No.420202

超次元ゲイムネプテューヌmk2 緑の妹と見せかけた弟 その2「マジェコン排除作戦」

トマト畑さん

今回は変態度低め。リーンボックス内で蔓延り始めたマジェコンを文字どおり排除します。
若干オリ主無双的な場面がありますがご容赦ください。

2012-05-08 15:58:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1636   閲覧ユーザー数:1258

--------------------------------------------------------------------------------

リーンボックスには絶賛活躍中アイドル5pb.ちゃんの為に作られた特設ステージが存在する。かと言ってもそれ以外にも使用される事も度々あるのだが。

 

 

そして現在その特設ステージの上にはリーンボックスの女神グリーンハートが女神化した状態で悠然と立っていた。

 

 

そして客席には既に女神グリーンハートのその姿を見つめるリーンボックスの住民達によって埋めつくされていた。

 

 

ステージに入りきらない人達は野外に設置された超大型モニターにて自分達の敬愛して止まない女神様の姿を見つめていた。

「……皆さん。」

そしてグリーンハートの口が開く。

そして対照的にグリーンハートの姿を見てざわついていた住民達が口を閉じる。 住民全てがグリーンハートの言葉を一字一句逃すまいかとばかりに意識をグリーンハートに向ける。

「本日皆さんに集まってもらったのには皆さんに聴いてもらいたい事があったからなのです。」

話しは変わるが特設ステージの上にいるグリーンハートに向かってスポットライトが数個向けられているのだがそれは対人操作によって調節が行われている。

そのライトが一瞬明滅した。

 

理由はライトを操作している人物がグリーンハートの声に聞き惚れて操作を誤ってしまったからである。

 

だが明滅していた時間は僅か2秒。

 

直ぐ様対処したライト操作係。その名を鈴木孝夫、年齢64歳でライトを操作して44年。

彼はこの仕事を後に退職した。

理由は年には勝てないからとの事である。

「私はかつてシ〇ア・ア〇ナブルと言われていた事が……いけませんわ。今日は真面目にやってとユウちゃんに頼まれていたんでしたわ。」

 

グリーンハートのネタ発言に真面目な空気が一変して住民達に軽い笑いを起こす。その光景を見ていたグリーンなシスターは若干の冷や汗をかいていた

だがグリーンハートのその発言によって住民達から若干ではあるが固さがなくなっていた。

 

「話しというのは簡単です。最近になって犯罪組織より流通してきたマジェコンについですわ。」

さてここで根本的な話しに入ろう。何故グリーンハートがステージに立って演説をしているのかである。

それは数日前に戻る。

 

 

 

 

数日前にリーンボックスの対犯罪組織特捜化ジーニアス4。通称G4の指揮官のケイブより犯罪組織の動きと一つの物品が教会に持ち込まれた。

 

その物品こそが今回の演説の理由を語る上で重要となってくる。

それこそが……。

「マジェコンですか。」

教会の一室。広々とした応接室にてリーンボックスの女神候補性グリーンシスターのユウ、教祖箱崎チカ、特捜化G4の指揮官ケイブが。そしてそのG4のメンバーである4人が室内にもうけられたウシベーダの皮でつくられたソファにそれぞれ腰掛けて件のマジェコンを見つめていた。

「このマジェコンについてだけれどサク説明をお願い。」

 

は~い。このマジェコンだけどゲームソフトを違法にしかも無料でダウンロードできるみたい。著作権は完全無視~。」

ケイブより支持を受けたG4の主に情報処理及び索敵を担当している遠山サクが気だるそうに口を開く。そしてその口から語られた内容に全員が表情を暗くする。

「その様な物がこのリーンボックスに……いえゲイムギョウ界全体にはびこり始めでもしたら……。」

G4の接近戦担当の長谷川広乃が自らの言葉に顔をしかめながら件のマジェコンを握りしめそのままくだいた。それを見た全員が若干引いたのは言うまでもない。

 

「そ、そんな事になったらゲイムギョウ界の最大の文化たるゲームは地に堕ちるやろうな。」

砕かれたマジェコンの欠片をつまみ上げながら感慨そうに呟いたのはG4遠距離戦担当の銭形次子。

「ちょっと次子縁起でもない事言わないでよ!」

そしてこのヒステリックに叫ぶ少女は迷い込んだ子供ではなく幼女でもなくG4のリーダーの明智ココロ。やるときはやる少女である。

「ですが次子さんの言葉にも一理ありますわ。それでこのマジェコンの普及率は今現在では?」

「サク報告を。」

チカの問いをケイブはそのままサキに流す。

 

「現在の普及率はマジェコンの存在が確認できた日にち及び経過した日時を計算して最低でもリーンボックスの住民の20%に、最悪30%ってところ。」

「このまま放置すれば……。」

「間違いなく犯罪組織にシェアのほとんど持っていかれるってなわけやな。」

「今すぐにでも対処をするべきよチカ。」

「それもそうですわね。なら今すぐマジェコンの規制を……。」

「……それはあまりどうなんでしょうか?」

そこに苦言を呈する広乃。無論彼女にも考えあっての事である。

「何でよ?マジェコンなんてさっさと住民達から手離させれば良いじゃないの。」

「それが一番早いと言えば早いのだろうと思うんですけどいきなり規制なんてされたら住民の反感を買ってしまうのではないでしょうか?」

「それに関しては安心してくれて大丈夫ですよ広乃さん。僕に考えがありますから。」

 

そして冒頭に戻る。

 

