【某所:深夜】
????side
夜も遅い……月が一番高くなる時間を少し経った頃、一台の車のエンジン音が夜の住宅街に響き渡る。
その車は駐車場の決められた指定地に止まりライトが消え、車のエンジンが止まった。
すると、その車から一人の青年が車から降りてきた。
車から降りてきた青年の年齢と外見は二十代後半で身長は188cm、格好は青年が勤めている大手清掃会社が貸し出している作業用の仕事着である。
青年は車を止めた駐車場から歩きだし帰宅してからの事を口に出しながら自宅に向かっていた。
??「はぁ~、今日も無事に仕事が終わったな。 家に着いたら風呂に入ってさっぱりして、腹も減ってるから塩のおにぎりを作って残ってる晩飯のおかずと一緒に食べて、寝る前にPCをつけて『TINAMI』の「恋姫ラウンジ」や「恋姫小説」を見てから寝ますかね~(笑)」
‐補足‐
この青年は二年程前からPCを使って「恋姫†無双」というPCゲーム作品に関する小説サイトや動画サイト等を休日や暇な時間がある時を利用して調べていた。
特に『TINAMI』という「恋姫†無双」小説が投稿されているサイトを見つけてからは毎日欠かさずアクセスし様々な人達の恋姫小説作品を読んでは堪能する日々を送っていた。
だが、この時……青年は気づいていなかった。
これから、自分の身に起こる出来事に全くと言って言い程に……。
後に、青年自身がこう言っている。
『もし、あの日……家に帰ってあんな出来事があるってわかっていたら少しは心の準備が出来たんだけどな~、でも仮にわかっていたとしても『アレ』は流石に無理だなwww俺の予想を遥かに超えてたよ(苦笑)」っと。
‐補足終了‐
そして、自宅の玄関を開けるため鍵がかかった扉を鍵で開ける。
??「さてと、それじゃぁ鍵を開けて家に入りますか」
そう言って玄関の扉を開ける青年。
??「ただいま~!」
だが・・・・・・・・
その青年が・・・・・・・・
家の中に入ることは・・・・・・・・
無かった。
何故なら・・・・・・・・
その扉の向こう側は・・・・・・・
真っ白な空間だったからだ。
??「・・・・・えっ?」
俺が自宅の玄関の鍵を開け、中に入ろうとしたら何故かそこは真っ白な空間だった。
??「……ッ!」
「なんか、ヤバイ!」という感じがして外に出ようとして後ろを振り向くも俺が入って来た玄関の扉は既に無くなっていた。
??「おいおいおい、マジかよ! 何か嫌な予感がしまくりなんですけどwwwww!?」
青年は、今起こっている現象に対し、心が不安で押し潰されそうになるのを必死で堪える為に大きな声を出す事で冷静さを保ち尚且つ頭をフル回転させて自分が置かれている現状の把握に必死になっていた。
‐それからしばらく経った後‐
??「ふぅー、何とか落ち着いて来たな。 取り敢えず、まずは此処に誰か居ないかどうかを確かめないとね」
周囲に人がいないかどうかを確認してみる。
??「こういった展開でよくあるのは『転生ネタの小説で神様とかが出てきて自分のミスとかで死んでしまったから転生させられる』のと『「恋姫†無双」の『貂蝉・卑弥呼・左慈・于吉』達が出てきて「恋姫†無双」の外史に行って貰いたいとかだよなwwww?」
??「だけど、別に俺は死んだわけじゃないし~「転生」する可能性は一応低いだろうから~、やっぱり「貂蝉達が来る」って方なのかなwwww?」
心の中で『我ながら、良く考え付く物だ』っと思っていると・・・・・。
――――――!?
??「ん?」
どこからか人の?声らしき物が聞こえて来た。
―――――――――――――――!?
??「ほ~ら、やっぱり「貂蝉達」だったよ」
俺は声に出さずに笑いながら『テンプレ乙~』って思っていた・・・・・。
そう・・・・・思っていたんだよ。
情けない事に・・・・・さ。
声の主が近づくにつれて声と共に「足音」と言うか地響きも一緒に聞こえて来た。
ドドドドドドドドドド――――――――――!!
