No.439621

新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達 第009話

おはようごさいます。

今日は特に報告も無いので、このまま進めていきます。

それではどうぞ。

2012-06-20 07:24:01 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1555   閲覧ユーザー数:1372

新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達 第009話 「帰還」

一刀達北騎隊は遂に西涼に着いた。これまでの一年でいろんな地方を回り、文化、人に触れ旅をし、軍の数も10,000に達していた。彼は感じていた。一つの旅の物語は終わり、新たなる戦いの火蓋が開こうとしていることを。そういう思いに耽っていると、目の前に100程の兵が現れる。見た感じでは好戦的ではない様なので、北騎隊は軍の動きを止める。近づいてきた軍も動きを止めると、100の方の兵の中より1人の隊長らしき者が出てくる。

 

兵長「北騎隊の責任者、北郷颯馬様でいらっしゃいますね?我が君、影村様の命で出向かいに馳せ参じました」

 

一刀はご苦労っと労い、兵長の案内により西涼内の城下に入る。西涼は長安や洛陽などに比べると田舎っぽいイメージを持ってしまう。しかし街は活気に満ち溢れ、そこいらの都市に負けんばかりの賑わいを見せていた。一刀達は重昌の力を疑っていないので驚きはしなかったが、香蘭と胡花は田舎町をここまで巨大に出来る重昌の力を見せ付けられる。そして王の間で…そこには玉座に座っている重昌、両隣には虎、三葉が控えて、周りには重昌の親衛隊が控えていた。親衛隊を囲む道を一刀が先に、椿(愛紗)と瞳が並んで続き、後に香蘭と胡花と入ることが許された北騎隊の隊長格の者が付いていくように歩き、重昌の前で方膝を付く。左手は握り拳を作り、右手は左拳を包むように握り、胸の少し前に出し頭を下げ、そして重昌が話し出す。

 

重昌「北郷颯馬、関椿、伊達政宗。此度の大陸への見聞などでの情報収集、および各国の兵収集…大義」

 

三人「「「はっ」」」

 

三人への労いの言葉を述べた彼は、次は北騎隊の者達に少し声を張り話す。

 

重昌「北郷に付き従った以下の者達よ。いずれ貴様達の力はこの大陸の戦乱を鎮める力となるであろう。そこで私より皆の者に約束してもらいたい。軍務は守れなどと、当たり前の事を言う訳ではない。…命は大事にしろ!例えどんな事があろうとも、命は粗末にするな!私の部下になるという事は、私の家族になると同じだ。部下は私の子供。隣にいる仲間は皆兄弟。いいか者共!!共にこの戦乱を行き抜き、その先の未来を見ようではないか!!」

 

重昌の話の終わりと同時に、北騎隊の歓喜の雄叫びが王の間には飛び交う。その光景を香蘭と胡花はジッと見つめ…

香蘭「…ちゃうわ。今まで見たどの統率者に比べても、発言力、統率性……圧倒的やわ」

 

胡花「しかも体に纏っている覇気も、今は抑えているだけで、開放すれば尋常では無いほど備えているに違いありません。この一年で一番大きな覇気を持った曹操に、一刀様が”比べ物”にならないっと言った意味が良くわかりました」

 

歓喜の声の中、そんな会話をしている二人。そして重昌が付け足す様に発言する。

 

重昌「軍務などの事項についてはまた伝える、だが最低限これだけは覚えていて欲しい。貴様達は一刀の部下だ。よって上下関係をはっきりさせるために業務時は私の事を”大館”と呼んでもらう。私生活においては、行き過ぎた発言をしない限り咎めはしない。さて、それでは宴会だ!今宵は飲み明かそうぞ!!」

 

そして宴会時…王の間は狭いわけではないが、10,000の兵で賑わせるには少し窮屈と判断し別の場所で宴会を楽しむことになり、兵達も酒が周って来たところだった。

 

三葉「お兄ちゃ~~~ん」

 

虎「か~~ず~~と~~」

 

三葉と虎の二人は酒が周り完全に出来上がっている状態なので、一刀に甘えまくっていた。瞳とそしてこの時に限っては嫉妬神椿(愛紗)も、約2年越しに会う思い人なので、邪魔はせずそっと見守っていた。

