プロローグ
突然だが人生の転機は唐突に訪れる。
俺は松本 和也《マツモト カズヤ 》は仕事を終え就寝から目覚めると知らない場所にいた。
天井はテントのような感じ周囲を簡素なカーテンで覆われていた。
眠っていた布団は、病院のベットみたいに変わっていた。
「ここどこ?」
起き上がってカーテンの外に出ると、同じようなベットの上に黒い羽の生えた人が眠っていたり、苦しそうに唸っていた。
「は、翼が生えてる!!!???」
ありえないモノを見て思わず大声上げてしまった。
「誰だ騒いでいるのは?」
俺の声を聞いて扉から誰か入ってきた。
「あ、すいませ……、この人にもが翼が!?」
「はぁ? 堕天使に翼が有るのは当たり前だ」
「へ? 堕天使?」
入ってきたのは白衣を着た医者らしき鳥人間は……
「お前にだって生えてるだろう」
と言って、俺の後ろを指差した。
「何を、そんなものあるわけ……、有るし!?」
「大丈夫か? 傷は癒えたようだが記憶が混乱してるようだな」
医者らしき男は、訝しげに俺を見た後俺に告げた。
「お前は、戦場で悪魔と戦ってる時に忌々しい二匹のドラゴン共の戦いの余波でぶっ飛ばされたんだ。覚えているか?」
「戦場? ドラゴン? 何言って……」
「おいおい、大丈夫か? えーとレイナーレだったか?」
男は俺の胸元をにやけながら見て違う名前で呼んだ。
「……レイナーレって誰?」
「お前に決まっているだろう? 今は戦場もドラゴンのせいで収
まっている。ベットで大人しく寝ていろ」
そう言うと、入ってきたドアから出て行ってしまった。
「は、はい」
俺は言われて通り、もといたベットに戻った。
いったいどうゆうことだ、何で背中に翼があるんだよ。とにかく現状確認が先決だ。
そう思い、胸に手を当て深呼吸しようとすると……
むにゅ
「……へ?」
なんだ? この男の胸では有り得ない感触は。
自分の胸を見るとそこには豊かな山が二つ存在していた。
「む、胸!?」
お、俺の胸におっぱいが、なんて素晴らしい感触じゃなくて!! 俺の体女になっているのか?
さっきもレイナーレって呼ばれてたし。もしかしてこの体、俺のじゃ俺の体じゃないのか?
「俺の身に何が起きたんだ……」
俺はベットの上で頭を抱え込んだ。
(確か昨日は仕事を終え、飯食って風呂に入って小説読んで寝たはずだよな。うん? 小説……もしかして憑依か!? 思い出せ寝る前に読んだ小説はたしか)
これが、お……私のハイスクールD×Dでの人生の始まりだった。
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目覚めるとハイスクールD×Dの最初の敵レイナーレに憑依していた。将来たいした出世もできないうえ死亡フラグがあることに悲観せず、絶対に生きようと決意する。