「ふぅ、何とかBW1からBW2にポケモン全部移動し切れた・・・。ったく、数だけは多いんだよなぁ・・・って自分の所為なんだがな」
一人の青年が自嘲するように笑いながら3DSの画面を覗きこむ。
「ARとかでも全部捕まえたし、配布ポケモンも手に入れたから何とかなったな。さぁて、後はすれ違ってアベニューを成長させますか!」
青年はそう言って3DSをポケットの中に仕舞い、自宅から出た。
「それじゃ取り敢えず都心にで行きますかね」
青年はそう呟き、脚を進める。
☆★☆
都心に着いた青年、彼は先程の様に独り言は言わずに耳にBluetoothイヤホンを両耳に着用して音楽を聴きながら人混みの中を、ぶつからないように気を付けながら進んでいた。
「(はぁ、人混みはやっぱ苦手だ。息苦しいし、何より暑苦しい!! ・・・だがすれ違いの為だ、我慢我慢・・・)」
青年は額に汗を掻きながらも歩を進めていると、何か悲鳴にも似た叫び声がイヤホンで曲を聴いていた青年の耳に聞こえた。
「? (何だ・・・?)」
青年がゆっくりと叫び声が聞こえた方向に振り向くと、目の前から歩行者用道路を無視して自分に向かって突っ込んでくる暴走車が!!
「えっ<ドガッ!!>」
青年は呆けた声を上げた直後に暴走車に撥ねられ、一瞬で意識を無くした。
尚、青年の知る由も無い事だが、この暴走車を運転していたのは不良グループの元一員で、歩行者用道路に車ごと突っ込んだ事に関しては『違法ハーブを吸っていた』とのことだった。
☆★☆
暗い・・・暗い・・・
俺はどうなった・・・?
確か歩行者用道路を歩いてて・・・そうだ! 歩行者用道路に突っ込んできた暴走車に撥ねられたんだ!!
あ~あ、多分俺の体は酷い事になってそうだなぁ・・・
まだメロエッタを配布で貰って無かったのになぁ・・・
はぁ・・・俺、この後どうなるんだ?
閻魔大王に面合わせて地獄か天国か決められんのか?
そもそも無信教者の俺に閻魔大王が現れるのか?
いや・・・無いな、つか自分で言っといて何だが閻魔大王って何だよ。居ないだろ、そんな奴。
取り敢えず、早くこの真っ暗な状態から抜け出したいなぁ~。
身動きは・・・<ドンッ>・・・ん?
脚が何かに当たった・・・?
手も・・・<ドンッ>・・・当たったな。
そういや何で俺って身体を丸ませてるんだ?
まぁ良いや、なんかスッゴイ眠いし・・・ん?
何だ? 光が・・・光から大きな緑色の手が・・・『手』?
<ズリュッ!>
「おぎゃあああああああああああああっっっ(ぐぎゃあああああああああああああっっっ)!!!」
頭蓋骨がッ!! 光から現れた手によって頭蓋骨の形が変えられるッッ!!! ってかもう変わったッッッ!!!
「びぎええええええええええええええッッ(いでええええええええええええええッッ)!!!!!」
うおおおおおっっっ!!!
眼がッ!! ムスカ大佐のように目に光の刺激がッ!!!
焼ける! 目が焼けるッ!!!
頭は痛いし、目も焼けるように痛いしもうやだ!!!
俺は泣き喚くように叫び、暫く喚いていると自然と眠気が襲って来て何時の間にか寝てしまって居た。
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ポケモンBW2をしていた主人公。しかし、不幸にも彼は事故により命を落としてしまう。そして次に彼が目を覚ました時、彼はポケモンを召喚出来る能力を持った赤ん坊となっていた!(にじファンからの転載です)