 

兵「親父殿。ささっ、どうぞ」

 

一人の兵が重昌に酒をつげに来るが、珍しく断る重昌に椿(愛紗)と瞳は心配そうに彼に話しかける。

※重昌は昔、宴会時はいつも、酒豪だった恋歌の父親の為景の酒につき合わされていたので、多少の無茶酒ぐらいは余裕で飲める。

 

椿(愛紗)「どうしたのですか?義父上。いつもならもっと豪快に酒を嗜んでおりますが?」

 

瞳「そうだよ、義叔父さんらしくないよ?」

 

この二人の発言は、決して飲まない重昌を煽っているわけではなく、様子のおかしい彼を本気で心配している発言である。すると彼は少し苦笑いをしながら…

 

重昌「いや、最近忙しくてね。なかなか疲れが取れないのだよ」

 

そう答えた重昌に椿(愛紗)や瞳は”大丈夫”かや、”体を解そうか”などといろいろ提案するが、瞳がとある事に気付く。

 

瞳「そういえば…恋歌様と柑奈さんは?」

 

椿(愛紗)もふと思った。逆に恋歌や柑奈がいるのに、彼が体調を崩すのもおかしいとも。だが重昌はとんでもない発言をする。

 

重昌「ん?恋歌と柑奈?あぁ産休で休んでいるよ。いやぁ、流石にただでさえ多い二人の仕事を、一手に担うのはなかなか堪えるね」

 

そう言い、はっはっはっと笑い飛ばす重昌の発言の一部を二人は聞き逃さなかった。

 

椿(愛紗)「ち、義父上?今…産休と聞こえましたが?」

 

重昌はそう言ったが?っと不思議そうに首を傾げる。

 

瞳「…え?柑奈さんはわかるけど…恋歌様も?義叔父さん…恋歌様と一つ違いだったよね?一体幾つだっけ?」

 

何故かいつも決して年齢を明かさない彼は、かわいい娘と姪の為との事で、こっそり耳打ちで教える。年齢を聞いた二人は少し放心状態になり、我に返った椿(愛紗)は重昌に尋ねる。

 

椿(愛紗)「それは……本来可能なのでしょうか?」

 

その発言に彼も問いを返す。

重昌「確かに難しかったかもしれん。しかし貂蝉と卑弥呼がこの外史に送り込んでくれた時に、私と恋歌の肉体面を若返らせてくれた。その影響が大きいのだろうな」

 

椿(愛紗)と瞳は、いまいち納得出来ない様に感じていた。特に瞳は幼少期より二人を見ている。昔に比べて多少老けている様には感じるが、それでも若々しいので感覚が狂ってしまっている。だがそう思う二人に、重昌は爆弾を放り込む。

 

重昌「ところで二人。一刀君とはヤッているのかね?」

 

重昌の発言に二人は含んでいた酒を壮大に吹き飛ばす。椿(愛紗)は慌てて彼に突っかかる。が…

 

椿(愛紗)「ち、義父上!皆がいる時にその様な発言は!」

 

重昌「なんだ?ヤッていないのか?」

 

椿(愛紗)「そ、それは…」

 

瞳「最近忙しいから、ここ最近はご無沙汰です」

 

椿(愛紗)「ブルートゥ(タ)ス!?お前もか!?」

 

慌てふためいている椿(愛紗)は、あっさりと瞳の裏切り行為にあう。

 

重昌「若いうちにいろいろヤッておかないと、後になってからはなかなか出来ないのだぞ。ほら、一刀君に酒でも渡してきなさい」

 

重昌はコップに酒?を注ぎ込み椿(愛紗)に渡す。渡された彼女は納得出来ない感じで一刀の下に向かう。

 

椿「義叔父さんほど”頑張っている”人はいないと思うけど?…ところで義叔父さん?」

 

重昌「どうした?我が姪よ?」

 

何かを察した瞳に、重昌ニヤリと笑う。

 

瞳「アレ……酒じゃないでしょ?」

 

重昌「失礼な!れっきとした酒だぞ。とりあいず、お前も一刀君の下に行って来るといいさ。今日は楽しもうぞ♪」

 

