実力から言ってクラス代表にふさわしいのはわたくし!それを珍しいと言うだけの理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはISの技術を学びに来たのであってサーカスをしに来たのではありませんわ!」
なんか人じゃなくなってるし。
[(マスター、この金髪ロールムカつきますね)」
スノウが念話で話しかけてくる。
「(落ち着けスノウ、この男卑女尊の世界だ。こういう娘がいてもおかしくない)」
「(しかし!)」
スノウは納得がいかないらしい。
その気持ちは素直に嬉しいがな。
「いいですか!?代表は実力トップであるわたくしですわ!」
ますます声をあらげていくオルコットさん。
「大体文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で..........」
「..........」
こいつは自分が何を言っているのか分かっているのか?
「聞いてますの!?」
オルコットさんは俺に突っかかってくる。
「あぁ、聞いてるよ」
「なら..........」
「だからなんだよ?」
スッとクラスが静まり返る。
自分でも冷たい声なのが分かる。
「いやさ、俺もキレないように頑張ってたんだけどさ」
「もう無理だわ」
クラスの皆、オルコットさんも含め蛇ににらまれたのかのように動かなくなる。
「オルコットさん、その台詞は自分の首を絞めているのになんで気付かない?」
俺は続ける。
「オルコットさんは国に選ばれた代表候補生、いわば国その物を背負っていると言っていい。その代表が他国を侮辱することを言っていいのか?しかもISの開発者の国だぞ。そこを侮辱するのは遠回しにISに頼るすべての人を侮辱することになるんだぞ」
「あ、あぁ..........」
オルコットさんは事の重大さに気づいたらしい、顔を青ざめている。
(まずい、やりすぎたか..........)
俺のせいでクラスがしんとしている。
こうなったら。
「..........なんてな」
『えっ』
クラスの皆は口を揃えて言う。
「ははははっ、いやさぁオルコットさんがあまりにも言うからさ、それに俺意外にも日本人はいるんだからさ、場の空気悪くなると思って、場の空気直そうしたらさなんか皆、シーンてなるし、冗談通じなかった?」
俺がそう言うと皆は
「そうだよねぇ、冗談だよねぇ」
「私もびっくりしたもん、皆シーンてなるし」
「でも、ちょっと冗談に聞こえなかったけど」
皆は騒ぎ始める。
よし、場の空気は何とか戻った。
「あ、あなたねぇ!」
オルコットさんはふざけた俺に怒ったのか、
「決闘ですわ!」
バンッと机を叩いくオルコットさん。
てか、悪いのはそっちだけどね。
「おう、いいぜ。売られた喧嘩は買うし」
ほんとはイヤだけどさ。
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの奴隷にしますわよ!」
そんなこと言ったらダメだって。
「大丈夫、真剣勝負でそんなことはしない」
「そう?まあ何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生の実力を示すいい機会ですわ」
はあ、めんどくさいことになってしまった。
しかしなぁ、俺が全力を出すわけにはいかないしな。
「ハンデはどのくらいつける?」
「あら、早速お願いかしら?」
「いや、違くて俺がどのくらいハンデをつけようかなーって」
するとクラスからドッと笑いが巻き起こる。
「お、織斑君、それ本気?」
「男が女より強かったのって、大昔のことだよ?」
「織斑君はISを使えるかも知れないけどそれはいいすぎよ」
皆は本気で笑っている。
千冬姉と箒、もう1人を除いて。
のほほんとした雰囲気の少女だ。
(微妙に魔力を感じるな)
[(マスター、警戒しておきましょうか?)]
「(いや、しなくていい)」
まあ、その件は後だ。
今はこの状況だ。
どうしようかなと考えていると。
「おい、オルコット。慢心も程々にしておけよ」
そこに入って来たのはまさかの千冬姉だった。
「どういうことですの?」
オルコットさんは千冬姉に質問をする。
「お前は入試で教官を倒したんだよな?」
「えぇ、わたくしはこの中で唯一教官を倒した、そう聞いています」
しかし千冬姉はそこに爆弾を投下する。
「そこにいる織斑も教官を倒したらしいぞ」
なっ、この人は何を言うか!?
「そ、それは本当ですの!?」
そう言って俺の方を見るオルコットさん。
「あぁ。倒した」
そう言うとクラスの皆はざわざわする。
「そんな..........!?」
オルコットさんは信じられないと言うように言う。
「さて、話しはまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第3アリーナで行う。それぞれ準備をしておくように」
そう言って授業が始まる。
オルコットさんは席につく。
俺を睨んでいたが。
(はぁ、ほんとめんどくさいことになった)
俺は授業に集中することにした。
まあ、しなくていいんだけどさ。
どこかのブラコンの心境
(あの小娘、一夏を猿だと!?死にたいらしいな..........
いや、一夏に迷惑がかかるからそんなことはできないか..........それなら..........)
これが割って入ってきた真相だった。
その頃の六課
なのは「今..........」
フェイト「うん..........」
はやて「そうやな..........」
『一夏(くん)が怒った!』
エリオ「あなたたちは何者ですか!?」
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もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。