No.423991

超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその15

※Vの公式サイトで新キャラアイリスハートことアイリス登場!しかし女神名わかりずらい。
※メガドライブって…メガドライブって…ドリキャスとサターンとはなんだったのか。まぁドリキャス来なくて助かったけどさ。
※ぶっちゃけまだ序章。女神救出後が本番だから。(キリッ

2012-05-17 00:44:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:704   閲覧ユーザー数:668

~某時刻 ギョウカイ墓場 いつもの広場~

「ジャッジ。」

 

今日も今日とて女神の見張りに精を出すジャッジこと狭間テルミ。

常人なら景色と合わさって発狂するであろう長い間。

相変わらずジャッジは見張りを続けている。偶に外に出ている。

そこに現れたぬいぐるみことトリック・ザ・ハード。

ジャッジは嫌な予感を感じながら振り向いた。

 

「………予想はしてたけどよ」

「ふっ。これこそ吾輩の新しき姿だよ。」

 

トリックの姿はぬいぐるみっぽさは失われていなかったが、それ以外のものは大体変わっていた。

人間の二倍程度の大きさだった体躯は縮み、精々全長が60cm程度と化している。

包み紙付キャンディーのような頭をし、黒地に赤の斑点模様のマフラー。

紅いコートや体に偉く長い黒い袖。そして二頭身。

 

完全に別物と化していた。

ある意味錬ことブレイヴよりも変わり果てたトリックの姿にもうジャッジは何も言えなかった。

 

「もう何も言わねェよ…」

「そういえばジャッジ。先ほどブレイヴの奴めがマジックの元に落ちて行ったが、何かあったのかな?」

「どうせ女神共に返り討ちに合ったんだろ。慣れない身体で馬鹿すっからだ。」

「貴様にしては中々慎重な発言だな。珍しい。」

「あぁ?俺は頭のいい知性溢れるイケメンだボケ。殺すことしか考えねぇだけなんだよ。考えられねェブレイヴの馬鹿と一緒にするんじゃねぇ。」

「吾輩からすれば同格だよ。」

 

言ってしまえばトリックも(幼女しか頭にない的な意味合いで)同類である。

この時点でわかるとおり、このザ・ハード四天王、常識人がいない。

 

「んでよトリック。何時までこいつらの様子みてりゃいいんだよ。あの裏切りの女神様も帰ってこねぇし。」

「まぁあ奴はよい。それよりも良い(トリック)を思いついたのだ。」

「……?」

「人間の中にも我らの真実を知って尚協力しようとする狂人がいてな…。あ奴らに面白い物を渡してやるのよ。その女神共は罠を持たせて生き残り共に返してやるがよかろ。」

「罠ってどうすんだよ。爆弾でも持たせっか?」

「…ハッ。これだから短慮な輩は困る。その知性が微塵も感じられない頭でよく考えてみよ。」

 

表情が変わらないためか身振り手振りで感情(嘲笑)を表すトリック。

嘲っているとだけ理解できたジャッジは舌打ちしながらナイフを取り出し、トリックに向けた。

 

「ぶっ殺すぞテメェ。」

「やれやれ。だから短慮だと言っているのだ。爆弾はそこではなく、ここにやるものだよ。」

 

トリックが指さしたのは自身の心臓部。

埋め込むのか?とジャッジが思った途端トリックは鼻で笑った。

 

「馬鹿め。女神をよく見てみよ。年端もいかぬ少女の姿の者が殆どであろう。」

「緑以外はな。」

「実際の年齢は不明だが精神的な年齢は見た目通りの物が多い。よって、【精神に作用する爆弾】を仕掛けようではないか。」

「…頭大丈夫かお前。」

「至極正常だよ。」

 

トリックが台を用意し、それに上る。これでようやくジャッジが見下げなくてもトリックが視界に入るようになった。

 

「人間どもも面白い物を用意したものよ。世界を破壊するのは言うが何事も策を練り楽しまなければな。」

「その人間どもと交渉させられる俺に身にもなれよ」

「何、感謝しているよ。」

「嘘くせぇ……」

 

女神が囚われてから三年と数か月。

未だ、目覚める兆しなし。

~午後2時57分 ルウィー教会~

 

「ともかく、無事に戻ってこれて何よりです。」

 

教会内の謁見の間。

遅めの昼食を貪るネプギア一行(-アイエフ)を笑顔で眺めながら頭を下げるミナ。

無事でよかった、その言葉は本心だが一行に対し違和感を感じていた。

その主は紛れもなくネプギアだった。

 

世界中の迷宮に赴く前はのほほんと天然のような空気も消えうせ、かなり張り詰めたような空気になっていた。

ミナは気になってはいたものの、どうにも言い出せる雰囲気ではなかった。

 

「先ほど、リーンボックスから連絡がありました。ラステイションの女神候補生の一行がゲイムキャラを回収、ついでにルウィー女神のブランらしき人物を保護。リーンボックスにて収容中。と。」

「ユニちゃんたちが……」

「ミナちゃん!おねえちゃんが保護されたって!?」

「つかまっているのではなかったのか…?」

 

真っ先に食いついたのはロムとラムだった。それもそのはず。

四女神はギョウカイ墓場に囚われている。教会関係者の共通認識である。

そのはずのブランを保護した、というのは何よりの光明だった。

 

「その後、ラステイションの女神たちはプラネテューヌに向かった、と…。」

「ぎあちゃん、連絡来てるです?」

「いえ、来てませんが…。」

 