瞳はジト目で重昌を見つめ、立ち上がり一刀の下に向かうが、その足取りは明らかにスキップをしていた。

そして一刀側。

 

椿(愛紗)「ご主人様、どうぞ」

 

三葉「愛紗ちゃ~ん。今日ぐらいは私達にお兄ちゃんを独占させてよぉ」

 

虎「そうだぞ愛紗殿。私達は久しぶりなのだから」

 

椿(愛紗)「まぁそう言うな。ご主人様に酒を一杯献上するぐらいよいではないか。さっ、ご主人様」

 

一刀「ありがとう愛紗」

 

不満を言う三葉と虎を宥めて、一刀は椿(愛紗)の酒を受け取り、一気に飲み干すのだが…

 

一刀「……うっ」

 

突然胸を押さえ込み一刀は項垂れる。

 

椿(愛紗)「ど、どうなさいましたご主人様!?」

 

一刀「か、体が…熱い…」

 

三葉「お、お兄ちゃん!?」

 

虎「愛紗!お前は一刀に何を飲ませたのだ!?」

 

酒で冷静さを失っている三葉は慌てふためき。気持ちが高ぶっている虎は愛紗に突っかかる。

 

椿(愛紗)「し、知らぬ!ただ私は義父上の渡された酒を「とりあいず一刀。医務室はこっちだよ」」

 

突然現れた瞳に彼は手を引かれ医務室に連れて行かれる。残る3人も一刀の事が心配で付いていくが、瞳が案内した場所は、医務室では無く大きなベッドのある寝室だった。

 

虎「瞳?…ここは?」

 

瞳「ん?医務室だよ?」

 

三葉「お兄ちゃんが危ないのに、ふざけた事している場合じゃないでしょ!」

 

瞳「ん?ふざけてないよ?だってお医者さんは一刀。患者は…私達だから」

 

二人「「へっ?」」

 

椿(愛紗)「!?」

 

この状況に椿(愛紗)だけはようやく察する。自分達は嵌められたのだと。世紀の天才軍使、影村重昌によって。だがそうこうしている間に、一刀は4人をベッドに押し倒す。

 

虎「ひ、瞳?これは?」

 

虎はなんの事か判らず困惑し、瞳は笑顔で答える。

 

瞳「いや、私達も最近ご無沙汰でね。義叔父さんが気を利かせてくれたの♪」

 

虎「え?え?」

 

虎はより困惑するが、頭が良い三葉は流石に状況を察し黙って。椿(愛紗)は逃げられないと踏み切り覚悟を決める。

 

瞳「それでは先生。4人とも重症で、内2人は今すぐにでも診断しないと間に合わないかもしれません。早速診断をお願いします」

 

一刀「……………承知しました」

 

どこぞの家政婦の如く答え、一刀は診断に入る。翌朝、屍となり生きているか死んでいるか判らない医者と、肌の艶が増し、すっかり完治した4人の患者の姿が寝台の上にあった。

オマケ

 

重昌はとある小瓶を見つめて、ふと呟いていた。

 

重昌「…流石華佗先生が作った媚薬、効果抜群だな。次は…一刀君が新しく連れていた、姜維と徐庶だっけ?あの娘(こ)達も目を見る限り、一刀君に惚れているな。あの娘達にも使ってみるか?」

 

彼は黒い笑みを零すと共に、華佗の作った媚薬を自分の執務机にしまい鍵を掛ける。

 

そして、天才軍使の野望は続く。

どうも皆さん、IFZです。

さて少し物語の時系列的なものを載せましょうか。

 

???(重昌と恋歌の若き日の物話)

戦極†夢想(一刀と愛紗の物話)

新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達(一刀と重昌の物話)

???(重昌の物語)

???(重昌の物話)

※いくつか作ります。

???(とある一刀の物話)

新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達(一刀と重昌の物話)

アフターストーリー

 

てな感じのを作りたいと思います。

上げるだけ上げといて中止になることもあったり、途中で+したりすることもあるかもww

キマグレで書きたい事を書いているので、後悔はしない”私はね!!”

 

そういう感じで、書いていきたいです。読んで頂いた方には感謝を。

それではSee you next time.

 


 
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