No.423047 超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその132012-05-15 00:05:07 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:715 閲覧ユーザー数:665 |
~午前11時49分 リーンボックス 火山坑道火口部~
「日本一。とにかく攪乱して。あいつに隙を晒させれば、その都度撃ちこんでやるわ。」
「承知!この正義のヒーロー日本一にお任せあれぇ!」
黄金に輝く日本一が地を蹴る。
光りながら風のように駆ける日本一を追うようにユニも飛び、二手に分かれる。
二人の目の前に聳えるユーリは目に見えるような威圧のオーラを漂わせながらただ二人を眺め、ハルバードを振るった。
「雷よりも動けぇ!!」
ハルバードによる斬撃をただの速さだけで躱す、それどころか通り過ぎる日本一。
その瞬間、ユーリの装甲の一部が弾け飛んだ。
日本一の反対側には、銃どころか大砲を構えるユニの姿があった。
大砲は即座にトランクケースの姿に代わり、その角からガトリングの砲身が現れさらにユーリに向けて掃射する。
威力は期待できない。が、音による錯乱、着弾による衝撃。機体出来る成分は存分にあった。
「グッ……!」
「羽龍玉砕!」
両手でガトリングの弾を受けるユーリの背中を日本一が両手で殴る。
吹き飛ばされたユーリを日本一がおい、逆方向からさらに殴る。
「鳳凰天舞ゥ!!」
「…アーギュメント!」
日本一の背後から天球儀のようなものに乗ったユニが現れ、その乗り物から大量のミサイルがはなたれユーリを襲う。
ドドドドドド、と一つのミサイルの衝撃でユーリが吹き飛び、さらに別のミサイルがユーリを追い、襲う。
何度も打ち上げられ、徐々にユーリが火口に近づく。
「日本一!追って!」
「よし来たァ!」
日本一が追うように跳び、ユニはユーリの真下に位置取り、トランクケースを大砲型に変形させる。
「獅子神忍法爆裂奥義ィ!」
何度も空気を蹴ってユーリを追い、最後のミサイルがユーリに着弾したと同時に日本一がユーリの真上に到着した。
「萬駆、阿修羅無双脚ウゥゥゥゥゥ!!!」
日本一の姿が二つに増えると、前後からユーリに踵を落とす。
高度数十メートルはあるところから踵を落とし、そのまま落下する。
重力加速と共に徐々に勢いが増し、ユニの仕掛けたレーザー大砲に近づいていく。
「日本一!」
「「ではさらばダァ!」」
日本一が踵を振りぬき、ユーリの身体が大砲にはまった。
「GoodRack.」
大砲が火、光を噴いた。
光速で昇るユーリ、火口を飛び出し、さらに高高度で光が硬縮し、破裂した。
火口から少しだけ見えたその爆発を見て、二人は呟いた。
「「汚い花火ね(だ)。」」
十数秒後、ユーリが落ちてきた。
高高度での爆発、さらにそこからの自由落下。
いくらプロセッサユニットの反重力があったとしても致死高度だろう。それでもなお息があるユーリがどれだけしぶといのかがわかる。
「これで、終わりましたかね……」
日本一の放つ輝きが収まった途端、身体から汗が噴き出た。
それと同時に急激に脱力し、地面に倒れこんだ。
「ちょ、ちょっと。大丈夫なの?」
「すいません…ちょっと無理そうです……。」
日本一の持つ風林火山。一時的に超人的な身体能力を得る技ではあるのだが、日本一曰くまだ未熟なので解除した途端動けなくなるほどの疲労が襲う。
多少エネルギーを食うだけの女神よりかははるかに燃費が悪い技である。
「…はぁ。このユーリって奴も動かないし…。ネロ!もういいわよ!」
ユーリの女神化が解除されたことを確認してからユニも女神化を解除、人間の姿に戻る。
直後ユニの隣にネロと5pb.が落ちてきた。どこに隠れていたのかはユニにはわからない。
「申し訳ありません、ねーさん…わたし……」
「まぁいいわよ。そのうち克服して頂戴。とにかく、今からゲイムキャラを回収しに行くからそっちのユーリと日本一を持ってて頂戴ね。5pb.案内お願い。」
「了解…」
「……」【はい!(`・ω・´)ゝ】
ネロが日本一とユーリを担ぎ(かなりシュールな光景)、一行が先に進んだ。
闘っていたところから少し離れたところ。光るディスクが鎮座されていた。
「見つけた……。リーンボックスのゲイムキャラ、でいいわね?」
『この感じ…女神ですか……?』
「ラステイション女神候補生、ユニよ。リーンボックスのゲイムキャラ。マジェコンヌ打倒のためあなたを回収しに来たわ。」
『…そうですか。ベール、彼女は無事なのですか?』
「それは、分かりません。」
(何かあの女神様が敬語ってすっごい見てて違和感ある)
(殺されたいか貴様)
(……)【静かにしよ、ね?】
「外野、黙ってて。」