??「やれやれ、漸く俺が此処に来た理由が解るよ。 まったく! 人を呼ぶなら呼ぶでちゃんと居てくれよなwwww、こっちだって暇じゃ………ないん………だから……さ」
俺がこっちに向かってくる貂蝉達?に文句を言ってると俺はある事に気づいた。
いや、『気づかなければいけなかった事』に俺は気づけていなかったんだ。
??「アレ? ちょっと、待てよ………何かおかしいぞ? 何で『白い』んだ?」
そう……こっちに向かって来る人物は何故か『白』かったんだ。
『もし、仮に俺と同じ体験をしたのなら全員がこう思うだろう。「貂蝉と卑弥呼は二人共肌の色が黒いとういうか日に焼けた色をしていて、しかもピンクの下着な貂蝉と紫色の上着と赤い色のネクタイをしている卑弥呼なら白い訳が無い。
ならば、「左慈と于吉」ではないのか? でも、それだとあの二人がこんな「地響き」をさせながら走ってくるというのは流石に「変だ」っと思うはずだ』
?????「・・・・・・・たーーーぞwwwwwwwwwwww!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド――――――――――!?
そう思っている間にこっちに全速力で向かって来るその人物の声と足音はすぐ近くまで近づいて来ていた。
この時点で、既に相手の姿もハッキリと確認出来ていた。
もちろん、相手の格好もだ。 ただ・・・・・俺は向かってくる人物の声にある違和感を感じていた。
??「ん? オイ……ちょっと待て、今の声……何か聞き覚えあるぞ!?」
俺は、すぐに聞き覚えのある声の主に思い至ったが……まさか……『そんなはずは無い!』と自分の思考をすぐさま否定する。
何故ならば、それはありえてはイケナイ事だからだ!
もし、仮に・・・・・万が一! 百歩譲ったとしても!!絶対にありえて欲しくは無いからだ!?
だって、あの人の筈が無い! あの人が・・・・・あの人が・・・・・・
あの人があんな格好をする筈が・・・・・・・・・・・。
と、その時
?????「見ーーーつーーーけーーーたーーーぞwwwwwwwwwwwwwwwwww!?」
キキィィィィイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?
俺が完全に考え事に集中している間に何時の間にか当の人物は、もう目の前にいた。
?????「やれやれ、やっと見つけましたぞwwwwww。『篠崎』殿」
皆さん、ご想像して見て下さい。
大柄で、鍛え上げられた逞しい肉体と立派なヒゲ、個性的な髪の毛がトレードマークで、頭に天使の輪っかと背中に天使の羽があって、バレリーナの格好(腰にあるスカートが無い)をした・・・・・。
アレックス「我輩の名はアレックス・ルイ・アームストロング『((漢女道欧州方面|おとめどうヨーロッパほうめん))』継承者にして外史の管理者をしております。 この度は貴殿、『篠崎柾棟』殿に是非ともお願いしたい事があり此処にお呼びさせて頂いた次第!?」
「鋼の錬金術師」の『アームストロング少佐』が目の前にいました。
柾棟「う・・・嘘だぁぁぁあああああアアアアアアーーーーーーーー!?」
俺は腹のそこから叫んでいた。
To be continued
次回予告
仕事を無事に終え帰宅し家に入ろうとした『篠崎柾棟』は・・・・突如、真っ白な空間に迷い込んでしまう。
途方に暮れる彼の前に現れた謎の人物・・・・・その正体は『((漢女道欧州方面|おとめどうヨーロッパほうめん))』継承者にして「外史の管理者」をしている『アレックス・ルイ・アームストロング』その人であった。
そして、困惑する柾棟の前にさらなる謎の人物が登場する。
彼が告げる・・・・・。
『篠崎柾棟』を此処に招いた理由とは・・・・・・。
そして、新たに加わる謎の人物とは・・・・・。
柾棟「いや、少佐? 一々、そんなナレーション何てしなくて良いですから」
アレックス「なんと! 我がアームストロング家に代々伝わりし説明術に何か御不満でも?」
柾棟「イヤ、ご不満も何も・・・・・まずは『ソレ』(その格好)を何とかして下さいよ! 少佐!?」
????「せやで、まずはオッチャンのそのカッコを何とかするべきやろ? オッチャンがそんな風なカッコやからウチらの天使の子らから苦情が来まくりやで!」
柾棟「そうでs・・・・ってか、????もまだ出番じゃないだろ! 次回だろ出番は!!」
????「かぁー、何言うとんねん! こういうんはな~早いもん勝ちなんやで、柾棟~?」
柾棟「嫌々、全然違うだろ!!」
????「次回!「真・恋姫†無双 プロローグ其の二」に続くで!」
柾棟「だから、勝手に進めるなっての!」
アレックス「それでは、皆様方ご一緒に「へぅ ( ゜∀゜) o彡゚ s'il vous plait.」
柾棟「何ソレ? 新しい!? Σ(゚д゚lll)」
へぅ ( ゜∀゜) o彡゚ s'il vous plait.
Tweet |
|
|
8
|
1
|
追加するフォルダを選択
どうも、劉邦柾棟です。
今回の話は当方の分身でオリキャラの柾棟が外史の管理者になった時の物語になります。
続きを表示