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No.421022
大崎巧実さん
天には最強と謳われる天使がいた。 主たる神の命に従い、罪人に罰を下す存在。 だれもその天使に勝つ事は出来ず、すべてが彼の前にひれ伏した。 でも。 「お前は、何も考えなくて良い」
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一人の男がそう告げる。手にした武器で命を刈り取りながら。 「お前はそうやって眠っていればいいんだよ。……カイト」 その男ただ一人が与えてくれる暗闇が、唯一の安らぎだった。 +++++++++++++++++++++++++++++++++ 天使大好きです。相変わらずの天使パラレルのネタです。 冒頭に語る最強の天使はカイトの事。 戦いを司る天使で、剣を手に戦ってた。神様に逆らう事が出来ないから、ただ黙々と仕事をこなしていたんですね。 でも、カイトは物凄く情が深くて傷付きやすい。 いくら罪人とはいえ、命を積む事、傷つける事は嫌だったんです。 戦場にだって行きたくない。兄弟達と穏やかに暮らしていたい。でも、神様はそれを許してくれない。 心だけが悲鳴をあげて、カイトは壊れていくんです。 そうして『最強の天使』が作り出される。 戦いの中、感情を失いかけてたカイトに気付いたのがテッド。 精神が限界に達していて、必死に助けを求めていたカイトの声を聞いて、心の拠り所になった訳です。 カイト自身、酷く弱っていたからテッドへ急激に依存していく。テッドがカイトの苦しみも痛みも全部吸い取ってくれて、代わりに安らぎをくれるから彼にのめり込んでいく。 テッドが司る物は『闇』であり沈黙と静寂を司る。 だから落ち着くわけです。 で、テッドのその行為は実はカイトの暴走を止める為のもの。 潜在能力が飛び抜けて高い癖に酷く心が不安定。だからテッドがカイトの力を吸い取って押さえ続ける役目になってたと。 でもカイトはそれを知らない。 そうして『二人』でいる事で『安定』してた訳なんだけど、テッドが神々によって討伐対象となるわけです。 テッドがカイトの力を押さえてしまうとカイトは戦えない。神々の駒として動けない。 『テッド』という封印をカイトは施されてしまったから。 そして、『テッド』という封印を奪われたカイトはその力を暴走させる、という物語。 神々の誤算はカイトがテッドに依存した事。 そして、その依存心が予想を遙かに上回ってしまった事。 テッドを奪われたカイトの心が平穏でいられるわけがないのです。 そんな二人の物語を妄想して仕上がった一枚でした。
2012-05-10 19:02:22 投稿 / 1280×1024ピクセル
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天には最強と謳われる天使がいた。
主たる神の命に従い、罪人に罰を下す存在。
だれもその天使に勝つ事は出来ず、すべてが彼の前にひれ伏した。
でも。
「お前は、何も考えなくて良い」
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