No.444059

仮面ライダークロス 最終話 永遠のC/最強の守護神

RIDERさん

ついに最終回!ここまで長かったなぁ…。

ゼロディアスさんのところとライオットさんのところから助っ人が来ますが、あんまり活躍できてません。すいませんでした!

2012-07-01 08:50:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1300   閲覧ユーザー数:1276

風都署。

琉兵衛は抵抗などせず、大人しく刑に服していた。と、

「な、何だお前は!?」

「ドナルドマジック!」

「うわあああああああああああ!!」

外が何やら騒がしい。

「?」

琉兵衛がしばらく待っていると、

「やあ、こんにちは♪」

ドナルドが入ってきた。

「君は?」

「ドナルドだよ♪それより、今すぐここに行ってみて。」

ドナルドは琉兵衛に地図を渡し、印がしてある場所を指で差す。琉兵衛はそこを見た。

「ドナルドマジックで君が無罪ってことにしておいてあげたから、堂々と出ていって大丈夫♪でも、あとでちゃんとまた刑を受けるんだよ?光輝君との約束を、守るつもりがあるならね。」

「!?それはどういう…」

聞き返す琉兵衛。しかし、ドナルドはもういなかった。

 

 

 

 

 

 

「この私を討つ?どうやって?」

アンセスターは光輝が復活してなお、余裕を見せていた。

「あなたも私と同様に無限の力を操る存在。しかし、無限と無限の戦いでは決着がつかない。となると、勝敗の鍵は経験にある。それなら私の方が上だ!」

確かに、アンセスターの言う通りだ。経験ならアンセスターの方が上である。

「あなたを倒せば、もはや私に勝てる者は全次元世界に一人もいなくなる!私が新たな神として、この世界に君臨します!」

勝ち誇るアンセスター。だが、クロスは言った。

 

「本当に僕を倒せると思うのか?」

 

と。その時、世界の架け橋が現れて、諸星ラン、ロック、ドラグーン、パンドラがやって来た。

「大丈夫か!?」

「助けに来たぜ!」

「間に合ったようだな。」

「我も加勢するぞ!」

ラン、ロック、ドラグーン、パンドラの順に共闘を宣言する。

「待ってましたよ。」

と言うクロス。はやては尋ねた。

「光輝くんの知り合い?」

「ううん、初対面。」

はやてはずっこけた。

「全然知らん人達かい!!」

「光輝くん冗談やってる場合じゃないよ…」

激しくツッコミを入れるはやてと呆れるなのは。

「初対面だけど、来ることはアンリミテッドフォースが教えてくれたし、味方だってこともわかる。」

クロスの言葉を聞いて、アンセスターは頷く。

「なるほど、援軍ですか。しかし、無駄なことですよ?」

「何だと!?」

「俺達を舐めるな!」

喧嘩腰のランとロック。しかし、クロスはそんな二人を制し、全員に頼む。

「みんな。僕に力をわけて」

「えっ?」

聞き返すフィリップ。

「奴が言った通り、僕一人の力では勝てない。でも、みんなの力があれば…」

「…わかった。私の力を使って!」

応じたフェイトはクロスに手を向け、自分の魔力を託す。

「私の力も!」

「受け取ってや!」

「私も!」

「使え!」

「頑張れよ!」

なのは、はやて、ヴィータ、シグナム、照山も、次々と光輝に魔力と炎を託していく。

「君には命を救ってもらった恩義がある。」

「使えよ。俺達の力!」

Wも緑色の光をクロスに与え、

「俺もだ!使って!」

ブレイドも力を渡し、

「俺達とお前の仲だ。」

「しくじるんじゃねぇぜ?」

ソウガも魔力を送り、

「勝て!白宮!」

アクセルも協力。

「私も手を貸しましょう。」

ウェザーまでが手を貸した。

 

〈CLAYDOLL!〉

〈TABOO!〉

 

「私の力も使いなさい!」

「私のもよ。」

若菜と冴子も互いのメモリを使って変身し、力をクロスへ。かつて敵対していた者達さえが、クロスに協力していた。

「この俺のパワーを吸収しろぉぉぉ!!!」

「何なりとお使いください。」

「うわへへ!」

「お前達!クロスにパワーを与えるんだ!」

「オラ達のパワーを…!」

「ライダーさん…」

「う…うう…」

「やっちまえ!」

「絶対倒せよ!」

「使え。」

「ありがたく使うがよい!」

ブロリー、パラガス、科学者、ピッコロ、悟空、悟飯、トランクス、ラン、ロック、ドラグーン、パンドラも、クロスにパワーを与える。

「だ…誰が貴様なんかに…!!」

ベジータも渋りつつ、クロスにパワーを提供した。

「みんな、ありがとう!」

礼を言うクロス。

 

