No.429536 記憶のライダー09 変換するC/乙女の思いと聡里の怒り秋良さん 2012-05-28 22:21:35 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1185 閲覧ユーザー数:1167 |
前回僕が女に、美夜子ちゃんがねこみみ付きにされてから、
ボクらは慌てて事務所へ戻りました。
最初ボクらを見て、
美夜子ちゃんが依頼人を連れてきたと思った翔太郎さんに口説かれそうになったけど、
まあその、どうにかツッコミでボクだと判断してもらったらしく誤解は解けました。
「……で。どうしてこうなった」
翔太郎さん投げやりだなぁ……。
亜樹子所長は美夜子ちゃんにねこじゃらし突き出して遊んでるし。
「ほ~ら美夜子ちゃぁ~ん♪うりうり~♪」
「む、所長さんやめてください。と美夜子は聡里さんのところへ避難します」
美夜子ちゃんはそう言って僕のひざの上に乗ってくる。
「おっと。はいはい、美夜子ちゃん落ち着いて」
「ん、聡里さん……ごろごろごろ」
頭を撫でてあげるとごろごろ喉を鳴らして目を瞑りくつろぐ美夜子ちゃん。
本当に猫みたいだな……体に意識が引っ張られてない?
「えっと、かくかくしかじかで……」
「まるまるうまうまなわけか」
端折り方が適当なのはお目こぼし下さい。
まあそんな感じで説明を終えた後、僕は少々ブルーになっていた。
「それにしても、ボクが、女になるなんて……人生なにがあるか判らないな」
「いや、今更それを言うの聡里くん!?」
亜樹子所長にツッコミを入れられた。
まあ、最近忘れがちだけど異世界に来ちゃったんだし、たしかに今更な気もするけど。
「まぁ、ねぇ……それにしても、どうやってあのドーパントを探しましょうか。
さすがにさっきのガサ入れで相手も警戒してるでしょうし」
「ガサ入れってお前な……だが、聡里のおかげでどうにかなりそうだ」
翔太郎さんに言われたけど、僕何かしたっけ?
「ま、あのドーパントのいた所を調べれば手がかりの一つも見つかるだろ。
んじゃ、行って来るぜ。お前らは今日はゆっくりしとけ。
仮にもドーパントの攻撃でそうなったからには、何があるかわかんねぇからな」
翔太郎さんはそう言ってドーパントのいたマンションの一室へと向かっていった。
「……ってことなんだけど、美夜子ちゃん、どうする?」
ボクが言うけど、美夜子ちゃんはこっちに頬ずりをしてきた。
「聡里さん、このまま一緒に居てください。と美夜子は頬ずりしつつ懐きます♪」
わーやばい、かわいい。そんな煩悩を吹き飛ばすべく、僕は美夜子ちゃんを撫でる。
「にゃあ、ごろごろごろごろ……」
「かぁ~わぁ~いぃ~いぃ~!!」
もっとかわいくしただけでした!えーい、御坂美夜子、惚れ!
と、いうわけで今日のボクらは戦闘要員じゃないようです。
というかフィリップさんが言うには、Wには影響が与えられないんだとか。
なんでも、Wは『二人で一人のライダー』なので、フィリップさんが検索してわかった
『チェンジメモリは一度に一つの対象しか変化させられない』
という制約にひっかかるんだとか。
というわけで、ボクらは今回は事務所で待機です。
なんだけど。
正直、この状況で事務所にいるのもかなり大変だというのに気づいたのは、
翌日でしたが……。
~翌日~
「ん、あふぅ……朝か」
翔太郎さんは早速捜査に出かけているようです。
で、今事務所にいるのはボクと美夜子ちゃん、フィリップさん。
ボクはたまの休みにのんびりしていようと思ったんだけど……
「で、美夜子ちゃん。これは?」
ボクの横で、パジャマの上半身だけを着て(!)寝転んでいるねこみみ美夜子ちゃん。
「聡里さん、美夜子の相手をしてください。
と美夜子は上目遣いに聡里さんの前で尻尾を揺らします」
尻尾まで生えてたのね……というか!
「まず服を着なさい
っていうか本気でネコになる気か美夜子ちゃんボクはタチじゃないぞ!」
一息で言い切った。
百合百合しい会話になりましたがスルー願います。いやボクは(元)男だけどね!?
