No.418807

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~NEXT~)

こたさん

ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――― 【諸事情により更新が遅くなっています。申し訳ありません】

2012-05-05 21:55:29 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1258   閲覧ユーザー数:1226

「ヒュ~♪」

ソニックはそんな一同の勇姿を見て乾いた口笛を吹いた。

「ネプギア、まずアンタが行きなさい。」

「Hey、いきなりネプギアから行かせても良いのか?」

アイエフの言葉にソニックが尋ねる。

「これはネプギアのリハビリも兼ねてるのよ?なのにネプギアが動かなかったら意味無いじゃない。それに、いくら体が鈍っているって言ってもスライヌにやられるほどじゃないでしょう。万が一やられそうになったら私達が援護すればいいわ。」

「分かりました、行きます。」

ネプギアがスライヌに向かって駆け出す。

「ヌラ!?」

スライヌがまたしても奇声をあげる。

 

ズバッ!

 

しかし、そんなことにお構いなしにネプギアはスライヌを斬りつけた。

「ヌラァッ!」

どうやら効いたらしくスライヌが呻き声をあげる。

「ネプギア、そのまま一気に片付けちゃいなさい!」

「はい!」

 

ズバッ!ズバッ!

 

「ヌラー……」

ネプギアが三回斬りつけるとスライヌが霧散した。

「ヒュ~♪やるじゃん!」

残り四匹のスライヌがネプギアの周りを取り囲むかのように移動した。

相変わらずポヨポヨ移動するため、少し脱力しそうな状況だった。

少し緊張しているのかネプギアの額に汗がつたう。

「「「「ヌラァッ!!」」」」

スライヌが一斉にネプギア目がけて飛びかかる。

 

バッ!

 

しかし、ネプギアは跳躍した。

「ヌラッ!?」

 

ヌトッ!

 

一点に全員で飛びかかったためスライヌが重なる。

姿が姿なだけにその姿はまるで四段に重ねたアイスクリームのようだった。

「これで決めます!」

ネプギアはビームソードをその塊に向けて急降下する。

 

ズシャッ!

 

ネプギアのビームソードが四匹まとめて串刺しにした。

 

シュ~~……!

 