ユウside

『額がすり切れるほど頭を下げて金を借り、才能を絞り尽くす程アイディアを出して、プライベート時間を削って働き、体調を保つために薬をガブ飲みし……。外注の進捗に一喜一憂し、クオリティとコストの狭間で頭を悩ませ、苦しんで、努力して、涙して、ようやくできた我が子の様な結晶を……無料で入手されたら、どれだけ作り手が絶望に打ちひしがれるのか、お前達は解っているのかぁぁぁぁぁあああああああああああ―ーーーー!!!』

 

スピーカーから聞こえてくる姉上の声とリーンボックスを背に僕は立っていた。 姉上の演説によってリーンボックス内のマジェコンは根絶できる。だけどそれを犯罪組織が黙って見過ごすわけがない。そしてそれは現実となっていた。

「リーンボックス周辺に集まってきているモンスターの数軽く200匹越えてる。結構ヤバそう。」

 

「問題ないですよ。僕と蜻蛉切がここにいるかぎりリーンボックスには魔物は一匹たりとも入れさせませんから。」

 

「やる気満ち溢れてるって感じー。にしても神格武装蜻蛉切り。売り飛ばせばかなりの額になりそうだよねー。」

刃に映すものの名を介して対象を割断する蜻蛉切。女神候補生である僕の為だけに作られた神格武装。

 

「たぶん売れないと思いますよ。とりあえずサクさんは後ろに下がっていて下さい。そろそろ来ます!」

何とも不届きな発言のサクさんのセリフに軽い頭痛を覚えながらも接近してきた魔物の群れに蜻蛉切を構えなおしサクさんを安全地帯まで下がらせる。

サクさん自身戦闘は出来るそうだけど今は自分だけで充分。あまり戦力を犯罪組織に知られるのは避けたい。

「なう~。」

「さてと……結べ蜻蛉切り。」

 

魔物の数は大体300程度まで増えていた。

「……問題ないか。」

G4side

「はっ!」

飛び掛かってきたフェンリルを正拳突きで吹き飛ばすG4接近戦担当の広乃。柔道、空手、合気道。その他もろもろ合わせて50段。彼女に接近戦のみでなら女神であるグリーンハートでも勝てないとの事である。

 

「あいかわらず広乃はやるなぁ。よっと。」

かくいう次子も広乃の見事な正拳突きに関心しながらもショットガンによる散弾にて上空のモンスターを次々に撃ち落としていく。

「次子さんこそお見事です。ふんっ!」

「しかしユウ様も良いもん揃えてくれたな。」

手元に収まる初期型のショットガンを新しい玩具を手にいれた子供の様に見つめる次子。

 

「ですが弾薬はできるだけ節約したほうが…!!いいかとっ!」

次子と会話しながらも手を動かす事を忘れない広乃。彼女の性格が伺えるものである。

「考えとくわ!」

若干おちゃらけた感も感じられるが次子も手を止める事なく次々魔物を撃破していく。

 

 

 

場所は変わってグリーンハートが演説を続けるステージ。

 

「あーもう!どうしてココロがこんな事しなくちゃいけないのよ!?」

G4リーダーの明智ココロと指揮官ケイブはグリーンハートの護衛を務めていた。

「護衛も立派な仕事よ。」

「ですけど!」

「黙りなさい。うるさいわ。」

「……はい。」

パワーバランスがわかりやすい二人であった。

 

場所は戻って指定された位置にて進行してきた魔物を撃退した平乃と次子の二人。

「さてとここら辺の魔物は一掃できたな。」

「そうですね。ならユウ様との合流を急ぎましょう。」

「そうすっか。今車呼ぶからちょっと待ってな。」

そう言って自らのポケットに手を突っ込むと携帯電話を取り出す。

そんな時……。

「やっほ~。」

 

 

 

闘いを終えた二人にユウによって下がらされたサクが合流する。口にはキャンディを加えて。

 

「サクさん!?どうしてこちらに?」

「ユウ様と一緒にいたんちゃうのか?」

「下がらされたみたい。」

 

「ではユウ様は今お一人で!?」

「そんなところ。」

「くっ!?」

サクの発言を聴いた広乃は直ぐ様走り出す。無論魔物に囲まれ危機的状況になっているであろうユウの元に駆けつける為に。

「広乃ちょっと待ちな!?」

「行っちゃった。」

 

「うちらも行くで!」

「なう~。」

ユウside

辺りに並ぶのは魔物の死骸の山。既に光となって霧散し始めている物もある。

「……これ以上の魔物はないか……!?」

辺りを見回しても魔物の増援はなくG4のメンバーの応援に行こうとしたその瞬間上空から爆発的な殺気を感じ直ぐに動きを止める。

 

「ぬぅぅぅぅおおおおおおおおお!!」聞こえてきた怒声。上空からであり直ぐ様後方に飛び退く。

「新手?だけど明らかに違う。魔物ではない。」

 

上空からの奇襲(声張り上げてたからあんまり意味はなかったけど。)を仕掛けてきた張本人は胸をかなり際どく露出させた黒いスーツの青髪の少女。2丁のブリニーガンを構えこちらを睨み付けていた。明らかに魔物ではなく人間にしか見えないが。

 

「何故だ!何故わからない!?マジェコンがこの世界に必要不可欠な物だという事が貴様達には!」

「言ってる事は意味不明ですがあなたがマジェコンの件の首謀者で間違いない様ですね。」

 

「貴様等と語る口は持たん。子供達の未来を背負って犯罪組織マジェコンヌが一番槍日本一参る!!」

こういう人の話しを聞かない人は何を言っても無駄か。

だったら……。

 

「立ちはだかるのなら……結べ蜻蛉切。」

捕縛して犯罪組織マジェコンヌについて洗いざらい吐いてもらうとしよう。

 

無理ならその時は……。

 

 

 

 

 

 

 

今ここにリーンボックスの未来を左右する一つ目の闘いが始まった。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択