No.429218

真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第六章)

カイさん

皆さんどうも、カイです。
最近すっかり暑くなってきましたね、でも夜はまだ少し寒いです。
体調を崩さない様に気をつけて下さいね。

2012-05-28 00:07:07 投稿 / 全24ページ    総閲覧数:8361   閲覧ユーザー数:6129

戻って来た華琳達は、直ぐに一刀の元に駆け寄る

 

 

華琳「一刀!!」

 

一刀「ん?あれ孟徳、帰って来てたのか?」

 

華琳「帰って来てたのかじゃないわよ!!これはどう言う事!!」

 

一刀「あれ?報告届いてない?」

 

秋蘭「そう言う意味じゃない、華琳様は如何したらこんな現状になるのか聞いてるんだ」

 

春蘭「まったくだ」

 

一刀「あ、春姉お帰り」

 

春蘭「ただいま♪」

 

華琳「春蘭、黙っててくれるかしら?」(ギロリ!!)

 

春蘭「は、はい!?」

 

華琳に睨まれ、春蘭は微かに怯えていた

 

 

一刀「長いぞ?」

 

華琳「構わないは、話なさい」

 

一刀「あれは、二日前の事だ」

二日前

一刀「賊?」

 

兵「はっ!報告では一万と言う事です」

 

一刀「・・・」

 

新兵a「一万だって!?」

 

新兵b「此処にいたら殺される!?」

 

一刀「いや、手はある」

 

新兵の調練をしていた一刀に、伝令が届く

 

 

兵「やはり此処は、篭城を」

 

一刀「いや、此処はあえて迎え撃つ」

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

兵「しかし夏候恩将軍!?今動かせるのは、二千しか居ません!!」

 

一刀「二千も居れば十分だ」

 

新兵a「ふざけるな!!」

 

新兵b「そうだ!!そうだ!!俺達は、無駄死にする為に志願したんじゃないぞ!?」

 

一刀「・・・」

 

シャキーン!

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

一刀が、小太刀を抜いた事に驚いた後に、沈黙が流れる

 

 

一刀「フッ」

 

ヒュ!グサッ!

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

新兵達は、自分の目を疑った、一刀は、小太刀を地面に刺したからである

一刀「俺を殺したければ、その小太刀で殺すといい・・・俺無しで、この現状を乗り切れるならな?」

新兵達「「「・・・」」」

 

誰一人何も言えなかった、そのまま一刀は、小太刀を鞘に戻した

 

 

一刀「賊が到着するまで、何日掛かる?」

 

兵「えっ!?あ、こ、此処までですから、二日後の朝頃かと」

 

一刀「十分、各自準備に入れ、弓矢と槍をあるだけ持って来い!!訓練用でも構わない!!」

 

兵「は、はっ!」

 

一刀「俺は今から、賊の元に向かう」

 

新兵a「ひっ、1人でですか!?」

 

一刀「ああ、勝つ為の布石が必要だ・・・良いか皆、俺達の働きが、たくさんの命を守るんだ、それと同時にたくさんの命が無くなる!!」

 

新兵達「「「・・・」」」

 

一刀「だが恐れるな!!俺達の行動は明日を切り開く物だ!!心して掛かれ!!」

 

新兵達「「「はっ!!」」」

 

準備を始めた兵達の姿を見た一刀は、直ぐに賊の元に向かった

一刀「あれか・・・」

 

一刀が到着した頃には、辺りは、夜になっていた

 

 

一刀「愚かだな、こんな平原で火を付ける何て、所詮は賊か・・・」

 

一刀が考えていたのは、ずばり夜襲、そうとは知らない賊達は、ワイワイと酒を飲んでいた

 

 

一刀「出来るだけ数を減らしておこう」

 

その言葉を最後に、一刀は小太刀を抜いて、氣の斬撃を放つ

ドゴーーーーーン!!!!!!!

 

賊a「な、何だ!?」

 

賊b「て、敵襲だ!?」

 

一刀「遅い・・・」

 

シュン!

 

ドス!ドス!

 

声を上げた二人は、そのまま首を切り落とされた

 

 

一刀「うん?あれは荷物は武器か?」

 

賊の男「この野郎!!」

 

ザシュ!