スライヌはそのまま霧散する。

「ふぅ……」

ネプギアはビームソードを収めると腕で額を拭った。

「やりましたね、ギアちゃん!」

コンパ達がネプギアへと駆け寄ってきた。

「So cool!」

「どう、大分勘は戻ってきたかしら?」

アイエフが言うとネプギアは笑顔を作った。

「はい!まだ十分ではないですけど……大分動けるようになったと思います!」

「そう。じゃあ、任務完了だから一度ギルドに戻りましょうか。えっと……」

アイエフは徐にポケットに手を突っ込んだ。●ドリ玉はアイエフが所持していたのだ。

「…………」

だがその刹那、アイエフの顔色が変わる。

「「「???」」」

一同は何が起こったか分からず頭上に「?」を出現させた。

アイエフが気まずそうに顔を上げた。

「……ごめん、モド●玉無くしたぽ。」

「ぽ!?」

内容より言の端が気にかかりネプギアが思わず聞き返す。

「でも無くしたってことは……もう一回あの道を走っていくってことですか!?」

「まぁ、走ることはないでしょうけど……もう一度あの道を通ることになるわね。」

「あの道を……もう一回……ですか……」

確かに、いくら距離を覚えていなくてもどの位走ったかは覚えてる。

全力疾走で40分程度だった気がする。それは考えるだけで疲れる距離だった。

三人は溜息を漏らす。

「その必要はないぜ!」

しかし、その重い空気をぶち破ったのはソニックだった。

「え?どういうことですか?」

「さーて、これはなんでしょう?」

そう言いながらソニックは右手にキラキラと光る青い宝石を取り出した。

「それは?」

しかし、ネプギアだけ首を傾げた。

「あ、ネプギアはまだ知らないのよね。」

「こいつは『カオスエメラルド』。俺たちの世界で七つ集めると奇跡を起こすって言われてる宝石さ。」

「???」

しかし、ネプギアは怪訝そうに首を傾げる。

「……そう言えば、確かネプギアはソニックのことをあまり知らないんじゃないかしら?」

そう、とてもじゃないがネプギアが目を覚ました時はまずゲイムギョウ界のことやギョウカイ墓場のことを先に説明すべきであったためソニックのことを紹介できなかったのだ。

アイエフがネプギアに一部始終を話した。

「別世界から……?」

だが、ネプギアは今ひとつ怪訝そうに首を傾げる。

無理もない。今目の前にいるハリネズミが別の世界から来たなんて突然言われても信じられるはずがなかった。はっきり言ってそもそも人間と同じくらいの背丈で言葉を話せる青いハリネズミが居ること自体信じられなかった。

「まぁ、すぐに腑に落ちないのは分かるわ。私達だって初めは信じられなかったんだから。」

「そのことに関しては分かったんですけど……ここでカオスエメラルドを使ってどうするんですか?」

ネプギアが尋ねるとソニックはカオスエメラルドを大きく上空に投げ、落ちてきたところを格好をつけてキャッチした。

「『カオス・コントロール』で一気にギルドへ帰るぜ!」

「え?」

ネプギアが聞き返すとソニックはカオスエメラルドを握っている腕を上空へ振りかざした。

 

「『カオス・コントロール』!」

 

シュンッ!!

 

バーチャフォレストから一同の姿は消えた。

 

 

 

 

場所は一転しギルド。

ネプギア達がギルドを後にしてから既に二時間程経っていた。

ネプギア達が去って新たな客が来ることもなく、カウンターの看板娘達は暇そうに欠伸をしていた。

 

その時だった―――

 

―――シュンッ!

 

「ワアァーーーオ!!」

「「「きゃああ!!!」」」

突如聞こえた叫び声に看板娘達はビクッ!と肩を震わせた。

叫び声の後ドサッ!と何かが落ちる音が二回程鳴り響いた方へ娘達は視線を向けた。

「いてて……」

「痛いですぅ……」

「イタタタ……」

そこに居たのは痛そうに頭をさする一匹の青いハリネズミと三人の女の子達だった。

「!」

その一同に見覚えのあった看板娘の一人がスッと立ち上がった。

「あなた達は……!」

「え?」

一同の内の1人、ぶかぶかのコートを羽織った少女――アイエフがこちらへ視線を向けてきた。

「やはりあなた達でしたか!どうしていきなりそんな所に?モド●玉を使ったらあの『帰還場所』へ来るはずなんですけど……」

看板娘はカウンターから少し離れた場所にある鉄製の円状手すりに囲まれた『帰還場所』に目を向ける。

「じ、実は●ドリ玉を―――」

(待ちなさいッ!)

「むぅ!?」

事情を説明しようとしたコンパの口をアイエフが小声で制しながら彼女の口を塞いだ。

(あ、あいちゃん!何するんですか!?)

(よく考えなさい。ソニックはこの世界の住民じゃないのよ?)

(それがどうかしたんですか?)

二人は小声で話を続けた。

(カオスエメラルドの力で戻って来たなんて言ってみなさい!説明するのも面倒だし下手すりゃあ大騒ぎになるわよ。そしたらもうシェアどころじゃなくなるわ。)

(う~ん……よく分かりませんが、分かりましたです。)

どっちよ……そう言いたげにアイエフは頭を振りコンパから離れた。

「あ、あの~……」

自体が把握できずに戸惑っていた看板娘が再び声をかける。

(あいちゃん、どうやって説明するんですか?)

コンパが視線で会話を試みようとアイエフに視線を向けた。

(……仕方ないわね、私が適当に誤魔化すわ。)

アイエフが口を開けた。

「……実はモ●リ玉を使おうとした時に落としちゃって、そのままコロコロと――」

「モド●玉は地に落ちると同時に爆発するはずなんですが……。」

(((―終わった……)))

一同の思いが一致した。

後ろからだとアイエフの表情は確認できないが、恐らく尋常じゃない汗が吹き出ているだろう。

「……えと……」

 

「アイエフさん、どうしたんですか?カオスコントロールで戻ってきただけですよ?」

 

ソニックの隣で何の躊躇もなくネプギアが言った。

((ァ―――――))

コンパとアイエフの表情は―――言うまでもなかった。

 

「あ~!カオス・コントロールで戻ってきたんですね!」

 

「「……はい?」」

アイエフとコンパは目を丸くした。

「最近、ゲイムギョウ界では『カオス・コントロール』っていうホラ貝が流行っていて、

そのホラ貝を吹くとどこからか大きなロボットが現れて―――」

 

―――バタッ!

