空を見上げれば景色は桜の花で埋め尽くされて

一歩、また一歩と歩く。

それだけの行動に私の心は大きく弾んだ。

焦りや

苛立ちも

この瞬間だけは忘れた気になる。

ゆっくりね。

見かねた貴方がかけてくれた声も

そんな気持ちになるほど暇がない。

なんて返事をしたことを思い出す。

ただひとこと、ありがとう。

それだけを言えたなら良かったのに。

馬鹿だなあ。

ひっそりと流れる涙は受け止める手もなく流れ落ちる。

心に暖かな風が吹く

頑張っているのにね。

焦りが苛立ちが

言いたくない言葉を吐き出させる。

頑張ってるんだよ。

もうたくさん頑張ったんだよ。

ごめんね。

嬉しいのに

心配してくれてるのに

今はちょっとだけ待っていて。

後もうちょっとだけ

１人で頑張って

一息つけたら

疲れたんだと

弱音を吐くから。

だからどうかその時は

頑張ったね、お疲れ様と

声をかけて。