前略
初めまして,杉並さん。
貴方の活躍は,絶えることなく私の耳に入ってきています。
休む暇のない毎日。慌ただしく過ぎ去っていく日々の中で,
貴方の活躍を聞くことが楽しみになっています。
問題を起こして自らが楽しむと共に,周囲の人々に娯楽を与える――
なんと素晴らしいことでしょうか。
確かに,問題を起こす事自体は,教育上褒められたものではないかもしれません。
問題の対処に追われる生徒会の者達や先生といった面々にとっては,迷惑極まりないかもしれません。
しかし貴方の行動は,それを補って余りある『楽しさ』が溢れているのです。
短い期間しか無い青春時代。
あっという間に過ぎ去り,過去となっていく――『今』
貴方は,風見学園の生徒達の『今』を,充実したものにしてくれています。
特に,最近は公式新聞部に勝負を仕掛けたそうですね。
とても面白いことになりそうじゃないですか。
芳乃清隆――でしたか。彼はなかなかの逸材だと私も思います。
是非とも彼らとの勝負に勝ち,飛躍してほしいものですが……
なかなか,上手くいくとも思えませんね。
彼らはあれで,楽しんでいます。桜の不思議はもちろん,貴方とのこの勝負を。
公式新聞部の面々も,貴方が勝負を仕掛けなければ今ほどあの桜にこだわってはいなかったでしょう。
おそらく調査のペースも,貴方をきっかけとして非常に早くなることでしょう。
貴方はこれすらも,計算の内,と簡単に言ってのける人物なのですよね。
本当に素晴らしいです。
私は,生徒の上に立つべき立場にあります。いえ、あると思っていました。
しかし,貴方の活躍を聞き,今までの固定観念に縛られてはいけないと強く思いました。
私は,感謝しなければいけません。
私は,見習わなければいけません。
私は――貴方を,とても羨ましく思います。
いつか,私の存在が貴方の耳に届くくらいに,大きくなっているかもしれません。
それでも,貴方は私の何倍も先を駆け抜けていることでしょう。
貴方の末永い健康,益々の活躍を心より祈っています。
またどこかで。私の大好きな――師匠。
早々
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実はなんやかんやで初投稿です。
文章は下手の横好きってやつです。
気になるところがあったらそれはきっと枯れない桜の魔法です。
とにかく杉並さんが好きすぎて書いちゃいました。
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