No.421968

魔法少女リリカルなのはStrikerS00(仮)--10 集いし者--

ケイさん

再び魔法少女の世界へ降り立ったガンダムマイスター刹那・F・セイエイ。はやてが部隊長を務める機動六課がついに活動を開始する。魔法少女リリカルなのはA's00~とある日常~(仮)の設定を踏まえたクロスオーバー作品です。読みづらい、誤字脱字等の至らないところが多々あると思います。作者の原作知識は、それほど高くありません。また、オリジナル設定が含まれておりますので、原作を大切にされている方はご注意ください。

2012-05-12 22:00:14 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:12611   閲覧ユーザー数:11648

本編二話目。

--集いし者--

 

試験中でのランスターの足の怪我。

ナカジマのスピードの出しすぎによるゴール直後の壁への激突。……は、なのはとリインフォースにより阻止され、大怪我にはならなかった。

一応、魔導師試験は終了。

ヘリのドアを閉めて、モニターでなのは達の様子を見る。

なのはとナカジマは初対面……という感じではないようだ。

「なのはとナカジマは知り合いか?」

「四年前の空港火災の要救助者の一人やよ」

俺の疑問にはやてが答えた。

「空港火災というと、機動六課設立のきっかけになったという?」

「そ。因みに、フェイトちゃんはスバルのお姉さんを救助したんよ」

なのはは受験者のナカジマを助けて、フェイトはその姉を助けた。

更に、ナカジマは機動六課のFW(フォワード)候補か。

「……奇妙なものだな」

 

ミッド臨海地区の空港に運び込まれた危険な密輸物が原因で起きた大規模火災。

近隣の陸上部隊、航空隊も緊急招集されたほどだった。

陸士部隊で指揮官研修を受けていたはやてのところに、休暇を利用して遊びに来ていた私となのはも救助の手伝いをした。

この時、はやてが改めて感じたことが、ミッド地上部隊の対応の遅さだった。

この件がきっかけになって、はやては自分の部隊を持つことを決意した。

少数精鋭のエキスパート部隊。

その部隊が成果を上げることが出来れば、管理局上層部も変わるかもしれないと。

「部隊名は時空管理局本局遺失物管理部機動六課」

「登録は陸士部隊。任務は特定遺失物の捜査と保守管理」

「ロストロギアですか……」

地上本部の一室で、私とはやて、リインは受験者だったスバルとティアナの二人に説明をしていた。

勿論、機動六課へ参加してもらうため。

「ティアナ・ランスター二等陸士」

「はい」

「スバル・ナカジマ二等陸士」

「は、はい」

「私は、二人を機動六課のFWに迎えたい」

「え……」

「どうかな?」

「あ、え~と」

まあ、いきなりこんな話をされても直ぐには返答できないよね。

と、なのはが書類を持ってやってきた。

「取り込み中かな?」

「へーきやよ」

そう言って、はやてがソファーのスペースを開けて、なのはがそこに座る。

さて、試験結果はどうなったかな。

 

会議室を出て、スバルと一緒に中庭へ向かう。

試験結果は、不合格。

残念だけど、仕方がないか。

でも、特別講習への参加申請書も貰えたし、講習後には再試験も受けられるから、なのはさんには感謝しなくちゃ。

と、廊下で私服の黒髪の男性とすれ違った。

ミッドでは珍しい黒髪と褐色の肌。

私服の人が管理局にいるのは珍しくないけど、それは1階の受付くらいだ。

スーツを着ている人ならまだしも、私服の人がここに?

「ティア、どうかした?」

「ううん。なんでもない」

一瞬目が合ったような……?

 

スバルと一緒に中庭の芝生の上で横になる。

今日は天気も良くて、何もなければ暖かい陽気に身を任せたいところだけど……。

「機動六課……かぁ」

声を掛けられたことは正直言って嬉しい。

けど、エリート部隊とも言われている遺失物管理部の職場に凡人の私が行っても……。

ちゃんとやっていける自信がない。

「大丈夫だよ。ティア」

「スバル?」

「ティアもちゃんと出来る、って言って欲しいんだろ~」

真面目な顔……が一転して、にやけた顔に変わる。

こ、この……!