先ほどの死闘の後でも緊張感がないこの一行。
緑のゲイムキャラも若干ひいている。
「とにかく!マジェコンヌに囚われた姉さん達を救うため、ゲイムキャラの力が必要なのです。」
『…今代の教祖がいいのなら、この身如何様にも。』
(あ、意外と話通じるんだ。)
ディスクの光が消え、ユニの手に収まった。
ユニの心の中ではネプギアではなく自分もできるんだという自信がふつふつと湧いていた。
「これで目的は達成ね。予期せずブランさんも助け出した感じだし、成果としては上々じゃない?」
「……」
「いやー疲れましたねー。」
「……。」【お疲れ様<(`・ω・´)】
それなりにやりきった表情のユニ、日本一、5pb.に比べ一人だけ表情が暗いネロ。
原因は一つ、(空気だったことではなく)ユーリに対し何もできなかったからだ。
ユーリの姿は紛れもなくブランそのものだった。敬愛する姉を攻撃するなんてできない、というネロの度の過ぎた
それに加え、女神を救うために女神と戦うという思考がなかったからでもある。
擁護になるかもしれないがネロも未だ女神候補生。そこまで頭が回らない。というより必死。
「ネロ。日本一とブランさん…ユーリちゃんと持ってなさいよ。」
「……はい。」
「んじゃ、帰りましょうか!ネプギアに目に物みせてやれるわ!」
「そういえばそんな目的でしたねー。」
「……。」【女神同士仲良くできないのかな?(´・ω・`)】
「女神様も事情あるんだよー。」
割と明るいユニ、暗いネロ、のほほんとした日本一、心配そうな5pb.。
相変わらず表情の統一性がない一行は、ユーリ(ブラン)とゲイムキャラという功績を持ち、リーンボックスに帰っていった。
~午後0時12分 ルウィー世界中の迷宮第一層~
ブロックばかりのまるでドット絵を大幅に拡大したような迷宮内をネプギアは一人で進んでいた。
その手にはコクメンが手にしていた長刀があった。
コクメンよりは大きくてもやはり小柄な少女。振るうには多少無理があった。
しかし、ネプギアが愛用のブレードではなく長刀を振るっていたのには理由もあった。
「斬る……!!!」
屯する土管に向かい走り、抜刀すると同時に集団を通り過ぎる。
軽く刀を回し、納刀した途端背後の土管達が細切れに切り刻まれた。
ネプギアがネプテューヌの刀捌きを見よう見まねでやってみた居合のようなものだが、割と上手く行っている。ネプギアの才能もあるかもしれないが、大部分は精神的なものがあった。
力。自分に足りていないのは純粋に力だとコクメンによって理解させられた。
力がないから、姉達を助けられない。力がないから、仲間を助けられない。力がないから、世界を助けられない。
結局のところ、力が全てだとネプギアは思い知らされた。
そして理解した途端、ネプギアの選んだ道は一つだった。力がほしいと。
コクメンが落していった長刀。使いこなせれば、自分は強くなれると思った。
見よう見まねの居合術。何でもいいからとにかく力がほしい。ネプギアの目的は今、それに終始していた。
「もっと……!もっと、出来るはず…!」
完全に目的を忘れているように見えるが、一応ゲイムキャラのいる深部には向かっている。
本当に忘れているかもしれない。
「切り裂いて……!」
刀を構え、走りだすと同時に引き抜く。
女神化し、最大限スラスターを吹かして出来る限り速度を上げてモンスターを切り裂く。
早さだけの荒削りな剣。モンスターならともかく、コクメン級の相手にはまず通じないだろう。
力、力がもっとほしい。
ネプギアは力を渇望し、またモンスターを切り始めた。
気づけば、ネプギアの周りには大量のモンスターの残骸があった。
順次消えていくとしても、屍の山が出来るほど、ネプギアは切り続けていた。
この時点でネプギアが世界中の迷宮に侵入してから既に2時間が経過。ネプギア、すっかり目的を忘れていた。
~今回のキャラ紹改~
ネプギア:キャラ全体に起こる戦闘力のインフレに対応させようと思ったら何故か鬼いちゃんことバージ○っぽくなった。刀三人目で被りかよと思ったがコクメンが当身、ねぷ子が体術、ネプギアが居合と意外と被っていない。また、まだ疾走居合しか使えない。
ユニ:キャラ全体に(ry 対応させようとしたらダ○テっぽくなった。女神化前はいつも通りだけど女神化すると遊び心全開になる。そして最強のカバンことパンドラを使い始める。
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全体的に戦闘力がインフレしているこの作品。そして置いて行かれる主人公。
…ほんと、主人公とはなんだったのか。
※何かトラブルがあって13が沢山投稿されてます。
今他のの削除方法を捜索中……
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