 

賊の男「ぎゃあああああ!!!!」

 

一刀「雲雀!!」

 

ズガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

賊の頭「だああああ、折角盗んだ武器が!?」

 

一刀「愚かだな、敵に回す相手を間違えるとわな」

 

賊の頭「何だてめえわ!?」

 

一刀「官軍だ、陳留のな」

 

賊の頭「な、何だと!?」

 

一刀「殺せるものなら殺してみな、陳留まで来れたらな」

 

そう言い残し、一刀はその場を後にした

 

 

一刀(布石は出来た、ざっと二千は切ったか)

 

そのまま一刀は、残り一日を自分の氣の回復に回した

次の日

一刀「来たか・・・」

 

一刀は、城壁の上ではなく門の前に立っていた

 

 

賊の子分「頭あの野郎です!!」

 

賊の頭「何!?」

 

一刀「ちゃんと来た事には、褒めてやるよ」

 

賊の頭「てめえ!!覚悟しろよ!!野郎共、やっちまえ!!」

 

子分達「「「おおおおおおおお!!!!!!」」」

 

一刀「単純だな・・・」

 

一刀は、賊達が近付いて来た事を確認して、手を上げた

 

 

一刀「放て!!」

 

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

 

賊の子分達「「「ぎゃあああああ!!!!」」」

 

賊の頭「やべえ!?罠か!?」

 

一刀「門を開け!!追い討ちを懸ける!!」

 

新兵達「「「うおおおおおおお!!!!!」」」

 

門が開くと同時に、槍を持った新兵達が、突撃する

賊の頭「くそ!?おい弓矢だ!!弓矢持って来い!!」

 

賊の子分「無いです、頭この間、あの野郎に壊されたじゃないですか!?」

 

賊の頭「なっ!?ま、まさかあいつはこの為に武器を!?」

 

破壊された武器は、ほとんど使える物は無く、各自が持っていた剣のみである

 

 

一刀「今更気がついても遅いぜ」

 

賊の頭「て、てめえ!?」

 

一刀「覚悟は出来たか?死ぬ覚悟わ?」

 

賊の頭「ッ!?」

 

一刀「俺の兵達は皆、槍装備だ、対してお前の子分は全員剣装備・・・距離からして攻撃する前に終るな」

 

一刀の考えた布石、それは武器の破壊と使い手の撃破・・・それこそが一刀の考えて勝利の布石

 

 

賊の頭「話が違う!?こんな奴が居るなんて」

 

一刀「何?話が違うだと、何処の誰がお前らに此処を攻撃する様に言った!!」

 

賊の頭「うるせえー!!」

 

一刀(仕方ないか・・・)

 

ザシュ!

 

賊の頭「ぐわああああ!!!!」

 

一刀「敵総大将、夏候恩元才が討ち取ったー!!」

 

一刀の言葉で戦場が一瞬静まり、直ぐに変わり始める

賊の子分a「うああああああ!!!!!頭がやられた!?」

 

賊の子分b「逃げろ!?」

 

賊の子分達「「「わああああああああああ!?!?!?!?」」」

 

一刀「何とかなったな」

 

兵「夏候恩将軍、追撃を」

 

一刀「必要ない、追跡をするだけで良い」

 

兵「追跡ですか?」

 

一刀「そうだ、うまく行けば奴らの拠点を見つける事が出来るかもしれない」

 

兵「成る程!」

 

一刀「兵の人選は任せる、後被害状況と後処理を」

 

兵「はっ!」

 

一刀「それと」

 

一刀は、振り返り小太刀を抜き、天に掲げた

 

 

一刀「我等の勝利だ、全軍勝鬨を上げろーーーー!!!!!」

 

兵達「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

戻って今

一刀「と言う訳だ」

 

華琳・春蘭・秋蘭・桂花・季衣「「「・・・」」」

 

一刀「孟徳」

 

華琳「えっ!?何!?」

 

一刀「その子誰?」

 

華琳「ああ、新しく私の部下になった許緒よ」

 

一刀「!?・・・そうか」

 

華琳「ええ、紹介するは許緒、夏候恩元才・・・春蘭と秋蘭の義弟よ」

 

一刀「よろしく」

 

季衣「は、はい!?よろしくお願いします!?」

 

一刀「そう緊張しなくて良い、俺の真名は一刀だ」

 

季衣「良いんですか!?」

 

一刀「どうせ皆預けたんだろう、だったら俺も預けるよ」

 

季衣「僕の真名は季衣です」

 

一刀「ああ、確かに預かった、所で孟徳、桂花の件はどうだった?」

 

華琳「討伐する予定だった賊は、季衣が先に倒しちゃってたから、判断できないのよ」

 

一刀「そうか」

 

兵「申し上げます」

 

一刀が話している所に、兵が報告に来る

 

 

一刀「何だ?」

 