スバルのお尻を抓る。

「ばか言ってるんじゃないわよ!!」

「ギブギブ!!」

まったく。

「やろうよ。ティア」

「え?」

先程とは違う。

真剣な眼差しで、決意の篭った声。

スバルは、本当に……。

気が弱くて、優柔不断なところがあるくせに、こうと決めたら一直線なんだから。

いいわ。やってやるわよ。

 

廊下から中庭でなにやらじゃれあっている二人をなのはちゃんと一緒に見ていた。

「なんや知らんけど、仲良しやなーあの二人」

「にゃはは。そうだね~」

「試験は今回不合格やったけど、六課には来てくれそうやね」

「だね。あと二人は?」

「シグナムが迎えに行ってるよ」

「そっか」

いよいよ……やね。

「はやて」

後ろから声がして、振り向くと刹那君が立っていた。

「お、来たね」

「せ、刹那君!?」

「どうした?」

「どうした? じゃなくて、何で!?」

ふふ……なのはちゃんも成功。

「刹那君」

右手を上げる。

今度は直ぐに右手を出して、軽く私の手を叩く。

「どっきり、大成功や!」

「ふええええぇぇぇぇぇ!!!!!!?」

なのはちゃんの声が響き渡った。

「なのは、大声出してどうしたの?」

「あ、フェイトちゃんにリイン」

少し外していたフェイトちゃんとリインが戻ってきた。

「フェイトちゃん! 刹那君がここに居るよ!?」

「え? あ、うん」

「な、何でそんなに反応が薄いの? はっ……もしかして、フェイトちゃんもグル!?」

「なのは、落ち着いて」

「だ、だって。リインは?」

「私は知っていたですよー」

そう言って、私の方に飛んで来た。

「やっぱり、私だけ知らなかったんだ……」

あ、なんか落ち込んでもうた。

「なのは、私も知ったのは試験が始まる直前だったんだよ」

「そうなの?」

「うん」

「いやー。二人を驚かそうとしたんやけど、ここまで上手くいくとは思ってもみいひんかった」

「……はやてちゃん……刹那君」

はっ!

なのはちゃんが怒っとる!?

「言わなかった俺も悪いが、少し落ち着け。はやてに呼ばれたのは、機動六課に参加するかもしれない二人の試験を見るためだ」

「え?」

刹那君がフォローしてくれたおかげで、なのはちゃんの怒りゲージが下がっていく。

「二人の試験結果は?」

「あ、えっと……不合格」

「そうか」

「刹那君は合格だと思った?」

「いや。戦闘技能は問題ないだろう……だが、最後のはちょっとな」

「ヘリの中で色々刹那君が説明してくれたけど、凄かったでー」

「え?」

「試験内容を見事に言い当てたし、ちゃんとあの二人のことを評価してた」

「……ヘリの中で刹那君が?」

「うん」

「いいなぁ」

「何か言ったか?」

「な、何でもない」

小さく呟いたなのはちゃんの言葉は、刹那君には聞こえていないみたいやね。

「それで、あの二人の参加は?」

「回答は保留や。まあ、でも確定やね」

「そうか」

「さて、次に会うのは六課の隊舎やね」

「うん」

「あ、刹那君はちょー残ってな。まだ話しておきたいことがあるから」

「……わかった」

「というわけで、なのはちゃん。フェイトちゃん。もうちょっと、刹那君を借りるなー」

「お借りしまーす」

「おい……」

ピシッ

な、何や。急に空気が!?

「はやて」

「はやてちゃん」

「ひえっ!?」

リインが私の後ろに隠れた。

「ちゃんと、返してね?」

え、笑顔がめっちゃ怖い。

リインも私の後ろで震えとる。

「あ、あははは。そんなん、当たり前やん!」

「うん。それじゃあ、行こうか?」

「そうだね、なのは」

立ち去るなのはちゃんとフェイトちゃんの背中を見送る。

「は~。めっちゃ、怖かった」

「はいです」

「何をやっているんだ? お前たちは……」

全く動じてへん。

「それで? この後、何をするつもりなんだ?」

「リイン」

「はい。刹那さん、私に付いて来てください」

「ああ」

 

