レヴィとディアーチェをぶちのめした四季は2人をシュテルに任せ街をブラブラしていた…。
街はクリスマスが近いためかライトアップされておりカップルもちらほらと目立つ…。
悲しいことに四季には彼女はいない。流石にどこぞの強欲商人などのように『リア充撲滅!!』とかやるつもりは無いが…。
「はあ…」
それでも独り者にとってはカップルたちの熱々クリスマスは何だか心にすきま風がふくような思いである…。
四季もまた例外ではない…。まあ、彼は元々、並行世界パラレルワールドを行き来するため仕方ないのだが…。
(一緒に旅についてきてくれる娘がいればなあ…)
そんなことを思う四季。もちろんそんな奴はそういるわけない。一瞬、シュテル、レヴィ、ディアーチェシが浮かんだが彼女らは元々Wの世界の住人のため無理でありいずれ元の世界に戻さなくてはならない。
レヴィとロードは性格上問題ありだが…
そんなことを考えている四季…。
そこへ…
「四季ちゃん!!」
「!」
話かける人物が1人…。
若いピッチピチの女の子…
ではなく浅黒のサンタの格好をしたおじさんだった…。
「伊達さん!?」
四季はその人物を知っていた。格好は違うがかつて四季が旅の途中で助けられた『戦う医者』『元祖、仮面ライダーバース』こと伊達 明であった…。
「いや~クリスマス近いからさこれくらい稼ごうと思って。」
といって右手の人差し指を立てる伊達。ここで四季は伊達の後ろにおでんの屋台らしき物とその隣で大量の『MG仮面ライダーバース』を売っている若い2人のトナカイの着ぐるみを着た男とサンタ装備のティアナの姿があった…。
「何で俺がこんなことしてんだよ!!」
「師匠、まだノルマは先ですよ。」
「仕方ないです。とっとと仕事して下さい。」
トナカイ男はづいぶん文句を言っているようだがティアナともう1人のトナカイ男がそれを宥める…。
「俺帰る!フェイトちゃんとデートして…」
トナカイ男妄想中…
「凄いわアキラさん!!これどうしたの?」
トナカイ男の前には金髪の美女が…
「フフ…ちょっと奮発したんだぜ?」
トナカイ男は美女の座るテーブルにこ洒落た料理を置く。
「お味はどうかな?」
「うん!!おいしい!!」
「なら俺はフェイトちゃんを頂こうかなァァァァァァ!?」
『『ドリルアーム』』
「ギャアァァ!?」
トナカイ男の妄想は唐突に終わりを告げた…。なぜなら欲望垂れ流しのトナカイ男の顔にティアナともう1人のトナカイ男が装備した顔に直撃したからだ。
「何しやがるティアナ!!後藤!!今良い所だったじゃねえか!!」
『『ブレストキャノン』』
「はい、すいませんでした。」
トナカイ男の頭の装備がとれ彫りが深く浅黒い若いアジア系の顔立ちが明らかになる。
「伊達さん…あの人は?」
四季は伊達に妄想トナカイ男について聞く。
「ああ、アキラちゃんって言ってね…。フルネームはアキラ・G・ダイソンって言ったっけ?他の世界の同業者かな?」
「成る程…。」
何やら頼りない説明をする伊達。一応、四季も納得はしたので問題ない。
「もうやってられかァァ!!」
「あ!待ちなさい!!」
アキラと呼ばれた青年は猛ダッシュで逃走しティアナがそれを追う。もう1人のトナカイ男は呆れているだけだ…。
「後藤ちゃんは行かないの?」
「俺はあの馬鹿師弟に関わるつもりはありません。」
伊達に後藤と呼ばれたトナカイ男は頭の着ぐるみを外すと白く端正な顔立ちの日本人であることがわかった…。
「自己紹介まだだったな。後藤 慎太郎だ。仮面ライダーディケイド・ブラット。」
「こちらこそ西門 四季だ。よろしく。」
後藤と握手をかわす四季…。
その時…
「キャアァァァァァァ!!」
「「「!!」」」
悲鳴が響き渡った…。
とあるショッピングモール…
そこでコウモリのような怪人が暴れ回っていた…。
その怪人をとり囲む警官隊…。銃を発砲するも大した効果は見られない。
「怯むな!奴をここで逃がせば更に被害がでるぞ!!」
警官隊の先頭に立つ女刑事が必死に声を張り上げ指揮をとるが突破も時間の問題は明らかであった…。
(くっ…一護は何をしている!?)
女刑事はとある少年を思い浮かべるも無い物ねだりしてもどうしようもないため銃を構え直すが…
『シャアァァァァ!!』
「!」
怪人はそれより早く彼女に襲いかかった…
「おら!」
ズカ!!
それは新たに現れた赤い異形の手によって防がれた…。
『く、クウガ!』
怪人は殴り飛ばされ起き上がると自分の殴りつけた異形に向け叫んだ。
同時にその場に駆けつけた四季と後藤と伊達…。彼らの見たのはコウモリ怪人と対峙するライダーを見たのであった…。
「仮面ライダークウガ…」
ふと呟く四季…。彼は赤いライダーについて知っていた…。
金色のクワガタのような角に赤い複眼に人間の身体のフォルムに近い鎧…。
彼はこの世界のライダー『仮面ライダークウガ』であった…。
「おら!」
バキッ!!
容赦なくコウモリ怪人『ズ・ゴオマ・グ』を蹴るクウガ。
『ぐえ!!』
めげずに飛び上がり滑空攻撃を仕掛けるゴオマ…
バキッ!!
『ぐええ!?』
しかし、それもクウガの蹴りが顔面に直撃し無様に転がる…。
「3号…確かお前光が苦手だったよな?」
『ギェ?』
ゴオマの首を掴みながら訪ねるクウガ。ゴオマは目の前にある出入口を見て全てを理解した。
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!」
『ギェェェェェェェ!?』
そのままゴオマをひきづり外へ飛び出すクウガ。
『グヒャ!?』
地面に放りだされたゴオマは突如苦しみだす。何故なら彼は日の光が苦手でありその代わりショッピングモールで暴れていたのだ…。
「さーて、決めるか。」
そう言うと姿勢を低くするクウガ…。
「はあああ…」
すると徐々に右足に電撃が纏われていく…。
『!』
ゴオマも危険を悟り飛びたとうとするが…
「オラアア!!」
クウガの必殺技のライダーキック『マイティキック』の直撃が早かった…。
『グエェェェェェェェェェェェェェェ!?』
ドカァァァァン!!
そして背に見事に決められたゴオマは蹴られたあとに封印の紋章を浮かべ爆発した。
一方…
とある路地…
『…』
不気味な雰囲気を纏った女が鎌を構えていた…。
『これよりゲゲルを始める…。』
女は不気味な言葉を残すと目の前にいるサンタの格好をした女性との距離を積めていき…
『振り向くな…』
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人物紹介
伊達 明
おでんを愛する元祖、仮面ライダーバースにして現在プロトバースのおじさん。代名詞は『戦う医者』。
時系列はオーズ本編終了後でありとあることについて追うため後藤、ティアナ、アキラ、バースファミリーを率いる。
後藤 慎太郎
伊達の弟子であり現在、仮面ライダーバース。刑事職だったが伊達の頼みで行動を共にする。
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伊達さん、登場。