No.444636

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2012-07-02 14:44:36 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4764   閲覧ユーザー数:4521

 

 

episode15 黒い影

 

 

 

「・・こいつは・・・・」

 

そして隼人は突然現れた正体不明の敵に警戒していた。

 

全身に装甲を持ち、その色は闇のように黒く、まるで影のように見える。背中には翼を持ち、それを大きく広げていた。頭には四本の角を持ち、左目にあたるところで紫に一つ目が不気味な音共に発光した。右手にはライフルを持ち、左腕にはシールドを持っていた。

 

 

(まさか・・フリーダム!?・・・なんでここに・・・いや、それより・・・なんであんな・・・)

 

隼人は目の前にいる黒い影の形状が知っているものと重なり、驚いていた。

 

 

 

 

「・・な、何なんだよ・・・あいつは・・」

 

「あ、あたしに聞かないでよ」

 

と、後ろにいた一夏と鈴も驚いていた。

 

(少なくとも二人にはあいつと戦う余力はないはず・・・・と、なれば・・・)

 

 

 

 

 

 

「一夏・・鈴。お前たちは下がれ」

 

「えっ!?」

 

「そんな・・・!」

 

二人は驚いた様子であった。

 

「俺しかまともに戦えるやつがいない。お前たちでまともに動けないだろ」

 

「うっ・・・」

 

「それは・・・」

 

それでも二人は引き下がろうとする。

 

「・・・大丈夫だ。俺を信じろ」

 

「・・・隼人」

 

鈴は心配そうに隼人を見る。

 

そして隼人は黒い影のほうに向くと、バンシィの装甲の隙間より金色の光があふれ出し、装甲が展開していき、マスクが収納されて、額の角が展開して鬣の様になる。

 

(やつの能力は不明・・・・形状通りなら俺の知っている知識で何とかなるはず)

 

隼人は地面を思い切り蹴ると同時にスラスターを噴射して飛び出すと、右手に持つビーム・マグナムを黒い影に向けて放った。

 

しかし黒い影は軽くビームをかわすと、隼人はそのまま残った二発を放つと、左手にマガジンを展開してマグナムに装填した。

 

黒い影はビームをかわして行くと、右手に持つライフルから紫のビームを放ちながら高速移動をする。

 

「・・・・・・」

 

隼人はビームをかわして、その様子を見ていく。

 

 

 

「・・・・・」

 

そしてビーム・マグナムを放つと、向かっていくビームを黒い影は左腕のシールドで弾いた。

 

(頑丈だな・・・・少なくとも俺の知っているスペックよりかは高い・・・)

 

そう考えながらビーム・マグナムを放つと、黒い影に急接近した。

黒い影は素早く後退するが、それに引けを劣らないバンシィの機動力で距離を保ってビーム・マグナムを放つ。

 

そして黒い影はビームをかわすと、翼よりキャノンを出して紫色の高出力粒子ビームを放ったが、隼人は素早く回避して、左腕のビームソードを前に向けてビーム刃を出し、黒い影に接近してビームソードを振るう。

 

しかし黒い影は左腕のシールドでビームソードを防ぐと、その直後に弾き返して右手のライフルを向けてビームを放った。

 

「っ!}

 

隼人はとっさに左腕のアームド・アーマーVNを前に出してビームを防ぐと、ビーム・マグナムを放つが、黒い影は素早くかわして、両腰で折り畳んでいる武器を展開して弾丸を放った。

 

「くっ!」

 

隼人はとっさにかわしたが、弾丸のひとつがバンシィの左足をかすれた。

 

(まずいな・・・こいつを仕留めるにはマグナムじゃないと・・・・だが、さっきのやつらに無駄に使ってしまった・・・。・・・残り・・・一発か・・・)

 

隼人はマグナムの残弾数を確認すると、息を呑む。

 

「・・・・・・」

 

そして隼人は一夏たちを見る。

 

(・・・あいつらに・・・・賭けてみるか)

 

隼人は向かってくる黒い影に額のアンテナを少し上げて頭部にあるバルカンを放って、黒い影を牽制すると、一夏たちに向かいながら、ビーム・マグナムの設定を変える。

 

 

 

「一夏!」

 

「な、なんだ隼人?」

 

「これを受け取れ」

 

そして隼人はビーム・マグナムを一夏に放り投げた。

 

「のわっ!?」

 

一夏は飛んでくるビーム・マグナムをとっさに受け取った。

 

「これって・・・どうして?」

 

「それでやつにチャンスのときに放て。それと、弾は最後の一発だ。それで決めろ」

 

「え、えぇ!?そんな無茶な!?」

 

「すぐじゃない。俺がやつと激しく戦う。そしてやつが隙を見せれば、俺の合図で撃つんだ」

 

「だ、だが・・・俺じゃ・・・」

 

「鈴。お前が一夏のサポートに入れ」

 

「わ、わかった!」

 