エリオ・モンディアル三等陸士。

キャロ・ル・ルシエ三等陸士。

機動六課ライトニング分隊のFW候補。

「本当にこの子達なんだね」

「うん」

私が運転する車中で、なのはがデータを見る。

私が保護責任者として、施設から引き取った子達。

本人たちの強い意志を尊重して、機動六課への参加を承諾したけど……。

「能力的には問題なさそうだね」

「う、うん」

「……何か心配事?」

「刹那が……ね」

「刹那君? もしかして、言ってなかったの?」

「……言うタイミングを逃しちゃって」

「そっか。確かに何か言われそうだね」

なのはが苦笑する。

刹那は、子供が戦う事に嫌悪感を示す。

私やなのはが小さい頃もそうだった。

大人になってわかるけど、それが普通の反応なんだよね。

私は魔法の力で戦うことが普通だったから、そういう感覚を忘れがちだけど……。

刹那に上手く説明できるかなぁ……。

 

「ただいま。今日はお疲れさま、刹那君」

「なのはもな」

仕事を終えて帰宅しすると、刹那君が出迎えてくれた。

「あの後、はやてちゃんとは何を話したの?」

「機動六課での俺の立ち位置(・・・・)の確認だった」

「?……あ、そっか。刹那君は民間協力者だもんね。正式な役職とかはないもんね」

「……ああ。一応は、隊長陣の補佐役。というのが表向きだそうだ」

「へ~。それなら、私やフェイトちゃんの部下で、FWの子達の上司……になるのかな?」

「そうなるのか?」

「高町隊長って呼んでみる?」

ちょっとした悪戯心から言ってみる。

「それを望むのであれば、それでも構わないぞ。高町隊長」

真面目な顔で真っ正面から言われてしまった。

「……」

「どうした?」

「やっぱり、名前で呼んで……」

「わかった」

見事なカウンターだよ。刹那君。

あ、どうしよう。

ライトニングの子達のこと、話しておいた方がいいかな。

でも、フェイトちゃんが自分で話すって言ってたし、私が余計な口を挟まない方がいいかな?

「どうかしたのか?」

「え?」

考え事をしていた私に、刹那君が少し心配そうに見ていた。

「な、何でもないよ」

「ならばいいが……ところで、なのは」

「なに?」

「荷物の整理は出来ているのか?」

「え?」

「もうすぐ隊舎の寮で生活するのだろう?」

「大体は出来ているよ。ここの解約手続きも済んでいるし、刹那君は?」

「元々、荷物なんて無いからな。残り日数の着替えと小物を置いてあるだけだ。あとは全て詰めた。力仕事ならば手伝える。いつでも言ってくれ」

「うん。ありがとう」

ここでの刹那君との生活もお終いかぁ。

もうちょっと、一緒にいたかった気もするけど仕方ないよね。

「もう二ヶ月経つんだね。早いね~」

「そうだな」

 

数日後、ミッドの湾岸地区になのはと一緒に来ていた。

目に映るのは機動六課の隊舎。

「いよいよか」

「うん。緊張……してる?」

「特にはしていない。出来ることをやるだけだ」

「なのは、刹那」

振り向くとフェイトが走って来た。

「フェイトちゃん」

「二人とも、こんな所でどうしたの? 中に入らないの?」

「にゃはは。ちょっと、隊舎を眺めていたら感慨深くなっちゃって」

「そっか」

「そろそろ行くか」

「うん」

「刹那。私達は着替えるから、一旦寮の部屋へ行くね」

「刹那君も自分の部屋を見てみたら?」

「そうだな」

招集時間まで暫くある。

自分の部屋の位置くらいは確認しておくか。

二人と別れて、男性寮へ向かう。

 