「にゃあ、じゃあ私から先制攻撃を。と美夜子は聡里さんに飛び掛ります!」
「わぁぁぁぁっ!!」
文字通り猫のようにしなやかにボクに飛び掛る美夜子ちゃん。
つーか作者さん自重して!?
作者『悪い、それ無理。むしろお前ら早くくっつけ』
「どういう意味だぁぁぁぁっ!?」
「聡里さ~ん。と美夜子は猫なで声で聡里さんのパジャマを脱がせます♪」
「や、やめて美夜子ちゃ、きゃあっ!」
うっわ~ボクもこんな声が出せるんだな~女になっちゃうと。
……じゃなくて!!
「いい加減に、しろぉぉぉぉぉっ!!」
「にゃあぁ~~!?」
ボクが突き飛ばすと美夜子ちゃんはひっくり返ってしまい、
「にゃんの!」
「うわっ!?」
そのまま襟を引っ張られて美夜子ちゃんの上に覆いかぶさる形になった。
その時間が悪く亜樹子所長が来て……
「あ~聡里くん?
せめてそれは同性同士じゃなくって異性だったときにすればどうかな?」
「Σ(0w0;)<ショチョー!? アンタナニイテンダイッタイ!?」←聡里です
「優しく、してくださいね?と美夜子は聡里さんを抱き寄せます」
「(;∴A∴)<絶望がボクのゴールだ……ッ!?」←聡里です
小一時間後、とりあえず美夜子ちゃんを(ハリセンで)眠らせてから着替えて、
所長と美夜子ちゃんをまとめて説教したのは言うまでもありません。
「まったく、貴女たちは時々とんでもないことやらかすね……
ほら美夜子ちゃん、服を着る!」
「む~、はい。と美夜子は嫌々ながら服を着ます」
と美夜子ちゃんは常盤台中学の制服を着る。ああ、そういえば。
「美夜子ちゃん。買い物に行こう!服を買ってあげる約束を忘れてた!
ボクも多少は服装考えたし、美夜子ちゃんの耳も帽子かぶればどうにかなるし」
ボクがそういうと、怒られてへこんでいた美夜子ちゃんがぱっと表情を明るくした。
「そういうことなら、行きましょう聡里さん!
と美夜子は聡里さんの腕にしがみつきます♪」
やば、やっぱかわいい。
「あ、だったらフィリップくんは私が止めることになるんだ」
「え、所長、フィリップさんがまた検索でも始めたんですか……?」
ボクの質問、声震えて無かったかな。
なんか凄く嫌な予感がする……。
「うん。私と一緒に二人がいちゃいちゃしてるのを見た後、
『これが[百合]という文化か……ムラムラするねぇ。早速検索だ!』
とかいって、検索始めちゃったんだけど」
「フィィィィリップさぁぁぁぁぁん!?」
(当たって欲しくない)予感的中。
これでフィリップさんが道を踏み外さないといいけど。
というか、この状況で『ムラムラする』は卑猥に聞こえるんですが。
「はぁ……もうどうにでもなれ。じゃ美夜子ちゃん、行こうか」
「はい、聡里さん!
と美夜子は聡里さんの手を引いて行きたいお店に向かって歩き出します♪」
「ちょ、あんまり引っ張らないでよ!今のボクは非力なんだからぁ……」
それを見ていた亜樹子、お茶を飲みつつぽつりと一言。
「相思相愛っていいわねぇ……」ずず……
天然なお母さん的ポジションを手に入れた亜樹子であった。
~三十分後・美夜子の目的地にて~
「ここです。と美夜子は聡里さんにお店を指し示します」
そういって美夜子ちゃんが止まったのは、ウィンドスケール社が経営する、
女性向け総合ファッションセンターだった。
「ウィンドスケール社かぁ……そういえば、いろいろアクセサリーも作ってるんだっけ。
翔太郎さんたちの服もここのメンズファッションだったっけ」
と考えつつ、美夜子ちゃんに引っ張られる形で店内に入っていた。
「聡里さん、これを着てみて下さい。と美夜子は服を突きつけます!」
「いや、あの……ミヤコサン?ナズェソノフクナンディス?」
渡されたその服はメイド服だった。
他にもかなりマニアックな服をキープしているあたり、少々危機感を感じる。
「前に、二人に買ってもらった服でかわいかったので。
と美夜子は風都を案内してくれた二人を思い出します」
クイーンにエリザベス、美夜子ちゃんになんてもの与えてるの!!
