No.442092

外史を駆ける鬼・IS編 第002話

おひさ!

久し振りの投稿だが、文章の量は少ないです。しかたないねww

それではどぞ。

2012-06-26 08:42:21 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1891   閲覧ユーザー数:1757

研究所のIS実験室に、重昌の荒々しい息が聞こえる。そして…

 

束「やったよ…遂に完成だよ。重ッチのISのワンオフ・アビリティー。やっぱり天才は違うね、流石私。これでISの名前も付ける事が出来るね」

 

その名も…”戦鬼”…

外史を駆ける鬼・IS編 第002話 「一時の別れ」

今日は重昌の日本に向けて旅立つ日。ちょうど4月が終わり、5月に入った辺りの頃であろう。

 

束「ぶぅぶぅ。重ッチが行ってしまったら、また私が一人ぼっちになっちゃうじゃん」

 

重昌「あのなぁ。そもそも私に日本のIS学園に転入させようと計画したのは、君であろう?束」

 

世界各国より受験者が殺到している、世界一の偏差値を持つIS学園。

※勿論、全員女子だ。

 

束は最初の約束通り、重昌を好きに使おうとした。ある一人の人物の監視の為に…だが、どんなに日本戸籍を入手しようと、明らかに18には見えないオジサンが生徒として乗り込むのは限界がある。最初は学園の食堂の料理人や清掃員にでもしようとしたが、それでは監視に制限がかかってしまう。そこで束が冗談半分で”若返る事は出来る?”っと聞くと、重昌は力で一気に20にまで若返った。これであれば、いきなりISを動かせる事が出来た大学生男子的なカバーストーリーが作れる。

 

とある大学生が成り行きで触れたISを動かしてしまった→大学生は密かに訓練→そして豪州の適正試験に合格し、豪州代表として任命される

 

っと、まぁこんな感じであろう。ストーリーと共に日本戸籍をハッキングで入手。元は孤児としておけば、家族も親戚もいないく怪しませることもない。いまさら偏差値世界トップクラスのIS学園に簡単に入るのは難しい…その為の国代表の肩書きである。国代表であるからには、ISの知識だけであれば網羅している。だから試験も何も無く、無償で学園に編入することが出来る。しかし念の為、重昌は半年でISに関する知識は全て頭に叩き込んだ。近くにもっとも良い天才の家庭教師が、天才に教えるのだ。飲み込むのも早くて当然。さて、話を戻そう。重昌はIS学園の生徒になり、ある一人の人物を観察しにいく。その計画の発案者が、今こうして駄々を捏ねているのである。

 

束「いっちゃやだぁぁ~。もう重ッチのご飯食べれなくなっちゃうぅぅ~」

 

重昌「ちゃんと私の味を再現出来る、ボタン一つで作ってくれるロボットを作ったじゃないか?」

 

束「やだぁぁ~、重ッチの手料理がいいのぉ」

 

駄々捏ねる彼女に”たまには帰ってくるから”と頭を撫でて言い、重昌は日本へ旅立った。

 

そして日本。重昌はIS学園に向かう道を進んでいた。束に作ってもらった学生証を見ながら呟く。

 

重昌「ふっ、学生で20か。あの頃の私は…って一体何を年寄り臭い事言っているのだろうか私は。今の私は二十歳……だめだ。今更若者気分には戻れない」

 

彼は明らかに年老いた考えを持った自分に嫌気がさし、つい頭を抱えてしまう。そんな町行く彼に、周りの人の注目が走る。それもそうだ。なにやら頭を抱え悶えながら歩く黒い着物を着た男性がいるのだ。怪しいとしか言い様が無い。そんなこんなで重昌はIS学園の前に着く。まだ彼の制服は支給されておらず、IS学園は基本女子校であり、学生証を見せても信じられない場合がある。そして彼は今朝作った自らの弁当を手に持ち…

重昌「あのぅ、警備員さん?すみません、学園関係者の家族の者ですけど。弁当を忘れたので届けに来ました。入れてもらえますか?」

 

重昌は門の前にいる警備員に話しかけ、芝居で入れてもらう賭けに出た。警備員もいきなり黒い着物姿の若者が、学園の関係者の家族だと言う事に疑問を持ち確かめる。

 

警備員「家族?一体誰の?」

 

重昌「この学園の数学教師で1年3組担当のエドワース・フランシィです。彼女は私の従姉妹にあたります。エドワースに”従兄弟が来た”と伝えてくれれば大丈夫ですから」

 

そう言うと、警備員は門にある警備員室の中の電話で職員室に電話をかける。彼は学園を門越しに見ながら何かを思考する。

 

重昌「{…あそこ辺りが職員室と考えて、人が通りそうで尤も一点に目立つ場所は……ヨシッ!}」

 

突然彼は赤い紙とペンを取り出し何かを書き始め、書き終えるとそれを紙飛行機にする。そして、とあるスーツ姿の女性が門の前に向かって来るのを確認し、重昌はその女性の足元少し前辺りに紙飛行機を飛ばし、女性は拾い紙飛行機を開ける。女性はクスリと笑い門に向かって来……

 

女性「どうしたの?重ちゃん。学園にまで来て」

 

重昌「エドさん。弁当忘れた貴女にわざわざ届けに来たのに、”どうした?”はないだろう?」

 

警備員「フランシィ先生。この人とは知り合いで?」

 

フラン「私の従兄弟なの。ちょうどいいわ、重ちゃん。せっかくだからこの学園を見学していきなさい。警備員さん、彼に一時期入校許可書を与えて頂戴」

※以降は”フラン”と約す。

 

