No.408361

蜂蜜物語Ⅳ.5・改「恐るべき華淋様!!…その後」

さん

台本形式からの変更とちょっと書き足し。

投稿する順番を間違えました。

2012-04-14 18:30:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2648   閲覧ユーザー数:2409

戦いは終わり、同盟締結後の宴の中、一姫はネコミミを付けたままみんなに可愛がられていた。

(再オプションとして、しっぽも付けられている。さらに一姫(元一刀)は華琳達からのたび重なる調きょ……教育の賜物か、その精神は殆んど猫化していた)

 

 

「ほら、この肉まんはどうだ?」

「モグモグ、うん、美味しい♪」ニコッ

「はああ~~~///」

 

一姫に肉まんを食べさせる愛紗は、その笑顔にすっかり陥落されていた。

 

「えへへ、ナデナデ♪」

「うん?……うにゃ♪」ニコリ

「はにゃ~~~~あ///」

 

望みが叶い、一姫の頭を撫でる桃香もまたデレデレである。

 

「り、鈴々のお饅頭も食べていいのだ!」

「♪ありがと鈴々。じゃあ半分こ」

「うにゃ~~~~あ///」

 

鈴々に至っては、自分の饅頭を一姫に分けるほどであった。

 

「ちょっと、蜀だけで一姫を一人占めしないでよ。ほ~ら一姫、このゴマ団子も美味しいわよ」

 

雪蓮がそう言ってゴマ団子を差し出すと一姫は、

 

「パクリッ」

 

雪蓮の手から直接口に銜えた。

 

「モグモグ。うん、美味しい♪」

「……ぐはあっ!!」

 

そんな一姫の仕草に雪蓮は何処かの軍師の如く、鼻血でアーチを描いて倒れ伏した。

 

「お姉様!!」

「雪蓮様!!…おのれ!雪蓮様に何をした!!」

 

思春は一姫に詰め寄ろうとしたが……

 

「…何でそんな怖い顔するの?…ぐすっ」

 

一姫はうるうると瞳を潤ませる。

 

「あーー!思春が一姫を泣かせた!!」

「何じゃと!!」

「思春、貴様恥ずかしくないのか!!」

「酷いです~~」

「思春様……」

「そ、そんな…私はただ、雪蓮様の為に……」

 

シャオや祭、穏に明命達に攻められた思春はそう言い、後ずさりながら一姫を見ると、

 

「ひっく…ひっく…ひっく」

 

一姫はぐずりながらその瞳からポロリと一粒の涙が零れる。

 

「ぐはっ!……わ、私は何という事を…うわあああーーーーー!!」

 

思春は叫びながら走り去っていった。

 

「思春…馬鹿な娘」

 

「大丈夫ですよ、怖いお姉さんは何処かに行っちゃいましたから」

 

何気に酷いセリフを言いながら明命は一姫の頭を撫でる。

 

「…………にゃんっ♪」

 

一姫はとたんに笑顔になり明命の膝にじゃれつく。

 

「にゃんにゃんにゃん♪」

「ふ、ふあ…ふああああ~~~///」

 

明命は一姫の頭を撫でつつ顎も撫でる。

 

「ふにゃあぁ~~、ゴロゴロ」

 

すると一姫は本物の猫の如く喉を鳴らす。

 

「…お、お、お猫様ーーー!!う~~、モフモフです~~!!///」

「うにゃ~、明命いい匂い。スリスリ、ペロリ」

 

一姫は明命に頬をすりよせ、そして明命の頬を一舐めする。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」パタリ……

 

明命は何も言わずに倒れ、時折ピクピクと痙攣している。

 

「どうしたの?明命、明命?」

 

倒れた明命を心配しながら揺する一姫を眺めながら華琳は自慢げに桃香や雪蓮に言い放つ。

 

「ふっ、どうよ。貴女達に勝ち目がないと言ったのは本当でしょ。これぞ正に『魏の最終兵器』よ!!」

「ひゃ、ひゃひかにおひょろひいわね」

「はああ~~///、一姫ちゃん、可愛いよぉ~~///。華琳さぁ~~ん、お持ち帰りしたいよぉ~~///」

「駄目に決まってるでしょ!!」

「しょぼ~~ん」

 