というかこの子をどういう風にする気だったんだ!?
あとなんでそんなもの置いてるのウィンドスケール……
「いや、ボクはもうちょっと落ち着いた系のほうがいいと思うんだけど。
さすがにその、Vネックのワンピースはやめて。胸元まで来てるから、ネック」
そんなこんなで、ボクはとりあえずジーンズに横縞の長袖Tシャツ、
その上から黒のベロアジャケット、というスタイルに落ち着いた。
手首のグリーンクリスタルのブレスレットがアクセント。
服は男に戻っても着られるように少しだけ大きめにしてある。もったいないし。
……というか美夜子ちゃんの服選びに来たんだったよね!?
と、いうわけで次は美夜子ちゃんの私服選び。
「美夜子の服は聡里さんが選んで下さいね」
と言われ、僕は少々悩みながら店内を歩き回った。
……ヤバい、やっぱり思いつかない。というわけで仕方ないのかなんなのか、
ロシアにいた妹達の一人の服を参考にしてみた。
「この服ですか?と美夜子はくるりと一回転します」
「いいんじゃないかな。僕にはファッションは良く判らないんだけど」
下はボクと同じくジーンズ(発想力貧困な作者のせいです)。
上はシャツの上にライトブラウンのセーター、
さらにその上にあずき色の、これまたボクと同じベロアジャケット。
白いもこもこの帽子は、耳を隠すためでもあったりする。
それで買ってお店を出ようとした僕らだけど、
会計の時に一つ、アクセサリーが目に入った。
「あ、そうだ。これも買います!」
と、ボクはそれを買って、美夜子ちゃんにあげる。
「ほら、これ。あげるよ」
そういってボクが差し出したのは、
クリスタルグリーンと黄色の二つのハートが組み合わさった形のペンダント。
「これは?と美夜子はペンダントを見つつ考えます」
「その、ね。似合いそうだったからさ。プレゼントだよ。ボクもおそろいのを買ったし」
ボクがそう言いつつ同じペンダントを見せると、
少し顔を赤らめてつつ美夜子ちゃんは、そのペンダントを付け聞いてきた。
「似合いますか?と美夜子は聡里さんに聞いてみます」
「勿論。気に入ってくれたみたいで良かったよ。それじゃ、これからどうしようか?」
美夜子ちゃんに聞くと、今日はのんびりしたいみたいだ。
彼女もいろいろあったし、今日は風都の観光名所でも巡ってみようかと言う話になった。
注・ここから怒涛の場所紹介になります。
興味ない方はしばらく飛ばしていただけるといいかと
~風都博物館~
「ここはこの風都で凄い発言力を持った富豪一家の家長、
『園咲 琉兵衛』さんが館長をしている博物館で、いろんなものが展示されてるんだ。
恐竜の化石とか、地上絵の模型とかね」
~風都署~
「ここが風都の警察署、風都署。ドーパント絡みの事件に対応するために、
『超常犯罪捜査課』っていう部署があるんだってさ。
翔太郎さんの知り合いの刑事さんたちも働いてるよ。
それと、最近新しいライダーシステムも開発してるんだって。
何システムだったかな、えーっと……まあいいや」
~風麺~
「この屋台のラーメンは凄く美味しいんだ。他に隠しメニューもあるとか」
「こ、これはすごい。と美夜子は巨大ななるとに圧倒されてしまいます」
~FM WIND WAVE~
「ここは風都のFMラジオ局。
この前捜査ではがきを読んでもらった『園咲 若菜』さんが
ここでパーソナリティをしてるんだ。
その番組『園咲若菜の「ヒーリングプリンセス」』はかなりの高視聴率らしいよ」
~天道屋~
「ここ、『天道屋』。ボクがバイトしてるおでん屋さんだよ。
ここの店主の天道さんの腕が超一流で、最近の風都の隠れ人気料理になってるんだ。
天道さん、こんにちは。」
「聡里か。今日はお前は休みじゃなかったか?……ん、そっちの女は?」
「彼女は御坂美夜子ちゃんです。うちの事務所の新しい助手です」
「はじめまして。と美夜子は挨拶しつつお辞儀をします」
~風都マーケット~
「ここはいろんな食材を皆が持ち寄って安く売ってるスーパーなんだ。
いつもお世話になってるよ。
……あ、翔一さん。今日のおすすめの魚と野菜はなんですか?」
「ああ、聡里くん! 今日の鰤は新鮮だよ~。
それと野菜なら、うちで作ったトマトいるかい?」
「あ、じゃあ両方買いますね」
「(というか聡里さんが女になっていることは突っ込まないのでしょうか?