その時、クロスの身体が黄金の光を放ち始めた。

 

「光輝?」

尋ねるフェイト。クロスは光を強めながら、ゆっくりと言う。

「僕はアンリミテッドにばかり気を取られて、クロスメモリの本当の力に気付けなかった。」

「クロスメモリの…」

「本当の力…?」

訊いてみるW。

「クロスメモリに組み込まれていた本当の記憶は、『十字架の記憶』ではなく、『交差の記憶』。他者の力と自分の力を融合させ、無限の可能性を生み出す。それが、クロスメモリの真の機能。そして…!!」

クロスは光を解放し、ゴッドエンブレムを赤い縁で囲む、全身を黄金の光に包まれたライダーとなった。

「これが…」

それは、かつて仮面ライダーエターナルを、Wサイクロンジョーカーゴールドエクストリームとともに打ち破った奇跡の力。

「クロスマイソロジーアンリミテッド…!!」

クロスのさらなる力。今ここに、最強の守護神が再臨した!!

「マイソロジーアンリミテッド…ふふ…馬鹿馬鹿しい!そんな見かけ倒しに、私が敗れるものか!!」

強がるアンセスター。それに対し、クロスは言い放つ。

「今の僕は無限の力だけでなく、無限の可能性も味方につけている!二つの無限が重なり、無限を超えた無限が生まれた!もうお前に勝ち目はない!!」

「減らず口を!!うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

アンセスターはアンセスターフォースを纏い、宇宙に向かって飛翔した。クロスも全身に纏う無限を超えた無限の力、マイソロジーフォースの力を強め、アンセスターを追う。

 

 

今まで多くの激戦が行われたクロスの世界の風都。

 

 

しかし、これから始まる戦いは、それらとは比べものにならないほどに激しいものとなる。

 

 

 

その場にいる誰もが、それを感じ取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドナルドはシュラウドのもとを訪れていた。

「こんにちは♪」

「…私に何の用?もう全ては終わったのよ?」

「まだまだ♪これからですよ♪」

「えっ?」

あっけに取られるシュラウド。しかし、ドナルドはそれに構うことなく、シュラウドの手を引いてどこかへ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙。

もはや超神速すら上回り、一撃で惑星を粉砕できるレベルにまで強化された拳と蹴りを繰り出すクロスとアンセスター。互いの戦いは周辺にある名もない惑星を次々と巻き込み、破壊しながら続いていく。はっきり言って、別次元だ。Wも、アクセルも、ブレイドも、ソウガすらも、こんな激しすぎる戦いにはついていけない。

 

戦況は、クロスが圧倒的に有利。アンセスターを上回る肉体強化を駆使し、確実に追い詰めている。

「ば、馬鹿な!無限を得た私が敗れるはずなど…!!」

アンセスターは、自分の劣勢を信じられない。だが、クロスは厳然たる事実を突きつける。

「言ったはずだ。僕は無限を超えた無限の力を身につけている!無限の力程度で、今の僕は倒せない!!」

アンセスターを殴り飛ばすクロス。

「ぐっ!!認めない…認めるものかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

アンセスターフォースを最大まで解放し、全身に纏うアンセスター。クロスもクロスドライバーに触れ、音声入力する。

「エピローグ」

 

〈MYTHOLOGY・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「リスタートオブワールドォォォ!!!」

 

高く上昇し、突撃するアンセスター。クロスはそれよりも高く上昇し、両足蹴りを繰り出す。

「エンドレスマイソロジィィィィィィ!!!!!」

勝ったのは、クロス。

「ぐあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

クロスの蹴りはアンセスターの腹に直撃する。だが、まだ終わらない。勢いは止まらず、クロスの蹴りはアンセスターを捕らえたまま、数十にも及ぶ惑星を、超神速を超える速度で貫いていく。

「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

凄まじすぎるダメージに、アンセスターは絶叫する。そして、両者は最後に地球へ帰還し、そこでようやくアンセスターは解放され、クロスはあれほどの速度がウソのように静かに着地し、アンセスターも静かに落ちる。

「がああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

立ち上がりながらも大爆発を起こしてメモリブレイクされるアンセスター。

「…馬鹿な…私は…無限を…」

今まではアンセスターフォースのおかげで消滅せずに済んでいた加頭の肉体が、再び消滅を始める。

「…眠れ。深淵の底で」

クロスがそう言ったのを最後に、加頭は今度こそ消滅した。

 

