No.404437

死にたがりの第九十九話 現れ出た者

ルビ振りわかんないから編集は後回し

2012-04-07 21:46:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8042   閲覧ユーザー数:7236

 

あらすじ

 

 

アニスたんつえぇwwwww

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~???サイド~

 

 

やっと……やっとなのだな……。

 

 

我は……自由になれるのだな……。

 

 

ああ、久しい……久しいぞ、外の世界……。

 

 

さあ……早く我を……外に出してくれ!!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~アニスサイド~

 

 

エイミィの通信で、皆に安堵の表情が広がる……。

一つの闇の、一つの旅の終わり……。

 

 

それは誰もを安心させ、油断させていた……。

 

 

(主、気を付けてください……)

 

 

(分かってるよ。アイリスの魂は、ここで眠らせる……)

 

 

(……御武運を……我が主)

 

 

リィンフォースにそう言われ、俺は気を引き締める……。

 

 

「アニス君、どうしたの?そんなに怖い顔して……」

 

 

そんな俺の空気を察してか、なのはが声をかけてくる……。

まぁ、仕方がないと思うけども……。

 

 

「んっ……どうもしないよ?」

 

 

「でも……アニス君、嬉しくなさそうだし……」

 

 

「そんな事ないよ、嬉しいよ?」

 

 

作り笑いを浮かべ、なのはに向ける。

そんな余裕はないんだけども……。

 

 

その時だった……。

 

 

(ちょっと待って!闇の書を消滅させたところから魔力反応!これは……嘘……)

 

 

エイミィの通信が入る。

しかも、その声は驚きに包まれている声だった……。

 

 

「どうしたエイミィ!何の魔力反応なんだ!?」

 

 

(……ア……アニス君と……酷似した、魔力反応……が!みんなの所に向かってる!)

 

 

「何だって!?」

 

 

ほーら、おいでなすった……。

俺はシュベルトクロイツを握りしめ、身構える。

 

 

(来ます!)

 

 

リィンフォースの声が俺に響いた次の瞬間。

海上に何かが飛来した……。

 

 

ズガァァァァァァン!!!

 

 

海が吹き上がる……。

そして、その拭き上がった海水が雨みたいに降り注ぐ……。

 

 

「何事だ!?」

 

 

シグナムがレヴァンティンを身構える。

そして、他の奴らも、戦闘態勢に入る……。

 

 

「……は~……ようやくだ……」

 

 

声が響く……。

その声は、何処か聞き覚えのある声だった……。

 

 

「ようやく出れたのだ……外に……」

 

 

その声色はとても嬉しさが募っていた反面、とても気持ち悪い、異質なものに聞こえてくる……。

 

 

「ああ……何百年振りだろう……この解放感……」

 

 

ゾクッ……!

 

 

急に飛来した者の魔力が上がる……。

 

 

「……貴様、何者だ!」

 

 

シグナムは攻撃的な態度を取る……。

俺達から少し離れた先には……伸びた神で顔が見えない、男とも女とも見て取れる人物がいた……。

 

 

「我が……誰?だと……?……そんなもの、この何百年かで全て忘れてしまった……。だが、一つ言えるのは……我が、復讐者だと言えるだけだ!!」

 

 

ブンッ!!

 

 

長い髪の奴はいきなりその姿を消す。

ヤバい、アレは瞬歩だ!?

 

 

俺も慌てて瞬歩をし、シグナムの前に移動する。

 

 

ガキン!!

 

 

「なっ!?主!?」

 

 

「……っめぇ、いきなり何すんだ!」

 

 

「ほぉ、我の一撃を止めるか小僧……それに、その姿……クックック……ハーッハッハッハッハッ!!よもや小僧が我だったのか!」

 

 

ギィンッ!!