 

「ソ、ソニックさん!?」

突然泡を吹いて倒れたソニックをネプギアが抱きかかえた。

「………」

(―――何なのよこの小説………都合良すぎでしょ……ってか何よ『カオス・コントロール』ってホラ貝……完璧につんつん頭のゴ●モンのパクリでしょ……)

アイエフはカウンターに寄りかかり額に手を置いた。

「そ……それでクエストはどうなったんでしょうか?」

「え?あ、スライヌは無事に討伐してきました。」

「ありがとうございます!では、依頼主様に連絡入れときますね!」

そう言うと看板娘はカウンターに設置されていた受話器に手を伸ばし、番号を押すと

何やら話し始めた。

「さてと……」

アイエフはネプギアの腕の中で白目になって泡を吹いているソニックに視線を向けた。

「コンパ!」

「はいです!」

アイエフがその名を呼ぶとコンパがソニックに歩み寄った。

「コンパさん?」

「ギアちゃん、そのままソニックさんを持っててくださいです。」

「も、持っててって……」

苦笑いするネプギアにお構い無しでコンパは腰に装着していたポーチから小さな注射器を取り出した。

(……コンパさんて普段どんな風に治療するのかまだ見てなかったっけ。どんな風に治療するんだろう?)

 

ブスッ!!

 

「Nooooooo!!!!!!!」

コンパはそのまま思いっきりソニックの尻へ針を刺した。

それと同時にその衝撃で目が覚めたのかソニックがケツを押さえながら飛び上がった。

「あいちゃん、治療完了です♪」

「ご苦労様。これでもう倒れることもないわね。」

ケツを押さえ奇声を発しながら悶え苦しむソニックを他所に、アイエフとコンパが笑顔で言葉を交わした。そのソニックの様子はまるでト●とジェ●ーにありそうな光景だった。

「え……えぇぇ!?」

そんな二人を眺めネプギアは何故か戦いていた。

「ギアちゃんどうかしましたか?」

「コンパさん……普段からあんな勢いよく注射を刺してるんですか?」

「いえ?人間の時はもっと優しく刺しますよ。」

「そ……ソニックさんには……?」

「一応獣医の資格も持っていますので獣にはあんな感じで刺します♪」

「ソニックさんは獣扱いなんですか……」

「まぁ少なくとも人間ではないわね。」

「あ……あはは……」

 

ドスンッ!

 

「わッ!?」

ネプギア達が話しているとソニックが三人の輪の中央に落ちてきた。

それにビックリしたらしくネプギアとコンパが肩を震わせた。

「イテテテ……!」

まだ刺されたところが疼くらしくソニックはケツを押さえていた。

「だ……大丈夫ですか?ソニックさん。」

「まだイテーよッ!」

「大丈夫です!すぐに痛みは治まりますです!」

「コンパ……お前、俺に何を注入したんだ?」

「『パロ対抗薬』よ。」

「……Hun?」

「どうやらアンタはパロが苦手のようだからその対抗薬を打ってあげたのよ。」

「……パロって何だ?」

「ん、まぁパロはパロよ。さ、次のクエストを探しましょう。」

「ッておい!テキトーにも程があるだろッ!」

アイエフはそう言うとまたクエストを探しに歩き出す。

「……あッ……」

ネプギアもクエストを探そうと歩き出そうとしたが、ある物が目に留まりその足を止めた。

 

「―――シェアが上がってる……!」

 

その言葉にソニック達もカウンターの上部にあるモニター内の円グラフに視線を向けた。

 

紫 30%

黒 5%

白 5%

緑 5%

赤 55%

 

