No.446096

魔王少女?冥王の前には無力!!10

自身の死因が面白かったから。 神にそう言われ転生することになった主人公。 彼はその世界でどう生きて行くのか?

2012-07-04 23:54:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2294   閲覧ユーザー数:2223

管理局(リンディさん)の保護を受けてから数日、何の事件も無い平和な時間を過ごしている。

 

唯一あるとすれば私の入浴中にフェイトが突撃して来た事や、アルフ(狼モード)が発情して来た事や、リンディ茶をお見舞いされたぐらいである。

……………………………………………………………………ゴメン、最後のはマジで危なかった。

 

飲んだ後ハイテンション過ぎて周りから引かれたくらいである。

 

 

まぁ、何はともあれ平和を堪能している。

 

 

そして今、私はなのは達5人に出された課題を片付ける為の教師としてアリサの屋敷にいる。

 

「ふぇ~~~ん、アリサちゃん~~~~!!」

 

「…………………現文、無理。」

 

「方程式ってなんやーーー!!?」

 

「…………………」

 

カキカキカキ

 

「…………………」

 

カキカキカキ

 

なのは達は叫びあげながら課題に苦戦している。

 

 

一方龍王子達は黙々と書き連ねている。

 

本人達曰く、

「やれるうちにやっとく、ソレがベストだ。…………………………………………前世ではそれで苦労したしな。」

 

との事。

 

何でも休憩の合間に確認程度だが予習をしていたらしい。

 

 

マジ転生者。時間を有意義に使用している。

 

 

「ふぅ、これじゃラチがあかないわね。龍王子と衛宮はいいとしてなのは達には1対1で教えるしかないわね。」

 

「じゃあ、私はなのはちゃんに着くね。」

 

すずかは教科書を持ちなのはに近づく。二言三言いうとなのはの表情は明るくなりやる気に満ちていた。

 

どうやら飴を与えてやる気を出させるらしい。

 

「じゃあ私ははやてに着くわ。」

アリサも教科書を持ちはやてに教えに行った。

 

はやては嬉しそうにしていたが徐々に涙目になっていく。

 

どうやらひたすら鞭を与えるスパルタ式らしい。

 

2人とも極端だな。

 

私は教科書を持ってフェイトに近づく。

 

「フェイト、何処が分からない?」

 

「あ、真尋。ここの文法が………」

 

それから数十分間私はフェイトに現文を教えていた。

 

 

 

……その間衛宮の視線がきつくなったが気にしないったら気にしない。

 

 

それから更に数時間が経ち。

 

「「「お、終わった~。」」」

 

 

3人は終わるとその場で机にへばりつく。

 

因みに龍王子と衛宮は皆より1時間早く終わり紅茶を飲んでいた。

 

 

「お疲れ様。」

 

「皆、お疲れ様。」

 

アリサとすずかはなのは達に労いの言葉をかける。

 

っていうか休日を削って教えてやるとはマジで親友なんだな。ちょっと感動。

 

「思ったより早く終わったしこのままお茶会にする?」

 

「賛成なの!!」

 

机にへばりついたなのはが手を上げて答える。

 

「そうやね。今日はゆっくりしたいわ。」

 

「私も。」

 

残りの2人もゆっくり手を上げ言った。

 

「そうね、じゃあそうしましょうか。……鮫島、紅茶とお茶菓子を。」

 

それから暫くして執事の鮫島さんが紅茶とクッキーを持ってきた。

私達はそのままお茶会を始めた。

 

リンディ~

 

「ふぅ。……」

 

私は書類を片付け終わり一息つく。書類は暁君に関するものだ。

 

被害者数や破壊活動などの情報とこちらからの情報を纏めたもの。

 

 

 

暁 晃。

彼はなのはさんや義娘のフェイトと並ぶ高魔力の魔導師で管理局の切り札の一つ。 彼のレアスキル『王の財宝』は空間に穴をあけ其処から無数の剣や斧といった武器を放つ。非殺傷設定は無いがとても強力な力だ。

 

その力も合間って上層部では次代のエースとしてなのはさん達同様高く評価している。

 

しかし性格に難がありその力によってでる被害は一切考えていない。故に一般局員からは酷く嫌われている。

 

そして、彼はかなりの女好きだ。

今までにも女性関係のトラブルが絶えず義娘のフェイトにもちょっかいを出している。

 

要するに、恨まれやすい人間なのだ。

 

それでも何かの目的があるらしく管理局に多く貢献してきた彼だ。

 

待遇も良いのに自らそれをぶち壊す程愚かでは無いわ。

 

私は書類を置きもう一つの書類を見る。

 

 

 

 

八坂 真尋。

なのはさんのクラスメイトで容姿端麗、文武両道と優秀な人でありリーダーシップも取れ、小学校では常にクラスの中心にいたらしい。彼も魔導師ではあるがランクはC。

珍しい幻術適性があるがランクの低い所為か視覚のみの幻術を使う。正直に言えば私は彼を信用していなかった。寧ろ暁君を嵌めたのかも、とすら思っていた。

 

しかし暁君との力の差もそうだが、そして普段の生活を通して彼はフェイトを嫌らしい眼で見る事はなく、優しい性格のようだ。

 

それに多少なりともフェイトも気にしているようだし?もしかしたらもしかするかもしれないわね。

 

………

 

…………

 

……………

 

………………

 

…………………

 

話がそれた。

 

真尋君は犯人で無いとすると暁君は何故あのような行為に至ったのか。恐らく真尋君が逃げた後、その時間に何かがあったのだろう。

 

 

若しくは、………

 

 

其処まで思考を働かせていると急に扉が開き局員が駆け込んできた。

 

 

 

「り、リンディ提督!た、た、大変です!!」

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファントムが本局を襲撃し、過半数の局員がファントムについたそうです!!」

 

 

な!?

「なんですって!?」

 

 

管理局員が犯罪者の組織に!?

 

 

 

 

「詳しい情報は!」

 

「未だに回線が混乱していて、詳しい事は、まだ、………」

 

「なのはさん達を至急呼んで!!集合しだい、ミッドチルダに向かいます!!」

 

「ハッ!!」

 

局員は敬礼をし急いで館長室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁君の事といい、ファントムの事といい、

「一体、何がどうなっているのよ!」

苛立ちながらも私はブリッチに向かった。


 
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