兵「被害状況の調査完了しました、負傷した兵は全部で九百人程で、死亡者はゼロです」

 

春蘭「ゼロだと!?」

 

兵「はい、そして討伐した賊は全部で四千近く有りました、恩将軍が討ち取った者を会わせると、約六千になります」

 

一刀「逃げた賊わ?」

 

兵「報告では、南の廃墟となった街に居るという事が判りました」

 

一刀「何?・・・成る程一度廃墟と決めたら再度調査する必要は、無いからな・・・少し頭の良い奴が居るか」

 

桂花「それにしても無茶したわね、あんた」

 

一刀「うん?」

 

桂花「一歩間違えれば死んでたわよ」

 

一刀「何、心配してくれるの?」

 

桂花「そ、そんな訳無いでしょう!?勘違いしないでよ!!////」

 

一刀(・・・ツンデレが一人増えた)

 

秋蘭「一刀、余り無茶をするなよ・・・傷ついたお前なんて見たくないぞ」

 

一刀「秋姉・・・ありがとう、それからゴメン」

 

春蘭「今日はもう遅い、続きは明日にしろ」

 

一刀「そうだね、孟徳それで良いか?」

 

華琳「・・・」

 

一刀「孟徳?」

 

華琳「えっ?」

 

一刀「如何した、疲れたか?」

 

華琳「だ、大丈夫よ」

 

一刀「そうか、なら今日はもう引き上げて良いか?」

 

華琳「ええ」

 

一刀「判った、全員に撤収命令を」

 

兵「はっ!」

・・・

一刀「・・・」

 

今一刀は、城壁の上に来ていた

 

 

一刀(くそ!?何で!?)

 

華琳「・・・一刀」

 

一刀「!?・・・華琳か、何か用か?」

 

華琳「こっちを見なさい」

 

一刀「何で?」

 

華琳「1人で抱え込むんじゃないわよ」

 

一刀「!?」

華琳「泣いてるんでしょう、貴方?」

一刀「・・・なんで判った」

 

華琳「貴方、ずっと震えていたは、もしかしたらと思ったけど、やっぱりまだ怖いのね・・・人を切るのが」

 

一刀「それも有るけど、やっぱり嫌なんだよ・・・敵でも味方でも命が無くなるのわ」

 

華琳「・・・心はまだ、半人前のようね、本当に人間過ぎるは、貴方」

 

一刀「ゴメン、華琳」

 

華琳「許さないわ」

 

一刀「えっ?」

 

華琳「私の許可も無く傷付くなんて、許さないわ」

 

華琳は、腕を組んで不機嫌そうな顔をしていた

 

 

一刀「どうしろって言うんだ?」

 

華琳「誓いなさい、私に内緒で抱え込む事を、私に内緒で傷つく事をしないって」

 

一刀「・・・判ったよ」

 

華琳「口約束では駄目よ、行動で表しなさい」

 

一刀「行動?」

 

華琳(クイクイ)

 

一刀「???」

 

人差し指を曲げて、こっちに来いと言われ素直に一刀は従う

 

 

華琳「しゃがみなさい」

 

一刀「しゃがむ?」

 

華琳「そうよ」

 

一刀「一体何をするんだ華琳?」

 

スッ!

 

一刀「え?華琳?・・・か、ん!?」

 

華琳「ん」

 

華琳は、一刀に唇を重ねた

一刀「か、華琳!?////」

 

華琳「ふふ、誓いの証として貰っておくわ」

 

一刀「ッ~!?////」

 

華琳「悪くなかったわよ、一刀」(ニヤニヤ)

 

人差し指で、自分の唇を触った後その指を軽く舐めて、華琳は、城壁を後にした

華琳の部屋

パタン!

 

 

華琳「・・・」

 

華琳は、もう一度自分の唇に触れていた

 

 

華琳(1人で抱え込まないで一刀、私が全部受け止めてあげるから)

 

寝台に座り込んで、華琳はそう願うのだった

 

 

華琳(それにしても・・・////)

華琳・一刀((今日・・・寝れるかな?(かしら?)////)

次の日、華琳は報告にあった、廃墟の賊を討伐した

 

 

それにより、一時では有るが華琳の領土は暫く静かであった

 

 

そしてこれにより華琳は、乱世の奸雄と呼ばれる様になった

 

 

同じくして、一刀も同じく二つの通り名が生まれた

 

 

一つは戦場の詐欺師、そしてもう一つは

死神夏候恩

お知らせ

 

次回は久しぶりに、(修行編)です


 
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