 

 

鍔迫り合いから、すぐに俺とあいつは距離を取る。

ちぃっ、太刀筋まで同じかよ……。

 

 

「アニス君、大丈夫!?」

 

 

なのは達が俺の周りに集まる。

俺はそれを無視して、前に出る。

 

 

「……初めまして……だな」

 

 

「ああ、そうなるな……」

 

 

「アンタには、言いたい事がたくさんあるが……」

 

 

「よもや我が話し合いで立ち止まるとでも?」

 

 

「止まらないだろうな……」

 

 

「分かっているのならどうする?我を殺すか?」

 

 

「言っても分からない馬鹿は力づくじゃん?」

 

 

「ハッハッハッ……、流石、生まれ変わりとされてる者、と言った所か……。若い自分に良く似ている、いや、この場合は同じと言った方が良いのか?」

 

 

なのはは俺達の話に着いていけてない顔をしている。

まぁ、当然だろう。

 

 

「どうだ?我が与えた恐怖は……お主も相当苦労したと見えるが……?」

 

 

「誰のせいだと思ってやがりますか……」

 

 

「クックックッ……相違ない……」

 

 

「あ、アニス……知り合い……なの……?」

 

 

「いや、全然違うよ」

 

 

こんな奴が知り合いとか、人生がマジで鬼畜になりかねない……。

いや、もうなってるのか……。

 

 

「お前は、どうしてもクロイツベル一族に復讐をしたいようだな?」

 

 

「当たり前だ。我を殺したのもあ奴ら、我が作った魔導書に封じたのもあ奴ら……お主も分かっているだろう?我と主は異端なんだ。我らは、ただ人を殺し尽くすしか出来ない」

 

 

「そんな事分かんないだろう?確かに、俺も自分の一族は憎いさ……だけど、復讐は何も始まらないよ?」

 

 

「……青い……青すぎるぞ小僧!お主は分かっておらん!あ奴らは同族を異端者扱いした!我は……ただ道具として使われている斬魄刀を救いたかっただけなのだ!」

 

 

「俺もアンタとはちがう。考え方がまるっきり変わってる事にいい加減気づけよ」

 

 

「ハッ、小童が良く言うわ。ケツの青い小僧め……」

 

 

「良く言うぜ、力に飲み込まれたアホが」

 

 

お互いに貶しあい、数秒睨み合いになる。

その話の中に、なのは達は入って来れない……。

 

 

「フッ……フフフ……」

 

 

「クッ……ハハハ……」

 

 

「「ハーッハッハッハッハッハッ!!」」

 

 

……ダンッ!!

 

 

ギィンッ!!

 

 

斬魄刀と斬魄刀がぶつかり合う。

こいつ、またあいつらを狙って!?

 

 

「流石だな小僧!技量は変わらんか!」

 

 

「ほざいてろよアホが……て言うか、小僧小僧言うな!俺にはアニスって名前があんだよ!」

 

 

「ハッハッハッ!それはすまなかった……それにしても、こうもそっくりとは……流石に我も引くぞ……」

 

 

「引くなおい。て言うかてめぇも顔見せろ、全然分からねぇんだよおい!」

 

 

「それはすまなかったな小僧」

 

 

ザシュッ!

 

 

アイツは持っている斬魄刀で前髪を切り落とす。

そして、顔があらわになると、俺以外のみんなが驚きに染まる。

 

 

「アニ、ス……君……?」

 

 

「で、でも、あそこに居るのもアニス君だし……」

 

 

「いや、背で分かるでしょ!?アニスの方が相当小さいよ!?」

 

 

小さいって言うな!

まぁ、認めるけども……。

 

 

「やっと顔見せたか、アイリス……」

 

 

「はっ、年上には気を遣え……特に、先祖にはな」

 

 

「黙ってろじじい。何だぁ?その歳して男の娘ってか?」

 

 

「んっ?我は男だが、それがどうかしたか?」

 

 

イッツ異文化。

どうしたものか、ネタが通じない……。

 

 

「アイリスだって!?まさか、あの鬼神か!?」

 

 

「ほぉ、今の時代の者は、我を鬼神と呼ぶのか……ふむ、センスの欠片も無いな……」

 

 

「二つ名にセンスを求める俺の先祖って何ぞ……」

 

 

「ハッハッハッ、まぁ気にするな。さて……与太話はこれ位にしようか……小僧」

 

 

「だから、小僧言うなこのアホ……」

 

 

「我からしたら、まだまだ青臭いガキも同然……て言うか、お主歳は幾つだ」

 