そう、ほんのわずか――――たった5%だけだったが、プラネテューヌのシェアが上がっていたのだ。

「へへッ!この国も随分と信仰されてきているじゃないか!」

鼻を擦ったソニックにアイエフがぶっきらぼうに言う。

「まぁ、これはプラネテューヌ内だけのことだからまだまだね。」

「Hun?」

「あれを見なさい。」

アイエフに指さされたところ―――そのモニターのさらに上にある別のモニターに同じような円グラフが表示されていた。

 

紫 13%

黒 5%

白 5%

緑 5%

赤 72%

 

見た目は先程見た円グラフとあまり変わらないがシェアの割合が段違いだった。

「……どういうことだ?」

「あれは『ワールドシェア』。ゲイムギョウ界でどの国がどれ程信仰されているかが表示されるグラフよ。」

「……ッてことはプラネテューヌはまだあまり信仰されていないってことか?」

「そうなるわね。」

「こうしてはいられません!早くシェアを上げましょう!」

何故か意気込んだネプギアはそう言うと踵を返しクエストを探し始めた。

「ギアちゃん、気合入ってますね。」

「きっと一刻も早くねぷ子を助けたいのよ。さて、私達も次のクエストを探しましょう。」

アイエフが言うと一同はクエスト探しを再開した。

 

(数分後……)

 

「―――で、何か良さそうなクエストはあったかしら?」

一同は前と同じようにギルド内に設置されている背の高い丸い机の周りに集まった。

「討伐だけじゃなくて採集クエストなんかもいいんじゃないかなと思って採集クエストも

見てみました。」

「へぇ、どんなのがあったのネプギア?」

「『ネプビタンを持ってきてくれ』って言うクエストや『だ……誰か正●丸を……(バタリッ)』って言うクエストや――」

「ロクなクエストないわねッ!?ていうか二つ目のクエスト何!?倒れる程の腹痛なら

薬じゃなくて病院行きなさいよ!」

「きっとお金がなかったんですね……。(ホロリ)」

「いや、そんな解説要らないから!コンパは?」

「私はもう一度一通り討伐クエスト見てたです。その中に『奴が●る』という――」

「ストップ!」

「何ですかあいちゃん?」

「それは流石にやばいわ!色んな意味で!」

何故かぜぇぜぇと額に脂汗をにじませたアイエフが制止してきた。

「私緑の悪●に数回しか勝ったことがないのよ……!」

「あ、アイエフさんが苦戦するってことはその緑の●魔って言うのは相当……?」

「ええ、奴の力は底無しよ……。既に何名もの犠牲が出てるわ……。」

(……何だよ、ただ追っかけてくるだけの緑色のキノコの何が怖いんだよ……)

「とにかく、そのクエストも却下。ソニックは?」

「……言っていいのか?」

「そんな風に言われたら気になるじゃない。」

 

「―――『AIB●を探してくれ!』ってやつ。」

 

「「「…………」」」

沈黙が奔った。

「な……なんて言うか……。」

「てかネタが古いわね……。」

「ど、どんな内容なんですか?」

「――『俺はプラネテューヌの第一工場の工場長だ。今日もいつものように作業に入ろうとしたら俺の右腕の『コル』が材料を集めに行ったまま帰ってこねえ。きっと何かあったんだ!頼む!俺のA●BOを探してくれ!』ってやつ。」

「……これって依頼名を『●IBO』にしなくても『コルを探してくれ』っていう感じにすればよかったんじゃ――」

「それにしても、何でこのクエストを選んだんですか?」

アイエフの言葉を遮りネプギアが尋ねる。

「こいつの特徴に関して記してある所を読んで決めたんだ。」

「どんな特徴なんですか?」

 

「――二本の大きな尻尾が特徴的な子狐。心優しい性格で手先が器用な奴……らしい。」

 

「要するに、人間じゃないってことね。」

軽々しく言ったアイエフに対し、ソニックは眉間に皺を寄せていた。

「…………」

「どうしたんですか、ソニックさん?」

そんなソニックの様子に気がついたらしくネプギアが訪ねかける。

「―――多分違うかもしれないが、もしかしたら俺こいつを知っているかもしれない。」

「「「……え?」」」

一同の視線がソニックへ向けられる。

「俺の居た世界で名前が違うが『テイルス』って言う俺の親友とこの『コル』ってやつの特徴、特技が瓜二つなんだ。」

「だったら、コルは別人なんじゃないの?」

「かもな。だが、見た目や中身が同じかは分からないが……」

ソニックは机にもたれるのを止めた。

 

