第零技 プロローグ

「っふ！」

―――ゴアアアアアァァァッ！

キリトの気合の篭った剣の一撃が目の前のモンスター、〈リザードマンロード〉に振り下ろされた。

その一撃に、既にHPを削られている〈リザードマンロード〉は地面へと倒れ伏し、ポリゴン化して消滅していった。

「これぐらいじゃ、たいした経験値にもならないか……」

キリトはそう呟くともと来た道へと歩いてゆく。

「んっ、あれは……」

少しばかり歩いていると見慣れない、しかし見た事のあるモンスターが歩いていた。

「〈ラグー・ラビット〉……レアモンスターじゃないか」

〈ラグー・ラビット〉。何千回分の一の確率で現れるレアモンスターの一種。

その中でも、最高位のスピードをもち、エンカウントできたとしてもすぐに逃げられてしまう。

また、このモンスターがドロップするレアアイテムの≪ラグー・ラビットの肉≫は10万コルで取引されるほどの代物だ。

そのうえレアモンスターから得られる経験値もそれなりである。

「チャンスは一回、せっかくだし仕掛けてみるか」

キリトは片手剣『エリュシデータ』を抜き、〈ラグー・ラビット〉の背後に忍び寄る。

少しずつ近づき、ギリギリまできたところで一気に駆け抜けて、ソードスキル≪ラピッドスター≫を使用する。

―――ズバッ！！！

一閃……。その一撃で〈ラグー・ラビット〉は一瞬でポリゴン化して消滅した。

〈ラグー・ラビット〉がいた場所にはドロップされたアイテムが転がっている。

レアアイテムの≪ラグー・ラビットの肉≫だ。

「これは運がいいな」

それなりに獲得できた経験値と≪ラグー・ラビットの肉≫をアイテム欄に収納してから、

改めてもと来た道へと歩き始めるキリト。

今の自分が帰るべき場所へ……。

ここは『アインクラッド』……。

VRMMORPG『ソードアート・オンライン』、通称『SAO』の中に存在する迷宮。

この世界では誰もが生きている。

そして、この世界で死ねば現実世界でも死ぬ。

つまりは死の遊戯、デスゲームである。

これは現代社会への挑戦状。

リアルとバーチャルの境界を失くさせ、腐りきった現代への試練。

その中で人はどう生きて、どう死んでいくのか？

それを知らしめることがゲームマスター『茅場 晶彦』の願い。

これはその中で生きていく人間(プレイヤー)達の物語……。

アニメ『ソードアート・オンライン』OPテーマ「crossing field」を聞きながらイメージしてください

()内はアニメのOPで使われているシーンまたはCGです

～前奏～

タイトル『SAO～黒を冠する戦士たち～』が出てくる

(アニメ同様で、タイトルが出てくるまでは同じ)

～Aパート～

黒鉄宮の『生命の碑』の前で紅い雨に降られるキリト、その周囲を『エリュシデータ』、

『ダークリパルサー』、『アシュラ』、『ハテン』、『セイクリッドゲイン』、『ダークネスペイン』、が囲む

(キリトが雨に打たれているシーン)

背景に英数字が流れ、キリトが『覇気』を解放する

(背景に英数字が流れ、剣を背負ったキリトが歩き出すシーン)

アスナが街の中を歩く

(アニメ同様)

背景に英数字が流れ、アスナがベッドの上で包まり、腰に剣を据える

(アニメ同様)

境界を面してキリトと明日奈が右手を合わせ、2人の姿がぶれてから和人とアスナが左手を合わせる

(アスナと明日奈が手を合わせて向かい合うシーン)

夕焼けの下、キリトとアスナが背中合わせに立ち、それぞれが右手を空に伸ばし、

空が『WARNING』のシステムウインドウで覆われる

(夕焼けに手を伸ばし、夜空？に手を伸ばし、青空に手を伸ばすし、空が『WARNING』のシステムウインドウで覆われるシーン)

『始まりの街』に集まったプレイヤーが奈落に落ちていく

(アニメ同様)

キリト、足掻かずに身を任せて落ちながら、途中で『黒の聖魔剣士』装備になり、地面に着地する

(キリトが奈落に落ちていき、結晶が砕けるシーン)

～サビ部分～

キリトが『エリュシデータ』と『ダークリパルサー』で骸骨の剣士を切り刻み、

紫の大鎌を持った少年(ハクヤ)が水色のリザードマンを斬り捨て、薙刀を持った少年(ヴァル)が骸骨の剣士を薙ぎ払う

(キリトが1人で上記の3匹を倒すシーン)

刀を持った少年(ハジメ)が堕天使の騎士を斬り払い、ハンマーを持った少年(ルナリオ)がゴーレムを叩き潰し、

大盾を持った青年(シャイン)が大蛇の攻撃を防ぎ、その背後から女性(ティア)が苦無を投げつけて爆発させ、

細剣を持った女性(カノン)が大蛇を突き刺す

(キリトが1人で〈The Greameyes〉と戦い、スキルを発動するシーン)

キリトとアスナが並んで駆け抜けながら〈The Greameyes〉に迫り、攻撃を回避してから2人で同時に斬りつける

(スキルを発動したキリトの後ろから走ってきたアスナが〈The Greameyes〉に攻撃するシーン〉

シリカとピナ登場

(アニメ同様)

リズベット登場

(アニメ同様)

『月夜の黒猫団』登場

(サチ登場シーン)

ユイ登場

(アニメ同様)

後ろ姿のキリト、アインクラッドの外周部から外(空)を眺める

(キリトが後ろ姿で1層のフィールドから景色を眺めているシーン)

クライン登場

(アニメ同様)

エギル登場

(アニメ同様)

銀髪の男性(マスター)登場

(クラディール登場)

ヒースクリフ登場

(アニメ同様)

キリトが瞳を開け、アスナも瞳を開ける

(アニメ同様)

キリト、『エリュシデータ』と『ダークリパルサー』を背中に背負い、アスナは『ランベントライト』を腰に据え、

背後の〈The Greameyes〉が斬られた箇所から爆発

(アニメ同様・違いはキリトの剣が1本のみ)

キリトとアスナが2人で並びながら笑みを浮かべて街中を歩く

(キリトのところにアスナが料理を持ってくるまで)

シリカとピナと薙刀を持っていた少年(ヴァル)が花畑で話しをする

(アスナが料理の蓋を開け、キリトが喜ぶ)

『リズベット武具店』の中で、リズベットと大鎌を持っていた少年(ハクヤ)が談笑する

(昼寝をするキリトのところにアスナが来るシーン)

夕焼けの下、『エリュシデータ』と『ダークリパルサー』が斜めに交錯しながら地面に突き刺さり、

間に『ランベントライト』が縦に地面に突き刺さる

(アニメ同様・違いは『エリュシデータ』と『ランベントライト』のみ)

後書きです。

某小説投稿サイトから作品を移転させました。

興味がある方は是非読んでみてください。

今作は、今は無きWeb版と原作一巻当時の設定を元に、オリジナルの設定を加えたものです。

そのためアニメとSAOプログレッシブからの後付設定などは関係ありません。

それではお楽しみください・・・。