 

 

 

その戦いを近くから見ていたウルスランドは、タイマーを止めて言う。

「財団は、これで正式に、ガイアメモリから手を引く。」

ウルスランドは去っていった。そのウルスランドを、セクレタリーが見ていた。セクレタリーは、ある場所へ連絡する。

 

 

 

 

 

 

 

ウロボロス社。

アリウスは財団Xを監視するために派遣していたセクレタリーから、連絡を受けていた。

「そうか…よし、わかった。引き続き監視を頼む」

電話を切るアリウス。

「ついに財団Xも、ガイアメモリから手を引いたか…」

アリウスは考える。NEVERも、木林影斗も敗れ、これからどうするべきか。だが、答えはわりとすぐに見つかり、秘書を勤めるセクレタリーを一体呼び寄せ、命じる。

「わが社は今より、ガイアメモリから手を引く。同時にNEVERの実験も凍結せよ」

 

 

 

 

 

 

クロスがアンセスターと戦いを始めてから終わるまで、ものの数分。たったそれだけの時間しか過ぎていなかったが、それはクロスとアンセスターの戦いが、全てを超越する速度で行われていたため。クロスからしてみれば、この戦いは永遠とも言えるほど長いものだった。通常のクロスアンリミテッドに戻り、変身を解除するクロス。

「光輝!」

そんな彼に真っ先に抱きついたのは、言わずもがな、フェイトだ。変身を解除した他の者達も、光輝に駆け寄る。

「やったな!」

「お前ならやると思ってたぜ!」

「やっぱり光輝は最高だ!」

光輝を褒め称えるバージル、ダンテ、一真。それを見届け、

「さて、帰るか。」

「ではな。」

「さらばだ!」

「じゃあな!」

ロック、ドラグーン、パンドラ、ランは帰っていった。

そして、

「来人!若菜!冴子!」

入れ違いで琉兵衛が来る。

「父さん!」

「お父様!」

「どうしてここに!?」

驚くフィリップ、若菜、冴子。

「ドナルドという子が、一時的に私を釈放してくれてね。」

「ドナルドが!?」

光輝も驚き、

「君は…戻ってきたのか!?それによく見たら井坂君まで…」

「お久し振りです。」

光輝の帰還に驚いた琉兵衛と、律儀に頭を下げる井坂。

 

そこへ、シュラウドを連れたドナルドが来た。

 

「ふ、文音!」

「あ、あなた…」

再び対面する園咲家夫婦。フィリップは琉兵衛と文音に頼む。

「父さん、母さん。お願いします!もう喧嘩はしないで!あなた達が争う理由は、もうないんだから!」

「私からもお願いしますわ!」

「お父様…お母様…」

若菜と冴子も頼んだ。琉兵衛はシュラウド、いや、文音に尋ねる。

「…文音…本当に、すまなかった。戻ってきてはくれないか?」

「……そうね…来人が言った通り、もう私達が争う理由はない。それに…」

文音はフィリップ達を見た。

「私達の、大事な子供達の頼みだもの。」

琉兵衛に復讐することだけを考え、シュラウドと名乗って戦い続けてきた女、園咲文音。夫を憎み続けていた妻が、今、その夫を許した。光輝は文音の顔に触れ、アンリミテッドフォースをかけてから、その包帯を取る。かつて琉兵衛から受けた傷は光輝の手によって癒され、包帯の下には、絶世の美女の顔があった。