「・・・・ってか、なんで隼人がやらないんだよ?」

 

「言っただろ。俺はやつと激しくやり合うとな」

 

「・・・・・」

 

 

 

「頼んだぞ」

 

そして隼人は右腕のアームド・アーマーBSを展開して黒い影に向けて放つ。

 

黒い影は素早くビームをかわしていくと、右手のライフルを放っていく。

 

「・・・・・・・」

 

隼人はビームをかわしながら黒い影に接近して、左腕のアームド・アーマーVNを突き出して殴りかかろうとするが、黒い影はとっさに上に飛んでかわす。

 

「そこだっ!」

 

そして隼人は右腕のビームソードを前に向けて先端からビーム刃を出して、そのまま後ろに振るうと黒い影の右足を切り落とした。

 

「くらえっ!」

 

そしてアームド・アーマーVNを突き出してクローとして展開すると、クローを黒い影の左腕にあるシールドを掴んだ。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そしてそのままクローを閉じて、シールドを握り潰した。

 

「っ!?」

 

しかしシールドが破壊されると、そのシールドの向こう側にあった黒い影の左手には棒が握られており、先端から紫色のビーム刃が出されて、そのまま振るってアームド・アーマーVNを切り裂いた。

 

「ちっ!」

 

隼人はとっさにアームド・アーマーVNを切り離すと、パーツはそのまま爆発した。

 

「やってくれるな・・・・だがな!」

 

そして右腕のアームド・アーマーBSを側面に戻すと、背中のバックユニットより出ている棒二本を両手で持って抜き放って二刀流にした。

 

「逆に動きやすくなった!」

 

そしてそのままビームソードを振るって、黒い影を切りつけていき、黒い影はとっさに左手のビームソードで受け流していくが、次第に押されていく。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そしてビームソードを勢いよく振り上げると、黒い影の胴体を切り付けた。

 

黒い影はとっさにビームソードを振り上げるが、隼人は後ろに飛んでかわし、黒い影に蹴りを入れる。

 

その直後に左手のビームソードを振り下ろしてライフルを切り裂いた。

 

すると黒い影はとっさに背中のウイングよりキャノンを展開して隼人に向ける。

 

「無駄だ!」

 

そして隼人はとっさにビームソードを勢いよく振るい、黒い影のキャノンを切り裂いた。

 

「これでっ!」

 

そして隼人は勢いよくビームソードをクロスして振り下ろして、×字に切り裂いた。

 

「一夏!」

 

そして隼人は後ろに飛んで右手のビームソードを背中に戻し、アームド・アーマーBSを展開してビームを放ち、黒い影の背中のウイングの片方を撃ち抜いて破壊した。

 

そして後ろではビーム・マグナムを構えた一夏とその後ろから一夏をサポートしている鈴がいた。、

 

「狙いは定めたわよ、一夏!」

 

「おう!・・・・いけぇぇっ!!」

 

そして一夏はビーム・マグナムのトリガーを引いて、高出力のビームが放たれた。

 

「のわぁぁぁっ!?」

 

しかしあまりもの強い反動で一夏と鈴は後ろに吹き飛ばされて、アリーナの壁に叩きつけられた。

 

そして放たれたビームは黒い影の胴体を撃ち抜き、黒い影は体を震わせると、そのまま爆発した・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・何とか・・倒したか」

 

そしてバンシィの金色のフレームの輝きが消えると、そのまま装甲が閉じていって元の姿に戻った。

 

(しかし・・・一体何者だ・・・・やつは)

 

隼人はさっきの黒い影を思い出す。

 

(・・・・後での神に聞いてみるか・・・・)

 

そして隼人は一夏と鈴の元に向かう・・・・・

 

 

 

 

 

 

「いてて・・なんだよあの反動は・・」

 

一夏はビーム・マグナムを杖代わりにして立ち上がる。

 

「こっちが一番痛いっての。ってか、隼人よく片手で撃てたわね・・・」

 

鈴は腰を押さえながら何とか立ち上がる。

 

 

 

 

「意外と吹っ飛んだな」

 

そして隼人が合流した。

 

「よくあんたは片手で撃てたわね・・・どうなってんの?」

 

「こいつは特殊な構造でな、物凄い反動を持つ武器でも、衝撃を緩和してくれる構造になっている。全身装甲なのはそれがある」

 

「へ、へぇ・・・・」

 

「だから片手で撃てるのか」

 

「そういうこと・・・・だ・・・・」

 

すると、隼人は一瞬ふらついた。

 

「隼人!?」

 

そして鈴はとっさに隼人に寄り添う。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「あ、あぁ・・・大丈夫だ」

 

隼人は何とか立ち直る。

 

 

 

(少し派手にやりすぎたか・・・・)

 

隼人は頭痛に悩ませながらも、何とか平然を保つ。

 

「・・と、とりあえず、戻るとするか・・」

 

「う、うん」

 

そして三人はピットへと戻っていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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