「……ここか」

開閉スイッチを押して、ドアを開く。

一人部屋。

机と椅子。

あとは、ベッドとクローゼットか。

それ以外は、見事に何もない。

「必要なものが生じたら、買い足していけばいいか」

と、ピピっと電子音が鳴った。

部屋に備え付けられている通信器が鳴ったようだ。

『私やけど』

「はやてか。どうした?」

『今から隊長室に来れる?』

「ああ、問題ない。しかし……」

『ん? どないしたん?』

「よく部屋に居るとわかったな」

『さっき、なのはちゃんから到着したって連絡が入ったかんなー』

「そうか」

『それじゃあ、待ってるよー。あ、クローゼットに入ってるから、ちゃんと着替えて(・・・・)から来てなー』

そう言うと、通信を切ってしまった。

クローゼットを開くと真新しい服が入っていた。

正直、これを着ることには抵抗がある。

《私は似合うと思いますが?》

「そういう問題ではない」

仕方なく私服を脱ぎ捨て、クローゼットにある服に着替える。

 

隊長室に来訪者を告げる音が響く。

「どうぞ」

「失礼します」

ドアが開くと、陸士隊の茶色の制服に身を包んだなのはちゃんとフェイトちゃんが入室しする。

「なのはちゃん、フェイトちゃん」

「お二人とも、素敵です」

「ありがとう。リイン」

リインと一緒に二人に歩み寄る。

三人一緒の制服は、中学校以来。

懐かしいなぁ。

「なのは」

「うん」

二人が踵を揃えて挙手する。

所謂、敬礼というものだ。

「高町なのは一等空尉」

「フェイト・T・ハラオウン執務官」

「両名とも、本日より機動六課へ出向となります」

「どうぞ、よろしくお願いします」

「はい。よろしくお願いします」

リインと一緒に敬礼をして答える。

「そうだ。リイン」

「なんですか? フェイトさん」

「部屋、とっても素敵だったよ」

「えへへ。ありがとうございます」

リインがフェイトちゃんに褒められたのが嬉しいようで、少し頬を赤らめて微笑んでいる。

「まあ、二人は刹那君と一緒の部屋じゃないから、その辺りは不満かもしれへんけど。我慢してなー」

「ちょっ、はやて!?」

「何言ってるの!?」

と、なのはとフェイトが抗議の声を上げたところで、再び来訪者を告げる音が響いた。

「はい。どうぞ」

「邪魔をするぞ」

「待っとったよ」

ドアが開くと刹那が入室する。

黒のインナーに白いYシャツと紺のネクタイ。

そして、茶色の上着とズボン。

そう、なのは達と同じ陸士隊の制服に身を包んだ、先程話題に上がった刹那その人である。

「なっ!?」

「……」

制服姿の刹那君を見て、フェイトちゃんが驚きの声を上げて、なのはちゃんは声が出ずに固まっとる。

最後のサプライズも大成功やなー。

「予想通り、似合っとるねー」

「刹那さん、カッコイイです~!」

リインフォースが刹那の周辺を飛んで、色々な角度から見ていた。

「……どうかしたのか?」

「ど、どうかしたのかって、何で……」

「ああ。この服か、やはり変か?」

「へ、変じゃないよ!……というか、むしろ似合っているというか」

刹那君の言葉に、真っ赤になって否定するフェイトちゃんと、未だに声が出ないためか、フェイトちゃんの言葉に勢いよく頷くなのはちゃん。

「って、そうじゃなくって! どうして、陸士隊の制服を着ているの!?」

「……この前、試験が終わった後に、はやてが話があると言っていただろう?」

「う、うん」

「その時の話というのがコレのことだった」

「あの後、刹那さんのサイズを測ったんですよ~」

「はやてから聞いていないのか? 俺は、後で話しておくと聞いたぞ」

「はやて!」「はやてちゃん!」

なのはちゃんとフェイトちゃんが同時に声を上げて私に詰め寄って来る。

「あははは。まあまあ、落ち着いて」

詰め寄る二人を宥める。

「これには理由がちゃんとあってなー。民間協力者である刹那君は私服が基本や。そうなると、流石に浮いてまうなーって。アースラと比べて、六課は大所帯やし他に私服の人はおらへんから、その為に制服を作ったんや」