「…文音!!」

「あなた!!」

感極まって抱き合う琉兵衛と文音。

「すまなかった…許してくれ…文音…!!」

「もういいの…私の方こそ…あなた…!!」

二人の目からは、大粒の涙がこぼれている。

「…私達…ものすごく感動的な場面に立ち会っとるんとちゃう?」

はやては尋ね、

「こんなの、ドラマでしか見られないもんだと思ってた…」

「まさか、実際に目にする日が来るとは…」

琉兵衛と文音を見つめるヴィータとシグナム。

「よかった…よかった…!!」

なのははもらい泣きしていた。

「…さて、照井刑事。」

井坂は自分の両手を出す。手錠をかけろ、という意味だ。

「…いいのか?お前にしてはあっさりしすぎているが…」

「いいんですよ。私は、多くの罪を重ねた。それを、少しでも償いたいのです。」

「…連行する。」

照井は井坂の両手に手錠をかけた。

「ブロリー刑事。パラガス刑事」

「はい。」

「では。」

「よろしいですじゃ。」

ブロリーとパラガスと名前を呼ばれなかった科学者を連れ、井坂を連行する照井。と、冴子が呼び止めた。

「待って!私も一緒に…」

「…そうだったな。感動の再会とはいえ、お前も罪を重ねた。ブロリー刑事」

「はい。」

冴子に手錠をかけるブロリー。パラガスは訊いた。

「本当にいいんですな?」

「ええ。井坂先生とは、二人で罪を償おうと決めたから…」

「全てウソです!」

「でしゃばるな!ビッグバンアタァァァァック!!!」

「あああああああああああああああ!!!!」

でしゃばったトランクスにエネルギー弾を撃つベジータ。それを無視し、ブロリーとパラガスと科学者は冴子を連行した。

「じゃあ帰っか!」

「はい!」

「ふん…」

悟空、悟飯、ピッコロも帰る。

 

光輝はドナルドに礼を言った。

「ドナルド、本当にありがとう。君がいなかったら僕は…」

「ハッハッハッハ☆ドナルドはね、友達を助けるためだったら何でもするよ♪」

「つーか、神の国の弁護士知ってるとか、お前マジで何モンだよ…」

照山はドナルドが規格外すぎて、少しゲンナリしている。すると、フィリップ、翔太郎、若菜が、光輝とドナルドに礼を言った。

「白宮光輝。君が父さんを救ってくれたおかげで、僕達は再び家族全員で集うことができた。いや、それだけじゃない。君は僕と若菜姉さんも救ってくれた…いくら感謝しても返し切れない…とにかくありがとう!」

「俺からも礼を言うぜ。俺の相棒と、相棒の家族を救ってくれてありがとうな。」

「私からもお礼を言いますわ。来人の姉として…」

「僕は、仮面ライダーとして当然のことをしたまでです。お礼なんていりませんよ」

謙遜する光輝。フェイトは光輝に言う。

「光輝のおかげで、たくさんの人が救われた。もちろん私も」

「フェイト…」

「…光輝、本当にありがとう。それから、おかえりなさい!」

とびっきりの笑顔で迎えるフェイト。光輝は、

「…うん。ただいま!」

最高の笑顔で返した。

 

「…これで、いい。」

一言呟いた一真。

「一真?」

「どうしたんだ?」

聞き返すバージルとダンテ。一真は、何も言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

夏休み最後の日。一真は光輝、フェイト、ダンテ、バージルを、風都タワーの屋上に呼び出した。ここは、一真がこの世界に到着した場所でもある。彼が光輝達を呼び出した理由。それは、この世界に別れを告げるためだ。メンバーがこの四人なのは、あまり人数がいると別れがつらくなるという理由から。

「本当に、行っちゃうの?せめて、卒業式まで待てない?」

光輝は訊くが、一真は首を横に振る。

「あの戦い…あれこそ、俺がこの世界に導かれた本当の理由だったんだ。やるべきことを果たした以上、この世界に長くとどまるわけにはいかない。」

一真がそう言うと、まるでその通りとでも言わんばかりに、世界の架け橋が現れた。

「そう…」

悲しそうな顔をする光輝。しかし、

「それに、俺、わかったんだ。」

一真の顔は、明るかった。

「俺の力を必要としている世界がある。俺は、その世界全てを守りたい。」

「一真…」

「…大丈夫!俺には…」

手元にパーフェクトジョーカーのカードを出し、光輝に見せる一真。

「君からもらったこの力がある。この絆に懸けて、俺は絶対に負けない。」

「…うん、わかった。頑張って!」

「元気でね、一真。」

「不死身のお前に言っても意味ねぇだろうが、身体に気を付けろよ。」

「達者でな。」

それぞれ別れを告げる光輝、フェイト、ダンテ、バージル。

「ああ。じゃあみんな、元気で!」

一真はパーフェクトジョーカーのカードを身体に戻し、世界の架け橋をくぐって、この世界を去った。

 

 

 

 

 

 

どこまでも灰色の景色が続いている空間。そこを一人で歩き続ける一真。その前に、渡が立った。

「お疲れ様でした。これで、全次元世界は大丈夫です。」

「そうか…よかった。」

「それで、あなたにまた、行ってもらいたい世界があるのですが…」

「…ああ、いいよ。今度はどんな世界?」

渡は一真に、一真が次に行くべき世界を教える。

「わかった。今度はその世界に行けばいいんだね?」

「はい。ところで、忘れ物ですよ?」

渡が言い、一真の目の前にブルースペイダーが現れた。

「屋上じゃ運べなかったから、助かったよ。」

悠々とブルースペイダーにまたがり、ヘルメットを被る一真。

「じゃあ、行ってくる。」

一真はブルースペイダーのエンジンをかけ、走り去っていく。渡は、それを黙って見届けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休みが、終わった。

