No.445639

IS レジェンドウォーズ 9話 終息

竜羽さん

9話です。

2012-07-04 19:03:44 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2791   閲覧ユーザー数:2741

Side一夏

光が収まり、進化が完了した。

これが俺の本当のISか。

簪も進化が終わったみたいだ。

 

「簪」

 

「なに?」

 

「俺は今からデビドラモンをやる。残りのどっちか頼む」

 

「わかった。あ、あと」

 

「ん?」

 

「終わったら、そ、その」

 

「だ、だいじな、話があ、あるから」

 

「うん」

 

「お、屋上に、来て?」

 

「ん、了解。じゃ。さっさと済まそうぜ!」

 

「う、うん♪」

 

簪と別れてデビドラモンにむかっていく。

 

そこではデビドラモンに睨まれて動けなくなった織斑がいた。

 

「ドラモンキラー射出!」

 

左手のドラモンキラーをデビドラモンの顔に発射する。

 

「ぐぎゃああああ!?」

 

ドラモンキラーはデビドラモンの顔の右側に命中。四つある目のうち一つを潰した。

あまりの痛さにデビドラモンは転倒する。

 

「織斑無事か?」

 

「あ、ああって兄さんは大丈夫なのかよ?!」

 

「はあ、大丈夫だ。あと誰が兄さんだ」

 

「あ、いやでも!」

 

「お前は下がっていろ。なに、心配すんな。慣れてるから」

 

「え?」

 

織斑を放って俺はデビドラモンにむかう。

 

デビドラモンは俺に向かって腕を振り上げて攻撃してくるが、もともとあったスラスターに加え、長時間使用できないが圧倒的な加速を得ることができるバーニアも併用した空中飛行でかわし、懐に入り込む。そして

 

「『ガイアフォース』」

 

高密度エネルギー体を作り出し

 

「『ZERO』!」

 

至近距離で放つ!

 

「ぎやあああああああああ!!?」

 

デビドラモンは断末魔をあげながら消滅していき、デジタマに戻った。

 

Side out

 

Side簪

私は上空にいるスナイモンに向かっている。

セシリア(パーティの時に名前で呼んでいいと言われたので)と数人の先生たちが闘っているが、実践慣れしてないのと相手がなんなのかわかっていないからか押されている。

私は蒼鋼のミサイルすべてを展開、発射体制に入り

 

「いまから、ミサイルを発射します。射程圏内から離れてください!」

 

個人間秘匿回線で呼びかける。全員が離れた瞬間ミサイルを

 

「『ガルルバースト』!」

 

発射した。鋼だったころよりミサイルの威力、追尾性、装填速度が上昇しているので私は撃ちまくる。

 

「ぎしゃああああああ!!?!」

 

全弾撃ち終わってみるとスナイモンの姿はかなり悲惨だった。

鎌は両腕とも壊され、翅はボロボロ。飛んでいるのもやっとの状態だった。

セシリアたちもなんだかかわいそうな視線を向けてる。

それでも一矢報いるつもりなのか私に向かってくるので

 

「『蒼刃』」

 

近接用クロンデジゾイト製薙刀『蒼刃(そうじん)』を展開、背中のウィングスラスターで加速し

 

「はあ!」

 

「きしゃああ!!」

 

右腕を切り落とし

 

「これで終わり!」

 

右手に遠距離用大型ライフル『風穿(かぜうがち)』を展開し

 

バン!

 

「ぎしゃああ!」

 

撃ち落とした。

 

撃ち落とされたスナイモンはデジタマになった。

 

Side out

 

Side楯無

「ふふっ、凄いわね二人とも。ダメージが蓄積されていたとはいえ成熟期デジモンをあっという間に倒すなんて」

 

私が駆け付けた時ふたりのISが光始めたから様子を見てみれば、ISはパワーアップ、いや本来の名前を取り戻したのだから、パワーアップじゃないわね、してあっとゆうまに倒しちゃった。

 

「ま、せっかく出てきたんだし私も何かしなきゃね」

 

こちらに向かってくるエアドラモンに両手のマシンガンを向けて

 

「そうゆうわけだから、よろしくね♪」

 

Side out

 

Side秋人

兄さんはあの黒い竜を一瞬で倒してしまった。

うん、なんてゆうか

 

「人外?」ボソッ

 

「誰が、織斑先生だ」

 

ガシ!ギリギリ

 

「ぎゃああああ!ちょ、タンマ!タンマ!ISでのアイアンクローとかシャレになんねえから!」

 

聞こえていたのか、折檻を受けてしまった。ってゆうか人外=姉さんなんだな。同感だが

 

「あとで、織斑先生にも報告しておこう」

 

「え!?マジで?!」

 

「マジだ」

 

死んだわ、僕

 

「それに、俺は人外じゃない。あれはデビドラモンにダメージが蓄積されていたからだ。」

 

「いやそれでも十分すごい、って兄さんあの竜の名前知ってるの?!」

 

「誰が兄さんだ、名前を知っていることは置いといて」

 

「いや置いとくなよ!」

 

「ほんとの人外は、ああゆうのだ」

 

僕が兄さんの指差すほうを見てみると残っているもう一体の竜をマシンガンのみで戦う生徒会長の姿があった。

 

Side out

 

Side楯無

むかってくるエアドラモン。

その額に向けて

 

パン!

 

「GAAA!」

 

撃ちこむ

 

ひるんだ瞬間、接近し顔面にむけて

 

ドガアアン!