「だからって……」

「これはやり過ぎだよ」

「俺も言ったんだがな」

三人にじと目で見られてもーた。

「いいやん別に。ちゃんと予算内の支出やし。それに……」

なのはちゃんとフェイトちゃんに顔を近づけて、刹那君には聞こえないように小声で話す。

「刹那君は管理局には入らない。刹那君の制服姿なんて一生見れへんし、同じ職場で同じ制服を着て一緒に働くのは嬉しいやろ?」

「……っ!?」

そこで、三度目の来訪者を告げる音が響いた。

「どうぞ」

「失礼します」

眼鏡をかけた薄紫の髪の長身の男性が入室した。

「グリフィス君。久しぶりだね」

「知り合いか?」

刹那君が疑問の声を上げた。

「刹那君は初対面やね。彼は、グリフィス・ロウラン。レティ提督の息子さんや」

「初めまして、グリフィス・ロウランです」

敬礼をして挨拶をする。

「刹那・F・セイエイだ。俺に敬礼はいらない。しかし、レティという名はどこかで……」

「母さんの友人だよ」

「それで、覚えがあったのか……」

「グリフィスも六課の?」

「私の副官やよ」

「そっか」

先程まで表情を崩していたグリフィスの顔つきが変わる。

「部隊員とスタッフ、全員揃いました」

ほんなら、部隊長として最初のお仕事をせなあかんね。

「皆に挨拶に行こーか」

「うん」

なのはとフェイトが、はやての言葉に微笑みながら答える。

「あ、刹那君は打ち合わせどおりお願いなー」

「はやて、まだ何か企んでいるの?」

「いややなー。サプライズはもうお終い。ちゃんとしたお仕事や」

 

隊員たちと向かい合い、壇上ではやてが開始宣言の挨拶を始める。

壇上にはやての副官グリフィス。

FWの隊長であるなのはとフェイトもいる。

その壇上の左側にはシグナムとヴィータ、シャマル。

三人の後ろには、狼形態のザフィーラ。

俺は壇上の右側に立っている。

この場所に立つようにはやてに言われたからだ。

そこから、隊員全体を見渡す。

自分からやや左前方にナカジマとランスターの姿が確認できる。

そして、一番左側にいる二人に視線を止める。

赤い髪の少年とピンクの髪の少女。

制服を着ていることから、管理局員であることは明らかだろう。

年の頃は昔のなのは達くらいか。

 

なのはは、民間協力者として【ジュエルシード事件】と【闇の書事件】という二つの事件に関わった。

フェイトは、【ジュエルシード事件】の当事者。そして、その後は嘱託魔導師として。

二人とも幼くして、戦いというものを経験した。

なのはも【闇の書】以降は、管理局員となるために嘱託魔導師となった。

管理局員の全てが戦いに出るわけではない。

エイミィ・リミエッタのように、サポートを仕事にする者もいる。

だが、なのはもフェイトも【魔導師】としての素質が高い。

ともすれば、事件の時ように前線に出て戦う機会が多くなる。

なのはもフェイトも自らの意思で管理局へ入ることを決めたが、以前から管理局へ誘っていたクロノ達に問い詰めたことがある。

『子供に危険な道を進ませることが、管理局(お前達)のやり方なのか?』

これは、俺自身の過去が起因している。

あの男によって歪まされ、戦う事しかできなくなった。

俺の様な存在を、生む組織ではないのかと思った。

だからこそ、管理局に入るつもりはなかった。

勿論、元の世界に帰ることも視野に入れてのこともあったのは確かだ。

しかし、【ジュエルシード事件】が終わってもフェイトやアルフと別れずに傍にいたのも、フェイトを戦うだけの存在へとさせない為に、最悪の場合には【抑止力】になるように考えたからだ。

 

はやてがここへ誘ったのか、それとも本人達の意思か。

いずれにせよ、確認しておいた方がいいか。

「最後になりますが、この部隊へ特別に協力をしてくれる方を紹介したいと思います」

考え事をしている間にはやての挨拶が、俺の紹介まできていた。

はやてがこちらに視線を向けると、それに倣うように隊員達がこちらを見る。

軽く息を吐き、

「刹那・F・セイエイだ。よろしく頼む」

それだけを言う。

「では、ここに機動六課の活動開始を宣言します」

読了おつかれさまでした。

刹那に陸士隊制服……実際に、落書きってみたら意外と似合うと思ったんですけど……どうでしょう?

本文は完成していましたが、某サイトへ投稿しようと決めていた日にアレが起きました。

よって、今回は投稿が早くなりました。

それでは、また。


 
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