 

 

 

 

 

あまりにも長すぎた、あまりにもいろんなことがありすぎた夏休みが、ついに終わった。

 

 

 

 

 

翔太郎さんは、探偵を続けている。あのあと、フィリップさん以外の園咲家の人達は全員自首し、罪を償っている。文音さんも、結局大勢の人間を巻き込んでしまったという理由で自首した。時々フィリップさんが様子を見に行ってるみたいだ。

 

 

照井さんは、刑事の仕事に戻った。ミュージアムが壊滅した今は、特に大きな事件も起こっていない。現れるドーパントも、弱いレベルだ。最近起こった大きな事件といえば、ブロリー刑事とパラガス刑事が退職して、自分の星に帰ったくらいかな?っていうかあの人達、宇宙人だったんだ…そうそう、照井さんは亜樹子さんと結婚することになったみたい。ティアナは少しショックを受けてたけど、憧れの人として、素直に祝福してた。

 

 

 

 

 

激しい戦いが終わって、それぞれの日常に戻っていくみんな。

 

 

 

 

 

そして、僕は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、宵闇と呼べる時間帯。

二人の強盗犯が、息を切らして逃げていた。

 

 

追っているのはフェイト。と、強盗犯の目の前に、光輝が瞬間移動で回り込んだ。光輝は言う。

「ここまでです。観念して、あなた達の持っているガイアメモリを渡してください。」

しかし、要求に応じる二人ではない。

「くそ~!!」

「こうなったら…!!」

 

〈CENTIPEAD!〉

〈HEDGEHOG!〉

 

互いのメモリを起動し、ムカデを模した怪人、センチピード・ドーパントとハリネズミを模した怪人、ヘッジホッグ・ドーパントに変身する。光輝とフェイトはドーパント達の攻撃を避けて合流。

「行くよ、フェイト!」

クロスドライバーを装着する光輝。

「うん!」

ロストドライバーを装着するフェイト。

 

〈CROSS!〉

 

光輝は自身のクロスメモリを起動させ、

 

〈FATE!〉

 

フェイトは光輝が自作したフェイトメモリを起動。

「変身」

「変身!」

 

〈CROSS!〉

〈FATE!〉

 

光輝は仮面ライダークロスに、フェイトは仮面ライダーフェイトに変身する。クロスはセンチピードの相手をし、フェイトはヘッジホッグが打ち出すトゲをかわしてバルディッシュで打ち付ける。やがて充分なダメージを与えたフェイトは、バルディッシュのスロットにフェイトメモリを装填。

 

〈FATE・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「ライダースラッシュ!!!」

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」

ヘッジホッグをメモリブレイクする。

クロスもドライバーに音声入力。

「フィニッシュ」

 

〈CROSS・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「クロスインプレッション!!!」

「があああああああああああああああああああ!!!!」

センチピードをメモリブレイクした。

 

クロスとフェイトは再び合流し、言い放つ。

 

悪に染まりし者に、裁きを下す言葉を。

 

 

 

今は、二人で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「さぁ、暗黒に沈め!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

************************************************

クロスマイソロジーアンリミテッド

 

クロスアンリミテッドがクロスメモリに秘められた真の力を使うことによって進化した戦士。全身を黄金の光に包まれ、ゴッドエンブレムの縁が赤くなっている。

 

アンリミテッドフォースが進化したマイソロジーフォースを操り、その力はクロスアンリミテッドを上回る。しかし、この姿になるためには他者の力を融合させなければならないので、いつでも自由に強化変身できるわけではない。必殺技は、クロスドライバーに『エピローグ』と音声入力することによって発動する両足蹴り、エンドレスマイソロジー。

 

パンチ力 測定不能

キック力 測定不能

ジャンプ力 測定不能

走力 測定不能

 

 

エンドレスマイソロジー 測定不能

 

 

マイソロジーフォース

 

クロスがクロスメモリに秘められた真の力、『交差の記憶』によって他者の力を自分に融合させ、無限の可能性を生み出し、無限の力と無限の可能性、二つの無限が融合したことで生まれた『無限を超えた無限の力』。神という概念そのものを超えた力であり、神の力、すなわち無限の力を操る相手を倒せる唯一の力。『創世の使徒』と渡り合うために必要な力でもある。

 

 

 

 

 

このあとはエピローグです。


 
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