と美夜子はいい加減疑問を抱きます)」
~OREジャーナル~
「ここの新聞はいろんな情報が早くって助かるんだ。事務所でも一部とってるし。
でも、時々変なコラムが載ってたりするんだ。アレなんなんだろう」
~西洋洗濯舗 菊池~
「ここのクリーニング屋さん、
ボクらは良く服をとんでもない汚しかたしたりするから着てるんだ。
この前のおとり作戦で使った服(血糊付き)を持っていったら、
さすがにビックリされたけどね」
「当たり前です。
と美夜子はその事件の事を聞いてみたい衝動をおさえつつ突っ込みます」
~甘味処 たちばな~
「ボクがお世話になった人がここを進めてくれたんだけど……あ、日高さん!」
「よ、青年!おっと、今は少女なのか?元気にやってるか?」
「はい、日高さんは最近どうですか?」
「もちろん万事順調さ。なんたって……鍛えてますから!」シュッ
「(ここでも普通に受け入れられていますね。
と美夜子は自分がおかしいのかと真剣に悩み始めます)」
~多国籍料理店 クスクシエ~
「このお店は季節とかによっていろいろなフェアをやってるんだよ。
ボクもここでいつか働いてみようかな……千世子さーん、お邪魔しまーす!」
「は~い!あら、あなたは?」
「あ、ボク今女の子なんだっけ。聡里ですよ。よく翔一さんの野菜を配達に来る」
「聡里くん!?こんなにかわいらしくなっちゃって……ってきゃあ!」
「あぁっとっと、御免なさい千世子さん!」
「映司さんもお元気そうで何よりです。」
「えっと、君は……「かくかくしかじか」ああ、聡里くんか!でも、何で女の子に?」
「それは、その……できれば聞かないでください」
~風都都立・天の川高校~
「で、ここが風都でもかなり自由な校風で人気の『アマコー』だよ。
なんでも、最近凄い癖のある転校生が来たらしいよ」
~風都タワー~
「最後はここ、風都タワー。
ボクが翔太郎さんたちに協力し始めて最初の依頼で守った風都のシンボルだよ。
それと、この風都タワーには都市伝説があってね。
毎年夏に花火大会があるんだけど、
そこでふうとくんと記念撮影をしたカップルは結ばれるんだって。
つまり縁結びの都市伝説だよ」
「え、縁結び……と美夜子は聡里さんとの事を考え少々にやけてしまいます」
「うおーい美夜子ちゃん、漏電してるってば!!」
HKT(ハイパー観光タイム)終了。飛ばしてきた方お疲れ様でした。
で、僕ら二人は風都タワーが良く見える高台のベンチに座って、おしゃべりをする。
「もう夕方になっちゃったけど、とりあえず風都はこんな感じかな。
美夜子ちゃん、風都の感じは判った?」
僕が聞くと、頷いてにこりとする美夜子ちゃん。
「はい。とても面白い街で、退屈しなさそうです。
と美夜子は聡里さんにもたれかかってみます」
と、ボクにもたれかかってくる美夜子ちゃん。
「疲れた?それじゃ、帰ろうか」
ボクが手を差し出すと、
「はい。と美夜子は聡里さんと、手を繋ぎます」
彼女も手を差し出し、ボクらは手を繋いで帰り始めた。
~風都ホテル前~
ボクらが事務所に帰ろうと風都を歩いていると、
いきなり轟音が鳴り響いて路地から人影が飛び出してきた!
「もう、なんなんだよせっかくの……ってダブル!? 翔太郎さん、大丈夫ですか!?」
「ああ、こんくらいなら大丈夫だ、と言いたいとこだがさすがにちょいとキツいな」
『すまない聡里くん。すぐに片付ける予定だったんだけど、意外に厳しくてね』
ダブルは、周囲の物を変化させて攻撃してくるのでなかなか手ごわいらしかった。
「まったく、せっかくいい空気だったのに、邪魔した罪は重いですよ?」
ボクがそういい、ドーパントとダブルの間に立った。
「あぁ、アンタ女にしてやったあのボウヤかい!再戦ってこと?
