No.440236

IS~深緑の狙撃姫~「トランザム・・ライザー!」

十河さん

タッグマッチ開催です!

乱入者。

そしてロックオン・・。

2012-06-22 00:24:11 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2539   閲覧ユーザー数:2473

別のアリーナ

 

ここで今日のタッグマッチが開催される。

一回戦は・・。

 

ロックオン・ストラトス&マドカ・スカーレットペアvs篠ノ乃箒・更織楯無ペア

 

いきなりの好カードに会場は盛り上がっていた。

 

最強の生徒会長と深緑の狙撃姫のバトル

 

かねてから言われ続けられていたこのカード。

意外と早く実現したので盛り上がりも半端ではない。

 

「さて、行きましょうか。マドカ、準備OK?」

「無論だ。」

「ならよし。・・お先に行かせてもらうわね。」

 

カタパルトにロックオンの足が接続。

 

「ロックオン・ストラトス、サバーニャ。出ます!」

 

勢いよく飛び立つロックオン。

続けてマドカの足が接続される。

 

「マドカ・スカーレット、セラヴィー。出る!」

 

二人はアリーナ上空に飛び立つ。

上空

 

「やっと戦う機会を得られたわ。・・ロックオン・ストラトス!」

「いや、あたしを睨まれてもあたしはあなたを不快にさせるようなことは一つもしてないはずですけど?」

「あなたには無くても私にはあるの!」

「???」

 

ロックオンを睨む楯無にロックオンは覚えがないと返す。

箒とマドカは互いに笑みを浮かべながら見ていた。

 

「箒、全力で行くぞ!」

「重火器IS・・相手にとって不足はない!」

 

『試合開始』

 

ブザーが響き渡り、バトルがスタート。

 

「先手を取らせていただく・・!高濃度圧縮粒子充填・・!・・ツインバスターキャノン、発射!」

「うわっ!?」

「ぬう!?」

 

マドカはバズーカを分割、肩のキャノンと合体させて放つツインバスターキャノンを箒と楯無の間に発射して分断する。

 

「観客はこのバトルを見たいだろうからな。さあ行くぞ、箒!」

「ああ!」

 

これにより箒vsマドカ、ロックオンvs楯無の形になる。

 

箒vsマドカ

 

箒は斬撃を飛ばして攻撃、それをマドカは分割したバズーカで撃ち落とす。

 

「相変わらず多機能なバズーカだな。分割して連射に特価、肩のキャノンや二つを合体させて破壊力を高めるとは。」

「セラヴィーはこれの前身・・ヴァーチェを発展させた物だからな。セラヴィーに変わった今でも随所でパワーアップが図られている。ヘビーウエポンも追加したから破壊力は一番だろうな。」

 

こんな会話をしながら戦っていた。

 

ロックオンvs楯無

 

「この!」

「ふっ!」

 

楯無が放った突きをピストルビットの銃身で受け止める。

 

「ライフルビット展開!」

「!?」

 

ホルスタービットを周囲に、さらにライフルビットから放たれたビームが楯無を襲うが楯無は全方位に水のシールドを展開、ダメージを軽減。

 

「やりますね。さすが生徒会長。」

「・・・。」

「・・あなたがあたしを敵視するわけがわかりました。・・簪の事ですね?」

 

ロックオンの指摘に楯無はビクッと肩を震わせる。

 

「エクシアについてはあたしたちが少し手を貸してあげただけです。倉持が代表候補生である簪を放り出して白式を作ったわけですから。一夏はその事に責任を感じてあたしに相談してきました。」

 

一夏はロックオンに相談していた。

自分のせいで開発中のISがほぼ凍結したことで簪が困っているのではないかと。

話し合いの結果、ある戦いで大破したエクシアの存在を思いだし、それを与えようと考えた。

機体そのものがダメでもデータを渡そうと考えていた。

しかし、簪が白式を手にした。

提案を持ちかけて皆で協力してエクシアリペアと合作させたエクシアリペアⅡが完成。

 

「あなたもそうだったでしょう、システム的な事や武装面での提案を誰かに聞いたりしたはず。ならどうして簪に黙っていたのですか?」

「・・まれ・・!」

 

楯無は肩を震わせながらロックオンを睨み付けるがロックオンはさらに話を続ける。

 