「―――俺はこいつを救わないといけない……そんな気がするんだ。」

 

先程からギルド内に少しずつ人が立ち入りしてきていたが……一同の居るその空間だけ、まるで何かの中に居るかの様に静寂だった。

「……まぁそんなに言うんならそのクエストにしても良いんじゃないかしら?」

その静寂を破ったのはアイエフだった。

「はい!コルさんを助けに行きましょう!」

「はいです!」

「決まりね。じゃあ依頼を引き受けに行きましょう。」

そう言うとアイエフはカウンターへ行き看板娘に声をかけた。

「お客様、クエストは決まりましたか?」

「ええ。『AIB●を探してくれ』っていうクエストを受けたいんですけど……」

「はいはーい♪少しお待ちくださ~い!」

(――何度聞いても張合いのないクエスト名ね……)

誰にも聞こえない程小さくアイエフは溜息をついた。

「………え。」

看板娘が驚くかのように小さく声を漏らす。

「何かあったんですか?」

その声に気になったのか咄嗟にアイエフが尋ねる。

「―――お客様確か先程Eランクのクエストを受けてくださった方達ですよね?」

「はいそうですが……」

 

「……このクエストはAランクのクエストになりますが、よろしいですか?」

 

「……はいぃィッ!!?」

カウンターに設置されていたクエストを確認するための小型モニターを確認する。

確かにAランク欄にそのクエストが存在していた。

Aランク欄のクエストはEランク欄のクエストとは比べ物にならない程の難易度の高いクエストだった。

(あんのバカッ……!なんでEから一気にAに行くのよ!)

冷静に考えて、Aランクのクエストを引き受けるのは100%不可能というわけではない。

しかし、これはネプギアのリハビリも兼ねている。

いきなりこんなレベルの高いクエストを受けても大丈夫だろうか?

「…………………」

 

 

 

(――俺はこいつを救わないといけない……そんな気がするんだ。)

 

 

 

 

一瞬脳裏にアイツの言葉が浮かび上がったのは何故だろうか?

「そ、それで……どうされますか?」

「ちょ、ちょっと難しいかもしれないからとりあえず―――」

「アイエフさん、どうかしたんですか?」

アイエフが話している最中心配になったのであろうネプギアがアイエフの隣に立ち彼女の顔を覗き込んだ。

そんなネプギアにアイエフは驚き一瞬肩を震わせたがすぐに我に帰ると言いにくそうに少し表情を歪めた。

「―――単刀直入に聞くわ。次の依頼Aランクのクエストだけどいいかしら?」

「え?」

ネプギアはいきなり質問を投げかけられ一瞬きょとんとしたが―――

「―――え、えぇぇッ!?」

すぐに自体が把握出来たらしく小さく声を上げた。

「な、何でいきなりAランクになっちゃったんですか?」

「……多分アイツが気付かなかったのよ。」

片手で額に手を置きもう片方の手でそっと向こうでコンパと話しているソニックを指さす。

「で、どうするの?」

アイエフは再び尋ねかける。

 

「―――わ、分かりました。やります。」

 

「……本気?結構キツイわよ?」

「はい。分かってます。」

「もう少し簡単なクエストで勘を取り戻した方が良いんじゃないかしら?」

「いえ、もう動けます。一刻も早くシェアを集めてお姉ちゃんを助けたいですし……それに、今更クエストを変えたらソニックさんの意志を裏切ることになるんじゃないかって。」

アイエフは頭を振り溜息をつく。

「―――分かったわ。本当に良いのね?」

「はい!」

ネプギアの目に迷いは無かった。

「じゃあ、このクエストを受けます。」

「かしこまりました!では『モド●玉』を―――」

「あ、多分それ要らないです。」

「……へ?でもこれが無いと帰りが――」

「『カオス・コントロール』があるので。」

「あー!なるほど!そうでしたね♪」

 

(――もう、何でもいいわ by あいちゃん)

 

 

 


 
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