 

「GOOOO!」

 

グレネードを投げる。

至近距離で爆破攻撃を受けたエアドラモンは理性をなくしたのかめちゃめちゃに暴れまわる。

私は冷静にそれをよけながら

 

パン!

 

「GUOO!」

 

パパパン!

 

「GUGAAA!」

 

急所に弾丸を撃ちこんでいく。

 

しばらくしたら、もう飛ぶ体力を無くしたのか地面に落下した。

 

「GUOOOOoo」

 

もう限界みたいなので

 

「ごめんなさい」

 

一言そう謝り

 

パン!

 

とどめの弾丸を放った。

 

Side out

 

Side一夏

その後、事態が収束したと判断した教師陣は、事後処理を開始した。

 

俺達生徒会もそれに参加するのだが俺と簪は保健室へ直行コースとなった。

まあ、結構やられたから当然か。ちなみに義姉さんはエアドラモンにノーダメージで勝利していた。やっぱり人外だろ。訓練機のリヴァイブで成熟期相手に無傷で勝利とか。顔に出てたのかまたアイアンクローされた。

 

織斑とセシリア(保健室に行くときそう呼んでもいいと言われた)は勝手な行動をしたので織斑先生にしぼられていた。

 

あの四つのデジタマはいつの間にか義姉さんが回収しており、桜花さんのところに送ったそうだ。なぜデジタルゲートが開いたのかはわからないができる限り調べるそうだ。

 

また、このことは、『突然謎の生物が現れ、襲いかかってきたので攻撃。殲滅。生物についての詳細は不明』とゆうことになった。政府には一応そう報告したが、父さんが信頼しているデジモンのことをしっている人にはデジモンが現れたことを知らせた。

 

夜十時、俺は簪に言われたとおり屋上に来た。

そこにはすでに簪がいた。

 

「なんだ?話って?」

 

「う、うん。一夏、え、えと怪我、大丈夫?」

 

「ん?ああ大丈夫だ。義姉さんと虚さんの治療のおかげでな。簪こそ大丈夫か?」

 

「うん。桜花さん特製の傷薬のおかげでなんともないよ」

 

「ああ、相変わらずあれは凄いよな」

 

どんな傷や痣でも一晩立てば治る。何が原料なのかわからないのが不安だが。

 

「それで?そんな話をするために呼び出したわけじゃないだろ?」

 

「う、うん」

 

(勇気を出すんだ!白歌にも言った。ずっと一夏といるんだって。四年前、初めて会って、旅をして、戦って、何度もくじけそうになったとき、隣で支えてくれた、励ましてくれた、私のことを助けてくれた。お姉ちゃんと仲直りするときも見守ってくれた。そんな一夏は私のヒーローで、大切な人だから私の思いを!)

 

「い、一夏!」

 

「お、おう」

 

「わ、私は!」

 

「い、一夏のこと」

 

「あ、ああ」

 

「あ、あ、愛してます!結婚してください!」

 

「へ、ええええええええ!?」

 

更識一夏、十五歳。結婚を申し込まれました。

 

「え?あ、あああああ?!!!?!」

 

簪はどうやら勢いで言ったらしく自分の言ったことを思い出したのか顔を真っ赤にして目を回し始めた。

 

簪が慌て始めたからなのか俺は何とか思考を保っているが

 

俺告白された?

 

ずっと好きだった子に?

 

しかも、結婚ってことは逆プロポーズ?

 

といろいろ浮かんでくるが、とりあえず俺の返事は決まっている。

 

「簪」

 

「う、うううう~。へ?」

 

恥ずかしすぎるのか涙目の簪が上目使いで見上げてくる。反則だろ。

 

「俺の返事を聞いてくれ」

 

「う、うん」

 

すぅ~

「俺も簪を愛している!結婚してくれ!絶対に幸せになろう!」

 

幸せにしてやるとは言わない。二人で幸せにならないと意味ないからな。

 

「っ!うん!」

 

そうして俺たちは婚約者になった。

 

Side out

 

余談

「おお~ついにかんちゃんも告白したね~」

 

「ええ、しかも婚約までするとはさすがです」

 

「うれしいな~。おねえさんは愛する妹と弟が結ばれて」

 

「はいお嬢様」

 

「だからお嬢様はやめてよ~」

 

「申し訳ありません。しかしこれから大変ですね」

 

「今回の事件のこともあるけど、このことを知った織斑先生がどうするのか、とかね~」

 

「だいじょうぶだよ~。なんとかするよ~。みんなでね」

 

「それもそうね。よし。それじゃあ、あしたのお祝い会の準備をしましょ」

 

「はい」「りょうかい~」

 

そんな会話をする三つの影が二人を見ていた。

 

「・・・おめでとう。マスター」

 

「かかかっ!ほんと見ていて退屈せんな。主様よ」

 

訂正。上からも見守る二人がいた。

 

Side out

 

 

IS学園の正面ゲートの前にひとりの小柄な少女の姿があった。

 

「ここがIS学園、なんかぼろぼろだけどなんかあったのかしらね~」

 

その少女はIS学園の受付に向かい

 

「ええと、それじゃあ転入手続きは以上で終わりです。ようこそIS学園へ凰・鈴音(ファン・リンイン)さん」

 

「あの、織斑秋人って何組ですか?」

 

「ああ、噂の彼?一組ですよ。しかもクラス代表になったんですって。さすが、織斑先生のおとうとさんですね~」

 

「ふ~ん、そうなんだ。あの!二組のクラス代表って誰かわかりますか?」

 

「え?ええ。聞いてどうするの?」

 

「お願いしようかなと思って。代表わたしにゆずってって」

 

 

 


 
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