いいよ、やってやろうじゃないの!アンタにアタシの能力が効くのは実証済みだしね!」
そういい、いきなり光線を撃ってきた。
その光線を、ボクは実体化させたメモリーブレードでぶった切る(・・・・・)!
「いいですか、ドーパントさん……」
「な、なんなのさアンタ。光線を生身で斬るとか、ありえないでしょうが!」
ボクのとった行動に戦々恐々としているらしいドーパントにボクは一言。
「いい加減人を弄ぶのをやめろってんでしょーがこのマッドドクター!!」
[Memory!]
ボクはそのままドーパントへ向けて走りながら変身し、拳を握る。
「く、来んな! 来ないでぇぇぇ!」
「さぁ、天国を……味わえってんだよッ!!」
[Memory! Maximum-Drive!!]
ボクはその怒りを乗せ、ドーパントにアッパーを放つ。
「喰らえ!怒りのメモリーアッパー!!」
「いやぁぁぁぁぁっ!!」
[Memorise! Change!!]
なにやらメモリーメモリから電子音が鳴り響いたけど、スルーした。
そしてボクのアッパーで吹き飛んだドーパントはメモリブレイクされ、メモリが排出。
使用者の女医は捕まり、風都署へ連行された。
余談だけど、彼女が目を覚まして第一声が『緑色の魔王がっ!』だそうで。
まったく失礼な。
[とこんなわけで『風都連続変換事件』は幕を下ろしました。]
[その後、僕が変身を解くとどうにか男に戻れていて、]
[美夜子ちゃんもねこみみと尻尾はなくなり、元に戻っていました。]
[でも少々猫っぽいところが残っちゃったみたいですけどね。]
[なんでも犯人の女医は無免許で、]
[それでも手術がしたいからあんなメモリに手を出したみたいです。]
[自分で身につけた技術じゃないと、しっかりできているのかもわからないのに。]
[それはそれとして、]
[今日は美夜子ちゃんが『ミサカネットワーク』に接続できるそうです。]
[当麻くんたちの様子も知りたいし、]
[美夜子ちゃん自身の無事も知らせてあげたいですしね。]
[どうやら夜中みたいなので、結果は翌日まで待ちましょう。]
[それでは、おやすみなさい。]
~ミサカネットワーク~
「お久しぶりです、ミサカ10385号。とミサカ10032号はネットワーク接続を歓迎します」
「ひさしぶり!ってミサカはミサカは10385号に呼びかけてみる!」
「お久しぶりです、10032号、最終信号(ラストオーダー)。
と発言しつつミサカ10385号はそちらの現状を確認します」
「上条当麻と『お姉様(オリジナル)』は問題ありません。
とミサカ10032号は返答します」
「こっちもあんまり変化ないかも、
ってミサカはミサカはいつまでたっても子供扱いしてくるあの人に憤慨してみたり!」
「そちらはどうなのですか?
とミサカ10032号は10385号の恋愛に野次馬根性を発揮してみます」
「私も知りたいかも!
ってミサカはミサカはあのヒーローさんのことを思い出しながら聞いてみる!」
「あの人達も元気ですよ、
とミサカ10385号は自分の身に起きたことを憂いつつ報告します」
「何が起きたのですか?とミサカ10032号は疑問を投げかけます」
「何でもありません、とミサカ10385号は情報の開示を拒否します!」
「これは面白そう!ってミサカはミサカは強制的にミサカ10385号にアクセスしてみる!」
「やめてください!みさささかかかかkkkkkk...」
「ほほう、そのヒーローさんが女になって、ミサカ10385号は猫の耳と尾が付いたと。
とミサカ10032号はその光景を確認して微笑ましく思います」
「かわい~!ってミサカはミサカは猫さんの耳が自分にも欲しいって思ったり!」
「あなたの場合は一方通行から今度は愛玩動物扱いされますよ。
とミサカ10385号は少々悔しがりながら一応の制止をしておきます」
「聡里さんとの事、頑張って下さい。
とミサカ10032号はミサカ10385号を応援しておきます」
「こっちは心配しないでね!
ってミサカはミサカはネットワークの総意を伝えてみたり!」
「ありがとうございます。そろそろ限界のようなので、またいずれ。
とミサカ10385号は久々のネットワーク会話の余韻を楽しみつつ回線を切断します」
世界を超えても、『妹達』の絆は強い。
続く。
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