そこに風がやって来て一姫に言う。

 

「お姉さ~ん。お姉さんの大好きな焼き魚がありますよ~」

 

「ふにゃっ!!」

 

その声を聞くと作り物の筈のネコミミとしっぽがまるで血が通ったかのようにピンッと立ち上がる。

 

「ふにゃ~~~ん!!♪」

 

一姫はほこほこと湯気を出している焼き魚に飛びかかる。

そんな一姫のあられもない姿を見て三王は固まる。

 

「!!」

「!!」

「!!」

「このあんぐる、計画通りです」

 

目の前の光景に驚いている華琳達を他所に、風はノートを取り戻した自称「神」の男の様な笑みを浮かべていた。

 

「にゃんにゃんにゃんっ♪はぐはぐ……ふにゃ?」

 

喜々として焼き魚を食べていた一姫だが視線を感じると魚を咥えたまま振り返る。

 

「「「ぐぼはぁっ!!」」」

 

三王が噴き出した鼻血は霧のように撒き散り夜空に幻想的な虹を作り出した。

 

三王が見た光景、それは……

 

 

 

 

 

 

焼き魚は皿にのせられ地面に置かれていた。

その為一姫は腰を高く上げ、魚の頭と尻尾を両手で押さえ、そのままかぶりつく。

当然、短いスカートからは眩しい限りの白い下着が丸見え。

ふりふり揺れるお尻にはしっぽが装着済。

四つん這いになって振り返るとその口には魚が咥えられたまま。

右手は頬の横で招き手。

そして「ふにゃっ?」と、小首を傾げる。

 

 

これで萌えられない奴は生命体じゃない!!(断言)

 

 

 

 

「うおおおおおおーーーーーーー!!」

「うにゃっ!?」

 

華琳は一姫を抱えると猛ダッシュで走り出した。

 

「桃香!!閨は何処っ!!」

「此方ですっ!!」

「待ちなさいっ!!二人占めは許さないわよ!!」

「ふにゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」

 

三人+一匹は嵐のように去っていった。

 

「しまった。加わり損ねました……」

 

その夜、成都の夜空には猫の鳴き声が夜明け間近まで響いていたといふ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュンチュン……

 

窓から差し込んで来た朝日が一姫の目を照らす。

 

「う…うう~~ん」

 

目を覚ました一姫はゆっくりと起きあがる。

 

「ふあぁ~~~あ…むにゃ、何だか長い夢を見ていたような…」

 

どうやらようやく一姫は一刀としての正常な意識を取り戻したようである。

 

「ここは何処だ?…って何で裸なんだ!?それに何でネコミミが付いてるんだ?それに…しっぽまで!!」(!!どうやって素肌に付けた!?)

 

『う~~ん……』

 

声がする方に顔を向けると。

 

「華琳!!やっぱり華琳の仕業……か?」

 

顔を向けた方には全裸の華琳、そして同じく全裸の桃香と雪蓮が居た。

 

「な……何で劉備さんと孫策さんが?……」

 

動揺しながらも必死に記憶を探っていると徐々に猫化してた時の記憶が蘇って来た。

 

「…そ、そうだ……華琳達に散々調○されて……言葉使いも猫っぽく強要され……そして…劉備さん達との舌戦の時に呼び出され…ネコミミを付けられ……そして……そして…あ…ああ…ああああああ………」

 

恥ずかしい記憶が蘇って来るたび一姫の顔は青くなっていき、そして…

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

プチンッ

 

一姫の頭の中の、切れてはいけない『何か』が切れた。

 

 

「ふわあ~~~~あ」

「むにゃ…何よ、もう朝?」

「ふああ~~。あ、おはよう一姫♪」

 

 

 

「……ニャンッ♪」

 

 

 

 

 

 

また、何処かの外史で会える事を祈って。

 


 
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