No.427501 超次元ゲイムネプテューヌ~青年の伝説~クロさん 2012-05-24 16:54:52 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:1109 閲覧ユーザー数:1063 |
--ガキン--
とあるダンジョンの中で金属と金属のぶつかり合いの音がなっている。
「はあぁぁぁ!!」
「・・・」
俺は今漆黒のコートを着た女と戦っている。
「そこ!!」
「・・・」
俺はハイマットを引き抜きその女にめがけて引き金を引く。
しかしあっさりとかわされる。
「銃弾を避けた?・・・一般人とは違うようだな」
「・・・」
女は何もしゃべらない。ただ目標を倒すことしか考えていないらしい。
「何か話したらどうだ?人形じゃあるまいし」
「・・・」
だが話さない。・・・本当になんなんだ?アイツ・・・
「(しかしいつまでもこうも長続きしてたらキリがない・・・。仕方ない)天照『クロスボーン』モードに切り替える!!」
そういって俺は『クロスボーン』に切り替えた。
「・・・」
「驚かないのか?」
「驚いて何の意味がある。それに・・・」
「それに?」
「・・・何もない」
まぁいい。さっさと決める!!
「ずあぁぁぁぁーーー!!」
俺は女に真正面に切り込む。
しかし女は回避をした。
「へぇ・・・。あのスピードを回避するとは・・・」
「別に・・・」
「ふーん・・・」
俺は腰から『クロスワイヤー』を相手に投げつける。
だがそれも予想してたかのように回避し、ワイヤーを掴み引っ張る。
「何!?」
「・・・」
そして女は銃を引き抜き俺にぶっ放す。
「クッ!!」
俺は仕方なくワイヤーを切り離し回避する。
「(なんてこった。まさかワイヤーを腕で掴むとは・・・)」
「その程度?」
挑発か?だが俺は乗らんぞ?
「昔のアナタのほうがまだ強かったわ」
「!?」
俺の過去を知っている!?
「俺の過去を知っているのか?」
「・・・」
「答えろ!!」
「・・・知ってる」
「そうか・・・」
なら話は早い・・・。早く倒してアイツから聞き出してやる!!
「天照、ハイマット!『トランザム』始動!!」
ハイマットと天照から濃密な『闇』があふれてくる。そしてその『闇』はだんだんと赤色に変わる。
「短時間で決める・・・!」
「でたわね・・・。『トランザム』」
相手も知っているようだ。そりゃそうか。相手は俺の過去を知っているんだしな・・・。
「知っているなら話は早い・・・。いくぞ!!」
「・・・」
さぁ第二ラウンドの始まりだ!!
あの人が『トランザム』を使った
ということは私は認められたのかな?
昔は使ってくれなかったし・・・。
『トランザム』はあの人の切り札といっても過言じゃない。
なぜならあの『トランザム』は攻撃力・スピード・瞬発力・防御力が通常の5倍に引きあがる。
しかし使い終わった後は攻撃力・スピード・瞬発力・防御力が通常の3倍下がる。
いわば『諸刃の剣』なのだ。
だからあの人はそんなに使わない。
そして『トランザム』の特徴は赤い残像。
これはあの人の武器の妖気をフルに使っているからあんな風になるらしい・・・。
なんにしても負けられない。
私はあの人を超えなくちゃならない。
絶対に倒してみせる。
「うおぉぉぉー!」
俺は相手に向かってハイマットを撃った。
しかしながらやはり避ける。そうそうあたるもんじゃないしな。
ならば・・・。
「切り込む!!」
そういって俺は相手に向かって切り込む。
「・・・」
しかし相手は剣で防いだ。
「俺のトランザムの剣戟を防いだとはな・・・」
「・・・」
俺はいったん相手と距離を置く。
さて次はあの『手』で行こう。
そうして俺はまた真正面に突撃していった。
「そうそう同じ手を繰り返すなんてバカなの?」
「はたして同じ『手』かな?」
「!?」
相手が俺に向かって剣を振り下ろそうとした瞬間に左に回避し、天照を振るった。
「ダンシング・トランザム!!」
まるで踊っているかのように切り込む。これがダンシング・トランザムだ。
「これで・・・しまいだぁぁ!!」