「簪は何でもそつなくこなすあなたにコンプレックスを抱いていたことをあなたは知っていたはず。時間が立てばあなたを頼るとでも思ったのですか?いや、あなたは簪の事よりも更織家の当主としての面目を優先した!」

「黙れぇ!」

 

激昂した楯無はランスのガトリングを乱射しながらロックオンに接近する。

アリーナにいる生徒たちは楯無の変貌ぶりに驚きを隠せなかった。

 

「お前が!お前が簪ちゃんを変えた!私だって簪ちゃんの事を考えていた!なのになんで他のクラスのお前や織斑くんたちに頼るの!?何でお姉ちゃんである私に頼らないの!?」

「原因はあなたが忙しさにかまけて簪を見ようとしなかったことと簪がいつか自分から来るという幻想に取りつかれていたからでしょう!今からでも遅くない!あなたの本音を簪に話してあげてください!・・!?」

「ウソ・・!?」

 

サバーニャにアラームが響き、チェックを行うとアリーナ上空に未確認IS15機が現れた。

クラス代表戦と同じタイプで掌にビーム砲が着いている。

さらに機動力が高いようだ。

ロックオンは素早く千冬に対して通信を開く。

 

「織斑先生!生徒たちに避難勧告を!あと一夏たちの出撃をお願いします!」

『わかった。一夏たちが到着するまで持たせろ。』

「了解。・・箒、マドカ、会長、未確認を迎撃するわ!まずは箒、会長にワンオフでエネルギー回復を!」

「了解した!」

 

ロックオンは千冬に一夏たちの出撃許可を求め、承認と同時に箒たちに素早く指示を送る。

箒は楯無の側に近寄り、絢爛舞踏を発動して楯無のエネルギーを回復。

絢爛舞踏の発動条件は思い。

箒は紅椿の力をもって一夏だけでなく、世界を守りたいという思いを持つようになった。

 

「マドカ、戦い次第では例のシステムを使用を許可するわ!」

「あれを使ってもいいのか?もしコアを通して奴が見ていたら・・。」

 

マドカの不安をロックオンは笑いながら答える。

 

「あれは特殊なシステムだから絶対誰にも作れないし、粒子でジャミングがかかってまともな映像が見られないから大丈夫。」

「了解。・・セラヴィー、目標を殲滅する!」

 

マドカはキャノンを全て展開、エネルギーが集束していく。

背中のガンダムフェイスが展開、フェイスバーストモードを発動。

 

「高濃度圧縮粒子・・解放!」

 

クアッドキャノンを発射、射線上のIS一機が飲み込まれる。

 

「ダメージが思ったより少ない・・!」

「ビームコーティング!やはり・・!」

 

クアッドキャノンを食らったにも関わらず、ダメージ前に比べて遅いものの機敏に動く未確認IS。

未確認ISは耐ビームコーティングを施されていたらしく、ダメージを軽減している。

 

(ミサイルも残り少ない・・。)

 

ロックオンのミサイルコンテナは残り少ない。

 

(でも、負けるわけにはいかない!)

 

それでもビットから放たれるビームを駆使して立ち向かっている。

しばらくして一夏たちが到着。

 

BGM:Fight

 

「織斑一夏、ダブルオークアンタ。目標を駆逐する!」

「シャルロット・スカーレット。アリオス。作戦行動に入ります!」

「エクシア、作戦行動に移ります・・!」

「鳳鈴音、甲龍。作戦行動を開始します!」

「セシリア・オルコット、ブルーティアーズ。参りますわ!」

「よ~し、頑張るぞ!GNアーチャーのデビュー戦だからね!」

 

一夏たちは未確認にそれぞれ立ち向かう。

マドカはそれを見て・・。

 

(勝利条件は揃った・・!)