警備員は”先生の家族でしたら”と言い、一時期入校許可書のネームプレートを作成し”出る時に返すように”と言い重昌に渡す。

…そして警備員が見えなくなった辺りのところで、フランは話し出す。

 

フラン「それにしても、なかなかおもしろい行動に出ましたね。新入生の影村くん?」

 

重昌「いや、この学園はほぼ女子高ですし、それにISを動かせるようになった二人目の男子と言って学生証を見せても、”嘘だ!!”と言われ追い返されると思いまして。それに先生はカナダ人。ユーモアがある人かもしれないとも…ね」

 

彼女の問いに対し、彼はケラケラと笑いながら答える。

フラン「全く。いきなり紙飛行機が飛んできて、”芝居に協力しろ”という内容の文章だからつい乗ってしまったよ。なかなか楽しかったぞ。さて、それではとりあいず学生寮や学園の設備などを説明して周るから、終われば放課後まで学園内を好きに周っていろ。制服は織斑千冬と言う教師に渡しておくから、それも放課後に取りに来い」

 

そうして授業中に彼は学生寮の位置などの説明を受け、全ての説明を終えて職員室前で自由行動になった時、持っていた自分の弁当をお礼にフランにあげる。彼女からは”結婚してくれませんか?”と上機嫌の反応を貰い職員室を後にした。そして学園は授業時間から昼休みに突入していた。授業を終えた者達が教室を出て、”今日は食堂の何食べる”や”バレーボールしよう”などの声が飛び交っている。その中を黒い着物を着た一人の二十歳の男が徘徊しているので、いやでも注目がいく。周りよりからは、ひそひそと小声で2、3人で固まり話していた。

 

重昌「…やはり許可書があっても、女の中に男一人は目立つな」

 

いや、それ以前に着物姿が不自然であろう。校舎の建物を見て周っている重昌の上に一つの花瓶が落ちてくる。どうやら生徒が廊下でつまずいた時に放り投げてしまい、放物線を描き窓の外に飛び出したらしい。それに気付いた女生徒は彼に”危ない”と警告するが、難なく花瓶を受け取り、何処か人の手が届く高い場所に置く。状況を見ていた周りの大体が避けるか、ぶつかるかと思い、まさか軽く受け止めるなど予想しなかった人達は唖然とする。こうして彼は大体のめぼしい所を巡り、約束の時間(放課後)となり職員室へ向かった。巡っている途中に”父兄の方?”と聞かれたが、そこは適当にごまかした。

 

そして職員室。

 

女性「お前か?ISを動かせる様になった二番目の男と言うのは?」

 

重昌「イエッサー!ブリュンヒルデ!」

 

そう言い重昌は敬礼するが、言われた本人は”止めろ”と言う。彼女の名は織斑千冬。第1回IS世界大会(モンド・グロッソ)総合優勝および格闘部門優勝者であり、この学園の教師。彼女に敬意を評して” ブリュンヒルデ”と呼ばれる者もいるが、彼女はその呼び方を嫌っている。

 

千冬「まぁいい、お前は明日からこの学園の生徒だ。これは制服と授業のスケジュール表。学生寮の部屋は普通二人で一つなのだが、暫くは一人で使え。私は1組担当でお前の担任ではないが、それでも気を抜かずに学業には励むように」

 

重昌「イエッサー!ブリュンh「だからそれは止めろ」」

 

彼は言葉を途中で遮られ、千冬にありがたいチョップを貰う。借りていた許可証を返し、イテテと頭を撫でながら、また職員室を後にする。

重昌がいなくなった職員室。周りの教師は千冬のチョップにあまり応えていない輩を見て”おぉ~”と声を漏らすが、千冬は自分の机の上の彼の資料を見て不思議に思う。

 

千冬「{何故だ?いきなり候補生ではなく代表が編入してくるなど。資料では二十歳となっているが、あの落ち着き払った姿勢、つい殴ってしまった時の感触、明らかに二十歳の者ではない。いや、少なくても多くの戦場を駆け抜けた者と見えてしまったが?……しかし見た目はしっかり二十歳だ。私の考え過ぎなのか?それとも束。またお前が一枚絡んでいるのか?}」

 

重昌は…何故か一人も人に見つからずにこっそり自分の部屋まで来た。気分はどこぞの固体の蛇の如く。そしてその日の疲れを癒すようにシャワーを浴び、浴び終えると髪を拭きながら下着姿だけで自分のカバンよりノートPCを取り出し起動させる。

 

重昌「{束大丈夫かな?ちゃんと食ってるか?部屋を散らかしていないか?裸で寝ていないか?……ダメだ、止めよう。鬱になる。私の親馬鹿癖も直らないな}」

 

重昌がうな垂れている間に、やがてPCが起動し、重昌はあるファイルを開きパスワードを打ち込む。その画面に出てきたのは…

Misson”織斑一夏の行動の観察について”

002話も終わりここまでサクサクやってきました。

え?新・戦極†夢想もサボるなって?

…サボってはいません。ただ案はあるがそれを文章に出来ないだけだ!

 

そろそろクラス代表について書いていきたいのですが、正直私の文章は基本駄文なんで、ISでの戦闘や機械の性能などちゃんと表現できないかもしれません!

それでもヌルッと楽しんでいただければ幸いです。

さて……とりあいず一夏に好意を寄せているイズルIS全7巻のメインヒロイン1人とヒロイン4人、サブヒロイン2人(誰かの妹と4組のメガネ女子)のメンバーは重昌になびく事はありません。

 

一応この作品のヒロイン候補の1人は束さんかな?まぁおいおい決めていくとします。

それではまたお会いしましょう。

 

See you next time.

 


 
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