突然、ピリリリリリリ、と呼び出し音が響いた。

ネプギアの持つ端末から響いており、起動すると同時に小さくイストワールの姿が現れる。

 

『ネプギアさん。聞こえますか?』

「はい。」

 

「ウワサをすればなんとやら…」

「本当にあるんだねー。」

 

『先ほど、ユニさんとネロさんとあと一人。プラネテューヌにいらっしゃいました。そちらの調子はどうですか?』

「ルウィーのゲイムキャラを回収しましたが、アイエフさんが負傷しました。現在ルウィーの病院で治療中だそうです。」

『アイエフさんが負傷……?』

「はい。そのためコンパさんはルウィーに置いていくことになります。」

「!?」

 

『わかりました。出来る限り早急に帰還してください。今どこにいますか?』

「ルウィーの教会です。ミナさんに変わりますか?」

『そこまで話をする余裕もありません。ロムさん、ラムさん。協力できますか?』

「何か知らないけどまっかせな「覇王翔吼拳!!!」ご、っふ・・・!?」

 

乗り気で参加しようとしたラムをミナのボディブローが襲った。

崩れ落ちたラムに代わり、ミナがイストワールに詰め寄る。

 

「申し訳ありませんが、ラム様もロム様も幼き身。闘いには早いと思われます!」

『では、いいです。子供は引っ込んでてください。ネプギアさん。出来る限り早急にプラネテューヌに戻ってきてください。いいですね?』

「了解です。」

 

通信を切った後、ネプギアは即座に食べ終わり、教会を出ていく。

その行動の速さに驚き、誰も反応することができなかった。

 

「…ネプギアさん、どうしてしまったのでしょう。」

「ぎあちゃん……」

「やつめ、ぶれいな…。」

 

ミナ、コンパ、ロムが不安そうな表情を見せるが、一人表情を変えない人物がいた。

そう、安定のがすとである。

 

「失礼。少し電話をするですの。」

 

そういい、席を立ってその場を後にしたがすと。

何か嫌な予感を感じ取ったコンパは、がすとの後を追った。

 

 

 

教会のすぐ近くの路地裏。

がすとは周りを入念に見渡、その後端末を開いた。その様子をコンパがこっそりと覗き見ている。

 

「…ああ、フロム。がすとですの。」

(フロム……?誰です…?)

「ハァ?定期連絡はみっちりしておけと言ったのはリーダーですの。こちとら苦労してこんな面倒臭いことやってるのに、随分な扱いですの。ストライキしてやろうかですの。」

(面倒臭いこと…?一体何をしてるんです……?)

「うぐっ…わかったです、だからリーダーのお仕置きは勘弁ですの…破裂したくはないですの…」

(破裂!?)

「ファルコムの奴は何してるですの?まーたどっかぶらついてるんですの?」

(ふぁるこむ…?誰なんでしょう…。)

「……ああそうですの。んじゃ、定期連絡を始めるですの。」

 

その後、がすとは謎の暗号のようなもので話し始めた。

内容は決してコンパに理解できるものではなかった。

その内容が以下のものである。

 

【5e6b0ebb6433547b20de23252297ad7a9cd4541b0b02ce61753a8a435fefe397812d221a4bb9f686a8382745978d184412c0fb44d3126f78ef2836c49efe9f33c8837104b389a08b60d02de1ac76bbbddde49f22351fed451e081bc216933b7a99398d9080fb1703796a25df176453ab4c285003276c999840f0fb861503cb5407cc1e9ce909d53f0bc691c533e2adace37f91cfa69d07e68459b9e177f55c70736c770733cccb871e4612f058bee87afa25837dfba67176c2b772c5d1971e8840007f67cc0b9640f3809a73b51e9bb8e137542c94301b7e5324903d8336c420c39392ff1a15792363f612a66195fc7c4fb7e5e9ff3f947e91629a1c91b2a3f15c5dacadbfb16ac8fc6c1eba7f75fdbdf8df2de2a5d5896c895d848caaaad6e76314ac6b3d1f96f25f77e78d5e8c56e99fb8676309d4ace350cabc28eb72a8c4dab10a5dd8660c640dfb90f2c0b3411c24fa27b382390228】

 

なんのこっちゃ。これをがすとは口頭であっさりと言い切ってしまった。

既にコンパの脳内処理速度を上回っている。

 

「鍵は【神々の黄昏】。もう一回いうのは勘弁ですのー。………了解。通信を終了するですの。」

 

がすとが端末を閉じ、教会の中に戻っていく。咄嗟に隠れたコンパに気付く様子がなく、そのまま通り過ぎるかと思った瞬間。

 

「さて、誰が覗き見兎か……。ケケケケケケ。」

 

怪しい笑いを浮かべながら、がすとは教会の中に戻っていった。

腰が抜けへたり込んだコンパ。

がすとから感じた底知れない恐怖に、まだ暫くは怯えることになるだろう。

 

ネプギアの暴走、アイエフの負傷、がすとの暗躍。

コンパを悩ませる、そして怯えさせる要因が十分にそろっていた。

 

まだ、コンパの脚は動こうとはしなかった。

~今回のキャラ紹改~

 

がすと:暗号のアレは某長門の謎詠唱と考えてもらえれば。あ、暗号作成ツール暗号くんで創ったんで復号できますよ。秘密鍵はがすと本人が言ってるんで。ついでに割と重大なネタバレが出てるんで復号は自己責任で。

 

コンパ:今回の可哀想な子。

 

トリック:縫いぐるみ度が増したトリック。元ネタはシャルロッテ(魔法少女まどか☆マ○カ)。


 
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