 

「九歳だ」

 

 

「……頑張れ、将来はきっと明るい……」

 

 

「お前、絶対俺の背を見て言っただろ?そうだろ?……ふざけんな!」

 

 

こんな性格なのかこいつは……。

駄目だ、どうして俺が絡む事件はこうシリアス(笑)になるんだ……。

 

 

(すみません主……アイリスはああ言う性格なんです……我が父上ながらお恥ずかしい……)

 

 

何か、苦労してんだなリィンフォース……。

ドンマイ……。

 

 

「どうだ小僧、今の世界は……殺伐とした世界、生と死の表裏一体、日常と殺しの狭間、常識を逸脱した一族……こんな世界で、お主は何を見る?同族に嫌われ、命を狙われ、大切な者まで失ってしまう人生……そんな世界が、お主は楽しいか?」

 

 

「楽しいかって?んな訳ねえだろう。こっちは親二人とも離されてんだ、楽しい訳は無い……だけど、友達が居る……仲間がいる……楽しいじゃない、嬉しいんだよ」

 

 

「……そうか……どうやらお前は、我とは正反対の様だな……」

 

 

「何だ?残念か?俺が、お前と同じような性格で生まれなかったのが」

 

 

「いやいや……純粋に嬉しいぞ……。だが、流石はガキだ、浅はかだな。若さゆえに、まだまだ世界の裏を、心理を、真実を、理を知らない……お主が居る立場は、我と同じなのだぞ?それを分かっているのか?」

 

 

「分かってるさ。俺は一族からしてみれば、殺すべき者。異物、異端、恐怖何だからな……」

 

 

「ならば……何故お主は復讐しない!お主には力がある!一族は、我を殺し……更には生まれ変わった我をも殺そうとしている!何故だ!我はあ奴らの間違いを正そうとしただけだ!なのに、どうしてこうなってしまった!」

 

 

「お前はやり過ぎたんだよ……力で抑えつけようとするから、そうなるんだ……全く、ガキに言われんな、恥ずかしい」

 

 

「だったら、他にどうすれと言うのだ!」

 

 

「口で言や良いだろ!そんな恐怖政治みたいに人を力で締め付けるなよ!」

 

 

「それもした!だが、あ奴らは止まらなかった!聞く耳を持とうとしなかった!!ゆえに、力を行使するしかなかったのだ!」

 

 

「……どうあっても、聞かないらしいね」

 

 

「やはりどうあっても、お主と我は相いれない様だ……」

 

 

「だったらどうする……?」

 

 

「……貴様も、殺すべき者と同じだ……我の道を阻む者は、今ここで滅する……砕け散れ、鏡硝子」

 

 

バリィィィン!!

 

 

アイリスの持つ斬魄刀が音を立てて砕け散る……。

その瞬間、俺の持っている斬魄刀の影が、アイリスに向かう……。

 

 

チャキッ……。

 

 

「ふむ、良い斬魄刀だ……」

 

 

「お前、何をした?」

 

 

「斬魄刀の能力を使っただけだが?」

 

 

(鏡硝子……あれは簡単に言ってしまえば、自分の斬魄刀を砕け散らせ、鏡みたいにその斬魄刀をコピー―するのです。あれは、鏡に映った斬魄刀の影、と思ってください)

 

 

どうやら、リィンフォースが知っていたらしい。

頼もしいや。

 

 

「霜天に坐せ……氷輪丸!」

 

 

アイリスが氷輪丸を始解化する。

……厄介だな、氷雪系最強の氷輪丸をコピーしやがった……。

 

 

「これは良い、天候を強制的に変える能力か。そして、周りの水分が凍り始めた……これほどの斬魄刀とは……」

 

 

「偽物使っておいて、そこまで喜ぶとか……」

 

 

「ふんっ、勝手に言っていろ……ハァッ!」

 

 

ちぃっ、攻めて来やがった!

仕方ない……。

 

 

「霜天に坐せ、氷輪丸!」

 

 

俺も氷輪丸を始解化して、アイリスとぶつかり合う。

これは……少しハードな戦いになりそうだ……。

 

 
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