 

「セラヴィーの本当の姿を見せてやる!」

 

マドカはバックパックを切り離すとそれが変形して人形になる。

 

「分離した!?あんなIS聞いたことありませんよ!」

「・・・。」

 

驚く真耶に顔には出していないが驚いている千冬。

これがセラヴィーの真の姿・・セラフィム。

 

「セラヴィー、GNバズーカ発射!」

 

マドカの指示を受けたセラヴィーはバズーカを発射、素早く接近。

マドカも腕をバズーカに変えて接近。

 

「はあ!これで・・!」

 

マドカとセラヴィーはビームサーベルで未確認を斬りつけ、再度合体。

 

「終わりだぁ!」

 

六本のビームサーベルで阿修羅の如く切り捨てる。

再び分離したマドカは切り札を切るための準備に入る。

 

「全員へ!セラフィムの例のシステムを使う!五分間、私の所へ敵が来ないように頼む!」

 

その言葉に全員が頷いて返す。

セラフィムのモニターにシステムの起動を告げるメッセージが展示。

 

(トライアルフィールド展開のためのエネルギー充填を開始します)

 

「みんな、敵をマドカに近づけさせないで!」

「・・・。」

 

楯無はロックオンの指揮能力の高さに舌を巻いていた。

 

(これも戦場を駆け抜けてきた賜物なの・・?)

 

「シャル、合体しよ!」

「わかった!」

 

シャルのアリオスが変形、その後ろにゼシカのGNアーチャーが合体してアーチャーアリオスになり、簪は上に乗る。

 

「ミサイル、発射!」

「私も!」

 

さらに機動力を高め、バレルロールをしなからシャルとゼシカは共にミサイルを乱射。

その上で簪はアリオスに掴まりながら左腕の新装備・GNブラスターを展開。

 

「狙いをつけて・・発射!」

 

強力なビームと多数のミサイルが未確認を襲う。

それらを全て受けた未確認は地上に落下。

 

「・・ブラスターは強力だけどエネルギーをかなり使う。使いどころに気を付けないと・・。」

 

簪は課題を見つけ、使い分けが重要だと悟った。

簪は降りてアーチャーアリオスは分離、再び別の未確認に立ち向かう。

 

「いい位置だ・・!トランザム!」

 

一夏はトランザムを発動して遥か上空に未確認を誘き寄せ、ソードビットを合体させてバスターライフルに合体換装。

 

「トランザム・・ライザー!」

 

素早く未確認の下に回り込み、必殺のトランザムバスターライフルを放つ。

 

「行けー!」

 

ライフルを横凪ぎに振るい、未確認3機をビームコーティングを無視して切り裂く。

 

「ほらほら、こっちだよ♪」

 

GNアーチャーは武装が両手に持ったビームライフルとビームサーベル、ミサイルとシンプルだがゼシカの高い技量で武装の少なさをカバー、シャルとの連携も上手く機能している。

 

「エネルギー充填・・完了!行くぞ・・!トライアルフィールド展開!」

 

セラフィムからオーラが放たれる。

 

「!!!!?!???!?」

 

オーラを受けた未確認はあちこち火花を上げて落下。

トライアルフィールドは範囲内に停止条件を設定した目標に対してコアに強制停止を発生させるもの、今回はノーナンバーと無人機で設定。

 

「ミッションコンプリート。」

『ご苦労。コアの回収も頼む。』

 

15機中8機の未確認のコアを手中に納めた。

 

???

 

「なるほどね、これがトランザムか。・・やっぱりラーさんたちには敵わないなぁ。いっくんがダブルオーを起動させたのはいっくんに可能性があるということなのかな・・?」

 

コアを通じて試合を見ていた束。

束はラグナと知り合いのようだが・・。

 

そしてIS学園では・・。

 

「ロックオン・・。どうして・・。」

 

辺りは砂煙が立ち上がり、シャルはロックオンが飛び去った空を見上げて信じられないような声を上げる。

 

数分前

 

~~♪~♪

 

戦いの後、音楽が流れ(楯無は流していない)ロックオンが突然一夏たちに攻撃を加えてきた。

 

「ふふ・・、篠ノ乃束の襲撃も予想通り・・。・・おかげで簡単にコアを回収できる・・。」

「待て!ロックオン!」

「・・さようなら、一夏。・・あなたを誰よりもアイシテル・・。」

 

一夏たちが混乱するなか、ロックオンは一夏たちに攻撃を加えた後、無人機のコア4機を回収してどこかに飛び去った。

 

「ロックオン・・。」

(私はパンドラの箱を開けようとしていたの・・?)

 

ロックオンはなぜ一夏たちに攻撃を加えたのか?

そして束の目的とは何なのか・・。


 
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