「させない!!」
最後の一段のところで相手は体を無理にくねらせ回避をした。
「チッ!最後のところで・・・」
そしてまずいな・・・。もう・・・
「トランザムの限界時間が近いんでしょう?」
相手は肩で息をしながらそう言った。おみとうしってわけか・・・。
「そうだな・・・。もう限界時間が近づいているな」
「そう。ならさっさと決着をつけましょうか?」
「そうさせてもらう」
そして俺は天照を構えた。
同じく相手も剣を構えた。
「・・・」
「・・・」
静かな空気が俺たちの間を通り抜けていく。
そして同時に駆け出した。
--ギィン--
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
黙りあい。そして・・・
「やっぱり兄さんは・・・強いよ」
「今回も俺の勝ちだな・・・。『白雪』」
勝ったのは俺だった。
「思い出したの?」
「完璧とは言わない。ただお前のことは思い出した」
そうさっきの剣戟の最中アイツの『思い』が俺の中に伝わった。
そしてアイツの名前を思い出したのだ。
「お前はそこまでして俺を超えたいのか?」
「それはそうだよ。私は『神ヶ崎』の頭首だよ?」
「それもそうだったな・・・」
そういえば俺はコイツに譲ったんだけ。頭首を・・・
「あれは俺が継いではいけないんだよ。俺は『余所者』だしな・・・」
「別に頭首のことは咎めない。だけどその『余所者』って言うのはやめて」
みれば白雪は怒気オーラを振りまいていた。
コイツは俺が余所者と言われることも言うことも嫌っている。
「・・・悪かったよ」
「・・・分かればいい」
「しかし懐かしいな。お前とこう会うのも」
「そう?私はいつも兄さんを見てたよ?」
「どういう意味だ?」
「そのまんまの意味。兄さんがルウィーにいるときからずーと見てた」
おい。今コイツさらっとストーカーしてました的なことを言わなかったか?
「あのブランって子と一緒にいるときも見てた(ニコニコ♪)」
なぜだろう?ニコニコしているのに殺気を感じるんだが・・・。
「それで今度はネプテューヌと、アイエフ子と、コンパ子とつるんでいる所も見てた(ニコニコニコ♪)」
なんだろう?さっきよりも、もの凄い殺気が感じるのだが・・・。
「それでブラックハート様と戦っているところも見てた。それでかく人にフラグを立ててた(ニコニコニコニコ♪)」
何!?まだ殺気が膨れ上がるのか!?
しかもフラグって何!!?
「ま、まぁ俺は帰るけどお前はどうするんですか?」
あれ?なんで俺敬語になってんの?おれコイツより年上だよね?
「ん~?それは兄さんについてくよ~。兄・さ・ん・にね☆」
なんでだろう。なんか怖くなったんすけど・・・
しかもなぜに兄さんを強く強調した?
仕方ない、ここは・・・
「あっ、もし逃げたら・・・どうなるか分かってるよね?(ニコニコニコニコニコニコ♪)」
ダメだ!!逃げられない!!!この獲物を狩る目(?)になったこいつから逃れられない!!!!
「き、きき君は神ヶ崎の頭首だろ?なら家に戻らなくちゃイケないよね?」
「大丈夫!頭首の仕事は全部終わらせてあるから♪」
・・・終わった。俺の人生オワタ。
「さ、帰ろうよ?兄さん。ネプテューヌ達がいる宿に・・・」
「ま、待て!お前ネプテューヌ達を知ってるのか!?」
「うん!知ってるよ!兄さんが会う前から・・・」
ヤ、ヤバい・・・。今あの宿に戻ったら完璧にあいつらから殺される!!
「な、なあ?べべ別の宿にしないか?」
「いやだ。私もなつかしの友達に合いたいし。それに・・・」
「それに・・・?」
「ねぷ子達とO☆HA☆NA☆SHIしなくちゃね!!兄さんのをね!!!」
ひぃぃぃぃぃぃーーーーー!!だ、だだだだ誰か俺を助けてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!
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第十一話です
テストがやっと終わったー!
いろんな意味で・・・